日本はアメリカとの対等な関係を実現出来るか


今日は簡単に・・・ネットから拾ってきた記事の紹介をば…

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12月13日付けで「ホノルル・アドバタイザー」に掲載された記事なのだけれど、日本の問題点を良く指摘していると思うので紹介したい。題して「How Japan could achieve an equal alliance with U.S. ~日本はアメリカとの対等な関係を実現出来るか?」

記事を書いたリチャード・ハロラン氏は、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストの東京支局長をつとめた記者。で、国内外の米軍を取材するミリタリー特派員も経験している。極東の安全保障問題に詳しい。

記事の概要は次のとおり。

日本はアメリカとの対等な関係を実現出来るか?  Byリチャード・ハロラン

鳩山首相が、本当にアメリカとの「対等な関係」を実現したいのであれば、以下の10項目を実現する必要がある:

1 憲法9上改正により、日本の海外への軍事力展開を可能にし、それを増強する。日本が自己の安全保障を独自の軍事力でカバー出来る体制とする。

2 海洋における軍事力展開の能力を構築する。特に東支那海、マラッカ海峡などの日本の貿易海運の鍵になる領域において。この部分の日本の石油輸入などの海運の安全保障は米国に依存している。

3 日米安保を改正し、日本が片務的にアメリカに守られる条項を改正して、平等な相互安全保障条約にする 

4 日本の防衛費を四倍増の$200Bとして、GDPの4%にする。これは米国のGDPの軍事費比率と同じ。

5 自衛隊の人員を88万人としてアメリカ並の防衛力を確保する

6 以上の政策を実施した後で、日本国内の米軍基地を撤去する。鳩山氏のアドバイーの寺島氏の言うように米軍をハワイとグアムに引き上げる

7 寺島氏の言うように、日本が米国の「核の傘」に守られる体制から離脱する。日本の核をどうするのかは定かではない

8 日米で構築してきた、日本のミサイル防衛システムを撤去する。日米の情報共有をやめる。

9 米国のCIAや英国のMI6に相当する諜報機関を日本に構築する

10 外交交渉における、従来の日本の英米欧との協調体制を捨てて、独自外交路線を構築する 
以上の事項が実現できれば、鳩山首相の言うような対等の関係は可能で、日本は中国とアメリカの中間で独自の路線をとることもできよう。

URL:http://kyokutoustudy.seesaa.net/article/135661593.html


個人的には、まったくこのとおりだとも思わないけれど、やれ対等だ、日米中は正三角形の関係だ、なんて言う前に、こうした議論をきちんと詰めていて、そこまでの覚悟を持った上で、長期戦略を持って国家運営にあたっているのかを聞いてみたい。

鳩山政権が、本音では、在日米軍に出て言ってほしいと思っていたとしても、これくらいのことを整備してから、口にするのであれば、まだ分かる。

自前で国防をきちんとやるかどうかも分からない、又はやる気もないのに、在日米軍だけ追い出して一体どうするのか。

はっきり言って、今の日本は、日米安保のおかげで、国防に金を掛けずに済んでいるのが現実。防衛費は年間5兆円に満たず、自衛隊員だって総勢25万人足らずしかいない。隣には、日本の100倍の軍を持っている国がある。

ハロラン氏によれば、アメリカと対等な関係を実現したいのであれば、自衛隊を今の3~4倍の規模にする必要があるという。

だから、今の国防予算では、到底実現できないだけの抑止力を、日米同盟があるから持っているという事実を、国民がしっかり認識しないといけない。

今の民主党政権にそこまでの覚悟はあるか。その為の戦略と展望があるのか。はなはだ心もとない。

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