世界に広がる「OBENTO」文化

今日は簡単に・・・ 

「デザインはクリーンで、簡素でエレガントであるべきだと感じていた……木製の試作品は松花堂弁当に基づいていた。松花堂弁当とは、黒い漆塗りの伝統的な日本のランチボックスだ」
IBMデザイン顧問 リヒャルト・ザッパー

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弁当が海外でブームだという。昨今の経済不況で、外食から、自炊に切り替えている人が増える中、日本の弁当文化に注目が集まっている。

弁当は、ヘルシーで、栄養のバランスがよくて、何より見た目が素晴らしいということらしい。

筆者はよくは知らないのだけれど、アメリカの子供たちが持つ、ランチボックスやランチバッグに入っているのはだいたい単純なピーナツバタージェリーサンドイッチやチーズサンドイッチくらいだという。

そんな弁当が普段である人からみれば、日本の凝った弁当やキャラ弁などはさぞ衝撃的だろう。

アメリカでObento (Lunch Box)が流行っている理由として厳しい経済状況の中、外食は避け、夕食の残りなどを翌日のランチに持参しているというのがあるようだ。



また、フランスでも弁当が流行っているのだけれど、健康志向や経済性はもとより、日本のマンガの影響も相当ある。日本のマンガには弁当が登場する場面が割とあるのだけれど、書店にまで弁当箱コーナーが特設されているという。

パリ中心部にある日本漫画専門の書店「komikku」には、日本から輸入した弁当箱の売り場があり、まるで高級品のような扱いだ。(「ハローキティ」の弁当箱が4500円もする。)

確かに日本の弁当は、日本人独特の食生活へのこだわりや繊細な美意識が感じられる伝統だと言っていい。限られた空間の中でエネルギーを集中して細部にまでも拘る。島国であるが故の必然の流れだったのかもしれない。

限られた空間にきちんと詰めるという日本の弁当の発想は意外なところに応用されている。

1992年にIBM社が開発した『Thinkpad』は、HDDやFDDはカートリッジ方式を採用して簡単に取り外せる仕様になっているのだけれど、これは具材を小分けにする松花堂弁当のデザインに由来している。

しばらくは、こうした「閉鎖空間」で生活する方法として、日本文化が注目される可能性はあると思っている。



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画像日本が誇る弁当文化 2009年2月 7日

AnnaTheRedさんが一番気に入っているという作品のひとつ。「色と栄養のバランスがいいから」/写真と文章は英文インタビュー記事より


昨日掲載したキャラ弁記事についててですが。

もともと、米国の子供たちが持たされるランチと比べると、日本の弁当は非常に凝っています。ランチボックスやランチバッグ(ただの紙袋)に入っているのはだいたい単純なピーナツバタージェリーサンドイッチやチーズサンドイッチくらいであり、それらと比べると、日本の弁当のバラエティ、カラフルさは「別世界」に見えます。その方向を極めたキャラ弁など、米国人から見たらまさに信じられない作品の数々でしょう。

wikipediaでも、「日本では古くから弁当の習慣が起こり、他の諸国では例を見ないほどの発展を遂げていった」と説明されていますが、たしかに日本の弁当というのは、日本人独特の食生活へのこだわりや繊細な美意識が感じられる伝統だと思います。

英語版Wikipediaでも、市販の弁当も増えてきているが、日本の家庭ではいまだに「魅力的な弁当を作成するためにかなりの時間とエネルギーを費やす」ことが普通だと説明されています。最近は食生活の伝統が崩れて来ている傾向はありますが、キャラ弁のコンテスト・サイトなどを見ると、その世界では日本の伝統はいまも形を変えて続いているようです。(だいたい、先ほど書いたように、ごく普通の日本の弁当でも、米国の「パンにチーズをはさんでジップロックに入れるだけ」というランチよりは「時間とエネルギーが費やされて」いますし)

米国サイトがインタビューを行なったキャラ弁作家AnnaTheRedさんの発言も、日本人的だなーと思わせるものでした。「日本には優れたキャラ弁を作っている人たちがたくさんいて、私の弁当なんて、日本の人たちの熱心さや細部へのこだわり、そして彼女たちが毎日作っていることと比べると、なんでもないんです」と語り、「私は怠け者なのでFlickrにアップロードしていませんでしたが、ボーイフレンドがアップロードし始めました」と語る雰囲気の謙虚さ、自己主張を抑える感じですね。

それにしても、AnnaTheRedさんは「ボーイフレンドの驚く顔が見たくて作っている」そうで、彼氏はまったくうらやましい男性です。作成は、「完成するまで絶対秘密」体制で、ときには冷蔵庫の中も見せないそうです。

ところで松花堂弁当は、1992年にIBM社が開発した『Thinkpad』のデザインに影響を与えたとされています。EDNの記事はこう書いています。「[IBMのデザイン顧問]リヒャルト・ザッパーは、デザインはクリーンで、簡素でエレガントであるべきだと感じていた……木製の試作品は松花堂弁当に基づいていた。松花堂弁当とは、黒い漆塗りの伝統的な日本のランチボックスだ」。(なお、このデザインは、IBM大和事業所にいた山崎和彦氏とのコラボとされています。)

ThinkPad760LD 弁当箱の由来と言われる構造。HDDやFDDはカートリッジ方式を採用して簡単に取り外せる仕様になっている。説明と写真はWikipediaより

そして、たぶんThinkpadのエピソードが影響を与えたのではと思いますが、米FileMaker社が出している(日本語版記事)Mac用のデータベースソフトが『Bento』という名前ですね。アイコンが松花堂弁当だそうで。

URL:http://wiredvision.jp/blog/galileo/200902/200902071337.html



画像アメリカでお弁当ブーム?

昨日の日経新聞夕刊のコラムに、アメリカでObento (Lunch Box)が流行っているとのこと。

理由は、現在の経済状況の中、外食は避け、夕食の残りなどを翌日のランチに持参しているようです。

お弁当もアメリカンでパスタがなど盛られているとのこと。

ファースフードの国にお弁当が流行。不思議ですね。外食から内向きにシフトしているかもしれません。

日本もお弁当の持参が増えました。外食チェーンやコンビニは、消費の内向き化の中で影響を受けております。

お弁当は、経済状況のバロメーターとして見るのも面白いですね。

では♪

According to evening edition of Nikkei Business Newspaper yesterday, Obento or Lunch Box is becoming popular in US, since people are cutting eating-out like fast food and bringing some of dinner stuffs to their workplace. Really?

URL:http://ameblo.jp/nshibuya/entry-10385562939.html



画像食事を楽しむ文化が根強いパリで、日本製弁当箱に料理を詰める

「BENTO」が「格好いい」と注目されている。手弁当派が増えている
背景には、健康志向や経済性がある。さらにフランスでは日本の漫画が大人気で、弁当が登場する場面の多さからか、書店にまで弁当箱コーナーが特設される盛り上がりようだ。

パリ中心部にある日本漫画専門の書店「komikku」。フランス語版が並ぶ一角に、日本から
輸入した弁当箱の売り場がある。色とりどりのプラスチック製弁当箱が並んでいたのはカギ付きのショーケース。客が求めると、店員が高級品を扱うように大切に取り出し、使い方を説明する。

価格も割高。パリで人気の高いキャラクターの「ハローキティ」が描かれた弁当箱は、円換算で日本の3倍以上の4500円前後もする。

ネット上では、日本の漫画やアニメで弁当が登場する場面を集めたフランス人のブログがある。好きな人のために作る、友人と学校で食べる、親の手弁当に涙する…。確かに弁当のシーンは多い。日本の漫画を読んでいるうちに「BENTOを食べたい」と思うフランス人が増えるというのもうなずける。
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/business/20100123_evn_001-nnp.html

「パリ・ジュンク堂書店」も弁当箱コーナーを特設した。「フランスには機能的でかわいい弁当箱がないので、ニーズに応えて置いています」と日本人の店員。

人気のすそ野は広い。フランスの女性誌「ELLE」も「BENTOはサンドイッチより格好よくてヘルシー」と特集。ご飯やパスタ、スープ、サラダを使った弁当用献立を紹介している。
http://news.goo.ne.jp/article/nishinippon/business/20100123_evn_001-nnp.html

URL:http://freefairy.blog84.fc2.com/blog-entry-244.html



画像2010年02月08日 フランスでお弁当ブームらしい。

ベジタリアン生活 昨年テレビでフランスでお弁当ブームのことをやっていました。日本のお弁当箱に詰めるのが流行ってるそうです。

フランスの「弁当」の作り方の本があったので、2冊購入してみました。フランス人ってこれでお腹一杯になるのかしら、という位お上品な量のお弁当ばっかりです。寿司のにぎりが入っていたり。

そんな中で衝撃だったのが、、。日本の(幼稚園の)お弁当のようにカラフルな感じになっています。全て見せられないのが残念ですけど、青空に太陽が書いてあるモチーフです。

青空のところが、青いお米なんです。青い食紅(っていうのか)でお米を青く染めているのです。その色がこの写真↓よりもーーーと鮮やかなんですよー。日本人にはありえない色のお米です。げーーーって感じです。

URL:http://ameblo.jp/om-shanti-shanti-shanti/entry-10454109139.html

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