北教組違法献金事件と民主党の行く末

 
「衝撃的な情報が入りました。 民主党の小林千代美議員の北教組違法献金事件に絡み、札幌地検が逮捕状を取り、最高幹部に出頭を命じたようです・・・」
馳浩衆議院議員


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北海道教職員組合が昨年の総選挙で小林千代美衆院議員陣営に違法な献金をしたとして、北教組幹部ら4名が政治資金規正法違反容疑で逮捕された。

当の小林議員は、逮捕について、選挙で応援してくれた多くの人に本当に申し訳ないと陳謝したものの、自身の進退については、今後の進展を見守っていきたい、と答えを避けた。

ただ、民主党内でも、会計責任者が逮捕されただけに、議員辞職はやむを得ないとの声が強く、辞職は既定路線みたいなことになっているけれど、ちょっとここにジレンマがある。

というのは、公職選挙法の規定で、今月15日までに辞職した場合には、参院選前の4月に補選が行われることになる。少なくとも、今を騒がす「政治と金」の問題が、たとえこれから沈静化したとしても、4月には嫌でも蒸し返されることになる。

もちろん、そこで負けてしまうと、夏の参院選にも影響が出てくる。

となると、15日前に辞職はしないで、補選が参院選前ではなくて、参院同日選になるように、今月16日以降に辞職するというシナリオにしたいようだ。

ただ、そこまでズルズル引っ張っていると、今度は民主党の自浄作用の無さが炙り出されてしまうから、どう対応するか頭を悩ませているという。



個人的には、寧ろぱっと辞職して、民主党にも自浄作用があるじゃないか、と印象づけた方がよいように思われる。尤も、そうした場合は、下っば議員(失礼)はとっとと辞めさせたのに、脱税総理や秘書逮捕幹事長が御咎めなしとはどういうことだ、という有権者の声が高まることになるだろうから、どうしたってダメージは受けることは避けられない。

ただ、それ以上に、今後の民主党の命運は、マスコミの報道姿勢ひとつで決まるように思われる。

というのも、今回の事件について、小林議員の対応も含めて、マスコミがどれくらい報道するかで、内閣支持率や民主党の支持率の下がり具合が決まってくるだろうから。

仮に、小林議員が辞職を16日以降にしようと、牛歩戦術を取ったとして、それに対して、マスコミが自浄作用がないとガンガン報道すれば、支持率は更にがくんと下がる。場合によっては、15日前に辞職させざるを得なくなる。これは最悪のケース。

特に、今後一週間のマスコミの報道姿勢は注目すべき。逆に言えば、この問題に対するマスコミ各社の報道をつぶさに観測していけば、マスコミの民主党に対する判断および姿勢が分かると思う。

即ち、身も蓋もない言い方をすれば、夏の参院選で民主党を勝たせたいのかそうでないのかが読み取れるとさえ。

たとえば、今、ネットを中心として、バンクーバーオリンピックの女子フィギュアでの採点について物議を醸しているけれど、極端な話、2ちゃんねるのサーバーをダウンさせるくらい話題にさせてしまったら、夏の参院選の結果は大体見えてくる。といってもそんな一時的なヒートアップが夏まで持つとも思えないけれど。

ともあれ、内閣と民主党の行く末は、マスコミの匙加減に委ねられている。

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画像北教組幹部逮捕で民主・小林氏「今後の推移を見守りたい」2010.3.2 20:07

 民主党の小林千代美衆院議員=北海道5区=は2日午後、自身の選挙陣営が違法な選挙資金を受け取ったとされる事件で北海道教職員組合(北教組)幹部らが政治資金規正法(企業・団体献金の禁止)違反容疑で逮捕されたことについて「選挙で応援してくれた多くの人に本当に申し訳ない」と陳謝した。自身の進退については「今後の(捜査の)進展を見守っていきたい」と述べるにとどめた。国会内で記者団の質問に答えた。

 小林氏は、逮捕者の中に自身が代表を務める「民主党北海道第5区総支部」の会計実務担当者が含まれたことへの監督責任も記者団から問われたが、「起訴されるかどうかも不確実なので、推移を見守っていきたい」とだけ述べた。

 民主党の小沢一郎幹事長は同日午後、小林氏の進退問題について「本人が決めるべきものと思っている」と述べた。同党の北海道連幹部は同日、「最後まで(1審有罪の小林選対の元幹部は)裁判を続けるだろう。小林氏は辞めない」と述べた。

 一方、自民党の加藤紘一元幹事長は、同日午前の衆院予算委員会で小林氏の参考人招致を要求した。

URL:http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100302/crm1003022008036-n1.htm



画像民主・小林議員、辞職必至も補選にらみ“牛歩戦術”か 配信元:2010/03/03 09:41更新

 民主党を揺るがす「政治とカネ」第3弾が、北の大地ではじけた。鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長の政治資金事件に続いて、北海道教職員組合(北教組)が昨年の総選挙で小林千代美衆院議員=北海道5区=陣営に違法な献金をしたとして、北教組幹部らが逮捕されたのだ。小林氏の議員辞職は必至との見方が強いが、15日までに辞職すれば参院選前の4月に補欠選挙が実施されるだけに、執行部も頭を抱えている。

 「いま、衝撃的な情報が入った。札幌地検が北教組幹部の逮捕状を請求し、出頭を求めるようだ」

 その瞬間、委員席がどよめき、馳氏の矢継ぎ早の追及に、川端達夫文部科学相は「厳正に対処したい」と応じざるを得なかった。

 首相も1日夜、「大変遺憾だ。政治家と組合とのかかわりで起ったことなので、深刻に考えるべきだ」と強調した。

 教職員は教育公務員特例法で政治的行為を制限されているものの、罰則規定はなく懲戒処分のみになっている。首相はこうした現状に関しても、「長年の議論で罰則はないことで落ち着いている。なかなかしんどい話だが、文部科学相にどこまで踏み込めるか検討を命じている」とも述べ、法改正など含めて検討する方針を表明した。

 民主党にとって北教組による違法献金事件は、首相、小沢氏に続く第三の金銭スキャンダル。政権交代への失望感から鳩山内閣の支持率が急落、政治とカネが影響した地方選での敗北…。選挙でカネも人も労働組合に依存する「組合丸抱え」のゆがんだ党体質も鮮明になった。党幹部は「参院選で『政治とカネ』を争点にしたくない」と危機感をあらわにする。

 北海道連代表の三井弁雄国対委員長代理は「お騒がせしているが、参院選はしっかり戦う。反省も含めて頑張る」と強がるが、小沢氏と距離を置く前原誠司国土交通相ら「民主七奉行」は1日夜の会合で、参院選の情勢が厳しいとの認識で一致した。

 小林氏の進退については、党内で「会計責任者が逮捕されただけに、議員辞職はやむを得ない」(幹部)との見方が強い。しかし、今月15日までに辞職した場合、公職選挙法の規定で参院選前の4月に補選が行われる。そこで敗北すれば、夏の参院選に向け手痛い打撃となるだけに、党内では「辞職するにしても16日以降にすべきだ。そうなれば参院選との同日選になる」(中堅)との声が強い。

 しかし、辞職を引き延ばせば、また自浄能力がないと批判を受けるのは確実。果たしてどのような判断をするのか。

URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/364260/



画像【北教組問題】ヤンキー先生、「ひどい実態」暴露 2010.3.3 20:14

 かつて北海道の私立高校で教(きよう)鞭(べん)をとっていた「ヤンキー先生」こと、自民党の義家弘介参院議員が3日の参院予算委員会で質問に立ち、幹部逮捕で揺れる北海道教職員組合(北教組)の実態や北教組を含め日本教職員組合(日教組)の支援を受ける民主党の姿勢を激しく追及した。

 義家氏は現職教員の証言として、北教組の教員に支持者獲得のノルマが課され、「選挙に莫大(ばくだい)な公金を原資とした裏金を使い、先生たちを違法に動員して自分たちのイデオロギー実現のために議席を買っている状態だ」と非難した。

 さらに1月に北教組支部が作成した「日の丸・君が代強制」反対のための内部文書を示し、校長への抵抗方法や「強制」された場合の超過勤務拒否といった「裏マニュアル」を暴露。平成18年に民主党の輿石(こしいし)東参院議員会長を支援する山梨県教職員組合幹部が政治資金規正法違反罪で略式起訴され停職処分になったが、昨春、小学校教頭に昇進した例も紹介した。

 義家氏の「波状攻撃」に鳩山由紀夫首相は「偏向した考え方を変えないとか、違法行為があることは許されない」と答弁した。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100303/plc1003032017017-n1.htm



画像衆議院議員 馳浩のはせ日記  ・平成22年3月1日(月曜日)

 4時起床、今日の質問の再確認。
 質問事項をたくさん作りすぎた。
 でも、タイムリーな課題に的確な答弁を求める野党の立場である以上は、どこからでも攻められるようにしておかねばなかろう。

《中略》

 と、勉強しているところに、森喜朗先生から電話が入る。
 「予算委員会で質問だろ? がんばれよ!」
 「は、はい! (どうして知ってるんだろう?)」
 「質問はあれもこれもやるなよ、北教組一本に絞れ!」
 「は、はい!(どうして知ってるんだろう?) 朝鮮学校とか学力テストもやりたいんですけど・・・・」
 「そういう中途半端な質問がだめなんだよ! 一転突破で追及しなさい。 相手が答弁できなくなるまで矛盾をあぶりだすんだ!」
 「は、はい!(そりゃそうだ!)」
 「君は現場出身なんだから、国民がテレビで見て、なるほどそうだ、おかしい!と、思わせなきゃ意味がないだろ!」
 「は、はい!(そりゃそうだ!)」
 というわけで、いきなりプレッシャーかけられまくりだったが、おっしゃる通り、テレビを生で見ているのは国民であり、だれにも分かりやす論点を提示し、民主党政権の教育政策の矛盾をあぶりだし、「これは違う!」と思わせなきゃ意味がない。
 実は、テレビ質問には、6テーマ準備していた。
 ① 達友会
 ② 北教組
 ③ 五輪強化策
 ④ 学力テスト
 ⑤ 朝鮮高校
 ⑥ 竹島
 いずれも重要課題ではあったが、「タイムリー」ということで、直前になって「北教組」一本に絞る。
 というのも、質問直前に衝撃的な情報を入手できたからだ。
 「札幌地検が逮捕状を取り、北教組幹部に出頭を求めた!」
 ・・・・とんでもない情報だ。
 すぐに裏を取り、ほぼ間違いないとの確信を得て、質問に立つ。
 「衝撃的な情報が入りました。 民主党の小林千代美議員の北教組違法献金事件に絡み、札幌地検が逮捕状を取り、最高幹部に出頭を命じたようです・・・」
 民主党から野次怒号が飛んでくるかと思ったが、逆にどよめきとともに静まり返ってしまった。
 閣僚席も顔色が変わったのが、手に取るようにわかった。
 よっぽどショックなのか? 痛いのか? 不明を恥じているのか? でも声に出せない民主党内空気なのか?
 先般、北海道を訪問調査してきた際に入手した「ファックス資料」と、そして組合を辞めた現職教員の「証言」をもとに質問展開。
 そして、
 「教育公務員特例法第18条第2項削除し、教員の政治的行為違反には罰則を! 現状はやりたい放題!」
 「人事委員会の交渉団体としての登録要件に、収支報告書の提出と監査人選定を義務付けるべき。 違反したら、勧告、改善、命令、登録停止、抹消という段階的な罰則を入れるべし」
 「文部科学省も、教職員組合の会計帳簿を把握するべし!」
 と主張。

 とりわけ、鳩山総理は教育公務員特例法改正について、
 「川端大臣に検討するように言う」
 と明言。
 ・・・・ここで突っ込みが甘かった。
 「いつから検討開始するのか?」
 「いつまで結論出すのか?」
 「罰則の必要性を確信しているのか?」
 「教員の違法な政治活動や、野放し状態の選挙活動は、おかしいと思わないのか?」
 と、さらに突っ込んで言質を取るべきだった。

 質問後に森先生から、
 「良かったんだけど、だけど、優しすぎるんだよ君は! 教員仲間を守るという気持ちが出ちゃうんだよな。 あそこは、話題を広げずに、総理の言質をとるんだよ!」
 と指摘され、自分の感じていたこととぴったりと合ったので、
 「後から振り返るとそう思うんですけど、なかなか切り返しがうまくできなくて・・・・」
 と反省する。
 さらに、
 「君は現場のことをよく知ってるんだよ。 総理はよく知らないんだよ。 国民はもっとよく知らないんだよ。 そういう前提で質問しなきゃ。 君は国民代表なんだから。」
 とも指摘される。
 なるほど。

 質疑終了後、議員会館に戻り、さらに衝撃な情報が。
 札幌地検が北教組幹部4名逮捕!
 容疑は政治資金規正法違反(違法な団体献金)。
 え!
 俺が情報をNHKテレビで漏らしちゃったから、すぐに逮捕したのかな?と、一瞬そう思うが、もちろんそうではなくて、札幌地検は法と証拠に基づいて逮捕した。
 政治家と組合のかかわりの中で、これは深刻な問題。
 組合の政治活動は認められているが、法令順守あってこそ。
 そのためにも、透明性が必要。
 したがって、人事委員会交渉団体としての登録要件として、収支報告書の提出は譲れない。
 そして、法令違反の政治的行為については、罰則は必要。
 なぜなら、やっぱし教育公務員は聖職者だからだ。
 したがって、「教育公務員政治倫理法案(綱領?)」を制定するか、義務教育費国庫負担法に政治倫理規定を入れるべきだろう。

《後略》

URL:http://www.incl.ne.jp/hase/schedule/s100301.html

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