いいかよ貧太くんっ。キミ等がバツわるそうに電話切ったアトで、俺達は脂まみれになって駆けずり回るんだ。アチコチに頭下げて回るんだっ。
作家が原稿オトしても、俺達が本オトすわけにはいかねえんだよ。そんなコトが一度でもあれば、俺達のクビなんざ簡単に飛ぶんだ。たった一度のヘマで路頭に迷うんだよ俺達はっ。
学生気分の抜けないお前らと違って…そういう責任を背負ってるんだ社会人ってのはっ。
それでも、お前等みてェのとサシで仕事してんのは、お前等の情熱が伝わってくるからだろうがっ。
その情熱を、キミにはもう感じないと言ってるんだっ。「キャノン先生トばしすぎ 第八話」より
プロがプロとして扱われるのは、決められた制約のなかで、期待された、または期待以上のモノをきちんを出すことができるから。
何日にこれを依頼すれば、いついつまでに、これだけのものが出てくる、と明確に予定できるからこそ、計画を立てることが可能になる。
この「計画が立つ」というのは、世の中を支えるためにはとても大事なことであって、これがあって始めて一つ一つの仕事が連結して世の中全体が回ってゆくようになる。
今のように複雑で高度な社会になると、一人で全てのことを行うなんて出来ないから、どうしたって職の分業が起こってくる。キャベツ一つとっても、つくる人あり、運ぶ人あり、店先で売る人あり、料理を作る人あり。ひとつひとつが間違いない仕事を積み重ねていった果てに、キャベツのみじん切りや、ロールキャベツが食卓に並ぶ。
確かに、一人の「天才」は世界を変えることがある。だけど、その「変えた世界」を支えているのは、各分野のプロ達の力。凡人が「天才」を真似することは簡単ではないけれど、プロなら真似ることはできる。少なくとも目指すことは万人が可能な道。
だから、今のような近代国家において、国の生産性なり、国力なんかは、小さなひとつひとつの分野でどれだけプロが居て、時計の針がいつも同じ時を刻むように、地味だけれど確かな仕事を、彼らがし続けてくれるかどうかが、鍵を握っていたりする。
これは、政治の世界でも同じ。
なんだかんだいって、官僚がその道のプロとして間違いのない仕事を続けていたからこそ、これまでの日本があった。それは認めなくちゃいけない。
たとえ、天下りとかなんかが、あったとしても、大枠では、大きな齟齬は来たしていなかったとみるべき。戦後60年、日本は戦乱に陥ることもなく、世界有数の経済大国として繁栄している。それは紛れもない事実。
だから、「脱・官僚」というのもいいけれど、それならば、官僚がやってきた仕事を、今度は政治家が「プロ」として、彼らと同等以上のことができなくちゃいけない。
でないと、日本の世の中が回っていかないし、実際、回っていっていない部分も出てきている。
前麻生政権が景気対策として、準備を進めていた補正予算の一部を執行停止して、3兆円も無駄を省いたと鼻高々となっている陰で、多くのプロ達がその後始末をしているであろうことを、政治家は慮れなくちゃいけない。
冒頭の引用文を、ほんの少しだけ書き換えて、友愛な首相に贈りたい。
いいかよ友愛くんっ。
キミ等がバツわるそうに公約破ったアトで、官僚達は脂まみれになって駆けずり回るんだ。アチコチに頭下げて回るんだっ。
政治家が政策オトしても、国民が生活をオトすわけにはいかねえんだよ。
そんなコトが一度でもあれば、国民のクビなんざ簡単に飛ぶんだ。たった一度のヘマで路頭に迷うんだよ、国民はっ。
野党気分の抜けないお前らと違って… そういう責任を背負ってるんだ与党ってのはっ。
それでも、あなた達みてェのとサシで仕事してんのは、あなた達の情熱が伝わってくるからだろうがっ。
その情熱を、キミにはもう感じないと言ってるんだっ。
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太陽の釦 2007'05.24.Thu
○ 同行した中東アフリカ局審議官はこう語る。
「出発の前夜、麻生さんが僕に『お前、奥さんに話したのか?』って仰るんです。何日も家を離れるわけだから、行き先を告げないのは難しいですよね。だけど、麻生さんはどうも奥さんにすら話していない。『俺はいつも家にいねえからいいんだ』って」
結局、麻生は細君にも告げないままイラクへ旅立った。クウェートから空自のC-130輸送機でバグダッドの空港におり、そこからは米軍の軍用ヘリに乗った。砲撃の標的になるをの避けるため、戦争映画さながらの超低空飛行の移動だった。
イラク政府要人と会談し、日本大使館の職員を激励し、5時間後には同じルートでクウェートに戻った。
「そのクウェートで大臣と一緒に飲んだ生ビールの旨かったこと(笑)。
『おめえらの仕事も大変だな。ご苦労なこったよ。それがわかっただけでも来て良かった』。
麻生さんがしみじみとそう言うわけです。
バグダッドで大変な思いをしている大使館の職員を激励できて本当に良かったって。なんだか、目頭が熱くなりました」
麻生太郎という人は、大臣というより親分と呼びたい存在だと言って審議官は笑った。
○[大臣のほんねとーく]妻を二重に「だました」話(外務大臣 麻生太郎)
今月3日、イラクのバグダッドを「電撃訪問」し、先方の首相と外相にお会いしました。イラクで活躍した陸上自衛隊は、役目を終えて帰国しました。それでも日本は、航空自衛隊の働きとODAを両輪として支援を続けますということを、直接伝えにいく必要があると思ったからです。
計画、日程は最高機密でした。私の身辺警護をするSP氏は警察官です。命令なしに行動できません。しかしこの時ばかりは、彼にも警察の上司に黙ってついて来てもらいました。
総勢は私を入れて4人。もちろん皆、家族にも一切伏せたままでの隠密行動でした。
あとで聞いたところ、大臣外遊の一行が4名というのは前代未聞だとか。それでできるなら、普段の出張も、大名行列よろしく大人数を連れて行くなとお叱りを受けそうです。
「大臣、現地では自衛隊機と米軍ヘリコプターに乗るので、荷物は機内持ち込み用だけにまとめて下さい」と秘書官が言います。雑作もないことですが、我が家にはキャスター(車輪)がついた小振りのカバンがありません。
さて困ったと思ったのが、7月末、ASEANの会議でクアラルンプールにいた時です。
議事の合間、自由時間はたったの40分です。これを逃すとイラク訪問まで買い物などできませんが、表を探し歩く余裕はありません。何かないかとホテルの売店に行くと、あるにはありました。
女性用のが。でもこれでは帰宅した時怪しまれるし・・・。思いついたのが、妻をこの際二重に「だまして」しまおうという作戦です。
「ホラ、おみやげ」。そう言って渡すと、妻は素直に喜びました。でその数日後、「オイちょっと、アレ貸してくれないかな」・・・。
と、ここまでは作戦通りでしたが、敵もさるもの。即座にお見通しで、「どこ行くの」と来ました。「危ないところ?」
いろいろ芝居を打って出た割に、現地から届いた写真の私は普段通り寛いでいたらしく、帰国後小泉総理に「緊張感が感じられなかったゾ(笑)」と言われるオマケがつきました。
小泉内閣メールマガジン 第247号 2006/08/31
○麻生外相「妻を二重にだました」 イラク電撃訪問で秘話
麻生太郎外相は31日配信の小泉内閣メールマガジンで、「妻を二重にだました話」と題し、3日にイラクのバグダッドを電撃訪問した際の裏話を披露した。
訪問は外務省幹部ら7人しか知らなかった隠密行動で、家族にも内緒にしていた。ところが、米軍ヘリに持ち込める小型の旅行カバンがなく、7月末に外遊先のクアラルンプールで女性用カバンを購入し、妻の千賀子さんに「ほら、お土産だ」と渡した。
数日後、「ちょっとアレ貸してくれないか」と切り出すと、千賀子さんは「どこいくの?危ないところ?」。それでもシラを切り通したという。メルマガにもない秘話なのだが、帰国した麻生氏を待ち受けていたのは、千賀子さんの「あなた、普段お土産なんか買ってきたことないじゃない」というひと言だった。
産経新聞 2006/9/1 01:26
URL:http://dailytaro.blog78.fc2.com/blog-date-20070524.html
この記事へのコメント
かせっち
○キミ等が何もなかったように前言を翻したアトで
「バツが悪そうな」なんて殊勝な態度をとった民主党政権担当者がいたとは思えませんが…