国会探査衛星


ようやく国会が開かれた。鳩山首相の所信表明演説が行われたけれど、内容その他については後日に譲る。

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演説中は、民主党からの喝采と自民党からヤジが乱れ飛んでいたそうだけれど、有権者の中には、そんなのは見たくもないと思う方も多いと思う。

所信表明演説に対する代表質問は28日から行われるけれど、民主党からは質問はしないという。経済政策や外交その他、問題は山積している。民主党の政策はそれらに対して具体的にどうしていくのか。所信表明演説では、なんら具体策がなかったからこそ、身内からの鋭い質問があってしかるべきだとは思うのだけれど、まぁ、期待するだけ無駄というものかもしれない。

それどころか、平野博文官房長官が、臨時国会の会期について11月中の閉会を望んでいる旨の発言をしているから、そもそも論戦をしたくないのだろう。一部には、鳩山首相の献金問題などの追及をかわしたい意図があるのではないかとも云われている。

なにより気になるのは、こうした公(おおやけ)に論争したがらない、という民主党の態度には危惧を覚える。国民が関心を示さないと、肝心なことは何一つ国民に知らせずに、いつの間にか決まっている、なんてことが本当に起こり得る危険があるから。

国会から情報そのものが発信されないと、政治意識が高い人ですら、判断ができなくなってしまう。いわんや、政治に興味のない人をや。

まさかとは思いたいところだけれど、そろそろ国会に対する探査衛星を作っておく必要があるのではないかと思えてきた。

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以前、「幸福を実現する3つの三分の計」で指摘したように、国民と直に繋がる国会議員の存在が必要ではないか、ということ。

勿論、各議員は地元後援会なり、支持団体に対して、法案や政策についての報告などをしているのだろうけれど、そういうのではなくて、支持母体に関わる関わらないに関係なく、国会でこういう法案がだされて、こういう質問がされてこうなった、という云わば、国会中継の代わりとなり得るような、探査衛星的な議員が必要ではないかということ。

自民党東京都連は19日に総務会を開いて、党勢回復に向け都市部の無党派層に対する取り組みを強化する活動方針を了承しているけれど、その中で、インターネットを活用した無党派層対策の強化も確認したという。

であるならば、ネット用の窓口を設けて、何日に国会でこういう法案の審議がある、それについてどういう意見があるかとか、こういった質問をして欲しいかなどを広くネットから募集して、集合知を集める試みを行うというのはどうか。

民主党は、ドブ板選挙を行う反面、オープンな討論を嫌い、どんどん密室政治に走り出す可能性もあると推定している。それは、民主党の代表選挙で、一般党員・サポーターの投票が、2002年9月に一度行われたきり、一切許されていないことからでも、容易に想像がつく。

であれば、自民党は、より開かれた、オープンな党であることをアピールすると同時に広く無党派層の意見を聞くべきだろう。

支持母体がどんどん離れていっている今、謙虚に国民の声に耳を傾けるときを迎えている。

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画像所信表明演説:首相「国政の変革」宣言…臨時国会召集

 第173臨時国会が26日召集され、鳩山由紀夫首相は衆参両院本会議で就任後初の所信表明演説を行った。政権交代を「国民の選択」と強調、明治維新を引き合いに「無血の平成維新」と銘打って「国政の変革に取り組む」と宣言した。「官僚依存から国民への大政奉還」をうたい、政治主導による税金の無駄遣い排除などの実現を約束。外交では「緊密かつ対等な日米同盟」の構築を目指す考えを表明した。

 会期は11月30日までの36日間。所信表明に対する各党の代表質問は28~30日に衆参両院で行われ、与野党の論戦が始まる。衆院では民主党は代表質問をせず、与党からは社民党が質問に立つ。

 首相は演説の冒頭、8月の衆院選について「勝利者は国民一人ひとり」として、「国民の強い意思と熱い期待に応える」ための「変革」と表明し、「戦後行政の大掃除」に取り組むと宣言した。行政刷新会議での税金の無駄遣い洗い出しなど、税の使途、予算編成手法の根本的見直しを掲げた。

 自らの献金虚偽記載問題にも触れ、「政治への不信を持たれた。誠に申し訳なく思っている」と陳謝。「捜査に全面的に協力していく」と語った。

 持論の「友愛政治」を「弱者、少数者の視点の尊重」が原点と明言し、年金記録問題や子ども手当創設、高速道路無料化など衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた主要政策の底流にある理念と位置付けた。

 外交では、「緊密かつ対等な日米同盟」が外交の基軸であることを改めて強調した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設を含む在日米軍再編については「日米合意などの経緯も慎重に検証」した上で「沖縄の方々の負担、苦しみ、悲しみに思いを致し、真剣に取り組む」と語った。

 東アジア共同体構想については、地震などの防災・災害対策、新型インフルエンザなど感染症・疾病対策、留学生受け入れ・派遣の拡充など、幅広い分野にわたって具体像を説明した。【山田夢留】

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091027k0000m010056000c.html



画像所信表明演説:ヤジと喝采と…衆院本会議場

 鳩山由紀夫首相にとって初めての所信表明演説が行われた衆院本会議場。52分間の演説中、議席の3分の2近くを占める民主党からは喝采(かっさい)が続く一方、自民党からはヤジが相次ぎ、首相が自身の献金問題に言及した際は、ひときわ厳しい怒声が浴びせられた。【篠原成行、長野宏美】

 本会議場は、議長から向かって右に民主党、左に自民党と政権交代で位置が逆になった。議員席には演説が記された冊子が配布されたが、首相の言葉に合わせてページをめくる民主党議員に対し、ほとんどの自民党議員は冊子を閉じたまま。

 演説が、予算編成の見直しや中小企業支援など具体的政策に及ぶと、自民党から「地方を無視しているだけだ」とヤジが飛び、傍聴席では首相の声が聞こえないほど。さらに「故人」献金問題に触れた際は、「だったらきちんと説明しろ」「(政治資金の)透明性がないじゃないか」と怒声が議場に響いた。

 終了後、民主新人の福田衣里子氏は「演説が聞き取れないくらいのヤジで『これはちょっと』と感じた」。横粂勝仁氏も「相当ヤジが聞こえた。鳩山首相は『議員のみなさん』と語りかけているのだから、自民党には党の垣根を越えた発展的な議論で応じてほしい」と注文をつけた。

 自民党からは批判の声が。弟の鳩山邦夫元総務相は「バラマキや夫婦別姓などは全部旧社会党の言ってきたこと。演説が本意とは思えない」と批判。二階俊博前経済産業相は「政治は言葉遊びじゃない。あれもこれもいっぺんにじゃなく、もっと落ち着いておやりなさいと思う」と語った。

URL:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20091027k0000m010095000c.html



画像所信表明演説:自民・谷垣総裁、拍手や歓声を皮肉る

 自民党の谷垣禎一総裁は26日、臨時国会で行われた鳩山由紀夫首相の所信表明演説について、「ヒトラーの演説にヒトラー・ユーゲント(ナチスの青少年組織)が賛成しているような印象を受けた」と評した。演説への民主党議員の拍手や歓声が多かったことに関し、国会内で記者団に語った。具体的な理由の説明はなかったがナチスドイツに例えた発言だけに反発が出そうだ。

 民主党の石井一選対委員長は同日夜、東京都内で記者団に「我々が自民党を出て16年。臥薪嘗胆(がしんしょうたん)してきて、ひな壇に並んだ閣僚が同志だったことに対し、自然発生的に出たものだ」と反論した。【田所柳子】

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091027k0000m010104000c.html



画像NHK様へ、 26日以降の国会中継はなぜないのですか。 2009/10/26 15:09

いつもNHKの番組やニュースをご視聴いただき、ありがとうございます。

お問い合わせの件についてご連絡いたします。

お尋ねいただきました、国会中継の放送についてですが、NHKでは明日26日の「所信表明演説」の放送を予定(総合・衛星第二・ラジオ第一 午後2:00~2:50)しておりますが、27日以降については今のところ未定となっております。
国会審議は流動的な要素が多いため前日の夕方に最終確認、そして発表しています。そのため27日以降につきましては詳細は未定となっています。
放送しないということではありません。

国会中継の放送については、基本的には国会から中継要請があった委員会や本会議について、NHKが質疑の重要性や国民の関心の度合いなどを総合的に判断して決めています。

具体的には政府の施政方針演説や代表質問、それに全閣僚が出席する予算委員会の質疑などは、すべて中継する予定です。

また、これ以外でもニュース性が高いものについては公共放送として積極的に放送するよう努めています。

今後とも、NHKをご支援いただきますようお願いいたします。
お便りありがとうございました。

NHK視聴者コールセンター

URL:http://sibaryou55.iza.ne.jp/blog/entry/1290615/



画像臨時国会:「11月閉会」--官房長官

 平野博文官房長官は11日、大阪府交野市内で講演し、臨時国会の会期について「12月いっぱいは、どうしても予算編成の時間はちょうだいしたい」と述べ、11月中の閉会を念頭に与党側と調整を急ぐ考えを明らかにした。召集時期は今月26日を念頭に「参院神奈川、静岡両補選(25日投開票)後」との考えを改めて示した。

 ガソリン税の暫定税率を撤廃する時期については「必ず来年4月から実行すべく、関連法案を含めて精査している」と強調。子ども手当についても記者団に「(来年)6月後半ぐらいにはできるような制度設計にしなければいけない」と語り、マニフェストの目玉であることを踏まえて早期の実施を目指す考えを強調した。【横田愛】

URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091012ddm002010126000c.html



画像自民都連、石原氏ら続投 無党派の獲得強化目指す

 自民党東京都連は19日、党本部で定期大会に代わる総務会を開き、7月の都議選敗北の責任で辞表を提出していた石原伸晃会長や、都議選で落選した内田茂幹事長ら役員4人の続投を決めた。また8月の衆院選惨敗も総括し、党勢回復に向け都市部の無党派層に対する取り組みを強化する活動方針を了承した。

 石原氏らの辞表は都議選後、保留扱いになっていたが、総務会に先立つ同日の役員選考委員会で「選挙の敗北は都連執行部の責任と言うよりは自民党全体の責任。再任して党の再生に力を尽くしてもらうべきだ」との意見が強く再任が決まった。ただ小池百合子氏から「自民党は変わったというイメージを出すために役員は一新するべきだ」と反対意見も出るなど、一枚岩でないことも浮き彫りになった。

 了承された活動方針は「地方組織の強化こそ党再生のための必須の要件」と強調。党員数の大幅拡大を目指すとともに、来夏の参院選や2011年4月に任期満了を迎える都知事選に向けた体制整備を急ぐ目標も盛り込んだ。また「ネット上では民主党の財源の裏付けのない政策や無責任な発言への批判が少なくない」として、インターネットを活用した無党派層対策の強化も確認した。

 自民党は都議選で過去最低に並ぶ38議席で第2党に転落。衆院選では都内25小選挙区中4勝と、民主党に大きく負け越し、比例東京ブロックをあわせても改選時の30議席から9議席へと3分の1以下の勢力になった。

2009/10/19 18:42 【共同通信】

URL:http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009101901000700.html



画像民主党代表選、またも一般党員・サポーターは投票できず

民主党は小沢一郎代表の辞任に伴う代表選を2009年5月16日に実施することを決定したが、実施方法は国会議員のみによる投票となり、またも、一般党員・サポーターは代表選の投票から排除されることとなった。

民主党サポーターとは、会費を年間2,000円支払うことによって、代表選挙で投票することができるという制度で、18歳以上なら誰でも(在外邦人または在日外国人の方でもOK)なれる。しかし、これまでの民主党の代表選で一般党員やサポーターが実際に投票に参加したのは、2002年9月の1回だけで、それ以外は、代表辞任や無投票により、投票の機会は与えられていない。

URL:http://59bbs.org/detail1103.html

この記事へのコメント

  • yutakarlson

    ■鳩山首相、谷垣総裁が初対決=28日から代表質問-冷め切ったBoutique Issueである政治では次は何を論点にすべきか?
    http://yutakarlson.blogspot.com/2009/10/boutique-issue.html
    こんにちは。鳩山首相と、谷垣総裁が初対決するそうです。しかし、日本では国民が政治に対する関心をすっかり失っているどころか冷め切っています。それは、先日の酒井法子の公判の報道のほうが、鳩山首相の所信表明演説よりもはるかに視聴率が高いことからもわかります。オバマ大統領の所信表明演説などとは比べ物にならないです。私のブログでは、こうした、大きな報道などがあったときのみ国民が関心を持ち、それ以外無関心という、アメリカで「Boutique Issue(ブティク・イシュー」とも呼ばれるような事柄である日本の政治の次の論点は何になるのか、その予想を掲載しました。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
    2015年08月10日 16:50

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