エンドレス政権交代 (総理の一字 ~鳩山首相考~)

 
先日16日、首班指名を受けて、鳩山首相が誕生した。恒例(?)の総理の一字をエントリーする。

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総選挙前から、その宇宙人な発言でなにかと物議を醸していたけれど、この日、衆議院(定数480)で327票、参議院(同242)でも124票を獲得して首班に指名された。

さて、鳩山首相を表す一字なのだけれど、その前に、これまでの総理の一字を振り返ってみたい。

小泉元総理の一字は「信」。言ったことはやる。とにかくやる。言ったことを実現するためには手段を選ばないところはあったけれど、それでも言ったことはやった。

安倍元総理は「国」。日本を愛し、日本の「国」としての形、フレームを作ろうとした。やはり、重要法案を次々と成立させた手腕はもっと評価されていいという思いは今でも変わらない。

続く、福田元総理の一字は「安」。安心の「安」であるし、民を安んずるの「安」。総理在任当時は、何もしない総理だとか、何かと叩かれたけれど、最近になって、当時のサブプライムを奇禍とする海外からの圧力に対して、最後は政権を放り投げる、巴投げに打って出て、日本を守ったのではないか、と囁かれるようになった。

そして、麻生総理の一字は「照」。世界恐慌になろうかという危機に対して、IMFへの1000億ドルの供与や、新幹線外交、八面六臂の活躍で、世界経済の崩壊を食い止め、下支えした。まさに、日本が世界を「照」らしていた。

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さて、鳩山首相の一字は何かというと、「漂」という字が浮かんでくる。文字通りクラゲのように「ただよう」。

一連の発言や、動きをみても、鳩山首相には主体性が感じられない。何かと人任せ。首相の専権事項でもあるはずの組閣人事でさえ、小沢幹事長に案を出してもらう始末。

どこか、下々から献上されたものの中から気に言ったものを選ぶだけの印象を受ける。自分では何も決められないのではないかとさえ。

やはり、鳩山首相自身に、未来をどうしたい、日本を何処に持っていきたい、というようなビジョンが極めて希薄なのではないかと思える。言動にとても場当たり的なものを感じる。

政権を取ったら、こうしたい、ああしたい、という明確なビジョンもないのに、政権を取ってしまった場合、次にどういう行動をとるのだろうかと言えば、大抵は、今までやってきたことを「繰り返す」ことが多い。

すなわち、「政権交代」を何度でもやるということ。もちろん政権を投げ出して本当に自民党に政権を渡すという訳じゃない。過去の自民党政権が行ってきたことを、ことごとく「否定」してみせることで、心情的な「政権交代」をいつまでもやり続けるだろう、ということ。

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だから、八ツ場ダムの建設中止にしても、Co2削減目標25%減にしても、どんなに知事から反対されても、どんなに財界からクレームが来たとしても、大して意に介さないかもしれない。

自民党を否定することが、鳩山政権にとっての「政権交代」だから。迷惑な話ではある。

「政権交代」なぞ、もう成し遂げてしまって、過去のものとなった筈なのに、その先を考えていないから、本人がそれに気づくまで、延々と深層心理下の「政権交代」を目指すことになるのではないか。

しかも、深層心理下の政権交代を、殊更に印象付けようとすればするほど、前政権のやり方を否定せざるを得なくなるから、畢竟、麻生前政権の真反対の政策を行う可能性が高い。事実、経済対策なんかは、緊縮財政路線を取ろうとしているから、麻生政権とは正反対の方向に進もうとしている。

だけど、麻生前政権がやってきたことが適切で、理に適っていればいるほど、それを否定することには、無理がある。このままでは、鳩山政権は早晩、行き詰る可能性が高い。

夏休み最終日は、選挙と共に終わった。やり残したことはない筈。予算手つかず、もう知らん。どうにでもなれだぁ、が、15531回もループするのは勘弁して貰いたい。あれもこれも未経験だからといって、それがどうしたの、と開き直らないことを望む。

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画像江田五月 活動日誌 9月16日(水)

《前略》

13時前に、江橋崇さんが来られ、衆議院本会議を院内テレビで傍聴しました。横路孝弘さんと衛藤征士郎さんが正副議長に選ばれ、首班指名に入ったところで、中断。14時半から、参議院本会議を主宰し、会期を決定し、首班指名選挙を行いました。衆参のどちらが先に結論を得るか、微妙でしたが、参議院の投票結果が出る直前に、衆議院が14時51分ころ鳩山由紀夫さんを首相に指名したとの連絡が入り、53分ころ、投票総数は237票、過半数は119票で、鳩山さん124票、若林正俊さん84票、山口那津男さん21票、志位和夫さん7票、白票1票となり、鳩山さんが内閣総理大臣に指名された旨を告げ、散会を宣しました。この瞬間、国会の指名は鳩山さんと決まりました。参議院が先なら、休憩を宣するところでした。


15時15分に、鳩山さんが首相就任挨拶に来られ、短時間ですが懇談しました。20分に、麻生太郎前首相が河村前官房長官と退任挨拶に来られました。30分に、山東副議長とともに、横路議長と衛藤副議長の就任挨拶を受け、暫時懇談しました。その後、江橋さんと懇談。16時に、議員会館でパスポート用の写真撮影。その後、会館の自室で、稲津英五郎さんらと懇談し、議長室に戻って打ち合わせやデスクワーク。

《後略》

URL:http://www.eda-jp.com/katudo/2009/9/16.html



画像 「福田首相が辞任した本当の理由」(EJ第2484号)2009年01月06日

 「あなたとは違うんです」――この迷セリフを残して唐突に辞めた福田前首相の辞任理由について、国際未来科学研究所代表の浜田和幸氏が自著で意外な事実を明かしています。
 2008年9月といえば、世界各地で株価が、まるでジェットコースターのように上下していた頃です。1日に株価が1000円も上がったり下がったりする――尋常ではない状況だったのです。その2008年9月1日に福田首相が突然辞任してしまったのです。いったい何があったのでしょうか。
 この福田首相の突然の辞任について浜田氏は次のように述べているのです。
 思い出されるのが、2008年9月1日の、福田康夫首相の突然の辞任である。「あなたたちとは違うんです」との名(迷)セリフを残して記者会見場を後にした「のび太総理」だが、じつは、アメリカ政府から、しつこく「ドルを融通してくれ」との圧力を受けていたようなのだ。しかも、それは半端な金額ではなかった。じつに、日本が保有する全外貨準備高にあたる1兆ドル(約100兆円)の提供を求められたという。これは、アメリカ政府が今回の金融パニックを封じ込める目的で投入を決めた7000億ドルを上回る金額である。要は、自分たちの失敗の尻拭いを日本に押し付けようとした、アメリカのムシのよすぎる話に福田前首相はキレてしまったというのである。
浜田和幸著/光文社刊  『「大恐慌」以後の世界/多極化かアメリカの復活か』

 既に述べたが、日本の外貨準備高は約100兆円あります。このお金は、小泉政権の時代に異常に高く積み上げられ、ドルが下落したとき、円売りドル買い介入を行う資金として使い、その買ったドルで米国債を買うという、まるで米国に尽くす下僕のようなことを日本は今までやってきたのです。したがって、この外貨準備高は本来は、非常事態において日本を救うための資金であるのに米国を救うための資金の様相を呈してきたのです。
 米ブッシュ政権は、2007年の夏の時点で現在のような状況になることを察知し、ポールソン財務長官やチェイニー副大統領が対応策を練り始めていたのです。
 そのとき、ドルを十分貯め込んでいる中国と日本から資金協力を強制するという方針が決められ、福田首相に対して何回も何回も1兆ドル(100兆円)の提供を要請していたのです。
 一方中国はどうかというと、日本と違ってきわめて外交に長けているので、外貨を利用して米国の投資銀行や住宅公社に資本注入を積極的に行い、差し押さえられた不動産物件のかなりの債券は中国が保有しているのです。
 同じ米国に協力する場合でも、中国の場合は自らイニシアティブをとって積極的に先手を打って動いたのに対し、日本は完全に受身であり、度重なるブッシュ政権の圧力に屈した金融庁の金融市場戦略チームは、対米支援の目玉としての「100兆円提供」を決定する寸前まで行ったのです。
 福田前首相はこれを止めたのです。浜田和幸氏はこの間の事情を次のように書いています。
 いくら同盟国とはいえ、あまりに無茶な要求。いくらお人よしの日本とはいえ、そんな理不尽な要求は飲めない」。そこは頑固な福田氏。あの手この手で迫ってくるブッシュの手先に対して「ノー」を言い続けた。そしてついに堪忍袋の緒が切れ、アメリカに対して「そんなにしつこく言うなら、辞める」となったのが、ことの顛末だという。「総理の職を投げ出した」と批 判が沸き起こったが、いっさい言い訳をしなかった福田前総理は、じつは意外なサムライだったのかもしれない。
浜田和幸著の前掲書より

 それでは麻生首相はどうするのでしょうか。もし、このことが本当なら、福田氏は麻生氏にこのことを言い含めたはずです。まさか麻生首相が100兆円を提供するようなことはないと思うが国民としてはそれを慎重に監視する必要があります。
 ここで、昨日のEJで言及した米国のデフォルト宣言のタイミングの問題について述べることにします。デフォルト宣言なんてあっては困りますが、既出の原田武夫氏は、オバマ次期大統領にとって、最も「傷」が浅くて済むタイミングは、1月20日の大統領就任直後であり、最悪のタイミングは財政赤字をそのままにして、景気浮揚政策をとる場合であるといっています。
 なぜならば、そうすることでオバマ新政権はそれまでの財政赤字の累積に対してはいわば免罪符を得るなか、「CHANGE(変革)」の標語にふさわしい刷新策を続々と打ち出すことが可能になるからである。これに対し、最悪のパターンとなるのが、財政赤字の問題にはいったん目をつむり、とりあえずは景気浮揚策を打ち出すものの、結果的には財政負担の重圧に耐えられず、遅くとも6月までに「デフォルト宣言」を行うというもの。この場合、オバマ新政権に対する期待が一気に失望へと変わるため、市場では米国債、そして米ドルが投げ売りになるとの観測がある。「その場合、1ドル=50円台も目指す可能性がある」(国内投資家筋)との現実主義的な見方も聞かれるようになっている。                         
原田武夫氏

 EJ第2475号で述べたように、竹中平蔵氏は、2008年4月に「日本郵政はアメリカに出資せよ」といっています。時期的にも米国が福田首相に圧力をかけた同じ時期にこういうことをいっているのは、明らかに米国筋の要請に沿ったものと考えられるのです。一民間人の竹中氏がこういう発言をすること自体が異常であるといえます。    ―――[大恐慌後の世界/02]


≪画像および関連情報≫
 ●関連情報/福田首相の辞任と100兆円
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  福田首相は辞任の直前まで続投する気だった。辞任を決めたのは、金融庁が渡辺案「米政府が必要とすれば日本の外貨準備を公社救済のために米国に提供する」との報告書をまとめ上げ、提出する直前だった。もし、福田首相が9月1日に辞任しなければ、9月14日に破綻したリーマンブラザースの救済に日本の1兆ドルの外貨準備金が使われていたかも知れない。

URL:http://electronic-journal.seesaa.net/article/112214327.html



画像「党人事は小沢代表、失礼、代行に」14日の鳩山代表 2009年9月14日20時39分


 【人事】

 ――小沢代表代行との会談では、どんな話にまとまりましたか?

 「会談といっても5分、10分の話だから。いよいよ明日、両院議員総会があるので、私の方から改めてだが、新しい幹事長にぜひなっていただきたいということで、『承りました』ということで、その時に、議長また議運委員長は明日中に決めなきゃいかんなという話をした。若干の人事の話をして、党の人事に関して、基本的に小沢新幹事長にご努力をいただきたいと。最終的には当然、その案をいただいて判断するが、基本的に小沢代表、失礼、代行、新幹事長に案をまとめていただくことをお願いした」

 ――小沢代表代行から党人事の提案は?

 「党人事に関して、従って、私の方から若干、人事の案を申し上げて、それに基づいて行いましょうということだった。中身は申し上げられない」

 ――閣僚人事は固まったか?

 「それも一部、小沢代行にお話しして、基本的にそれで理解をいただいたと」

 ――藤井裕久最高顧問の処遇は?

 「それは中身は申し上げられない。一人一人の名前を挙げられたら、それに対して、イエスかノーかいえば、こちらの人事構想が事前に漏れてしまうことになるから、そこはまだ秘密だ」

 ――明日の両院議員総会後に閣僚人事を公表するのか?

 「両院議員総会、終わった直後から着手をしたいと思う」

 ――それぞれの閣僚に連絡をすると?

 「そういうことだ。連絡をとって了解いただければ、そこで固める」


 【麻生首相との会談】

 ――麻生首相との会談の感想は?

 「感想? 北朝鮮のことを大変心配していた。いろいろとアドバイスをいただいた。内政というより、主として外交・安全保障関係だが」


 【再び人事】

 ――社民党の福島瑞穂党首の処遇について少子化、消費者担当との報道があるが?

 「いろんな案が出ているなあと感じているが、いまそれは当然、最終的にはわたしが判断する話だ。まだどこに就任していただくかは、私の方から申し上げられない」

 ――国家戦略局の担当範囲は?

 「国家戦略室というところでスタートする。あした三役でしっかりと内容を理解いただくことになるが、まずは国家の予算の骨格の部分をお決め願いたいというのが一番の大きな仕事だ。それとあと、総理が指示をして、特にこれを特命で行っていただきたいと申し上げることになったときに初めて、新しい仕事の分担がそこでなされるということで、まずは国家の予算の骨格を検討していただくということだ」


URL:http://www.asahi.com/politics/update/0914/TKY200909140370.html

この記事へのコメント

  • クマのプータロー

    民主党が易姓革命を志向しているのなら、もはや大陸系国家になることは避けられないかもしれません。
    2015年08月10日 16:50

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