民主党が抱える4つの敵


日比野庵においでくださる皆様、篤く御礼申し上げます。

画像


昨日エントリーの記事にて沢山のガッツ気持ち玉、本当にありがとうございました。

元気でた。(笑)

今日から、今後の展望について考えていきたいと思います。




まずは、民主党の皆様、とりあえずはおめでとうございます。ええ、とりあえずは、です。

というのも、これから日本という大国を背負うことになったのですから、半端な気持ちでは決して許されません。

今、あらためて、民主党の内部と、マニフェスト等を見ると、民主党は4つの敵を抱えているように思われます。

1.党内、連立とも考えのバラバラな勢力の寄せ集め
2.官僚
3.野党(自民)
4.外国(外交)


1.はあまり説明の必要はないでしょう。党内に護憲左派から改憲右派まで取り揃え、連立を組むと予想されるのが社民と国民新党ですから、何をするにも、どれかの政党の方針と真っ向対立してしまうものと思われます。さぞかし、調整に難航することになるでしょう。

2.脱官僚を訴えて、選挙を行い、勝ちましたから、その時点で官僚を敵に回しています。よほど官僚を使いこなすだけの手腕があれば別ですが、下手をすると官僚の手の平で踊らされてしまうことだって十分在り得ます。この場合は勿論、脱・官僚など夢のまた夢です。

3.これまで散々攻撃してきた自民党が、今度は、野党第一党になって、国会で、厳しい追求を行なってきます。これまでの、麻生前総理との党首討論でも明らかなように、鳩山新総理では、マトモな回答は殆ど期待できません。国会での紛糾が予想されます。

4.これが一番懸念されるところです。例のニューヨークタイムスに寄稿した、東アジア共同体構想を謳った鳩山論文に対して、早くもアメリカから批難の声が上がっています。また、何を話しているか分からない、論理性のない、友愛党首の発言では、マトモに海外と交渉できるとも思えません。

ただ、これも、政治家レベルで他国との太いパイプがあれば、まだ、救いはあるのですが、どうなのでしょうか。最悪の場合は、パイプ作りから始めなければなりません。そのためには、必然的に、官僚の力を借りて、彼らをきちんと使いこなせなければなりません。官僚を敵に回している現状で、どこまでやれるのでしょうか。

ということで、内政から外交ともに、難題だらけです。

画像


まずは、2の官僚との対決が最初にして最大のハードルになるものと思われます。

というのも、民主党の今回の衆院選のマニフェスト自身が財源が不明確だと散々叩かれたシロモノです。あまつさえ、補正予算の執行を止めるなどと言っています。

いくらこれから現状を勉強して予算を立てられるだけの政権担当能力を養うといっても、時間は待ってくれません。なにより官僚の協力が不可欠な予算編成で、その官僚を手なずけられなかったら、お話になりません。私は個人的には、今年の補正予算にはほとんど手をつけることができず、そのまま執行するか、面子に拘って執行停止して、そのままほったらかしになるのではないかと見ています。

前者の場合はまだ景気の上押し効果が望めるでしょうけれど、後者になってしまうと、景気後退の第一歩となることは、ほぼ間違いありません。

画像

画像 ←人気ブログランキングへ



画像米紙に寄稿の「鳩山論文」相次ぎ批判 米国内の専門家ら 2009年8月29日3時8分

 【ワシントン=伊藤宏】民主党の鳩山代表が27日付の米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に寄稿した論文をめぐり、米国内に波紋が広がっている。「米国主導」の世界経済の体制を批判的にとらえ、アジア中心の経済・安全保障体制の構築を強調した内容が、米側の目には「現実的でない」と映るようだ。専門家らの間には日米関係の今後に懸念を抱くむきもある。

 鳩山氏は論文のなかで、「冷戦後、日本は米国主導の市場原理主義、グローバリゼーションにさらされ、人間の尊厳が失われている」と指摘。自ら掲げる「友愛」の理念のもと、地域社会の再建や、東アジア地域での通貨統合と恒久的な安全保障の枠組みを作る考えを強調した。

 これに対し、日本政治に詳しい米外交問題評議会のシーラ・スミス上級研究員は27日、朝日新聞の取材に「グローバリゼーションは米国式の資本主義、との批判だが、これはG20における日本の役割にとって、何を意味するのか。民主党政権は国際通貨基金(IMF)体制の支援から離れて、他の体制を見いだすのか。経済再生の努力から優先順位を移すのか。米ドル体制の支援とは、別な立場をとるのだろうか」と疑問を投げかけた。

 元米政府関係者は「オバマ政権は、(鳩山氏の)論文にある反グローバリゼーション、反アメリカ主義を相手にしないだろう。それだけでなく、この論文は、米政府内の日本担当者が『日本を対アジア政策の中心に据える』といい続けるのを難しくするし、G7の首脳も誰一人として、彼の極端な論理に同意しないだろう。首相になったら、評論家のような考え方は変えるべきだ」と批判した。

 別の元米政府関係者も「グローバリゼーションについての米国への批判は一方的に過ぎるし、日米同盟の重要性に触れたくだりも、非常に少ない。鳩山氏はもっと日米関係に理解のある人だと思っていたが、変わったのだろうか」と話す。

 ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストは、いずれも27日付で、日本の総選挙に関する記事を掲載。いずれも民主党が勝利して政権交代が起きる可能性が高いことを伝える内容で、今回の総選挙に関する米国の関心の高さを示している。

URL:http://www2.asahi.com/senkyo2009/news/TKY200908280447.html

この記事へのコメント

  • 通りすがり日本人

    今のままだと日米関係悪化は決定的ですが、マスゴミはオバマ様とミンスのどちらにつくのでしょうね?
    2015年08月10日 16:50
  • mor*y*ma_*atu

    (4)に関してですが、鳩山一族がロシアと関係が有るのはご存知だとおもいますが、今回の鳩山氏の主張をみるとやはり彼は「コミンテルン」だと思いました。日本のフリーメーソンにも加盟しているようですし、ユダヤ人が発想した「自由と平等の獲得」を実現すべく立憲君主国の打倒が最終目標と言えるかもしれません。その意味において中国、北朝鮮、ロシア等の社会主義国との関係を強化する事に注力する事が彼の政治的な方針とも思えます。ですから、アメリカ等の資本主義国との対立は望む処でしょう。
    2015年08月10日 16:50
  • 日比野

    桃源児様、ご無沙汰してます。
    正にブレフォーですよね。ただ、まだ一般の多くはこの事実を知らないようですね。国内メディアは民主フォロー報道ばかりのようです。少しは叩き始めたかな?
    2015年08月10日 16:50
  • 桃源児

    民主党政権、始まる前からもうブレているように思えてきます。
    日本の有権者の選択、果たして、これでよかったのか?
    2015年08月10日 16:50

この記事へのトラックバック