抑揚のない会見(鳩山首相の偽装献金会見について 前編)

 
鳩山首相の偽装献金会見をみての感想をば・・・ 全2回シリーズでエントリーする。

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鳩山首相が偽装献金で会見 ノーカット ①
鳩山首相が偽装献金で会見 ノーカット ②

なぜ、こんなに淡々としてるんだろう。先ほどYOUTUBEで会見をみたのだけれど、第一感ではそう思った。

鳩山首相の会見は、話す口調に抑揚がない上にテンポも一定。時々、メモだか何だかに目を落とし、ゆっくりだけど、ただ淡々の話し続けるといった平板な調子。落語とは正反対で全く聴衆を引きつけない話し方。

おそらく、流して聞いていると、何を言ったのか全く覚えていないし、印象も残らないのではないかと思われる。

なんというか、発言が薄いというか、空虚というか、言葉がスカスカでがらんどう。まるでロボットが音声を発しているようで、少しも心に響いてこない。

よもやとは思うけれど、視聴者には、内容を覚えて欲しくなくて、謝罪会見をした事実だけを残したかったのかとさえ勘繰ってしまうほど。または、視聴者の感情を極力逆立てないように、ワザと印象に残らないような、あんな話し方をしているのか。

政治家なのだから、聴衆を引き付ける話し方を身につけているはずなのだけれど、いくら謝罪会見とはいえ、ちょっとどうかな、とは思う。



有権者の感情で首相になったものは、有権者の感情によって辞めさせられるものなのだけれど、それを知っていて、わざと人々の感情を逆なでしないように計算して話していたとしたら、ある意味狡猾ではある。

ということで、会見全文の文章を拾って読んでみると、だらだらと長いだけで中身が薄い。まとめるとこんな感じ。

会見要旨
・偽装献金は全部秘書が勝手にやった
・秘書を全面的に信頼していたので、自分はまったく知らない
・自分が全く知らないことなので、貸付でもなければ贈与でもない
・でも贈与らしいので、贈与税は払う
・辞職をしたら政権交代の意味がなくなるので、辞職はしない
・過去の発言について弁解はしないが、私腹を肥やしたり不正をしたわけではない
・批判は受け止め今後はちゃんとする。


なんだかんだ言って、御本人の弁では、結局「辞めない」らしい。

この会見はむしろ、その後の質疑に注目したほうがいいかもしれない。これについては、明日エントリーする。

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画像会見内容まとめ

216 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 18:18:11 ID:tZdI7oca
>>190
※会見内容まとめ

・全部秘書が勝手にやった
・自分はむしろ被害者
・脱税?払えば良いんだろ
・過去の発言?知らんがな
・辞めねーよバーカ
・文句があるなあ民主に投票した国民に言え

大体こんな感じ


218 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 18:18:23 ID:ijwW3sWr
・辞職はしない。
・辞職をしたら政権交代の意味がなくなる。
・私服を肥やしたり不正をしたわけではない。
・批判は受け止め今後はちゃんとする。



272 名前:日出づる処の名無し[sage] 投稿日:2009/12/24(木) 18:29:30 ID:gVEYaxBQ
>>192
かつてはムーミンパパの側近、
今は代用になびかず主席の側の人のようで

つまり、この会見も主席サイドに監視されてるってえのは考えすぎかしら


今回の会見の効果
・マスゴミはこれで支持率のようなものの数字がいじりやすくなった
・代用はこの会見の反応次第で退陣するか否かを測るチャンスを得た
#NAME?
#NAME?

って程度?

URL:http://awfuljapan.livedoor.biz/archives/51356495.html



画像鳩山首相には悪夢のイブ 軽い言動のツケ重く… 2009.12.24 22:53

偽装献金問題に関する鳩山首相の記者会見をNHK、民放各社は生放送で伝えた=24日午後、東京・大手町(桐山弘太撮影) クリスマスイブの24日、鳩山由紀夫首相の2人の元公設秘書が「政治とカネ」をめぐる問題で起訴された。現職首相の“身内”が刑事罰に問われるという事態の重さに加え、首相本人の言動の軽さが、今後の政権運営への傷口を広げようとしている。

 「あの…。(私は)もらいすぎだと言われてますから…」

 24日朝、首相は首相公邸から出勤する際、記者団に「サンタクロースから何をもらいたいですか」と尋ねられ、戸惑い気味にこう答えた。

 首相が返答に窮するのも無理はない。自らの政治資金管理団体をめぐる偽装献金問題では、87歳になる実母側から62歳の長男である首相側に毎月1500万円もの現金がわたっていたことが判明したからだ。

 問題が事件へと化した同日夕の記者会見。首相は、疑惑の大筋を認めながらも、自らの積極的な関与を否定する線で国民への説明責任を果たそうとした。

 「親から大金を用立ててもらい、知らぬはずはないと思われるかもしれないが、私は本当に全く承知していなかった」

 ただ、就任後の首相は、米軍普天間飛行場の移設問題や衆院選マニフェスト(政権公約)に関する政策判断にも見られるように、過去の発言に手足を縛られ、立ち往生を余儀なくされる傾向が強い。この日の釈明会見もそうだった。

 もともと首相は「政治とカネ」問題に厳しい姿勢を示す政治家として知られ、たとえ秘書が起こした事件でも容赦なく政治家本人に批判の矛先を向けてきた。

 「政治家と秘書は同罪」「秘書が自分のために行動してくれたことによる犯罪で共同正犯だ」…。ライバル政党の議員秘書がカネの問題で逮捕される度、正論をぶつけた。「もし鳩山由紀夫の秘書が同じことを行っていたとすれば、すぐに国会議員のバッジを外す」と公言したこともあった。

 その言葉通りの事態に陥ったように見えるこの日の記者会見。首相は「過去の発言に対して否定するつもりはない。逃げてはいかんと思っている」と言いつつも、「私腹を肥やしたり、不正な利益を得たということは一切ない」と、自らが過去の追及した疑惑との違いを強調した。

 だが、母親からの資金提供を「贈与」と申告せず、「(修正申告による)納税額は概算でも6億円を超える」と自ら認めてしまったことは、またしても「私腹を肥やしたことにあたらないのか」との批判にさらされることになるだろう。

 くしくも24日は歴史的な政権交代を果たし、首相に就任して100日目にあたる。首相は記者団にこう感想を語った。

 「国民の皆さんの辛抱強さと、しかし、じれったいなという思いは感じます」

 新政権の多少の失態に世論が目をつぶってくれる「ハネムーン期間」は終わった。首相にその自覚はあるのだろうか。(船津寛)

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091224/plc0912242254023-n1.htm



画像「正直に話した」 鳩山首相が前日の謝罪会見について 2009.12.25 10:33

首相公邸前で記者の質問に答える鳩山首相=25日午前 鳩山由紀夫首相は25日朝、自らの偽装献金事件をめぐって24日に行った謝罪記者会見について「国民の皆さんに、『(首相本人が)知らなかったはずはないではないか』という思いは残っていると思うが、私なりにすべてを正直に話した。できる限り理解していただきたい」と述べ、理解を求めた。首相公邸前で記者団に答えた。

 政治資金の使途について説明が不十分だとの指摘に対しては、「すべての資料を検察に渡している。そこで使途が明らかになって、(元公設秘書の在宅起訴などの)こういう判断がされた。すべての情報は検察にある。検察の判断を信じたい」と述べるにとどめた。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091225/plc0912251035004-n1.htm



画像首相「説明できないことがもどかしかった」 会見全文 2009年12月25日0時50分

 鳩山由紀夫首相が、偽装献金事件で元秘書が起訴されたことを受けて、24日午後6時から東京都内のホテルで行った記者会見の全文は以下の通り。

 【冒頭発言】

 急きょお集まり頂き、ありがとうございます。国民の皆さんに、私の思いを正直にお伝えを申し上げたいと思い、急きょ記者会見を開かせていただきました。

 東京地方検察庁は、私の資金管理団体である友愛政経懇話会の収支報告書の虚偽記載問題について、捜査で解明した事実に基づき本日、処分を下しました。

 また、この検察による解明を受けて、弁護士による調査チームから事実関係に関する2回目の報告を受けました。この問題につきましては、6月30日の記者会見におきまして、弁護士の調査報告に基づく説明をさせて頂きましたが、その段階でも、また、その後の調査でも、全容が解明されるには至っておりませんでした。

 そして、検察による捜査が開始されて以降、捜査に全面的に協力をしてまいり、その一環として今月18日には、弁護士からの助言もいただき、検察に対して説明文を任意で提出をさせて頂いたところでございます。

 この間、調査を依頼した弁護士の方から、口裏合わせとの誤解をまねきかねないため、本件の関係者と直接連絡をとらないこと、また、捜査協力の一環として、捜査中の事柄については発言を控えるように助言を受けておりました。私自身が何も知らず、説明できないことを大変もどかしく思いました。また、身近な人間に話を聞くことも誤解を受けると言われたことで、大変つらい思いもいたした次第でございます。しかし、自らが告発を受けている立場であり、そして野党第1党の代表、その後は、総理として、言動を慎み、検察の捜査にゆだねるべきことが最善と自らを納得させてきました。説明責任を果たしていないのではないかという国民のご批判をいただいて参りましたが、国会でも捜査による解明を待ちたい、捜査によって全容が解明された後にご説明をさせていただきたい、このように申し上げてきた次第であります。

 検察の捜査によって、資金管理団体である友愛政経懇話会等の収支報告において、この5年間で大変多額の虚偽記載があったことが解明されました。検察の判断を重く受け止め、資金管理団体の会計責任者、会計実務担当者の起訴に対して、責任を痛感いたしておるところでございます。お名前を勝手に拝借し、ご迷惑をおかけした支持者のみなさま、知人の皆様、そして、ご遺族の皆様、ご迷惑をおかけしたすべての皆様、そして、国民のすべての皆様方に深くおわびを申し上げます。

 私の初当選以来、政治資金集めから収支報告書の提出に至る、すべての政治団体の活動にかかわるものに加え、政治家個人としての政治活動、そして、プライベートにかかわる経費についても、勝場(啓二・元公設第1秘書)が、その処理を一手に引き受けてくれていました。政治団体の政治活動資金以外でも、日々の会食や会合、国内外に出かける旅費、議員の任意活動である議連や議員政策研究活動、パーティー会費や仲間のみなさんとの冠婚葬祭のおつきあい、個人として借りている事務所の家賃など、数えたことはありませんが、年間で相当な経費がかかっていたと思い起こしています。勝場が万事滞りなく、事を運んでくれていると勝手に思っており、私は資金のやりくりや手続きの心配をすることなく、安心してすべてを任せきっていたというのが実態でございます。

 私自身の資産につきましては、勝場の求めに応じて、私の資産を管理していただいている六幸商会への指示書に私が署名捺印をして、お金の取り扱いは勝場にゆだねておりました。それが政治資金として使われるのか、あるいはプライベートに使われるのか、それをどう処理するのかについても、長年にわたる勝場への信頼からすべてを安心して任せておりました。この6年間で総額約3億2千万円という金額になることも最近になって弁護士から指摘された次第でございます。

 勝場は、虚偽記載を行った理由について、政治家としての私に、資金調達能力がないように見られたくなかったことと、自分が調達努力を怠っていると見られたくなかったことから、私には何も言わずに、こういうことをやったと供述していると報告を受けました。

 なぜ、もっと勝場、そして芳賀(大輔・元政策秘書)を含め、事務所のスタッフとコミュニケーションをとらなかったんだと。勝場の悩みを含めて事情を把握する努力を怠ってしまったのか、猛省してやまないところでございます。しかし、真実いま振り返ってみても、不自然さや疑問は感じておりませんでした。あまりにもずさんというご批判をいただいております。その通りだと思います。父親の代から手伝ってくれておりました勝場、私が議員になる前から手伝ってくれておりました芳賀、2人とも非常にまじめできちょうめんで、誠実に仕事をしてくれているという信頼感が、前提にございました。誠に私の不徳の致すところでございます。

さらに、地検の捜査によって、母からの資金提供が事実であり、私の個人資産とともに、虚偽記載の原資にも充てられていたということが確認をされました。

 親から大金を用立ててもらい、知らぬはずはないと思われるかもしれませんが、弁護士による調査の過程で勝場に問いただしても、一貫してそういうことはないと答えていたとのことでございます。私は、本当に、全く承知をしておりませんでした。勝場の否定をふまえて、そういうことはないと信じていると申し上げて参りました。まさに調査の限界を痛感する思いでございます。

 年間1億8千万円もの資金提供を受けていながら、なぜ、そのことを知らなかったのか、気づかなかったのか。国民の皆様方が疑問に思われるのは、しごく当然のことだと思っております。親も私も常に周りの人々が私たちのことを何くれなく、面倒をみていただく環境にありました。正直に申し上げて親や周りのものとお金の話を直接することはほとんどございませんでした。私に心配をかけまい、体面を傷つけまいとして、日々、苦労をしてもらってきたことが、結果として、今日このような事態につながったのだと思っております。結果として、年老いた母に大変な親不孝をしてしまいました。また、私のために、勝場や芳賀の家族にもつらい思いをさせてしまったとおもっております。

 母からの資金提供については、法に照らして、的確に対応すると、国会でも、そう申し上げてまいりました。これが貸し付けなのか、贈与なのかという議論が一時あったようでございますが、私自身が、全く関与もしてないところで、お金を借りていたんだというはずはありません。それもおかしな話であります。また、このお金のことは何も知りませんでしたので、贈与税を免れたいなどという発想自体もありえないことだとご理解ねがいたいのでございます。承知していなかったとはいえ、私のために提供され、私の政治活動や個人活動のために、使われたということでありますので、捜査で解明された事実に基づき、母からの贈与として、2002年にさかのぼって申告をして、速やかに納税を行ってまいります。

 贈与税の対象となる資産の総額は12億6千万円となるとのことでございますので、納税額は概算でも6億円を超えることになると聞いております。

 収支報告書の虚偽記載については、検察の捜査や五百蔵(洋一)弁護士の調査報告書で示されている内容を事実として受け止めております。今後、できうる限り、速やかに、残された疑問点を含めて実態を確認して、収支報告書、閣僚の資産公開、国会議員の資産報告について修正をして参ります。また、私の政治活動、政治団体の活動における資金管理のあり方を抜本的に見直して、改めるべき点を抜本的に改善していきたいと思います。政治資金管理は法定監査だけではなく、日常的に公認会計士などにチェックを委託して、過ちを繰り返さぬようにいたします。また、今後は言うまでもありませんが、母からの資金の提供を受けることはありません。

 私のとるべき道について申し上げたいと思います。いま、私がこのことをもって進退を語るとするなら、それは政権交代という勇気ある選択をして頂き、民主党を中心とする鳩山内閣による政策遂行に期待をして、応援してくださっております国民の多くの皆様に対する責任を放棄をしてしまうことになると思っております。また、難題が山積する中で政治がいま、立ち止まることは許されないとも思っております。

 過去の発言について弁解することもございません。しかし、私は、私腹を肥やしたり、不正な利得を受けたということは、いっさいございません。私はご批判は真摯(しんし)に受け止めさせて頂き、改めるべきところは抜本的に改め、政治家としての私の使命を果たしていくことが私の責任であると、そのように改めて決意しておるところでございます。

 国民の皆様方に率直におわびを申し上げ、改めて、国民生活が第一の政治、この原点に立ち返って、身を粉にして、私が果たすべき使命を果たすこと、それがいまの私のおかれている責任だと、責任取り方だと、そのように思っております。

 以上、私がいま、申し上げましたように、検察によって真相が解明され、事実が確認をされ、処分が下されました今日、国民の皆様に対するご説明とさせていただきたいとぞんじます。なお、私が、東京地検に提出した説明文、ご説明ということでございますが、概要を公表させて頂くところでございます。

URL:http://www.asahi.com/politics/update/1224/TKY200912240380.html

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