小沢民主党幹事長の資金管理団体をめぐる土地購入問題が東京地検特捜部による強制捜査に発展し、石川議員が逮捕。小沢幹事長の秘書の大久保氏にも逮捕状が出された。
石川議員は、土地代金に充てた4億円の収入などについて、「あえて政治資金収支報告書に記載しなかった」と容疑を全面的に認めている。
勿論、民主党内で激震が走っている。執行部はなんとか動揺を抑えようとしているみたいなのだけれど、「非小沢系」のベテラン議員の中には、小沢幹事長辞任論を口にするものもいるようだ。
これらに対して、小沢幹事長は、「幹事長職を辞める必要はない」として、職務の一部を輿石東幹事長職務代行に任せて、検察との戦いに専念すると述べている。
鳩山首相は「小沢幹事長を信じていますから、どうぞ戦ってください」とコメントしているけれど、もしも、小沢幹事長が逮捕されたりしようものなら、政権は大ダメージを受けることになる。現時点で、小沢幹事長を庇いだてするのは、大きな賭けだと言っていい。
何か勝算でもあるのだろうか。
1月10~11に共同通信社が実施した全国電話世論調査で、小沢幹事長の一連の疑惑に対して、説明責任を「果たしていない」との回答が85・4%に上っている。また、元秘書ら関係者が起訴された場合の小沢氏の対応では、「幹事長辞任」が35・1%、「議員辞職」が25・3%と合わせて60.4%が、辞任又は辞職を求めている。
だから、この現状で、幹事長職を辞めず、一時休職する、なんて方法でやり過ごせるとは、ちょっと考えにくい。
その一方、もしも小沢幹事長が、辞任又は辞職して、民主党内の締め付けがなくなると、各議員が伸び伸び活動できて支持率があがるのではないか、という声もあるようだけれど、筆者としては少々疑問に思うところがある。
というのも、伸び伸び活動できて上がるのは国民の期待であって、期待通りの結果を出すことで始めて上がる支持率ではないから。
のびのびとやりたいことを言って、活動することは結構な事なのかもしれないけれど、それに伴った結果を出せるのかどうかは、また別の話。
民主党は、政権を獲るために、右も左も上も下も皆、寄せ集めた政党だから、一旦、各議員が思いのまま活動しだすと、おそらく収集がつかなくなる。
それに、小沢幹事長以外に、彼らを最終的にまとめることができる人物が民主党内にいるのかどうか甚だ疑問。その小沢幹事長だって、強権で押さえつけてどうにかこうにか纏めていたに過ぎない。
肝心要の宰相様に至っては、各担当大臣が言ったことを、すぐさま否定したり、賛成したりコロコロ日替わりで発言してくださるものだから、党内の色んな意見を束ねて纏めるなんて期待するのは苦しすぎる。
だから、もしも、小沢幹事長の影響力が急速に衰える局面を迎えることがあったとするならば、民主党の各議員が好き勝手なことを始めれば始める程、民主党は分解してゆくことになる。
民主党は、いよいよ正念場を迎えつつある。


小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体をめぐる土地購入問題が東京地検特捜部による強制捜査に発展し、同党内では13日、通常国会での予算審議への影響を懸念する声が強まった。執行部は動揺拡大を抑えようと必死だが、捜査の展開次第では夏の参院選にも響きかねないとして、小沢氏と距離を置く議員からは自発的な辞任を促す声も浮上した。
民主党の高嶋良充参院幹事長は13日夜、都内で記者団に「何の目的で(強制捜査に)入ったのか全く分からない」と指摘。18日召集の通常国会での2010年度予算案審議などに与える影響について「ないと思う。野党が批判を強めようが、事実を明らかにしていけば問題ない」と述べ、平静を装った。一方で、ベテランの一人は「検察が勝負を懸けてきたんだろう。国会前に自民党に攻め口を与えた。援護射撃ではないか」と懸念を示した。
鳩山政権の「最高実力者」として権勢を振るう小沢氏を公然と批判する意見は、今のところ民主党内には出ていない。
しかし、捜査中であることを理由に、小沢氏が土地取引問題について事実関係の説明を避けていることに関し、若手の一人は「小沢氏への風当たりは強まる。しっかり説明しないと世論の理解は得られない」と強調。「非小沢系」のベテランは「このまま参院選を迎えるのではイメージが悪すぎる。自分で出所進退を決めるべきだ」と辞任論に言及した。
別の中堅も「マイナスの影響があれば辞めてもらうことになる。別に小沢氏が(幹事長を)やらなくてもいい」と語った。
社民党の福島瑞穂党首は「国民が納得できる説明をする必要がある」と記者団に述べ、小沢氏に説明責任を果たすよう要求。国民新党幹部は「来週から国会が始まるのに異例の捜査だ」とコメントした。(2010/01/13-22:10)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010011301050&m=rss

小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に取得した土地の購入原資4億円が政治資金収支報告書に記載されていない事件で、東京地検特捜部は15日夜、いずれも小沢氏の元秘書で同会の事務担当者だった、衆院議員の石川知裕(ともひろ)容疑者(36)=同党、北海道11区=と池田光智容疑者(32)を、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。
会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規(たかのり)被告(48)についても同容疑で逮捕状を取っており、16日以降に逮捕する方針。
特捜部は、石川議員に自殺の恐れが生じたことや、説明に虚偽が多く証拠隠滅の可能性があることを考慮。任意捜査の方針から一転して逮捕に踏み切った。また、国会会期中の国会議員逮捕には、国会に逮捕許諾請求を提出して議決を得る必要があることから、検察当局は18日からの国会審議への影響を配慮し、土日を除いて最後の機会となる15日に決断した。
西松建設の違法献金事件で大久保秘書が昨年3月に逮捕・起訴されてから10カ月。小沢氏側の政治資金をめぐる捜査は現職国会議員の逮捕に及んだ。同法違反容疑での国会議員の逮捕は、03年の坂井隆憲元衆院議員以来7年ぶり。
特捜部の調べでは、石川議員は大久保秘書と共謀のうえ、04年10月29日、陸山会に分散入金した小沢氏の資金4億円で、東京都内の宅地を約3億5千万円で購入したが、04年分の同会の収支報告書には4億円の収入と土地代金の支出を、ともに記載しなかった疑いが持たれている。
また、池田元秘書は大久保秘書と共謀し、土地は05年に取得したと偽って05年分の収支報告書に虚偽の支出を計上。さらに07年に小沢氏に4億円を返済したが支出として記載しなかった疑いがある。
石川議員は昨年末以降の聴取に4億円の不記載は認めたが、原資については「小沢氏の個人資産」と述べ、資金を分散入金した理由も明らかにしなかった。だが、特捜部は、石川議員が「胆沢(いさわ)ダム」(岩手県奥州市)工事の受注に絡んで中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)から裏金5千万円を受領し、4億円の一部に充てた疑いが強いとみている。
特捜部は小沢氏本人にも聴取を要請したが、小沢氏側は拒否。特捜部は13日、陸山会や石川議員の事務所、胆沢ダム本体工事を元請け受注した大手ゼネコン「鹿島」などを一斉に家宅捜索した。
石川議員からは14日にも聴取を行ったが、ゼネコン資金の受領は一貫して否定。一方で「小沢先生に申し訳なくて生きていられない」と話していたという。
水谷建設の元幹部は特捜部の聴取に、胆沢ダム関連工事を下請け受注した時期と重なる04年10月と05年4月に、5千万円ずつ計1億円の現金を石川議員と大久保秘書に渡したと供述。特捜部は信用性は高いとみており、今後の最大の焦点として石川議員らを追及する方針だ。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0115/TKY201001150431.html

小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は16日午前、同会の元会計責任者で小沢氏の公設第1秘書・大久保隆規被告(48)(西松建設の違法献金事件で公判中)を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。
特捜部は15日夜、同会の事務担当者だった石川知裕・衆院議員(36)(民主)と、石川容疑者の後任の事務担当者だった池田光智・元私設秘書(32)も同法違反容疑で逮捕しており、この事件の逮捕者は計3人になった。
関係者によると、石川容疑者は特捜部の調べに対し、土地代金に充てた4億円の収入などについて、「あえて政治資金収支報告書に記載しなかった」と容疑を全面的に認めている。
大久保被告は16日朝、岩手県釜石市の自宅から東京地検の係官に任意同行され、新幹線で上京後、東京地検で逮捕状を執行された。
発表などによると、大久保被告の逮捕容疑は、池田容疑者と共謀し、2007年5月頃に同会から出金した4億円の支出を07年分の収支報告書に記載しなかった疑い。このほか、同会が04年10月29日に購入した土地の代金に充てた4億円の収入などを、04年分の収支報告書に記載せず、土地代金など約3億5200万円の支出を05年分の収支報告書に計上した疑いも持たれている。
関係者によると、大久保被告はこれまでの任意の事情聴取で、「土地を購入することは聞いていたが、資金のことはわからない」などと容疑を否認している。
事件を巡っては、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)の元幹部らが、国土交通省発注の胆沢(いさわ)ダムの工事を下請け受注した謝礼として、04年10月には石川容疑者に、05年4月には大久保被告に、それぞれ現金5000万円を渡したと特捜部に供述。石川容疑者と大久保被告は全面否定しているが、水谷建設側は「大久保被告から要求された」としており、特捜部はこの資金提供についても大久保被告を追及する。
(2010年1月16日14時56分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100116-OYT1T00405.htm

民主党・小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる事件で、小沢幹事長の元秘書で衆議院議員・石川知裕容疑者ら3人が逮捕されたことに関し、小沢幹事長は16日、東京都内で開かれた民主党大会で、「我々は不正な金は使っていない」などと検察との全面対決の姿勢を明確にした。また、幹事長職についても「辞める必要はない」と強気の姿勢を崩していない。幹事長続投の方針は党大会の中でも説明されたが、村越祐民衆議院議員が「政治的な責任が問われている場面なので、正直申し上げて続投には大変驚いている」と述べるなど、党内には不満の声もくすぶっている。
小沢幹事長は千代田区の日比谷公会堂で行われた党大会で「私どもは、この資金について不正な金を使っているわけではない。我が党の党大会の日に合わせたかのように、逮捕が行われている。私は、到底このようなやり方は容認できないし、これがまかり通れば、日本の民主主義は本当に暗たんたるものに将来はなってしまう。私は断固として、このようなやり方について、毅然(きぜん)として自らの信念を通し、戦っていく決意です」と述べた。
さらに、記者団に対し「幹事長職を辞める必要はない」と明言した上で、職務の一部を輿石東幹事長職務代行に任せるなどして、検察との戦いに当面専念する考えを示した。
一方、16日午前に小沢幹事長と会談した鳩山由紀夫首相は「私も小沢幹事長を信じていますから、どうぞ戦ってくださいと申し上げた」と述べ、小沢幹事長の潔白を信じ、続投を認めるとの考えを示した。
首相が検察との全面対決姿勢を容認したことで、鳩山内閣は大きな懸けに出た形。今後の捜査の行方によっては、政権はがけっぷちに立たされる可能性も出てきた。
URL:http://www.news24.jp/articles/2010/01/16/04151718.html

鳩山首相は、民主党・小沢幹事長を一時休職扱いにする意向を固める。
URL:http://www.news24.jp/articles/2010/01/16/04151701.html

共同通信社が10、11両日に実施した全国電話世論調査で、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体による土地購入問題に絡み、小沢氏は説明責任を「果たしていない」との回答が85・4%に上った。元秘書ら関係者が起訴された場合の小沢氏の対応では、「幹事長辞任」を求める人が35・1%、「議員辞職」が25・3%で、「政治とカネ」問題に対する世論の厳しい視線を裏付けた。
鳩山内閣の支持率は昨年末の前回調査から3・6ポイント増の50・8%で、ほぼ横ばいだった。不支持率は33・2%。菅直人財務相に関しては「期待する」が59・0%で、「期待しない」の35・2%を上回った。
小沢氏の説明責任に関し「果たしている」は8・6%。関係者起訴の場合の引責の在り方では、「説明責任を尽くし、改善策を講じればいい」が34・6%だった。
健康問題を理由とした藤井裕久前財務相の辞任をめぐっては、政権運営に「影響がある」が67・2%、「影響がない」が26・7%。菅氏に最優先での取り組みを望む政策は「景気・雇用対策」の32・4%が最多で、以下「無駄遣い一掃」の29・5%、「財政再建」の13・1%と続いた。
40189.77569
URL:http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011101000246.html

民主党の小沢一郎幹事長の元秘書で衆院議員の、石川知裕容疑者らが東京地検特捜部に逮捕されたことで、民主党内で小沢氏の幹事長辞任論が広がっている。議員辞職を求める声まであり、政界の最高権力者の足元は大揺れだ。
民主党の渡部恒三元衆院副議長は15日、記者団に「捜査の結果によっては堂々たる決断をしてもらいたい」と述べ、特捜部の捜査の進展次第では、幹事長を辞任すべきだとの考えを示した。時期については「自らが決めることだ。国民のために頑張るという判断も、潔白でも予算を通すために潔く身を引く判断もある」と述べた。
政府側からも、まずは幹事長辞任を促す声が出た。副大臣の1人は「検察の最終ゴールは小沢氏なのは間違いない。もうかばいきれない。政権へのダメージを考えれば、辞めざるを得ない」と語った。
一方、若手の村越祐民衆院議員(千葉5区)は「複数の秘書が逮捕されたのだから、小沢氏は議員を辞職すべきだ」と議員辞職まで踏み込んだ。
渡部氏が「言論の自由、結社の自由もない、徳川時代よりもっと昔に戻った話」と表現したように、民主党は小沢氏による中央集権が進み、萎縮する議員が多かった。それが、石川容疑者の逮捕により、一気に噴き出した形だ。
若手議員は「小沢氏が辞めれば、閣僚や議員らが伸び伸びと活躍でき、内閣や政党支持率は上がるのでは」と話した。
党内には選挙や予算編成の瀬戸際で重しとなってきた小沢氏が退けば、夏の参院選を前に党の結束が弱まりかねないと懸念する声もあるが、小沢氏と距離を置くベテラン議員は「明日、(小沢氏が)辞めたとしても幹事長をやれる人間は10人はいる」と述べた。
野党側は今回の逮捕を受け、小沢氏の国会への招致要求をさらに強めるとみられる。自民党の川崎二郎国対委員長は「政治とカネに特化した審議をしないと予算審議には入れない」と述べており、与野党の攻防激化は必至。与党主導の国会運営ができるか不透明で、政府・与党が早期成立を目指す2009年度補正予算案や10年度予算案の審議混乱も予測される。
政治評論家の森田実氏は「民主党は脱小沢で新体制をつくるしかないが、その勇気と力があるかは心もとない。機能不全に陥り、親小沢派と反小沢派への分裂もありうる。参院選での勝利はまずなくなった」と話している。
URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100116/plt1001161343003-n2.htm

民主党の小沢一郎幹事長は16日午前、幹事長を続投するものの、一時的に権限を輿石東幹事長代行に預ける意向を表明した。自身の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で元私設秘書ら3人を逮捕したことへの対応策だが、「何もやましいことはしていない」と特捜部への強い敵対心もあらわにした。ただ、通常国会召集直前、特捜部が「小沢金脈」の本格的解明に乗り出した背景には、事情聴取を拒否し続けた小沢氏側の大誤算がある。「国内最強の捜査機関」から身を守り、対抗するため、秘書らを見殺しにしたとの見方も出ている。
「俺は『秘書として忠実にやれ』といわれて従っただけなのに、何でこんな目に遭わなくてはならないんだ…」
特捜部に逮捕された、小沢氏の元私設秘書で民主党衆院議員の石川知裕容疑者(36)=北海道11区=は昨年末、親しい知人に涙を浮かべてこう話したという。
陸山会が都内の土地を3億4000万円で購入しながら、2004年の政治資金収支報告書に虚偽記載をした事件。石川氏のほか、後任の元私設秘書、池田光智容疑者(32)が15日に逮捕。公設第1秘書の大久保隆規容疑者(48)=西松事件で公判中=も16日に逮捕。
「特捜部としては、購入資金の原資にゼネコンからの裏献金が含まれるとみて、石川容疑者らを徹底追及する方針だ」(検察関係者)
石川容疑者は早大在学中から、東京・深沢にある小沢邸で住み込みの書生を務めるなど、盲目的に小沢氏を信奉してきた。
しかし、昨年末に行われた特捜部の事情聴取では、「(土地購入資金の)4億円は小沢先生から現金で受け取った」「紙袋に入れて台車で運んだ」と、小沢氏本人の関与を認めるなど、ほぼ「完落ち」していた。
「特捜部は、想像以上に小沢氏周辺を調べ尽くしていたらしい。詳細な資料やデータだけでなく、石川容疑者にとって意外な人物までが特捜部に協力していた。それらを言葉だけで否定したり、ゴマかすことはできなかったようだ」(民主党筋)
昨年春に炸裂した西松事件で、小沢氏は「国策捜査」「不公正な検察権力の行使」と検察側を猛烈に批判した。特捜部は「国内最強の捜査機関」の存在意義とプライドにかけて徹底的な内偵捜査を進めてきたのだ。
石川容疑者はこれまでの調べに、意図的に虚偽記載したことを認めたが、その理由については「言えない」「これ以上は、小沢先生に相談しないと」と口をつぐみ、「このことを知ったら小沢先生は激怒するだろう」「自分の立場はなくなる。政治生命は終わりだ」と震え上がった。
小沢包囲網は一気に狭まった。
特捜部は今月5日、小沢氏に任意での事情聴取を要請した。これに対し、小沢氏側は「日程が詰まっている」「聴取内容を限定してくれ」などと、事実上拒否していた。
これについて、「小沢氏、徹底抗戦の構え」という報道が流れたが、検察関係者は「小沢氏側は内々に『上申書で済ませられないか』と打診してきたようだ。虚偽献金が問われた鳩山由紀夫首相と同じ対応を求めたわけだが、特捜部は『ケースが違う』と応じなかったと聞く」と証言。
さらに、「小沢氏は表面上、強気の姿勢を崩さないが、内心は脅えているのではないか。特捜部の事情聴取は数時間にわたって、さまざまな角度から発言の矛盾を追及していく。小沢氏がいくら法律に詳しいといっても、本物の事情聴取を受ければボロは出る。『事情聴取の拒否』は、結果的に秘書らを見殺したことになる」と語った。
小沢氏は「政界の師」である田中角栄元首相も、「恩人」「後ろ盾」だった金丸信元副総裁も、特捜部によって逮捕されている。今後、長年の仇敵は「小沢金脈」に肉薄していく。
前出の検察関係者は「(小沢氏側が)反論しそうなポイントはすべて押さえた。理論武装は完全に終わっている。万全だ」と自信満々に語った。
URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100116/plt1001161345004-n2.htm

東京地検特捜部の強制捜査を受けても「国民は理解してくれた」と、強気の姿勢を崩さない民主党の小沢一郎幹事長。鳩山由紀夫首相は14日、早々に幹事長続投を表明して小沢氏を後押しした。だが、本当に側近議員の在宅起訴にとどまり、それ以上捜査の手は伸びないのか。「小沢氏vs特捜部」の全面対決に民主党内にも疑心暗鬼が生じ始めているが、こうした中、「特捜部には隠し玉がある」との仰天情報が漏れてきた。
「土地購入に関する政治資金収支報告書への不記載(政治資金規正法違反)はあくまで入り口だ。通常国会の召集直前、強制捜査に踏み切ったことは重い。特捜部は『隠し玉』を持っている」
検察関係者はこう打ち明ける。
陸山会が2004年に購入した東京・深沢の土地購入をめぐる疑惑。永田町では「法務・検察上層部は、最高実力者である小沢氏との全面戦争を望んでいない。石川議員と公設第1秘書の大久保隆規被告は在宅もしくは略式起訴かもしれないが、小沢氏は任意の事情聴取で一件落着だろう」(民主党関係者)という楽観論が流れていた。
ところが、東京と北海道、岩手、宮城という1都3県にまたがる本格的な強制捜査の着手に、永田町は大激震。民主党議員や党関係者は「何か聞いていないか」「どんな情勢か」と情報収集に追われた。
ある司法ジャーナリストは「昨年春、西松事件に対して『国策捜査』『特捜部の捜査能力が落ちた』などと批判が強まった。この時、捜査関係者は『半年から10カ月待ってくれ。すべてが終わったら納得できるはずだ』と語っていた。特捜部は執念の捜査を続けてきた」と語る。
「隠し玉」について、前出の検察関係者は「それは言えない。ただ、極めて慎重な小沢氏周辺にもほころびもある」と語る。
これに関係するのか、石川氏の元私設秘書、金沢敬氏が14日、自民党本部で開かれた会合に出席。「西松事件の際、石川議員の指示で証拠を隠した」「石川議員から『証拠隠しは小沢先生の指示』と聞いた」「特捜部にも上申書を提出した」「参考人招致も受ける」などと仰天証言を行った。
小沢氏の「政界の師」田中角栄元首相が築き上げた田中派秘書軍団。その伝統を受け継ぐ小沢秘書軍団の「鉄の団結」が脆くも崩れ始めているようだ。
自民党の谷垣禎一総裁は同日、「闇は一層深くなっている。検察の事実解明を期待するが、われわれも国会で実体解明の努力をしたい。誰を証人喚問し、参考人招致するかは国対で計画を立てる。あらゆる手段を講じて真相解明していく」と語り、特捜部の捜査を見据えて、18日召集の通常国会で徹底追及することを誓った。
そもそも、小沢氏と特捜部の因縁は深い。
前出の田中元首相は1976年7月、ロッキード事件に絡み、外為法違反容疑で特捜部に逮捕された。慶応大学卒業後、司法試験を目指していた小沢氏は、田中氏の公判を最前列ですべて傍聴した。
また、小沢氏を47歳で自民党幹事長に担いだ「恩人」である金丸信元副総裁も93年3月、特捜部に所得税法違反(脱税)容疑で逮捕された。前年、佐川急便から5億円の裏献金を受け取っていながら略式起訴で終わったことに、世論は不満を爆発させていたのだ。
法律に詳しく、特捜部の手の内を知り尽くすとも言われる小沢氏だが、特捜部を激高させた「事情聴取の拒否」については、民主党内でも「特捜部にケンカを売るなど愚策。危ない橋を渡っている」(党関係者)と冷ややかに見る向きも多い。
その小沢氏は13日の民主党会合で「身の潔白」を主張したが、14日は一転して沈黙を貫いた。
報道陣が待ち受ける宿泊先の名古屋市内のホテルから大阪市に向かう際には、業務用エレベーターを使って“脱出”。新幹線で移動する予定だったが、車に変更する念の入れようで、大阪市内で報道陣から質問を浴びせられても、ダンマリを決め込んだ。
大阪市に向かったのは、関西財界人らとの会食のためで、参院選に向けた民主党支援の要請が目的とみられる。
小沢氏周辺は「地検が何をしようと、小沢氏には関係ない。頭の中にあるのは常に選挙最優先だ」と、余裕の構えを崩しておらず、一連の疑惑についてもこう反論する。
「虚像が独り歩きしている。小沢氏は『俺はお天道様に恥じることはしない』というのが口グセ。収支報告書のミスはあっても、本人が不正を指示するとは考えられない。特捜部はブラフをかけているだけ。強制捜査しても何も出ないはずだ」
果たして、特捜部は今後どう追及していくのか。
URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100115/plt1001151611011-n2.htm

民主党の小沢一郎幹事長の土地購入疑惑をめぐり、「非小沢系」議員の代表格である前原誠司国交相がついに立ち上がった。「政界の最高実力者」に対し、沈黙を続ける閣僚らが多い中、真正面から説明責任を果たすよう求めたのだ。
「報道が事実かどうか国民は注目している。疑惑に政治家自らがしっかり答えることが大変重要だ」
前原氏は15日の閣議後会見で、小沢氏にこう注文を付けた。
さらに、「公共事業で政治家に多額のお金が渡るのは税金のキックバックのような話で許されざることだ。そういう事実がないとすれば、説明責任を果たすことが大事なことだ」と続けた。
国民的関心事となった小沢氏の土地購入疑惑。自民党など野党各党は18日召集の通常国会に向けて、徹底追及の構えを見せている。
民主党内は、異例の強制捜査に踏み切った東京地検特捜部の動向に戦々恐々。「小沢氏が『法的には問題ない』と言っても道義的な責任は免れない。捜査の展開次第では世論は一気に離反しかねない」(ベテラン議員)といった不安が広がっている。
ただ、今年夏の参院選を前にして、「小沢氏以外に選挙を仕切れる人がいない」と、批判や辞任論を簡単に口に出せないのも厳然たる事実で、それが国民の間に「民主党不信」を高めかねないムードとなっていた。
前原氏の姿勢に勇気をもらったのか、社民、国民新両党も15日午前、国会内で定例協議を開き、小沢氏の疑惑について「国民から見て疑義があるなら解消する努力をしなければいけない」(社民・重野安正幹事長)として、説明責任を果たすべきだとの認識で一致した。
小沢氏はどう答えるのか。
URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100115/plt1001151608009-n2.htm
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