「・・・ある意味でのコンダクター的な役割だと思います。皆が一番いい音色を出せるように努力する。そのハーモニーが国民皆さんに政治が変わったなというイメージを持っていただける。一番大事なことは、それぞれの大臣が大臣としての仕事が一番やりやすい環境をつくっていく。そして、それを全体として、ハーモニーがとれるように指揮をしていくこと。・・・」鳩山首相 於:19日のぶら下がり取材
19日のぶら下がり取材で、記者から指導力についての質問に対する鳩山首相のコメント。以前のエントリーで、何度かそろそろ首相の指導力が問われるようになる、と言ったけれど、案の定、マスコミからも突っ込みが入るようになってきた。しかも「そもそも、リーダーシップをどう考えるか」などど、あからさまな質問を受けるあたり、周囲では相当に鳩山首相のリーダーシップについての疑問の声が上がっているのではないかと思われる。
鳩山首相は、自分はコンダクター(指揮者)だと、答えているけれど、指揮者は、指揮台にただ突っ立っているだけで勤まるものじゃない。
何を演奏するかから始まって、楽曲を深く理解して、その為の練習方法を練り、音楽表現を考えて音程・音量・音色・奏法や歌唱法・パートの音量バランス・テンポ等を指導しながら、すこしづつミスやずれを修正してゆく長い準備期間が要る。各楽器やパートをトータルで纏め上げるのは勿論のこと、何をどう理解して表現するかにおいて、指揮者の役割は大きく、絶対的なもの。
今の鳩山政権をオーケストラに例えてみると、各楽器が自分の好きなパートを、好き勝手に鳴らしているだけで、音あわせもいいところ。まだ、演奏も何も始まっていない。
それ以前に、何を演奏するのかも怪しくなってきている。選挙前は「無駄を省く曲」、「脱官僚の曲」、「国債は発行しない曲」を演奏して「友愛交響曲」を纏め上げるのだ、と宣伝していたけれど、いざ指揮台に立ち、観客への挨拶の第一声で、「いろんな試行錯誤の中で失敗することもあろうかと思います。是非、皆様にも御寛容を願いたい。」と言ったかと思えば、今度は演奏もせずに、各楽器の音あわせをやりだした。
しかも、その音合わせすら、各演奏者を指導することもなく、ただ聞いているだけ。国債パートの音がやけに大きいかと思ったら、なんと、観客に向かって、国債パートはコントロールできないかもしれないので、皆さんが望むなら、演奏曲を変更します、などと言う始末。貴方は一体何者なのか。
観客は高い金を払って、練習を見に来たわけじゃない。しかもその練習すら満足にできない状況を見て、大丈夫か、この指揮者は、と思い始めてる。
指揮者は、本番で指揮台に立ったら、演奏するのが仕事であって、観客に失敗するかもしれないとか、音あわせから始めるとか、各奏者が演奏しやすい環境を作るのが仕事だ、なんていうべきじゃない。とてもプロの態度とは思えない。
今はまだ、音合わせをしていても許されるかもしれないけれど、来年度予算編成の段階になっても、まだ音合わせをしているようなら、観客も黙っていないだろう。そして、仮に予算が決まったとしても、きちんと指揮できないとなったら、全てぶち壊しになることだってある。観客はいつまでも寛容じゃない。
「勉強してきてない指揮者ほど使えないものはありませんから」小澤征爾


--2014年(平成26年)までに普天間の移設完了とした日米合意について、平野博文官房長官は今日の記者会見で、「政権が変わったことは重い」と期限を含めた合意見直しもありえると受け止められるような発言をした。2014年の期限を定めた合意の見直しも選択肢として除外しないと考えるか
「私は基本的なことを申し上げれば、沖縄県民にとってみれば、まず、普天間の今の状態がですね、このまま続くと、また、何か事故が起きたら大変だと。それは、アメリカにとっても日本にとっても、一番は沖縄の県民ですけれど、大変な話ですから。それをそういう状況が起きないようにするためには、やはり、時間との戦いというのがあると思います。2014年より後にずらしていいと簡単に考えるべきではないと。そう思います。そういうなかで、しかし、いや、他の選択肢があるのかないのかということも、アメリカ政府とも虚心坦懐(たんかい)にですね、相談しあいながら決めていく柔軟性というものが求められているのではないかと思っています」
-2014年が守られない場合もあり得ると
「状況によっては、というのは分かりませんが、われわれとすれば、当然、守られるようにまずは努力することが大事なんじゃないでしょうか」
【総理の指導力】
--鳩山内閣を見ていると、閣僚が決定したことを追認していくチームプレーの内閣という印象を受ける人が多いと思うが、今後の予算編成で自身がリーダーシップを発揮して決断することも必要になると考えるか。そもそも、リーダーシップをどう考えるか
「うん。私はもともと申し上げておりますように、ある意味でのコンダクター的な役割だと思います。皆が一番いい音色を出せるように努力する。そのハーモニーが国民皆さんに政治が変わったなというイメージを持っていただける。一番大事なことは、それぞれの大臣が大臣としての仕事が一番やりやすい環境をつくっていく。そして、それを全体として、ハーモニーがとれるように指揮をしていくこと。当然、今のような大きな議論に関しては、総理としてのリーダーシップが求められることは、当然あると思いますし、こういった当然のことながら、無駄をなくすというような話に関しても、行政刷新のある意味でのトップは私ですから、その私の思いに従って、みんなが非常に素晴らしい動きをしてくださっているということに感謝をしています。その指揮者というものが、どこまで目立ち過ぎた方がいいのか、目立たない方がいいのかというのは、いろいろと議論があると思いますが、一番大事なことは、ハーモニーがきれいに奏でられることだと。そのように認識しています」
【世論調査の結果】
--各社の世論調査で、政権発足から微減ながら6割超の支持率だが、受け止めを。マニフェストを必ず守るべきとした人が1割に満たなかった中で、公約にとらわれず柔軟に政策を実行すべきとした人が5割を超えたが
「はい。まず辛抱強くというか、国民の皆さんがね、政治が変わったんじゃないかという思いは持続して持っていただいていると、そう思っていますから、そこは心から感謝を申し上げたいと思います」
「ただ、やはり、私も外交日程が多いというような状況の中で、必ずしも外交となると、国民の関心が今一つのところがあります。これからまさに国会が始まれば、まさに全員野球の姿というものをさらに際立たせていくことができるんではないかと思っております。なお一層、国民の皆さんには辛抱強くご指導、ご支援いただきたいなと思います。それから何でしたっけ、その後」
【マニフェスト教条主義】
--マニフェストを…
「あっ、マニフェストの話に関しては、私も若干申し上げた経緯もありますけども、マニフェストというのは国民の皆さんとの契約として選挙でうたったものです。従って、それを約束を果たすことは大変重いことだと思います。ただ一方で、国民の皆さん、このマニフェストに対しては柔軟に考えておられる。すなわちマニフェストによっても、必ずしも国民の皆さんがあまり期待をしていないような事象もあると思っています」
「したがって、そういうものに対してこれからどのようにしていくか。一番大事なことは国民の皆さんに満足いただけるような政権運営をするということでありますから、マニフェストは契約だから大事だ。しかし、それだけにすべてこだわっていくということも、逆に国民の皆さんに対して失礼な話になるかもしれない。そこをそれなりに柔軟に考えていく工夫も必要かなと。そういう指針をむしろ与えてくださったんじゃないかなと、そのように思っています」
【赤字国債発行額の上限】
--弊社(テレビ朝日)の調査だが、マニフェストの実行よりも赤字国債の発行を抑えてほしいという人が67%もいた。選挙での約束が、予算の組み替えであって積み増しでないよう、当初予算を最低でも平成21年度の88兆円以下に抑えていく考えはあるか
「だから数字というものよりも、今、お話あったように、赤字国債というものに対しては国民の皆さん、大変厳しい思いを持っておられる。すなわち、将来の子供たちに対して、つけを回してはいかんよと。自分たちがもっと苦労を、景気が厳しくても苦労するべきはしなきゃいかんじゃないか。そんなお気持ちはある意味ではありがたいと思います。その思いを大切にしたいと思っていますから、やはり、われわれとしても赤字国債が、こう国民の思いを越えてですね、むやみやたらと発行されるような状態は何としても避けなきゃならない。そういう意味では。その思いは守りたいと思います」
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091019/plc0910192202016-n1.htm

楽団を率いる指揮者ロリン・マゼール指揮者は、主にオーケストラや吹奏楽・合唱・ビッグバンド等で、各パートの演奏をまとめる役割を担う。小編成のアンサンブルでは、演奏者たちが同じ拍子で演奏し、音楽的表現についても話し合いや、リーダーを兼ねる奏者の率先で改善していくことが可能で、現代音楽以外では指揮者をたてないことがある。
また、ポピュラー音楽でも大編成のオーケストラを伴う場合は指揮者を必要とする。
一般的に、演奏会でメトロノームとバランス調整等の役割をするのが指揮者だと考えられがち[要出典]だが、指揮者の役割はそれだけにとどまらない。
指揮者の作業のうち、もっとも時間と労力を要するのは、練習前の予習と言われる。指揮をする楽曲のスコア、関連する音楽史上の文献などを読んで構造などを把握し、表情づけの方法などを検討し、練習の手順を計画する。例えば世界的日本人指揮者の小澤征爾は一度勉強した曲を自ら白紙の五線譜に書き写し、さらに作者の意思を追求し楽曲の理解を深めるなどの練習方法を取っており「勉強してきてない指揮者ほど使えないものはありませんから」と語っている[1]。練習に際しては、音楽的表現全体を考えて音程・音量・音色・奏法や歌唱法・パートの音量バランス・テンポ等を指導し、ミスやずれを修正して、演奏の完成度を上げていく。そして演奏会本番でそれをまとめ上げる。その他にも選曲や人間関係の問題解決等を行う。
クラシック音楽では、指揮者は尊敬を込めてマエストロ(元々の語源は経験を積んだ専門家の敬称)と呼ばれることもある。また、専任の場合は常任指揮者、演奏会やツアーのために呼ばれた場合は客演指揮者と呼ばれる。オーケストラやオペラ団の方針に影響を与える常任指揮者は、音楽監督を兼任することもある。
URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%87%E6%8F%AE%E8%80%85#cite_note-0
この記事へのコメント
tokio
不思議だけど そうなんです。 指揮者の席に座ることだけ 考えてきた人には タクト振れるんでしょうか?
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