証明されたマスコミ三分の計の威力

 
今回の選挙において、ほんの僅かだけれど、新たなる動きがあった。これまでサイレントマジョリティとしか考えられていなかった、ネットブロガーたちがリアルの世界に出てきたことがそれ。

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民主党の政策に不安を覚えたネットブロガー達が、民主党の危険さを衆知徹底させようと、民主党の真実を暴いたキャンペーンチラシのポスティング活動を行なわれていた。実物のチラシを目にされた方もいると思う。

今回の衆院選において、なんとそのチラシは合計で100万部も配布された、という。

この紙媒体での物理的情報伝達手段は、既存マスコミの弊害を取り除くという意味において、とても効果がある。なぜなら、マスコミが報道しないこともきちんと知らせているから。国民の知る権利を補完してる。

以前、『「マスコミ3分の計」絶賛発動中』」のエントリーで触れたのだけれど、今回の選挙において注目すべきは、選挙までマスコミがちっとも報道しない、民主党の危険性を、ネガティブ・キャンペーンと言われた自民党の選挙活動と、ネット及び、ネットに端を発した、チラシのポスティング活動というラインで情報伝達されたという点。

もともと「マスコミ三分の計」はそれを狙っていたのだけれど、今回の衆院選において、計らずも、ネット発のチラシのポスティング活動がそれを大きく後押しした。

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今ごろになって、テレビなんかでは、このチラシを怪文書扱いにして、なんとか信用を落とそうと躍起になっているけれど、怪文書であれば、無視すればいいだけの話。それが「怪」文書だったかどうかは、事実によって証明されるから。

そして、民主党の高速道路無料化は、全部じゃありませんでした、とか。子供手当てを配るけれど、配偶者控除なしね、とか、それが本当だったのだと明らかになりつつある。

マスコミは、それが分かっているから、チラシそのものをなかったことにしようとしているのだろう。だけど、マスコミの慌てふためき具合をみるにつけ、チラシのポスティングを如何に恐れているかを逆に証明してしまっている。

この「マスコミ三分の計」は、ものすごい攻撃力を発揮した。

だから、マスコミ三分の計も今回の選挙を通じて、ある程度の準備が整った、と考えるべきであって、あとはその精度や中身についてどこまで踏み込んでいけるかどうかの違いでしかない。

マスコミもとうとうロックオンされた。マスコミの倒産・再編含めて、正常化は時間の問題というフェーズに移行したのかもしれない。



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画像自民党「民主ネガキャン」加速 サイトで動画、100万部小冊子 2009/8/25

自民党の劣勢が伝えられるなか、民主党に対すネガティブキャンペーンが加速している。公示後も民主党の幹部を連想させる人物を揶揄する動画がアップロードされ、大量のアクセスを集めた。また、民主党を批判するPDFファイルも掲載。さらにPDFを印刷したものが100万部以上出回るなど、異例の事態だ。

公示後の8月21日に新作2本が自民党のサイトに登場

「ネガキャン」冊子は100万部以上が出回っている様子だ これまでは、「選挙の公示後は候補者や政党のウェブサイトは更新しない」というのが、いわば「不文律」だった。ところが、今回2009年の選挙では、これが覆されつつある。例えば今回の選挙で言えば、自民党も民主党も、幹部が遊説する様子などを「ニュース」として、公示後も更新を続けている。両党とも、更新された内容は「選挙活動」ではなく、通常の活動を表す「政治活動」だとして、更新に問題はないとの立場だ。両党とも、更新された内容に候補者の名前は登場させないなど、「選挙活動」だと解釈されないように工夫している。

その中でも、自民党のサイトの更新ぶりが際だっている。民主党は、幹部が演説する様子を写真付きで紹介しているぐらいなのだが、自民党のサイトでは、動画や政策パンフレットのPDFファイルなどを続々と掲載。その内容の多くが、民主党の政策などを攻撃する、いわゆる「ネガティブキャンペーン」だ。

例えば、09年7月には、鳩山代表を連想させる男性が、女性に対して

「ボクの方がキミを幸せにできる。ボクに交代してみないか?バラ色の人生が待っているよ」
などと財源のあてもなくプロポーズする様子を皮肉った動画が多くのアクセスを記録したが、公示後の8月21日には、「ラーメン篇」と「ブレる男たち」の新作2本が登場。いずれも、同党の政策がぶれていく様子を揶揄したものだ。「ラーメン篇」は14万回、「ブレる男たち」8万5000回再生されており、それなりに注目されていると言えそうだ。

CMだけではなく、幹部による遊説の様子も収録した動画も更新されている。例えば細田博之幹事長が8月22日に都内で行った演説の動画では、

「民主党の支持母体は、日教組であり、自治労。左がかった人が防衛にしても日の丸にしても安保にしても、いろいろな問題を左へ左へと引っ張っていく。これは日本にとって大変な不幸」
などと絶叫。この動画も、ネガティブキャンペーンの一環だと言えそうだ。

「労働組合が日本を侵略する日」「民主党には秘密の計画がある!!」
さらにおどろおどろしい文言なのが、サイト上に掲載されている政策パンフレットのPDFファイル。タイトルを羅列すると、こんな具合だ。

「民主党さん本当に大丈夫?」
「民主党=日教組に日本は任せられない 『日の丸』を切り刻んで党旗を作る民主党!!」
「【知ってドッキリ民主党】民主党には秘密の計画がある!!」
「【知ってビックリ民主党】労働組合が日本を侵略する日」
パンフレットにはいくつかバリエーションがあり、その中の「労働組合が日本を侵略する日」の1ページ目には

「民主党の政治を一度選択してしまうと、修復するのに何年もの時間と費用を要し、その間に日本は致命的な立場に追い込まれているかも知れません。(略)『一度くらい…』は破滅への道です」
と、刺激的な文面が掲載されており、表紙を入れると全8ページにわたって民主党攻撃を繰り広げている。

裏表紙には「このパンフレットは、政党の自由な政治活動であって、選挙期間中であっても、自由に配布できます」との記載があり、前出の動画と同じ「選挙活動ではなく、政治活動」との位置づけのようだ。掲載されているPDFの中には、公示日以降に掲載されたものもある。

これらの政策パンフレットは、ウェブからダウンロード出来るだけでなく、ボランティアが実際の印刷物をポストに配達もしている。自民党の広報サイト「LDPラボ」に掲載されているボランティア向けの文章によると、

「8/21 9時13分をもって在庫がすべて出切ったため、お申し込みを締め切らせていただきます。 総計 1,044,670部 のお申し込みを頂きました!! すごい!!100万部越えです」
とあり、選挙事務所などで配布する分を除いても、8月21日時点で少なくとも100万部が出回っている様子だ。

異例のネガティブキャンペーンの経緯について自民党に取材を申し込もうとしたが、

「ホームページ担当は取材で出払っているので、夜まで帰ってこない」
との答え。今後も引き続き、「民主党批判」の動画が更新され続ける様子だ。

URL:http://www.j-cast.com/2009/08/25048163.html

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