「報道によって国民世論は大きく動く。国民はマスコミやテレビの報道を正しいと思っているから、事実かどうかわからない状態で報道することでそうなるだけだ」民主党 平田健二参院国対委員長
表向きには、品性そこそこの見栄えのよい総理を立てて、裏に真の実力者が控える、というこれまでのやり方は、平時のときはなんとかなるだろうけれど、有事や国難にあっては、不利に働くこともある。
何故かといえば、有事の際には、何事にも即応できる強力なリーダーシップが求められるから。
一分一秒を争う時に、時の総理が、表にでない実力者にお伺いを立てたり、内部調整をお願いしないといけないような「お御輿」であっては、どうにもならない。
それに、今のように時代が進んで、政策決定のスピードが大きく国益を左右するようになると、「お御輿総理」であることのデメリットの方が目立つようになってくる。それは、今の友愛首相を見れば、説明の必要はないだろう。
国難に際しては、必要悪として、人徳より実力が優先されるときもある。さもないと国が滅ぶ危険に晒されるから。
マスコミは、もっぱら、政治家の品性無きを責め立てるのみであって、その能力については殆ど報道しない。
政治家がその職務についているときには、如何にも、その品位、人徳がないかのように、なんだかんだと叩き、本当にスキャンダルでも出てこようものなら、我先にと一斉に書き立てる。
小沢幹事長は、現に疑惑の渦中にあるから叩かれ、麻生前総理は、スキャンダルがなかったから、漢字が読めないだの、カップ麺の値段を知らないだの、無理矢理ほじくり返してはで叩いていた。
そして、後々になって、政治家の失政について、さも知っていたかのように書くのだけれど、その政治家の功績については触れようともしない。特に、現職の政治家の、現在ただ今の功績となると、全くと言っていいほど報道しない。
小泉元総理の構造改革や、安倍元総理が通した法案の数々について、批判はあれど、その功績や意味についての報道は殆ど見かけない。福田元総理の功績だってそう。
また、故・中川昭一氏が財務大臣職にあった時も、IMFに対する支援とその功績には全く触れず、例の「酩酊会見」を殊更に取り上げ、品性の問題として叩き続けた。
マスコミがワザとそうした報道をしているのか、それとも、マスコミ自身に、政治家の功績を評価できる能力そのものが無いせいなのかどうかは分からない。だけど、そうした報道ばかり続けてしまっているがために、日本の一般国民には政治家の能力や実力というものが、さっぱり分からないようになってしまっている現状がある。
民主党は1月18日、小沢幹事長の疑惑報道に絡んで、報道の在り方を検証するために、「捜査情報漏えい問題対策チーム」を設置した。
これは、マスコミに対して、品性問題で叩くことは許さない、とばかり圧力と情報統制をかける事を意味しているから、決して看過できることじゃないのだけれど、反面、これまでそうした報道しかしてこなかったマスコミに対しての因果応報なのだ、とみることもできるだろう。
とうとう、マスコミにも、お灸が据えられることになってきた。
今のマスコミのトップの多くは、団塊の世代。時の権力に対して反抗していた彼らが、当時求めていた「革命」を、民主党に託す形で政権交代を煽り、一生懸命応援していたにも関わらず、その当の相手に、今度は牙を剥かれるようになったのは、なんとも皮肉としか言いようがない。
今回ばかりは、マスコミ諸氏には、若かりし頃の「反抗心」を発揮して、小沢疑惑は勿論のこと、現民主党政権の功罪を余すことなく、報道していただきたい。
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民主党の高嶋、平田両氏がマスコミに八つ当たり 配信元:2010/01/18 13:12更新
民主党の平田健二参院国対委員長と高嶋良充筆頭副幹事長は18日午前、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の世論調査で小沢一郎幹事長の辞任を求める声が7割を超え、内閣支持率が急落したことについて、小沢氏をめぐる報道が原因だとマスコミ批判を行った。
平田氏は「報道によって国民世論は大きく動く。国民はマスコミやテレビの報道を正しいと思っているから、(小沢氏をめぐる疑惑が)事実かどうかわからない状態で報道することでそうなるだけだ」とマスコミを非難した。
そのうえで「菅谷(利和)さんの事件だって冤罪(えんざい)だったじゃないか。あの時のマスコミの報道の仕方はどうだったんだと、もっと反省しなきゃいかんではないか!」とまくし立てた。
「そういう報道に基づいた世論調査だから、そうなる(=幹事長辞任論7割超)のは当たり前の話でね。別の報道していたらそうはならない!小沢幹事長がああいうふうに(潔白だと)話しているのは事実だと思いますよ」とも語った。
高嶋氏も「検察がマスコミに情報をタレ流している。情報が検察から出ない限り、皆さん方書けるのか? 基本的には世論操作になっている」とマスコミ批判を展開。「小沢さんが無実だと言っているのに罪人扱いしてマスコミが報道してきたから、国民の皆さんがそう思っているだけの話だ」と述べ、世論はマスコミに誘導されているとの認識を示した。
URL:http://blog.livedoor.jp/fgejtocfk4fk5j23dk5/
「検察リーク」で調査チーム=捜査や報道けん制の狙いも-民主
民主党は18日、小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐる政治資金規正法違反容疑事件に絡み、「捜査情報漏えい問題対策チーム」を設置した。同党は東京地検が報道機関に捜査情報をリークした疑いがあるとみており、元検事の小川敏夫広報委員長を中心に、報道の在り方を検証する。報道の情報源についても調査するとしており、検察の捜査や同党に批判的なマスコミをけん制する狙いがあるものとみられる。
同党はまた、企業・団体献金の禁止など政治資金改革を検討する「政治資金対策チーム」、政府と連携して夏の参院選に向けた政権公約を策定する「参院選マニフェスト検討チーム」を設置することを決めた。(2010/01/18-18:48)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010011800733
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