民主党らしさは Not Found

 
野党時代の歯切れの良さが、与党になるとなかなか隠れてしまいがちだ。そうなってはいけない。事業仕分けは歯切れの良さが見えたが、そういう意味だ・・・民主党らしさをもっと前面に出したい。
鳩山首相 2月26日 於:ぶら下がり会見

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支持率が順調に続落を続ける鳩山政権。3月8日に、友愛殿は支持率下落について「政権交代したのに、民主党らしさが見えてこない」のが理由だとコメントした。

では、その民主党らしさとは何ぞや、という問いには、実は友愛殿自らが答えている。それが冒頭の「歯切れの良さ」。

歯切れが良いとは、「言うことや行うことがはっきりしている」ということだから、それを前面に押し出したいと、友愛首相殿は仰る。

その意を汲んで、歯切れの良い発言を行っていた議員が、生方幸夫前副幹事長。

生方氏は、今の鳩山政権の政府への政策決定一元化を認めつつも、政調部会と政策基本委員会を設置するよう求めている。要は昔ながらの「政策調査委員会」の復活。

3月4日には、有志議員で政調復活を求める会合を開いた。会合には、本人出席が41人、秘書などの代理出席が7人の計48議員が参加したというから、友愛殿の望みどおりに、民主党らしく「歯切れの良さ」が戻ってきたかに見えた。



ところが、18日になって、その生方氏が突如副幹事長職を解任されることとなった。なんでも「政治と金」の問題で、剛腕殿を批判したのがその理由らしい。

友愛殿の御指示どおり「歯切れ良く」発言したら首になる。全くもってすばらしい”民主党らしさ”である。

流石にメディアもこの無茶苦茶さ加減は看過できなかったようで、18日の夜には「言論の自由を封じる形は民主党らしくないとの声がある」と友愛殿に問いかけた。当然の質問だと言える。

それに対して友愛殿は「レベルが違う議論だ。執行部に対する批判はあっていい。ただ、党の中では一切話をしないで、メディアに向かってされることは潔いのかどうかという議論だ」などと言ったのだけれど、それを言うのなら、まず、政府官邸はきちんと議事録を残して戴きたい。

自分の都合の悪い会議とか、しどろもどろの国会答弁なんかの議事録や中継映像を残さないというのは、潔いのかどうかという議論を国民は求めている。

生方氏の解任に当たっては、18日、党本部で、高嶋良充筆頭副幹事長とこんなやり取りがあったという。
生方氏「普通のことをしゃべっているのに辞めろというのは、党内に言論の自由がないということだ。情けない」
高嶋氏「議論する場がいっぱいある。なぜそこで言わないのか」
生方氏「(処分するなら)正式に倫理委員会にかけてください」

当に生方氏の言うとおり、正式に倫理委員会にかけて、その議事録を国民に広く公開してはどうか。

友愛殿によれば、それこそが民主党らしい歯切れの良さの筈なのだけど、どうやら歯切れが良いのは「粛清」のほうだったようだ。

こんなことなら、民主党らしさなど「Not Found」のままでいい。



幾千億の言論(シグナル)が

僕らには見えないまま

抗うことさえ出来ずに

悲劇の政権(システム)動き出す

何よりも大切にしていたいと

そう思ってたはずなのに

昨日までは聞こえていた

君の声はもう届かない


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画像小沢氏批判の生方副幹事長を解任 民主執行部、締め付け強化

 民主党執行部は18日、小沢一郎幹事長に批判的な言動を繰り返してきた生方幸夫副幹事長を解任した。支持率低下に直面している党内が動揺することを懸念し、引き締めを図った格好だ。生方氏は返す刀で小沢幹事長の辞任論に言及、党内には同情論も広がっている。

 生方氏は記者団に「小沢幹事長は国民にもう一度説明し、納得が得られなければお辞めになるのが当たり前。それが民主党議員の多数派だ」と言明した。

 生方氏は副幹事長でありながら、政権交代後に廃止した党の政策調査会(政調)復活をめざす中堅・若手の有志の会の世話人を務める。執行部には、生方氏が党外で「党運営が中央集権的だ」などと批判していることに懸念が広がっていた。(22:06)

URL:http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20100318ATFS1802M18032010.html



画像民主、生方副幹事長を解任 辞任拒否で“粛清” 「動き出てくる」? 2010.3.18 20:42

 民主党は18日の緊急副幹事長会議で、17日付産経新聞のインタビューで小沢一郎幹事長ら執行部批判をしたことを理由に、生方幸夫副幹事長の副幹事長職解任を決めた。後任は辻恵衆院議員を充てる。これに先立って高嶋良充筆頭副幹事長が生方氏を党本部に呼び、辞表提出を求めたものの生方氏が拒否したためだ。小沢氏に批判的な議員への事実上の“粛清”ともいえ、これによりくすぶり続けてきた「小沢おろし」の動きが一気に加速する可能性も出てきた。

 「元秘書らが3人逮捕されている小沢氏の責任を何も問わず、外部に向かって批判したから辞めろというのはおかしくないですか」

 18日午後。党本部の一室で生方氏が声を荒らげた。インタビュー記事のコピーを手にした高嶋氏が「これは執行部批判だ。副幹事長の職を辞していただきたい」と迫ったからだ。

 高嶋氏は、生方氏がインタビューの中で「今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている」と小沢氏を批判した点を特に問題視。「正副幹事長会議で発言しなかった。それでいて外でいうのはケジメが付かない」と述べた。

 生方氏も一歩も引かず「意見を言える雰囲気ではなく、議論の時間を取らなかった」と反論。「幹事長室に権限を一極集中すべきではない」と改めて小沢氏らの党運営を批判するなど、両者の言い争いは次第にボルテージがあがった。

 生方氏が党内の政策論議を深めるためとして「政策調査会の設置を目指す会」に、小沢氏に距離を置く中堅・若手を集めているのも執行部のカンにさわっていたようだ。

 生方氏は「倫理委員会で堂々と意見を述べる。そこに呼んでほしい」と主張したが、高嶋氏は「辞表を出してほしいといっている」と拒否した。同日夕には副幹事長会議を緊急招集し、生方氏の解任を決定した。小沢氏は高嶋氏からの報告を受け、「残念だな。円満に解決できなかったのか」と語ったという。

 鳩山由紀夫首相は18日夜、首相官邸で記者団に「党の中では一切話さず、メディアに向かって話すのは潔い話ではない」と生方氏の解任に理解を示した。参院幹部は「役職どころか議員も辞めればいい。人間失格だ」と生方氏を手厳しくこき下ろした。

 高嶋氏ら執行部が小沢氏に対する批判を公然と締め付け始めたことで、党内対立の激化は避けられない情勢だ。小沢氏に距離を置く民主党七奉行の一人、野田佳彦財務副大臣は同日の記者会見で「耳に痛い話をした人が辞表を迫られるのは極めてよろしくない」と指摘。渡部恒三元衆院副議長も「(解任は)とんでもないこと。民主党は民主主義を語る資格がなくなる」と嘆いてみせた。

 小沢氏に批判的な中堅はほくそえんだ。

 「執行部は何で火に(解任という)ガソリンを注ぐようなことをするんだ? いろんな動きが出てくるぞ」

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100318/stt1003182042008-n1.htm



画像「生方氏、解任ではなく交代だ」…民主執行部

 民主党の小沢幹事長を批判した生方幸夫副幹事長が18日、解任に追い込まれたことは、結束を乱す不満分子は許さないという同党執行部の強権的な姿勢を強く印象づけた。

 鳩山首相が「民主党らしさ」をキーワードに政権浮揚を図ろうとしていた中での解任劇に、党内からは「言論の自由もない」と批判の声が上がっている。小沢氏ら執行部と反執行部の党内対立が激化することは必至の情勢だ。

 生方氏の解任について鳩山首相は18日夜、記者団から「言論の自由を封じる形は民主党らしくないとの声がある」と問われると、「レベルが違う議論だ。執行部に対する批判はあっていい。ただ、党の中では一切話をしないで、メディアに向かってされることは潔いのかどうかという議論だ」と述べ、党の対応に理解を示した。

 生方氏は衆院千葉6区選出で当選4回。読売新聞記者出身で、経済評論家として著書も多い。党内では横路衆院議長に近い。問題とされたのは、17日付産経新聞のインタビューで、生方氏が党運営を中央集権的と批判し、「鳩山さんは小沢さんを呼んできちんと注意してほしい」などと求めたことだ。

 高嶋良充筆頭副幹事長は18日、生方氏を党本部に呼んで副幹事長を辞任するよう求めたが、生方氏は「普通のことをしゃべっているのに辞めろというのは、党内に言論の自由がないということだ。情けない」と反発。高嶋氏は「議論する場がいっぱいある。なぜそこで言わないのか」と指摘したが、生方氏は「(処分するなら)正式に倫理委員会にかけてください」と求め、平行線に終わった。

 高嶋氏は会談後、生方氏以外の副幹事長を集め、副幹事長会議として交代を求める方針を確認。小沢氏と電話で対応を協議した。小沢氏は「そこまでする必要はないのではないか」と語ったが、高嶋氏が説得したという。

 高嶋氏は記者団に「放置しておくと党の求心力や他の議員の意欲がそがれる。解任ではなく、役職の交代だ」と強調した。

 高嶋氏の強硬姿勢の背景について「生方氏が呼びかけた政調復活を求める会合に41人が集まったことで、党運営批判の高まりに焦りを感じたのではないか」との見方がある。生方氏の行動について、輿石東参院議員会長が「幹事長室にいる人が、いかがなものか」と批判するなど党執行部としては、災いの芽を早めに摘もうとする姿勢が見られた。

 小沢氏に距離を置く議員からは公然と批判の声が上がっている。

 枝野行政刷新相は18日の記者会見で「生方氏が何か問題のあるようなことを言ったことが最近あるとは認識していない」と語った。野田佳彦財務副大臣も記者会見で「耳に痛い話をした人が辞表を迫られるのは極めてよろしくない。もっと自由闊達(かったつ)に感想や意見を述べてしかるべきで、闊達に意見を言う文化を持ってきたのが民主党の魅力だった」と党の対応に疑問を呈した。若手衆院議員は「これでは北朝鮮と同じだ。言論封殺の党と思われる」と語った。

 民主党の規約では、副幹事長は幹事長が選任すると規定されているが、解任などの手続きは明記されていない。生方氏は18日夜、党の対応について「幹事長を批判したから更迭というのは民主主義の原則を無視した行為で、国民は納得しない。副幹事長交代は承服しておらず、異議を申し立てたい」と語った。小沢氏の進退についても「国民が納得しなければ、幹事長を辞めるのが当たり前だというのが党内の多数派だ」と指摘した。

(2010年3月19日00時34分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100319-OYT1T00041.htm



画像首相、廃止の民主政調「復活させず」 政策立案の一元化維持へ 2010.2.18 19:03

 鳩山由紀夫首相は18日、民主党議員から党政策調査会(政調)の復活を求める意見が出ていることについて「政策を政府に一元化する原則は守らなければいけない。柔軟に党の皆さんの意見を聞く場を作ることはいいことだが、政調の復活という考え方はとらない」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100218/plc1002181903012-n1.htm



画像「われわれにも政策論議を」民主で「政調」復活求め41議員が“決起”2010.3.4 19:26

 民主党の「政策調査会」復活を求めている生方幸夫副幹事長ら同党有志議員は4日、国会内で会合を開き、政府と幹事長室へ政調復活を求める要請書をまとめた。会合は、国会議員本人出席が41人、秘書などの代理出席が7人の計48議員が参加した。出席者は、2月18日の前回会合と比べほぼ倍増した。

 鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長は再三、政調復活を否定している。政権交代後、首相と小沢氏の方針に公然と異論を唱える会合に、これほどの議員が集まるのは初めてで、今後の動向が注目される。

 要望書は、鳩山政権の政府への政策決定一元化を前提としつつ、政調に各府省に対応する部会と、長期的課題を担う政策基本委員会を設置するよう求めた。政調会長は閣僚が兼務することとした。

 会合では、「一般の議員が活発に議論できるのが民主党らしさだ」「参院選のマニフェスト(選挙公約)の作成に多くの議員が参加し、闊達(かったつ)な議論をする姿を見せないと、選挙戦を戦えない」などの意見が相次いだ。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100304/stt1003041927012-n1.htm



画像【単刀直言】生方幸夫民主副幹事長「党の“中央集権”、首相は小沢氏を呼び注意を」2010.3.17 0:40

 与党に政策部門がないのは絶対におかしい。民主党に元気がなくなったのは、自由に議論する場がなくなったからです。政策調査会と、その下の部会を再び作って、みんなが自由な意見をいえるように戻さないといけません。

 衆院選マニフェスト(政権公約)の実行が思うようにできていません。それに対する十分な説明を民主党がしきれていないのは、党に政策責任者がいないからです。説明を一つ一つしていれば、民主党への信頼が今のように落ちることはなかった。

 鳩山さん(由紀夫首相)は約10年前に「1人1政策作ろう」と、仲間たちに呼びかけたはずです。政権交代で、それを実現しようと思ったら、議員立法も制限されてしまった。政治主導にはほど遠い。

 われわれは自民党政権がやってきた中央集権はダメだと言ってきた。地方分権にしようといってきたのに、民主党の運営はまさに中央集権です。今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている。下に権限と財源が与えられていない状況はおかしいでしょ。党の代表である鳩山さんは、小沢さん(一郎幹事長)を呼んで党が中央集権になっていることをきちんと注意してほしい。

 1年生議員は民主党に入ったときから、強度の管理体制下に置かれているから、しゃべっていいものかどうかすら分からないんじゃないでしょうか。

 民主党への信頼が低下している要因には「政治とカネ」の問題もあります。小沢さんに関して、今までの説明に納得していない人が圧倒的に多数で、幹事長をお辞めになるべきだという意見が多い。小沢さんがしかるべき場所できちんと説明するのが第一。それで国民の納得が得られなければ自ら進退を考えるしかないです。

 国民は小沢さんが不起訴になったから全部シロだとは思っていないんですよ。おそらく説明できないんでしょうね。小沢さんは前よりだいぶ権威づけられてきたというか、権力者になってきましたね。

 北海道教職員組合の問題は、これも一番上は(出身母体が日本教職員組合の)輿石さん(東・参院議員会長)ですからね…。(民主党議員は)組合からあまりお金をもらっちゃいけない。組織内候補といわれる方の献金額は常識的な額ではない。参院選への影響は、政治ですから何があるか分かりませんけど、要するに言い訳から入る選挙は勝てませんよ。

 公明党とどうするかは党の方針の問題です。議員の意見を聞かないといけません。国会運営をうまくするためにとか、味方が一人でも多けりゃいいと思って連携するなら大間違い。誰かの思いつきでやっていいことではない。選挙で公明党がイヤだから応援してくれた人だっていっぱいいたわけですから。(坂井広志)

    ◇

 うぶかた・ゆきお 衆院千葉6区選出。当選4回。横路孝弘衆院議長のグループに所属。昭和22年、東京都生まれ。47年、早大卒。読売新聞記者を経て経済評論家に。平成8年の衆院選で初当選。今年3月、民主党有志でつくる「政策調査会の設置を目指す会」世話人に就任。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100317/stt1003170045000-n1.htm



画像鳩山首相「民主党らしさは歯切れの良さ」配信元:2010/02/16 20:34更新

【鳩山ぶら下がり】(16日夜)

 鳩山由紀夫首相は16日夜、支持率回復に不可欠だと考えている「民主党らしさ」の意味について、「野党時代の歯切れの良さが、与党になるとなかなか隠れてしまいがちだ。そうなってはいけない。事業仕分けは歯切れの良さが見えたが、そういう意味だ」と述べた上で、「民主党らしさをもっと前面に出したい」と強調した。首相官邸で記者団に答えた。

 【五輪で初メダル】

 --バンクーバーオリンピックのスピードスケートの男子500メートルで長島圭一郎選手が銀メダル、加藤条治選手が銅メダルを獲得した。今大会、日本勢として初めてのメダルだが、感想と今後の期待を

 「まあ、日本のお家芸復活という思いで、すばらしいなと思います。まだ見てないんでね、早くニュースを見たいなと思っていますが、バンクーバーオリンピック、やっぱりメダルをとってくれるとね、日本人のみんな、気分がこう高揚しますよね。すばらしいことだと思います。これからもまだいろいろありますから、大いに選手のみなさんに期待しています」

 --どの競技に注目しているか?

 「それ言っちゃ悪いんじゃないですか? まあ、でも、やっぱり、フィギュアは関心ありますわね」

 【普天間移設】

 --続いて普天間の移設問題について

 「うん? 急に変わるなあ。はっは」

 --本日、与党3党の国会対策委員長が首相官邸で平野博文官房長官と会談し、明日の検討委員会での各党の案の提出を見送ることを決めた。政府与党内の足並みの乱れが露呈した格好だが、5月までに移設先を決めるスケジュールに影響を及ぼすか? これまで首相は検討委員会に委ねる考えを示しているが、ご自身の移設先の案はお持ちか?

 「それは言えませんよ。ええ。まず、今回の件は私はこの与党の中で、さまざまなお考えがあったと。ただ、私はこのことによって、5月末の決定には何ら影響は与えない。そう思っています。大事なことはね、それぞれの政党のお考えもうかがいながらね、最終的に1つの案にまとめていくことですから、そのことに関して着々と進めている」

 「表に、まだみなさん方には必ずしも申しあげる段階にはない中で、いろんな検討が進められていますから、そのところでやっぱりアメリカの理解と、それから沖縄を中心としたね、国民のみなさんのご理解をいただくために、やっぱり時間は必要ですから、そのための時間が必要だとは思いますが、着々と私は検討が進んでいると、そのようにみなさま方にも理解していただきたい」

 --首相の案は言えないということだが、議論の俎上にのせるタイミングは

 「表にですね、こういうものがいいと言うと、その瞬間に、またいろんなお声をちょうだいすることになりますから、やはり候補の選定は極めて慎重に行わなきゃいけない。そういう意味です」

 【党首討論】

 --明日の党首討論について。自民党の谷垣禎一総裁との初めての党首討論になるが、首相や小沢一郎幹事長の「政治とカネ」の問題で、激しい追及が予想される。どのような論戦をしたいか?

 「まあ、最初からそういう予想もあるかもしれませんが、私はやっぱりこの国をね、自民党、公明党さん、そして民主党を中心とした連立政権、どこがどう違うか。どちらがこの国の、あるいは国民の将来のことをしっかりと考えているかが分かるようなQT(党首討論)にしたいなと思います」

 「そうは言っても、いろいろと、今まではこの、私の方が野党で攻めていましたけれども、初めて与党という形で受ける形になりますから、そのことで、慣れていない部分もあるかもしれませんが、大事なことは、私は国民の心、命を大切にする政治を行わなきゃいかん。そういう対決にしたいですね」

 【民主党らしさ】

 --首相は最近、「民主党らしさを取り戻したい」と話すが、「民主党らしさ」は平成15年の民由合併前の民主党のことをイメージしているのか

 「うん。必ずしもそういうわけじゃありません。民主党らしさは、与党になる前、野党時代の何か歯切れの良さみたいなものね、国民のみなさんのために、とにかくとことんやるぞという、そのための歯切れの良い姿というものが、与党になるとなかなか隠れてしまいがちだと思います。そうなってはいけないなという意味でね。ただ、事業仕分けなんかは、歯切れの良さが見えたと思います。そういう意味での民主党らしさというのをもっと前面に出したい」

 【夫婦別姓】

 --夫婦別姓だが、亀井静香郵政改革・金融相が反対を表明していて、千葉景子法務相が亀井氏を説得をしている。家族のあり方について、国民的な議論を置き去りにして、拙速な感じを受ける。首相自身は夫婦別姓についてどんな考えか

 「夫婦別姓ってのは、もう大分前からね、議論がされております。新政権になってからという意味では、まだ時がたっていませんが、そんなに拙速という話じゃないと思います。ただ、国民の皆さんもそうですけれども、家族のあり方とか、権とかいうことにつながりますから、一人一人が、ある意味で政党を超えて、色んな考えを持っておられるようなテーマだとは思います」

 「そういう意味で『なかなか簡単にまとめにくい話ではないかな』とは思いますけれども、国民の皆さんの意識とか思いを学ばせていただきながら、われわれ政権として、あるいは政府としてまとめられるかどうかを、今、千葉法務大臣を中心に努力していただいているんだろう。そのように理解しています」 

 --首相は?

 「私自身ですか? 私自身は、この夫婦別姓というものは、前から基本的には賛成をしています」

URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/358480/



画像支持率続落で首相「民主らしさ見えないから」

 鳩山首相は8日午前、読売新聞などの最新世論調査で内閣支持率が続落したことについて、「『政権交代したのに、民主党らしさが見えてこない。前と変わらないじゃないか』という思いが国民に広がっていると、厳しく受け止める必要がある」と述べた。


 首相公邸前で記者団の質問に答えた。

 民主党内の一部に政権浮揚のために内閣改造を求める声があることについては、「内閣改造は今、考えていない」と否定した。

 今後の対応としては、「(2010年度)予算を上げ、マニフェスト(政権公約)に示した政策を実現することは基本として大事だが、それだけにとどまらず、国民の批判を正面から受け止め、打開策を考えていく必要がある」と語った。

(2010年3月8日11時34分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100308-OYT1T00404.htm?from=top

この記事へのコメント

  • mayo5

    便所の落書き程度のコメントですが、

    今やっていることが、最も民主党らしいじゃないですか。
    民主党はもっと素晴らしいなんて夢見ていたりして。俺たちは本当はこんなじゃないなんていいながら何もしない。本当の自分を見てくれって言われてもねえ。

    一方、自民党は、いろいろな考えを持った人を許容する「利益集団」でした。

    フセイン征伐後に、「独裁は無秩序に勝る」と学びましたが、今の日本は「腐敗は売国に勝る」ことを学んでもらいたい。
    2015年08月10日 16:49

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