全面撤退の撤回(幸福実現党の選挙戦略について 前編)

 
幸福実現党の選挙戦略について。全2回シリーズでエントリーする。

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先日、13日に、幸福実現党が衆院選から全面撤退の方針を固めたとの報道があった。なぜ、今になって、と巷を騒がせたものの、同日の会見で、それを否定し、一部の候補者の擁立を見送ると発表した。

党の発表および報道を見る限り、一度は撤退の方針が各候補者に伝えられたのは事実のようだ。それに対して、候補者側に異論があったことから党幹部が協議した結果、選挙活動を続けることを決定した、との報道もある。

本当のところは分からないけれど、少なくとも、ドタバタ劇を演じたという印象は拭えない。

当初の衆院選からの全面撤退に関しても、候補者側の異論があったということは、既に教団だけでの政党ではなくなってきていることを意味してる。

もし、幸福実現党が、100%教団の、教団による、教団のための政党であったなら、トップの指示は絶対であって、異論を差し挟む余地などあろう筈がない。百歩譲って、100%とはいかなくとも、大部分が教団関係者及び信者によって構成されているのが実態であったとしても、少なくとも、党内で自分の意見を表明する自由があり、またそれを受けて、党内幹部が協議するだけの器があるということは言っていいと思う。

幸福実現党は、候補者を一般公募しているし、Dr.中松氏などの有名人もここから立候補している。だから、形の上でも、一般に開かれた、公(おおやけ)の党になっている。

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まだ、単なる印象にしか過ぎないのだけれど、今回のドタバタ劇を見る限り、すでに公の党になっているというのに、党幹部や支持者達の意識がまだそれについていっていないのではないか、と思えなくもない。

ただ、今回の方針修正によって明らかになったことがある。それは、民主党政権を阻止したい、という意思を、幸福実現党が「党として」持っているということ。

記者会見で、饗庭直道広報本部長は「このまま全国300小選挙区への候補者擁立を維持し、保守票が割れれば結果として民主党を利し、民主党政権を誕生させてしまう」として、保守勢力との選挙協力を打ち出した。

公示の迫ったこの時期に選挙協力が実現できるかどうかは、微妙なところだけれど、非民主党のスタンスを取るのであれば、自民党、国民新党などの候補者でかつ保守が明確である候補者には選挙協力をして、そうでない選挙区には、候補者を立ててくるものと思われる。

選挙協力ができるのは「最大で40~50」としているけれど、「国民の知らない反日の実態~愛国議員リスト」に記載されているリストをもとに、愛国議員数をカウントしてみると、自民党で愛国度Aランク以上の候補者は58人、Sランク以上は20人だから、大体、愛国度Aランク以上の議員の選挙区については、選挙協力をする可能性が高い。

尤も、愛国議員リストそのものの信憑性や、候補者の選挙区事情などの要素も絡むから一概にそうだとは言い切れないのだけれど、大まかな傾向としては、愛国系の議員に対して、応援に入るのではないかと思われる。

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画像衆院選:幸福実現党が全面撤退方針 14日に発表

 衆院選(18日公示、30日投票)の300小選挙区と比例代表11ブロックすべてに候補者を立てる準備をしていた幸福実現党(大川隆法総裁)が12日、全面撤退する方針を固め、立候補予定者らへの連絡を始めた。同党関係者によると、14日に記者会見し、発表するという。同党は宗教法人幸福の科学を母体に5月に結成された。

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090813k0000m010134000c.html



画像幸福実現党、総選挙からの全面撤退報道を否定 2009/8/13

宗教法人幸福の科学を母体にする幸福実現党(大川隆法総裁)は、2009年8月13日の会見で、一部報道で伝えられていた総選挙からの全面撤退について否定した。ただ、最大40~50人減らすことを検討しているという。

一部報道では、同党は、総選挙の300小選挙区と比例代表11ブロックすべてに候補者を立てることを止めて全面撤退する方針で、すでに立候補予定者らへ連絡を始めていると報じられていた。

URL:http://www.j-cast.com/2009/08/13047402.html



画像【09衆院選】えっ選挙撤退? 自民と協力?? 幸福実現党、ドタバタ劇 2009.8.13 22:51

 宗教法人「幸福の科学」を母体とする「幸福実現党」(大川隆法総裁)は13日、衆院選から撤退するかどうかをめぐり党内で意見が対立するドタバタぶりをみせた。「同じ保守勢力の分裂を避けるには撤退すべき」(党幹部)との意見が党内にあったためだが、同日の役員会で選挙活動を続行する方針を確認した。

 同党はこれまで300選挙区と比例代表11ブロックに計347人の出馬を発表したが、一部の立候補予定者に党として選挙から撤退するとの方針が伝えられ、党役員や候補者から異論が出ていたという。

 同党の饗庭直道広報本部長は同日の記者会見で「民主党を独り勝ちさせないために保守系勢力と協力する」と述べ、自民党などとの選挙協力の可能性に言及した。ただ、公示が18日に迫っていることから選挙協力が実現するかどうかは不透明だ。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090813/elc0908132252009-n1.htm



画像幸福実現党、立候補一部取りやめ 保守との協力模索 2009年8月13日17時35分

 18日に公示される衆院選で、全小選挙区と比例ブロックに候補者擁立を表明していた幸福実現党は13日、記者会見を開き、「民主党政権の実現を阻止するため、保守勢力と選挙協力できる所には推薦を出し、立候補しない」との方針を表明した。

 記者会見した饗庭直道・広報本部長は「このまま全国300小選挙区への候補者擁立を維持し、保守票が割れれば結果として民主党を利し、民主党政権を誕生させてしまう」とし、自民党など保守勢力に「推薦」を出した場合には小選挙区への立候補を取りやめる考えを示した。選挙協力ができるのは「最大で40~50」としている。

 比例東京ブロック1位で立候補を表明していた大川隆法・党総裁について「最終的にどうなるかは検討中」と答えた。

 民主党政権阻止を掲げる理由として饗庭広報本部長は「国防上の政策があいまい。ばらまき政策で将来、国民に余計な負担がのしかかる恐れがある」としている。

URL:http://www.asahi.com/politics/update/0813/TKY200908130256.html



画像幸福実現党が衆院選撤退方針を急転撤回

 衆院選への候補者擁立を進めていた政治団体「幸福実現党」(大川隆法総裁)が、一部の立候補予定者らに党として選挙から撤退するとの方針を一時伝えていたことが13日、分かった。ただ、候補者側に異論があったことから党幹部が協議し、午後の緊急記者会見で衆院選から撤退しない方針を明らかにした。

 同党は宗教法人「幸福の科学」を支持母体として5月に結成し、衆院選で300小選挙区と比例代表11ブロックのすべてで、候補者計347人を擁立予定。記者会見で饗庭直道広報本部長は「一部小選挙区で出馬を取りやめて保守系候補を推薦するが、戦いは続行すると役員会で決定した」と述べた。取りやめる小選挙区は最大でも40~50選挙区としている。

 東京都内の小選挙区候補者は13日午前「トップの考えということで話が来た。選挙からは撤退すると思う」と話した。京都市の同党京滋本部関係者によると「党本部のしかるべき部署から『党として不出馬だ』と言われた」という。(共同)

 [2009年8月13日21時33分]

URL:http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090813-530529.html



画像選挙:衆院選 幸福実現党、全面撤退方針を転換 県内3人は立候補へ /山梨

 宗教法人「幸福の科学」を母体とする政治団体「幸福実現党」(大川隆法総裁)は13日、衆院選から全面撤退する方針を転換し、一部の立候補予定者のみ出馬を取りやめる方針を発表したが、県内の3人は立候補する方針という。

 県内では▽1区=早瀬浩之▽2区=宮松宏至▽3区=桜田大佑--の3氏が立候補準備を進めている。

 党広報局によると、13日に立候補予定者を集めた会議が開かれ、「自民党を中心とした保守系議員を間接的に応援する」として、全国で40~50人の立候補を取りやめる。

 党県本部代表を務める早瀬氏によると、県内の他党の立候補予定者に幸福の科学の信者はいないため、予定通り候補者を擁立するという。早瀬氏は「ごたごたして、ご迷惑をおかけしました」と話した。【小林悠太、沢田勇】

URL:http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090814ddlk19010013000c.html

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