国のトップが何億円もの税金を払っていなかったのに、私らみたいな年金生活者が税金を納めるのは正直、ばかばかしいですよ。納税者 於:品川税務署
確定申告の季節。だけど、今年は異変が起こっているという。友愛首相や土地取引幹事長が税金逃れ疑惑にまみれているのに、なぜ自分達が払わなければならないのかと不満の声があがっているそうだ。
そんななか、友愛首相殿は、「この国をさらによい国にしていくために、税金をお支払いいただきたい。」と、確定申告を促す発言をしたものだから、益々国民の感情を逆撫でしてる。
友愛首相は、自身の政治資金提供問題について、自分は全く知らなかった、と言い続けているけれど、知らなかったで、納税が許されるのであれば、一般国民だって知らなかったら払わなくていいんだね、といいたくなる気持ちはよくわかる。
やはり、なんだかんだ言っても、一国のトップというものは、国民全体に大きな影響を及ぼす存在。それをよくよく自覚しなくちゃいけない。こんなことを言わなければならないなんて、なんとも情けない。
子供手当を、満額配る配らないで、友愛首相は逡巡しているようだけれど、もうすでに、国民全体に隈なく、配っているものがある。
それは「諦め」。
友愛首相は、その自らの姿勢で、国民に「諦め」の感情を満額支給してる。どれほど追及されても、全く知らなかっただの、秘書がやっただの、そればっかり。国民が無力感を感じるのも無理はない。
これが、どれほどの悪影響を及ぼすことか。
国の興隆も衰退も、その国に生きる国民が、未来に希望を持って、一所懸命に働き、社会に貢献していくかに掛かっている。それが民主国家であれば、なおさらそう。
だから、国の指導者は、常日頃から、その国民の「士気」を如何に高めていくか、ということに心を配る。それを具体化したものが、政策であり、成長戦略であり、国家ビジョン。
世界的不況の中にあるからこそ、尚更そうしたものが必要とされるのに、友愛首相は、希望とは真逆の「諦め」を配っている。
そんな態度を続けている限り、政府は求心力をどんどん失ってゆく。国民は醒めてゆく。希望の無い世の中ほど、生きるのが辛いものはない。
そんなところに、いくら子供手当を配ったとて効果は薄い。想いの込もらない手当は額面以上の価値は持ち得ない。
国からの手当といっても、そこに如何なる「想い」を込めるかは、受け取る側の士気に大きく影響を及ぼす。
同じ1万円だか2万円だかの手当を支給するにしても、たとえば、今上陛下から、「直接手渡しで」手当を下賜されるとしたら、受け取る国民は、一体どう思うだろうか。
そして、その時に、陛下から「今度は貴方が、皆に手当てを出せるようになってください」なんて、お言葉を戴いたとしたら、その人は、陛下から下賜された手当をどう使うだろうか。
おそらくは、普通に、役所かなんかで貰った手当とは、全然扱いが違うだろう。額縁に入れて飾るとまではいわないけれど、非常に「高貴なもの」、「有難いもの」として丁重に扱う筈。
そして、折に触れては、陛下のお言葉を思い出し、いつまでも貰うばかりではいけない。手当を出せる側になろう、と奮起するのではなかろうか。
昭和天皇は、戦後まもなく日本全国を行幸されたけれど、あれがどれ程、国民の希望になったのか、想像して余りある。
まぁ、実際は陛下が国民一人一人に直接お会いになって、手当を下賜されるなんて有り得ないことだけれど、こうした想像をしてみるだけでも、「込める想い」というものが、どれほど、国民に勇気と希望を与えるか良く分かろうというもの。
国民の士気が上がって、これまでより、たった1%余分に頑張るだけで、GDPは1%増えるかもしれない。日本のGDPは500兆円あるから、1%頑張るだけで5兆円増える。この5兆円はまるまる子供手当の財源分に相当する。
だから、子供手当を配るのも結構なのだけれど、その手当の中に勇気と希望を込め、国民全体の士気を高めるものでなくちゃ意味がない。
友愛首相は「諦め」を配ってる。その罪深さを知らなくてはいけない。
リーダーとは「希望を配る人」のことだ。ナポレオン・ボナパルト
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確定申告初日「納税ばかばかしい」首相、小沢氏に怒りとため息 2010.2.16 23:07
平成21年分の所得税の確定申告受付が16日、全国の税務署などで一斉に始まった。鳩山由紀夫首相や民主党の小沢一郎幹事長をめぐる税金逃れ疑惑が国会で追及される中での確定申告だけに、税務署に足を運んだ納税者からは「税金を払うのがばかばかしい」「怒りをどこにぶつければいいのか」といった声が続出。首相が「国をさらに良くするために税金の支払いを」と呼びかけていることに専門家からは「全く説得力がなく、笑うしかない」という声まで出ている。
「国のトップが何億円もの税金を払っていなかったのに、私らみたいな年金生活者が税金を納めるのは正直、ばかばかしいですよ」
こう口を開いたのは東京都港区の品川税務署で確定申告を済ませた品川区の内山美栄子さん(74)。贈与税逃れの疑惑について“平成の脱税王”とまで揶揄(やゆ)された鳩山首相への一納税者としての怒りを隠さない。ただ、「怒ったところで税金を払わずに済ませることはできない。どうせ税務署から催促が来ますから…」と無力感をにじませた。
ワイン倉庫でパートとして働いているという近くの男性(74)も「自分だけが怒ってもしようがないし、そのぶつける先もない」と力なく漏らす。最後にこんな希望を口にした。「パートで半日働いても3000円にしかならない。税金を少しでも下げてほしい…」
同税務署ではこの日、「国税電子申告・納税システム」(e-Tax)を使って俳優の高橋英樹さん(66)が確定申告を行った。約32年間にわたって確定申告期間の初日に済ませているという高橋さん。報道陣に「納税は国民の義務。確定申告が終わると、1年が終わったと実感できる」と感想を話した。悪を退治する時代劇「桃太郎侍」の主人公役で知られる高橋さん。国会での鳩山首相らの税金逃れの疑惑についての感想を問われると、「きっちり解明してほしいと同時に、国民の生活を守る予算を成立させてほしい」と、注文をつけた。
一方、水産会社の経営者が多い東京都中央区の京橋税務署。市場のある築地でカツオ節の卸・販売会社「八木商店」で働く八木啓雄(よしお)さん(38)は「ゼネコンから金を受け取った疑いもでている小沢さんは言語道断。でも検察は追い詰められなかった。ああいう捜査ならやらなければよかった」。鳩山首相の贈与税不払い問題には「汚い金を受け取ったわけじゃないし…。ただ、民主党が政権取ってもカネの問題ばかりで…」とため息をついた。
こうした納税者の本音に、日本大学の岩井奉信教授(政治学)は、「確定申告を呼びかける首相の言葉には、まったく説得力がなく、笑うしかない」とあきれる。「首相は税金を払ったことで事態をうやむやにしようとしているが、実母からの巨額資金が何に使われたのか、全く説明がなされていない」と指摘。その上で、「重加算税の有無などを含め問題の顛末(てんまつ)にきっちりとけりをつけてほしい」と国税当局にも注文をつけた。
URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100216/fnc1002162312026-n1.htm
“無申告”首相「よい国のためぜひ納税を」 16日から確定申告 2010.2.15 18:34
鳩山由紀夫首相は15日夜、16日から平成21年分の所得税の確定申告がスタートするにあたり、「当然税金を払っていただき、そのことで国民の皆さんのお暮らしを守る政治をつくり上げていく。この国をさらによい国にしていくために税金をお支払いいただきたい」と述べ、国民に納税を呼びかけた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相は母親から7年間で約12億円6千万円の資金提供を受けながら申告していなかったが、この件を関しては「政治に対する信頼を回復させていかねばならない。そのような思いで自らも戒める」と述べただけだった。
URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/100216/fnc1002162312026-n1.htm
この記事へのコメント
日比野
>怖いことといえば、…「政治・日本社会への諦観」になってしまうことでしょうか。
そうなんです。これなんです。これを私も恐れています。おそらく子供手当が出せないとかいう事態になったら、それが決定打になると思います。
zoe.
怖いことといえば、今まで「自民への絶望・反発」が「民主への支持」に転化していた訳ですが、今回「民主への絶望・反発」が必ずしも「他党への支持」に転化せず、「政治・日本社会への諦観」になってしまうことでしょうか。