言葉の軽さと30%の重さ


「今が正念場だ。国民の目も大変厳しい。国民に理解してもらえるように頑張ろう」
鳩山首相 24日夜の会食にて。小沢幹事長、輿石参院議員会長らと

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内閣記者会が鳩山首相の記者会見にフリーランスやインターネットメディアの記者などの参加を認め、オープン化する方針を決めた。

内閣発足当初はやるといってやらなかった記者クラブの撤廃を今になって急にと思わなくもないけれど、記者会見のオープン化そのものは評価したい。

だけど、ここで記者会見をオープンにしたところで、大勢に変化があるとも思えない。友愛殿の口の軽さ、発言の無責任さは、皆知っている。だから、今更何をいったところで誰もマトモに受け取らない。

それに、今、フリーランスやネットの記者が聞きたいことは、平成の脱税王や土地取引幹事長や、起訴されても辞職しない議員とか、友愛殿にとっては聞かれたくないことばかり。

そして、また、いつものように「もう説明はし尽くした」だの「理解を得られるよう頑張る」だの「職責を全うしたい」だの、オウムの繰り返しばかり聞かせられることになる。もううんざり。

だから、今更、記者会見をオープンにしたところで、支持率がぐっと戻るとも思えない。

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それでも、こうしたことを行うということは、恐らくは、下げ止まりの気配を見せない内閣支持率が影響していると思われる。生方氏の副幹事長続投といい、記者クラブ開放といい、とみに世論に配慮する動きをみせている。

それほどまでに30%という水準はヤバいと思っているということ。あの傲慢な民主党政権でさえ、世論を気にする支持率水準があった、ということは別に悪いことじゃない。

極端なことを言えば、なんらかの理由で内閣支持率を30%とか20%とかにいつも張り付けてしまうことさえできれば、政権などどうにでもコントロールできることを意味してる。

つまり、マスコミの匙加減で時の政権をどうにでもできる内閣支持率のラインがある。鳩山政権にとっては、それが今の水準。

だから、今、一番注視すべきはマスコミ。そしてマスコミ報道を聞く私たち国民がどう世論を形成してゆくか。

今現在に限って言えば、権力の主導権はマスコミに移りつつある。それを本当の権力にしてしまうかどうかは有権者の選択にかかっている。

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画像首相会見をオープン化 内閣記者会

 共同通信社など日本新聞協会加盟各社でつくる内閣記者会は24日、主催する鳩山由紀夫首相の記者会見にフリーランスやインターネットメディアの記者などの参加を認め、基本的にオープン化する方針を決めた。近く予定する2010年度予算成立を受けた記者会見から実施する。

 首相官邸側の申し入れを受けた。これまでは原則として正会員104社と海外メディアなどオブザーバー会員79社の参加を認めていた。今後は(1)日本専門新聞協会会員社に所属(2)日本雑誌協会会員社に所属(3)外務省が発行する外国記者登録証保持者(4)日本インターネット報道協会法人会員社に所属(5)署名記事を提供し十分な活動実績・実態を有する―の、いずれかに該当すれば参加できる。

 参加には事前登録が必要で、詳細は官邸ホームページに掲載する。問い合わせは官邸報道室03(3581)0101。

2010/03/24 18:31 【共同通信】

URL:http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010032401000796.html



画像首相、小沢氏らと懇談「国民の目は厳しい」

 鳩山首相は25日午前、民主党の小沢幹事長、輿石東参院議員会長との24日夜の会食で、自身や小沢氏の「政治とカネ」を巡る問題などで支持率低下が続いている情勢を踏まえ、「今が正念場だ。国民の目も大変厳しい。国民に理解してもらえるように頑張ろう」と呼び掛けたことを明らかにした。

 そのうえで、「『これから党と政府との間でもっと意思疎通を頻繁に図っていこうじゃないか』と(確認し)、ざっくばらんに懇談できた」と語った。首相公邸前で記者団の質問に答えた。

(2010年3月25日11時46分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100116-014762/news/20100325-OYT1T00426.htm

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