辺野古の海が埋め立てられるのは自然に対する冒涜だ。現行案が受け入れられるという話はあってはならない鳩山由紀夫
25日に、普天間の県内移設に反対する沖縄県民大会が読谷村の運動広場で行われ、主催者発表によると、約9万人が参加したという。大会には、仲井真弘多知事に加え、代理を含め県内全41市町村の首長が出席し、県外・国外に移設するよう強く求めると気勢を上げたようだ。
まぁ、あれほど県外移設を煽りたて、県内移設反対派の市長を誕生させてしまっているのだから、当たり前といえば当たり前。
その裏で、岡田外相がルース駐日大使と都内で会談し、辺野古現行案をベースにした微修正案について協議していたとの報道があった。
その後、友愛殿がこれを否定し、岡田外相も慌てて否定していたけれど、その前の23日の段階で、社民党の照屋国対委員長が、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会談して、現政権の官邸や外務、防衛の大臣、官僚たちが辺野古現行案で決着させようとしている動きがあるから賛同しないでくれ、なんて申し入れしていたから、ほぼ現行案での決着を図っていた、と見ていいだろう。
そして、今や、それに反対しているのは、社民党を除けば、友愛殿本人だけではなかろうか。
何故、そこまで拘るのか。「友愛空間の内と外」のエントリーで友愛殿が真面目に考えるのは、かの御仁の持つ「友愛空間」の中だけではないかといったけれど、こと普天間問題なんて友愛空間の外ではなかったのか。筆者もそう考えていた。
ただ、ここまで友愛殿が強情を張るところをみると、意外と友愛空間に触れるところがあるかもしれない、という視点でもう一度見直してみる。
友愛殿の中で何が友愛空間の範疇にあるのかを推測する尤も手っ取り早い指標は、ブレまくる発言の中、それでもブレていないものの中にある。
普天間問題に関してそれがあるのか、というと、この期に及んでもたった一つだけブレていないものがあった。それは「現行案だけは厭だ」という一点。
最低でも県外やら徳之島やら、いろいろ迷走してきたけれど、自民党政権で纏めた現行案を断固として認めない、という点に関しては一貫してる。
それがかの御仁の普天間における「友愛空間」なのかもしれない。
だけど、それとて、現実がその通りになるという事とは別の話。現実は現実として立ちはだかっている。
冷静にリアリストの立場に立てば、辺野古現行案で纏めるしかないのは誰でも分かる。だけどそれを認めては自分の友愛空間を自分でぶち壊すことになる。だから認めたくない、という気持ちは分からなくもない。
ましてや、現行案を認めてしまうことで、これまでの親米(従属)路線の政治家と同類であると内外に知らしめるのは厭だ、なんて幼稚な反発心の発露だとは思わないし、思いたくもない。
だけど、現実に国民(くにたみ)を安んじ治めていくのが政治なのだから、それが出来ないのであれば、とっとと身を引くべきだろう。
辺野古の海を守る守らないで自然を保護できたとしても、国家間の取り決めを反故にして、国そのものを反故にしたら元も子もない。そこまで事の大小の分からないLoopy殿でないことを切に望む。


米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、岡田克也外相が23日にルース米駐日大使と都内で会談し、キャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市辺野古)に移す現行計画の修正をめぐり、協議していたことが25日、分かった。同問題の5月末決着が絶望視される中、米側が現行計画を「唯一実現可能」としていることから、その修正による打開を模索したものだ。しかし、県内移設に対する沖縄の反発は強く、修正案も同意を得られる見通しはない。
政府関係者は25日、岡田外相とルース大使の協議に関し、シュワブ沿岸案の修正が可能かどうか話し合ったことを明らかにした。ただ、「現行計画を主張している米側から切り出した」とし、修正は日本側からの提案ではないと強調した。
鳩山由紀夫首相は24日、「辺野古の海が埋め立てられることは自然に対する冒涜(ぼうとく)と感じる」と現行計画による決着を否定した。首相のこうした意向を踏まえ、米側との協議では、埋め立てを伴わない、くい打ち桟橋方式や浮橋方式による代替施設建設で米側が受け入れ可能か、話し合われたもようだ。
ただ、防衛省幹部はこれらの方式について「生態系に与える影響は埋め立てとさほど変わらない」と指摘。別の同省幹部は「米側は微動だにしていない」と米側は大幅な修正は受け入れないとの見通しを示した。
一方、政府高官は25日、首相が沖縄県外への移設を目指していることを挙げ、「まずは(鹿児島県の)徳之島だ」と述べ、地元の強い反対にもかかわらず、引き続き徳之島へのヘリ部隊移転を軸に調整を続ける方針を示した。(2010/04/25-18:39)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010042500159

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設に反対し、県外・国外移設を求める県民大会が25日午後、同県読谷村の運動広場で開かれ、約9万人(主催者発表)が参加した。移設問題をめぐる大会では初の超党派による開催で、現行移設案を条件付きで容認していた仲井真弘多知事に加え、代理を含め県内全41市町村の首長が出席し、「日米両政府が県内移設を断念し、県外・国外に移設するよう強く求める」と決議した。
政府はキャンプ・シュワブ(同県名護市)と鹿児島・徳之島への分散移転を検討しているが、地元が一丸となって反対を表明したことで、鳩山由紀夫首相が目指す5月末までの問題決着は、絶望的な状況がさらに強まった。
登壇した仲井真知事は「県内移設反対」を明言しなかったものの、「みなさんの迫力、熱気が必ず日米両政府を動かし、県民が納得する解決策が用意されると確信する」と述べ、「最低でも県外」と表明していた鳩山政権に対して、公約維持を強く求めた。
名護市の稲嶺進市長も、政府の現行案回帰の動きについて「場当たり的で節操のないやり方は、県民を愚弄(ぐろう)するもので許すことはできない」と厳しく批判した。(2010/04/25-21:04)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010042500088&j1

沖縄県の仲井真弘多知事は25日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の県内移設に反対する県民大会に出席した後、記者団の取材に応じ、「大会への参加で県外移設を表明したということか」との問いに「これはなかなか難しい」と述べ、態度を留保した。
知事は、1月の名護市長選挙で県内移設容認の島袋吉和前市長が敗れるまで、県や同市が苦渋の決断で県内移設を容認してきた経緯を説明。現行案について「それ自身についてはまだ完全否定はしていない」と述べた。その一方で、「極めて難しいということは、当時から申し上げてきた」と、現行案の実現は難しいとの見方も示した。(2010/04/25-20:58)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&rel=j7&k=2010042500217

鳩山由紀夫首相は24日、普天間飛行場移設問題で、岡田克也外相がルース駐日米大使に、現行案の一部修正を打診したとする米紙報道を打ち消すとともに、沖縄県名護市辺野古の現行案周辺の海を埋め立てる形のすべての案を否定した。
鳩山首相は視察先の群馬県大泉町で記者団に「報道は事実ではない」とした上で、「辺野古の海が埋め立てられるのは自然に対する冒涜(ぼうとく)だ。現行案が受け入れられるという話はあってはならない」と語った。
一方、岡田氏も同日、米紙報道を否定したが、大使と会談したことは認めた。
これに関連、政府が現行案の建設方法を大きく変更し、海を埋め立てずに環境への負荷の小さい杭(くい)打ち桟橋方式とする案を検討していることが同日分かった。この案では、現行案の2本のV字形滑走路を1本とし、位置を「浅瀬案」に近い海側へ移動させる。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100424/plc1004242324016-n1.htm

24日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)は日米両政府当局者の話として、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設に関して、岡田克也外相が現行案を大筋で受け入れる方向だとルース駐日米大使に伝えたと報じた。
報道によると、岡田氏は日本時間の23日、ルース氏と都内の米大使館で会談。岡田氏は2006年に日米両政府が合意したキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への滑走路の移設に同意しつつ、滑走路の形状変更や、一部の米海兵隊施設について別の島への移転を求めたという。
米側は好感しているという。当局者は来週に詳しい案が提示されるとした。(共同)
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100424/plc1004241341009-n1.htm

社民党の照屋寛徳国対委員長は23日午後、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会談し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題について「今この政権の中で、官邸や外務、防衛の大臣、官僚たちが(同県名護市の)辺野古現行案で決着させようとしている動きがある」と指摘した。
その上で、「沖縄にとっても最悪の選択で、認めるわけにはいかない。たとえ連立政権が現行案に戻るようなことがあっても、拒否してほしい」と知事に求めた。知事から返答はなかったという。会談後、照屋氏が記者団に語った。 (2010/04/23-20:35)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010042300918
この記事へのコメント
日比野
鳩さんは、タイム誌のインタビューで、アメリカの言いなりにはならない、なんて答えているんですよね。
これこそ、普天間の13年の協議の中身を知らないと言っているようなものですよ。
言いなりなら、時間をかけて協議する必要なんてないですから。
とおる
この部分を総攻撃すれば、友愛空間も崩壊するのでしょうか?
ちょっと、のぞいて見たい「思い」です。
クマのプータロー
双方が友愛空間に閉じこもっていては共倒れです。