ケンシローvs社友者

 
今日は簡単に・・・。最近はいろいろと便利になって、ネットでは、日本語を英語や中国語その他に自動変換してくれる便利なサイトが沢山ある。

画像


だけど、それが正確に翻訳できているかどうかは、英語の記事を日本語に自動翻訳したことがある人なら、どれくらいのものか御存知のことだと思う。

以前、「文章の格調について考える」のエントリーで、色んな翻訳エンジンで日本語を英語に翻訳して比較したことがあったけれど、微妙な文章ではやはり意味を正確に翻訳することは難しいようだ。

よくテレビかなんかで、海外のあまり知られていない言葉を話す人に取材するときなんか、現地語からフランス語、フランス語から日本語というように、何人かの通訳を介して、漸くインタビューをする場面が出てくるけれど、あれなんか、確かに翻訳されてはいるのだろうけれど、細かいニュアンス等は抜けてしまうのではないかとも思う。

同じように、機械による自動翻訳でも翻訳した文章を更に翻訳したりすると、あたかも伝言ゲームのように、段々と訳が分からなくなっていくことは十分に予想される。

ネットで偶然見つけたのだけど、「北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」から、ケンシロウvsサウザーのシーンをエキサイト自動翻訳で、日本語から中国語又は韓国語に翻訳して、それをまた日本語に戻して、そのセリフを演じてみたという動画があったので、興味本位でみたのだけれど、非常に面白かった。



この人は、ケンシロウ、サウザー、ラオウ、トキなど様々なキャラクターの声を全部一人で演じているようなのだけれど、声色もそれぞれのキャラのCVによく似せていて、とても素人とは思えない演技力。世の中は広いものだ。感心する。

それ以上に、面白かったのが、なんと言っても日本語に再翻訳されたセリフの「変」さ。

北斗の拳ではおなじみのケンシロウの「あたたたたた・・・」のセリフは、再翻訳すると、「あぁ沢山沢山経過するぅ~」になっている。

まぁ、確かにケンシロウの北斗神拳は「沢山」打撃してるけれど、それをそのまま文字表現されてしまうと、意味は通じるもののやっぱり変。

また、部分部分では意味を正しく訳した箇所もあるのだけれど、意味は正しくても、言葉が違うと、違和感が残ったりもする。

サウザーの有名なセリフに「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」というのがあるのだけれど、この再翻訳では、「退きません!媚びへつらいません!反省しません!」と意味通りに再翻訳されている。

だけど、あのセリフは「ひかぬ!こびぬ!かえりみぬ!」だから良いのであって、「ひきません!こびへつらいません!はんせいしません!」では、やっぱりいけない。興が削がれてしまう。

昔と比べて、自動翻訳の精度は大分上がったと言われることがあるけれど、これを見ると、文学作品などのように、語感とか文章表現とか、文章の格調も含めてきちんと翻訳できるようになるのは、大分先の話になるのかもしれない。

画像

画像 ←人気ブログランキングへ

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック