政権の刀鍛冶

 
民主党への追い風はまだ続いているようだ。

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昨日行われた、参院補選で、民主が二勝し、民主党の参院議員は115人となった。民主党単独での過半数122まであと7議席。民主党系会派「民主党・新緑風会・国民新・日本」では議席数は120となり、過半数まであと1議席。ほとんど勝負あり、と言っていい。

先の衆院選で自民党が受けた傷は相当に深く、碌な選挙戦にならなかったようだ。このままだと、参院選を待たずして、自民党が崩壊する危険すらある。

金の切れ目が縁の切れ目だとはよく言われることだけれど、利権の切れ目は、支持の切れ目とばかり、各種業界の自民離れが進んでいる。

見返りの無いものに支援しても意味がない、と業界団体が与党に乗り換えるのも当然のことではあるのだけれど、逆にいえば、自民党の各議員にとっては、自分自身が何のための政治家であるのかを強烈に問い直されている局面でもあると言っていい。

地元の為の政治家なのか、特定利益団体のための政治家なのか、それとも国民のための政治家なのか。

おそらく次の参院選に向けて、民主党は自民党にも手を突っ込んでくるだろう。与党という餌をちらつかせて、民主への乗り換えを迫ってくる。そして、何人かは釣られて民主党に鞍替えしてしまうかもしれない。

つまり、自民党は、既に利権という面からは、何のメリットも魅力もない存在になっているということ。それをまず自覚しなくちゃいけない。であるがゆえに、何が己の柱であるのか、ということを強烈に、自ら問い直す必要がある。

自分が保守なのか、革新なのか。何を守り、何を変えるのか。敗北したとはいえ、有権者の4割は支持してくれていたことを忘れちゃいけない。彼らの思いと期待が奈辺にあるのかを丁寧に掘り起こして、掬いあげなくてはならない。

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これから、民主党政権のチョンボや悪政によって、自己崩壊をすることがあるかもしれないけれど、そのときに、今のままの自民党で票が戻ってくるとは安易に考えない方がいい。それでは、お灸を据えた積りで、自分にお灸を据えてしまった有権者の行く先が無くなってしまう。

民主党が、グダグダな政権運営をしていても、まだ支持があるとするならば、それは、多分、自民党政権がやってきたことを、兎に角、壊そうとしている姿勢そのものにある。その結果が良かろうが悪かろうが、そんなのお構いなし。

次に、自民党の存在意義が見直される時は、おそらく、民主党が、今を壊そうとする姿勢を止めたときか、その壊した結果に、国民が愕然としたときのどちらか。

前者の場合は、有権者の政治そのものに対する失望と諦めが蔓延しているだろうし、後者の場合は、自らの選択に後悔しているか、民主党を責めるかのどちらかになっているだろう。

だから、事は政局云々ではなくて、政治そのものの在り方の端境期にあるように思えてならない。来年夏の参議院まで、時はあるようで、実はない。

今は、自らを鍛えなおし、政権奪取のための刀鍛冶となるべき時期。

大切なのは 壊れない心 

どんな試練に倒れるとしても 

直ぐにもう一度立ち上がること 

きっと朝は来ると信じて 

強く願うことが 未来を変える

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画像【参院補選】民主が2勝、衆院選の勢い持続 2009.10.25 20:04

 参院統一補欠選挙(神奈川、静岡選挙区)は25日投開票され、神奈川はエコノミストの金子洋一氏(47)、静岡は医師の土田博和氏(59)の民主党2新人が自民党候補らを破り初当選した。政権交代後初の国政選挙は「民主2勝」となり、民主党の勢いが衰えていないことを裏付けた。民主党は会派として参院過半数まで1議席と迫り、来夏の参院選で目指す単独過半数にも前進した。

 両補選勝利で民主党の参院議員は115人となり、民主党単独での過半数122(定数242)獲得まであと7議席と迫る。

 また、民主党系会派「民主党・新緑風会・国民新・日本」は議席数120で、江田五月議長を除く採決時の過半数121まではあと1議席。民主会派に加わっていない一部無所属議員が協力すれば、社民党の同意がなくても法案を可決できる可能性が高まった。米軍普天間飛行場移設問題などで社民党と意見対立した場合、民主党が連立与党の枠を超えた国会運営に踏み出す余地が出てきた。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/election/091025/elc0910252005005-n1.htm



画像【参院補選】「鳩山内閣を評価してもらった」当選の金子氏、声詰まらせ 2009.10.25 22:30

「当選確実」の一報を受け、喜びを爆発させる金子洋一氏(中央)=横浜市中区の選挙事務所 鳩山政権発足後、初めての国政選挙として注目を集めた参院神奈川選挙区補選は、民主党新人の金子洋一氏(47)が勝利を収め、自民党の角田宏子氏(42)ら3新人が涙をのむ結果となった。投票率は28・94%。平成17年補選の投票率は32・74%だった。

 8月の衆院選からわずか2カ月弱。民主党を大勝に導いた“風”は健在だった。午後8時過ぎ、横浜市中区の事務所に入った金子氏は、「歴史的な衆院選の勝利を未来につなぎ、国の将来を新たに形作る手伝いができた」と力を込めた。

 金子氏は平成15、17年衆院選で三重5区から出馬したが敗れた。今回は“新天地”から出馬となったが、念願の国政への切符を手にした。感極まり言葉を詰まらせながら「鳩山内閣の1カ月余りの政策を評価してもらった」と語った。

 選挙戦で金子氏は「党のマニフェストを実現する」ことを第一に訴えた。旧経済企画庁(現内閣府)やOECD(経済開発協力機構)などで活躍した経験から“経済通”をアピール、「自分の知識を鳩山内閣で役立てたい」と主張した。

 横浜市出身だが知名度を不安視されていた。低投票率の中で票を固めきれるかとの懸念もあった。党の閣僚が続々と応援に入り、街頭で訴える「異例の選挙戦」(県連幹部)を展開し、名前を浸透させたことが奏功したといえる。

 金子氏に一歩及ばなかった角田氏。敗因について「民主党への期待が自民党より大きかった」と語り、悔しさをにじませた。

 衆院選で有権者に“三下り半”を突きつけられた自民党にあって「党再生」を旗印にした出馬だった。「地方の声を届ける」と訴え組織固めを中心とした地上戦を展開したが、「スタート地点が低かった」(県連幹部)という通り、先の衆院選で自民党が受けた傷は想像以上に深かった。

 8月の横浜市長選に続く出馬の共産党の岡田政彦氏(43)は与党に積極提案する「建設的野党」を主張したがふるわなかった。幸福実現党の加藤文康氏(47)も国防問題などを訴えたが及ばなかった。

URL:http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/091025/kng0910252231003-n1.htm



画像惨敗ショック癒えず=参院候補差し替えに拍車-自民

 自民党は参院2補選で先の衆院選惨敗からの巻き返しを狙った。しかし、多くの衆院議員が落選、支持団体離れも進み、反転はかなわなかった。鳩山政権の「ご祝儀相場が続いている」として、初陣を飾れなかった谷垣禎一総裁の責任を問う声は聞かれない。ただ、来年夏の参院選に向け「勝てる候補」への差し替えを求める動きが一段と強まりそうだ。
 大島理森幹事長は25日夜、党本部で記者会見し、「衆院選が終わってすぐの選挙で、スタート時はこれで選挙になるのかと思った」と最初から劣勢だったことを率直に認めた。党内の大勢は「2敗は織り込み済みだ」(幹部)として、冷静に受け止めている。
 谷垣総裁は告示後、両選挙区のてこ入れのため、それぞれに3回現地入り。趣味の自転車にまたがり「党再生」をアピールし、支持を懸命に訴えた。だが、衆院選敗北でがたがたになった元議員の後援会組織は機能しなかった。また、静岡県医師連盟が自主投票に回るなど長年の支持団体が離れたことも響いた。
 そもそも、補選候補の公認決定は谷垣総裁が選出された9月28日の翌日で、現執行部は関与してない。このため「補選2敗は麻生前政権の責任」と割り切り、26日召集の臨時国会と来年の通常国会に照準を合わせる。当面は「来年の春ごろまでに民主党支持率を下げる」(川崎二郎国対委員長)ことを目指す考えだ。
 一方、来年夏の参院選の候補者選定も急務となる。特に選挙区の現職に関して「70歳以上は差し替えて、勝てる候補を擁立する必要がある」との声が広がるのは確実で、谷垣総裁の指導力が問われる。(2009/10/25-22:51)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009102500223



画像業界の自民離れ鮮明=中立に次々シフト-参院補選

 鳩山政権発足後初の国政選挙となる参院神奈川、静岡の両補選(25日投開票)で、業界団体の自民党離れが改めて浮き彫りになった。2007年の参院選比例代表で同党から候補を擁立した主要9団体のうち、民主党支持に乗り換えた団体はないものの、自主投票や民主、自民両党候補を推薦するなど、中立にシフトした団体が多い。業界を通じて支持を固める選挙戦術も、政権と同様、自民から民主に移りつつあるようだ。 
 「個人的には民主党を応援していきたい」。日本歯科医師会の大久保満男会長は7日、政治団体の日本歯科医師連盟(日歯連)幹部とともに民主党の小沢一郎幹事長を党本部に訪ね、国政選挙での支援に前向きな考えを伝えた。この後、日歯連の神奈川、静岡両県の組織は本部と補選への対応を協議し、民主、自民の両党候補の推薦を決めた。
 国政選挙では長年自民党を推薦しており、民主党支援に一歩踏み出した形。それでも、静岡県連盟の幹部などは、応援に入った民主党議員に「県議会ではなお自民党が多数を占めているので」と両党推薦にとどまった事情を説明する気の遣いようだ。
 自民党は建設関係の票を期待し、静岡に建設官僚出身の元参院議員の次男を擁立したが、県建設業協会は推薦を見送った。一方、医師連盟は神奈川では自民党候補を単独推薦したが、民主党候補が医師の静岡では自主投票とした。こうした業界の動きに、自民党内からは「団体なんてそんなもの」(幹部)とあきらめに似た声も漏れる。
 両県で自民党候補のみを推薦したのは遺族会と看護連盟の2団体。静岡県看護連盟の関係者は、来年の参院選で日本看護連盟の組織内候補を自民党から擁立する事情を説明し「難しい選択だったが、乗り換えるわけにいかない」と苦渋の決断であることを明かした。

◇主要業界団体の補選への対応


          神奈川   静岡
遺族会        自     自
歯科医師連盟    民・自   民・自
建設業協会      ×     ×
医師連盟       自     ×
薬剤師連盟      ×     ×
看護連盟       自     自
商工政治連盟    民・自    ×
土地改良政治連盟   ×     自
農業協同組合     ×     ×

(自は自民候補のみ推薦、民・自は両党候補推薦、×は県組織としての推薦見送り)

(2009/10/17-14:38)

URL:http://www.jiji.com/jc/zc?k=200910/2009101700190



画像10月25日の参院補欠選挙後に、社民党が連立離脱の危機?

 新聞・テレビの報道は鳩山新内閣の人事予想で持ちきりだが、永田町ウォッチャーの関心は、来月実施される神奈川と静岡の参院補欠選挙(10月8日告示、25日投開票)の2議席に移りつつある。

 注目ポイントの一つは、仮に補選で民主が2議席を獲得した場合、参院での民主党の現有議席数が110となり、統一会派を組んでいる国民新党の5、新党日本の1、無所属系(新緑風会)の4を合わせれば120議席となることだ。参議院の過半数は121議席なので、待望の過半数獲得まであと1議席にまで迫る。

 こうなると一番困ってしまうのは、参院で5議席を保有しているものの、民主党とは政策協力をしているだけで統一会派を形成していない社民党だろう。現在、社民党は鳩山新内閣での大臣ポストを要求しているが、補選の結果次第では、参院のわずか1議席が民主党への交渉カードとなってしまう。もちろん、社民党と同じ5議席を保有している国民新党も、民主党が社民党との連立を重視するようになれば、同じ立場に立たされることになる。

 すでに民主党はこのことを念頭に入れ、無所属系の参院議員である鈴木陽悦議員や糸数慶子議員への民主党入党や会派入りの働きかけを強めている。特に糸数氏については、現在は民主党の会派に所属しておらず、過半数獲得の攻防に与える影響が大きい。

 現実には、社民党と国民新党は民主党と選挙協力を行っているため、両党の議席が参院での過半数維持に必要なくなったとしても、連立政権からすぐに排除される可能性は低い。だが、鳩山新内閣発足後に両党が政権のトラブルメーカーとなるようなことがあれば、民主党内から激しい反発を受けることは必至だ。

URL:http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2009/09/1025_1.html

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