電子マネーはやがてSuicaに統合される

 
最近、ずいぶんとSUICAで支払い出来る店が増えてきた。

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コンビニはもとより、居酒屋、レストランといった飲食店や書籍や雑貨までもSUICAで決済できる店がどんどんできている。JR東日本は、2007年9月にSuica加盟店が20,000店を突破したとプレスリリースしている。今はもっと多いと思われる。電子マネーは、着実に浸透していっているようだ。

今やSUICAの発行枚数は2009年3月末現在で2794万枚に及び、利用件数も2007年4月の1455万件から2009年3月には3532万件と2.4倍以上の驚異的な伸びを示している。ここまでくるとちょっとした地域通貨になっていると言っていい。

こういった電子マネー型カードはSUICAだけでなく、イオン系列の「WAON」とか他にもあるのだけれど、最終的には、どれか一つに統合されてゆくことになると思う。その方が便利だから。

こうした規格統一の流れは、なにもカードに始まったことではなくて、たとえば、家電やパソコンの世界では昔からあった。古いところでは、ビデオのVHSとベータの争いとか、パソコンだと、今ではWINDOWSが当たり前だけど、ごく初期には、メーカ毎に違ったOSが搭載されていた。

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同じように、電子マネーカードも最後には、どれかに統合されることになると思われる。そのときには、殆どの店で、電子マネーカード決済ができるようになっているだろう。

電子決済という意味では、クレジットカードと変わりはしないのだけれど、電子マネーカードは、クレジットカードと共存して生き残ってゆく可能性は高いと見る。

なぜかというと、電子マネーには「チャージ」機能があるから。このチャージ機能があるが故に、使用に対するハードルが低くなっている。クレジットカードを始めて申し込むときには、色々と審査があるし、口座から引き落としの形になる。それが厭だという人もいるし、そもそも審査が通らない人だっている。

その点、電子マネーは、自分で必要なだけお金をチャージすればいいから楽。当面使う分だけ入れればいい。今後、電子マネーの規格統合が進むとするならば、おそらくは、このチャージし易さの度合いが鍵を握る。

いつでもどこでもチャージできるのなら、こんな楽なことはない。その意味において、切符券売機からチャージできるSUICAは物凄く有利。電子マネー統合においては、一歩リードしている。今後が楽しみではある。

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画像ローソン、JR東日本エリア内の約3300店舗でSuica決済が可能に

ローソンとJR東日本は、JR東日本エリア内にある「ローソン」「ナチュラルローソン」の全店(約3300店舗)で、4月8日から電子マネー「Suica」を順次導入する。

 ローソンでは、これまで首都圏44店舗でSuicaのサービスを提供済み。また、今回のJR東日本エリアの全店舗への拡大は2008年12月に発表しており、これによりコンビニエンスストアでのSuica導入店舗数は最多になるという。

 Suica導入店舗では、Suicaによる支払いに加え、チャージ(入金)にも対応する。なお、4月14日から5月11日まで、1000円分のローソン商品券やオリジナルペンギングッズを抽選でプレゼントするキャンペーンも実施する。

URL:http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/25438.html



画像イオン、ファミリーマートの約6800店舗でWAON導入

電子マネー「WAON」

 イオンとファミリーマートは4日、約6800店舗のファミリーマートで、イオンが提供する電子マネー「WAON」の決済に対応すると発表した。サービス開始は2009年秋以降。

 WAONは、イオングループのショッピングセンターやコンビニエンスストア「ミニストップ」などで利用できる電子マネー。1月20日時点での発行枚数は約700万枚で、利用できる店舗数は約2万7000店舗となる。

 今回ファミリーマートとイオンの業務提携により、ファミリーマートでのWAON決済および現金でのチャージが可能となる。また、マルチメディア端末「Famiポート」では、WAONポイントからWAONバリューへのチャージや、他社ポイントからWAONポイントへのダウンロード、WAONバリューやWAONポイントの残高照会が可能となる。なお、WAONバリューへのチャージやダウンロードには、事前にWeb上での交換手続きが必要になる。ポイント付与は、200円のWAON決済につき1WAONポイント。

 サービス開始は2009年秋で、全国のファミリーマート約6800店舗で一斉に開始する。北海道ファミリーマートや南九州ファミリーマート、沖縄ファミリーマートが展開するエリアフランチャイズ約500店舗については、サービスを導入予定だが詳細は未定だという。

URL:http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/24775.html



画像牛丼の食券購入もワンタッチ。松屋、Suica利用可能店舗を拡大。 2009年2月17日 15:00

飲食業界では最大の店舗数となる。牛丼チェーン大手の「松屋」が関東のおよそ270店舗でSuica電子マネーを導入すると発表した。

株式会社松屋フーズと東日本旅客鉄道株式会社は、利便性の向上を図るため、2007年9月より松屋三鷹店、松八三鷹店で試験的にSuica電子マネーの先行導入を実施した。その後、昨年5月からはJR東日本の中央線沿線などの40店舗へ、導入エリアを拡大した。

導入店舗の利用客には「スピーディな決済で手軽に飲食ができる」と概ね好評で、導入店舗の売上げも好調に推移したことから、JR東日本の営業エリア内の松屋およそ230店舗についても、Suicaを順次導入することが決まった。

Suicaの電子マネー機能については、小銭要らずでスピーディーな買い物ができる上、電車に乗るための必携品として常に持ち歩けるという利便性から、利用者数が急増し、電子マネー対応のSuicaは先月末時点でおよそ2464万枚が発行されている。

また、利用者数の増加に伴い、Suicaの導入店舗も拡大している。

松屋フーズとJR東日本では、今後も導入店舗の拡大を続け、最終的にはJR東日本の営業エリアに立地する松屋全店舗への導入を目指したいとしている。

(編集部 鈴木亮介)

URL:http://japan.techinsight.jp/2009/02/suzuki0902170351.html



画像Suica 広がる事業フィールド

Suicaの仕事は、Suicaを中心としたビジネスを展開し、Suicaを社会インフラとして定着させるための戦略を策定、実行していき、Suica事業を経営の第3の柱として確立することです。JR東日本が2001年に導入したSuicaは、今や発行枚数2,900万枚を超えました。今後も「公共交通におけるIC乗車券のデファクト・スタンダードとして確立」「No.1電子マネーへの成長」「総合的なIT事業へのステップアップ」をめざしてSuicaを成長させていきます。そのほかにも、クレジットカード会社など他企業との提携の推進によるさまざまなシーンで役立つ多機能カードの提供や、Suica付学生証の発行による新しい使いみちのご提案など、Suicaのもつ可能性をさらに広げていき、お客さまにとってよりわかりやすく使いやすいものにしていきます。

JR東日本エリア内でのSuica利用可能エリア拡大に留まらず、全国にある他交通事業者が発行するICカードとの相互利用を展開しています。2004年8月からはJR西日本が発行する「ICOCA」、2007年3月からは首都圏の鉄道事業者・バス事業者が発行する「PASMO」、2008年3月からはJR東海が発行する「TOICA」、2009年3月からはJR北海道が発行する「Kitaca」とのIC乗車券の相互利用が開始されるなど、より一層のシームレスな交通利用を実現させました。さらに最高の信頼性とセキュリティを実現できるシステムの運営を通じて、日本のあらゆる場所でお客さまに安心してご利用いただけるSuicaをめざします。

Suicaは、交通利用に留まらず電子マネーとしても利用できます。電子マネー利用可能店舗を拡大することで、ショッピングなどの日常生活でもSuicaを便利にご利用いただけるようにしています。Suica電子マネーの相互利用ネットワークをさらに拡大し、「交通系電子マネー」の連携による利用環境の充実とSuicaブランドの確立を図るとともに、提携先の拡大によりSuica電子マネーを全国に浸透させていきます。2010年度には1日の利用件数800万件を実現します。

さらに、2007年6月からは、利用金額に応じてポイントがたまる「Suicaポイントクラブ」サービスを開始。貯まったポイントをSuicaにチャージしたり、提携ポイントへ交換できたりと魅力的なサービスを提供することで、電子マネーの利用促進を図っています。

現金決済をSuica にシフトさせることにより小額決済の消費をデータ化し、顧客属性ごとの消費パターンなどをマーケティングデータとして活用するSuicaの情報をベースにした新しい情報ビジネスに取り組んでいます。セキュリティ・競争力の両面で他の追随を許さない顧客情報データベースを構築し、圧倒的な情報力により、お客さまに高度な利便性を提供していきます。

URL:http://www.jreast.co.jp/recruit/student/business/suica.html

この記事へのコメント

  • mayo5

    スイカが勝者になるだろうことは、その利便性から見て明らかなんですけれど、都市生活者にとっては

    しかし、普遍的になるにつれ、通貨としてのインフラとなります。私は、国がこれを公平な対価を払って、国のシステムとしないとならないと思っています。もちろん、国がやったのでは、ここまでうまく行かなかったのは分かります。

    問題は、スイカの元締めがどれだけの手数料をとるのかという話です。一般企業の利益率が限りなく低い成熟日本国ですが、最後の支払いという蛇口を握った会社がその利益さえも「ごちそうさま」してしまいます。

    現在のように設備投資や店舗開拓をしている間は良いのですが、一巡すると文字通り「金のなる木」となりますね、製品ライフサイクルとしては。その時に、手数料が限りなく安くならないとしたら、国有化しないとダメだろうと。実際、通貨なのですから。
    2015年08月10日 16:50
  • 日比野

    mor*y*ma_*atu様、こんばんは。コメントありがとうございます。

    仰るとおり、ゲゼル化とは「減価する貨幣」「中立貨幣」の事です。

    さて、商品の経時変化と貨幣の関係について、以前、私も、シリーズエントリーしたことがあります。

    「価値と貨幣について考える」その1~その13
    http://kotobukibune.at.webry.info/200902/article_9.html(その1)

    http://kotobukibune.at.webry.info/200902/article_21.html(最終回[その13])

    全13回のシリーズですが、ご参考までに。

    価値と時間の関係については、私も同様に考え、価値は、経時変化を伴う「客観的時間」と人の主観によってその価値が変化する「主観的時間」の二つを内包している、という観点から考察を進めています。

    >時間を基準にして時間分の労働分を地域通貨的に扱い、一般消費にあてる事でゲゼル化に対応させる。

    そう、これなんです。価値の劣化と貨幣を対応させる、今回のエントリーでSuicaを通貨として使用できるようにすると同時に、
    2015年08月10日 16:50
  • mor*y*ma_*atu

    不勉強の為初めて聞きました。ゲゼル化とは「減価する貨幣」「中立貨幣」の事であってますか?参照URL http://chikura.fprog.com/index.php?UID=1104995173
    商品には経時変化(減価償却的な意味)する物と金のように物質レベルで変化しない物があり、一般の消費財にはゲゼル化した貨幣が適当だと思いますが、普遍的価値ある物(があるとすれば、例えば真理に基づく知識(情報等)、宝石、金などの物質でしょうか)には不適当だと思うし、全ての商品をお金に換算する仕組みの限界でもあります。昔から「時は金なり」とありますが、時間こそが遍く平等に与えられ、平等に消費する概念であり、この時間に基づく商品にはゲゼル化が相応しく、金(貨幣)は時間的概念で不変であり現状の貨幣の概念にあたる物だと思います。即ち、「価値基準としての時間と貨幣は等しくない」と分かれば問題が解決出きるのではないでしょうか、、、簡単に言いますと、時間を基準にして時間分の労働分を地域通貨的に扱い、一般消費にあてる事でゲゼル化に対応させる。これに対し付加価値等の知恵を駆使して創造した物は貨幣に対応させる。つま
    2015年08月10日 16:50

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