友愛空間のアイデンティティ(友愛首相の深層心理 その2)

 
自分を他人や社会全体との関わりの中で考えるということをしない人は、自分のアイデンティティを自らの殻の中だけで形成してしまうきらいがある。

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アイデンティティとは、自分は何者であり、何をなすべきかという問いを経て、確立される心の中に保持される概念(自己同一性)だから、当然形成されるアイデンティティは、その世界で生きることを前提に形成される。もし、その世界や環境が自分とその身の回りだけの狭い範囲だと、そこでしか通用しない独り善がりなものにも成りかねない。

そこでもし、もっと広い世界を経験したり、興味を持ったりしていれば、その蛸壺から飛び出して、また新たなアイデンディティを得る切っ掛けになったりもする。

だけど、それは、同時に今までの自分から脱却して、新しい自分へと向かうことをも意味するから、それなりの苦痛を伴うもの。だから、なかなかそう簡単に踏み出せないのが普通。

青年期なら兎も角、いつも挑戦する気持ちを把持し続けながら生きてゆける人は、それほど多くはない。

増してや、何不自由なく育った人ともなれば、そのままで普通に生きていけると思っているから、このままでは、この先もう生きていけないくらいの、絶体絶命の状況にまで追い込まれない限り、自分を変える必要などない。

人間、年を取れば取るほど、余程のことがない限り、自分自身で自らの枠を飛び出してゆくことは難しい。

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貴族階級の人は、ともすればノブレス・オブリージュを求められ、幼少時から厳しく教育させられたりするものだけれど、それも、そうしたアイデンティティの形成において、小さな自分の殻の中に閉じ篭ってしまわないように、という配慮があったのではないか。

麻生前総理も、よそで出された食事を何でもおいしく頂けるようになるためといって、子供の頃は白米禁止、麦飯のみの食事だったというから、それなりにきちんと育てられたと思われる。

もしも、友愛殿がこうした、自らの小さな空間に拠った、甘いアイデンティティを形成させない育てられ方を経験していないとするならば、友愛殿のアイデンティティはその狭い「友愛空間」を中心に形成されていることになる。

世界とは、自身のアイデンティティと強固に結びついている目の前の「友愛空間」のみ。それが世界の全て。

もしかしたら、友愛殿は、そんな世界に住んでいるのかもしれない。

だとすれば、友愛殿のあの理解不能な行動も言動も、自分の「友愛空間」さえ守ることができればよい、と志向している姿に過ぎないのだ、と解釈することもできる。

そして更に、友愛殿の「友愛空間」なるものは、何も実際の生活空間だけを指すわけじゃない。頭の中にある思考についても「友愛空間」は存在する。

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それが、外から目に見える形であるとするならば、おそらく、ブレまくる発言の中で、それでも、ブレていないものがそうだと言える。

たとえば、「友愛」とか、「東アジア共同体」とか。

あれだけは、不思議とブレていない、だから、あれは「友愛空間」の範疇にある、と見る。

であるならば、そんな自分の「友愛空間」が世界の全てであり、それが自身のアイデンティティでもある人が、いざ、そのアイデンティティを揺るがされるような状況に陥ったとしたら、その時こそ、彼の「本心」が見えてくるのだろうと思われる。

だから、友愛殿とマトモに討論したかったら、普天間とか、子供手当てとか、財源といった、しでかした結果についての責を問うのではなくて、友愛殿自身の「友愛空間」そのものに土足で踏み込む必要があるように思う。

友愛殿にとっては、普天間も子供手当ても「友愛空間」の外のこと。だから、これをいくら突いたところで、「暖簾に腕押し、糠に釘」。

むしろ、国際関係で「友愛」を説く馬鹿馬鹿しさ、「東アジア共同体」の無意味さを、これでもかというくらい国会で論破して攻撃したほうがよっぽど堪える筈。

先の与謝野氏の答弁で母親のことに触れられ、いきり立って否定した友愛殿は、その「友愛空間」を侵されたと感じたからではないかと思えてならない。

だから、谷垣自民党総裁は、次に党首討論の機会があれば、与謝野氏のように、徹底的に「友愛空間」を破壊する質問をした方がいいのかもしれない。

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画像「ボンボン」との世評と違う麻生の素顔

http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20081105-02-1201.html


吉田茂元首相の孫で、麻生財閥の御曹司であることは知られている。しかしそれに「学習院卒のお坊ちゃまでありながら、銀座で不良をやっていた。あのベランメェ調は、当時の名残り」という風評がついて回っている。これには学業成績が悪かったというニュアンスを含む。

 これに対して同窓生の一人は「とんでもない」と反論する。

「高校生の時は学年全体で上から十一位、楽々東大に進学できる成績だった。学習院は成績が公表されるので誰でも知っていた」

 これに関する『秘話』を側近の一人が語る。

「実は麻生さんは東大進学を決意して猛勉強していた。ところが、父親(太賀吉元衆院議員・麻生炭鉱のオーナー)から、『東大は官僚を育成するための大学だ。だから税金で賄われている。お前は税金で勉強するな!』と猛反対された。それで経営者の道を選んだ」

 麻生家の躾は、外からはうかがい知れないほど厳しかったともいう。

家での食事は玄米か麦飯が常で、学生時代の麻生さんは「家では銀シャリ(白米)を食ったことがない」とこぼし、友人宅での食事を喜んでいたという。

たぶん幼少からの厳しいバイリンガル教育の弊害だと思うんだけど麻生が漢字読めないってだけで大喜びしてる猿どもがいくら麻生批判したりマスゴミに踊らされてても俺は不快感以外何も感じないし麻生支持するよ(キリッ

URL:http://hustler4life.tumblr.com/post/73460692/296-vip-2009-01-25

この記事へのコメント

  • クマのプータロー

    >谷垣自民党総裁は、次に党首討論の機会があれば、与謝野氏のように、徹底的に「友愛空間」を破壊する質問をした方がいいのかもしれない。

    お公家様の谷垣さんにそれを求めるのは友愛閣下に常識を求めるくらい辛いことだと思いますが、慣れの問題でもあるので、そろそろ君子豹変して欲しいところです。そうすれば人事を刷新しなくても選挙は有利な状況になるかもしれません。タイムリミットは間近です。
    2015年08月10日 16:49
  • とおる

    > だから、友愛殿とマトモに討論したかったら、普天間とか、子供手当てとか、財源といった、しでかした結果についての責を問うのではなくて、友愛殿自身の「友愛空間」そのものに土足で踏み込む必要があるように思う。
    >
    > 先の与謝野氏の答弁で母親のことに触れられ、いきり立って否定した友愛殿は、その「友愛空間」を侵されたと感じたからではないかと思えてならない。

    いい指摘ですね。
    鳩山首相には、常識・論理は通用しそうにありません。
    母親からの子供手当てで感情を高ぶらせた事を思い出し、鳩山個人の感情を攻撃すべきです。
    そうすると、オブラートで隠していた化けの皮が剥げ落ちそうです。
    2015年08月10日 16:49

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