友愛空間の内と外(友愛首相の深層心理 その1)

 
友愛殿に潜む深層心理について考えてみたい。全3回シリーズでエントリーする。

米・オバマ大統領が開催を呼びかけた核セキュリティーサミットが、4月12日から13日にかけてアメリカのワシントンで行なわれた。

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核によるテロ防止に向けて初の協議だったのだけど、そこで友愛殿は、オバマ大統領と公式会談を拒否され、挙句の果てには、ディナーの合間の10分間だけ話すという扱い。他国の首脳が次々とオバマ大統領と会談する中、ものの見事に友愛、いや、冷遇された。

これまで筆者は、何を言われても聞く耳持たず、支持率が下がっても激励をいただいたと嘯く友愛殿に対して、ただの不感症ではないかと思っていたのだけれど、もしかしたら違うのではないかと、最近は感じている。

何がどう違うかというと、不感症ではなくて、情が及ぶ範囲が極端に狭いのではないか、物凄く矮小な世界に生きているのではないかと推測している。

自分と自分の家族くらいにはセンシティブに情が働くけれど、それ以外は全く関心がないのだ、と。悪く言えば、自分と家族以外に世界はないという感じ。だから、その狭い「友愛空間」の外側は全くの無責任になる。

確か、衆院の答弁で、自民党の与謝野氏から、「平成の脱税王」と命名され、友愛殿の母親のことを言われたとき、顔を真っ赤にして答弁した辺りから、あれ?とは思っていたのだけれど、今回のサミットで益々その感を強くした。

友愛殿の思考が、彼の「友愛空間」とその外で全く異なる、と仮定すると、色々と見えてくるものがある。



例えば、あのブレブレ発言の数々。

友愛殿が持つ「友愛空間」は非常に狭い。せいぜい、自分の持論や自分のこと、家族のことくらいまで。それが友愛殿が「真面目に」考え、責任を持とうとする範囲。

その「友愛空間」の外の出来事はお構いなし。どうでもいい。だから、平気で嘘をつく。その場その場で軽い発言をして平然としているし、他の人の意見を聞けばそれを披瀝して、思いつきでモノを言う。

「友愛空間」の外は自分と無関係の世界だと思っているから全然平気。ただ、自分の「友愛空間」だけ幸せであればいい。

そして、驚くべきことに、例の政治資金や贈与問題についてさえも、彼の「友愛空間」には入っていない。

ああいう金持ちの家に生まれ、小さいときから、金があって当たり前の人生を送ってきた友愛殿にしてみれば、「お金」なんて彼の関心事の外にあるのではないか。

もしも、友愛殿が、金なんて空から降ってくる、とか蛇口を捻れば出てくるくらいにしか考えていないとするならば、「お金」そのものが眼中にないという感覚になっても不思議ではない。

だから、政治資金問題であれほど叩かれても、「知らなかった」と平気で言える。

本当に知らなかったかどうかは別として、少なくとも、友愛殿の意識の上では、母から9億円にも及ぶ贈与などさえも「瑣末」なことなのだろう。一般庶民からすれば、ちょっと信じられない感覚ではある。

一介の市民であれば、こうした思考や発言もただのジコチューな奴、で済む話なのかもしれないけれど、不幸なことにかの御仁は、一国の宰相におさまっている。全くもって始末に終えない。

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画像“サミットの敗者 鳩山首相” 4月15日 15時59分

アメリカの有力な新聞、ワシントンポストは、世界47か国の首脳らが参加して14日まで開かれた核セキュリティーサミットで、「最大の勝者は中国の胡錦涛国家主席で、最大の敗者はオバマ大統領と非公式の会談しかできなかった日本の鳩山総理大臣だ」とする論評を掲載しました。

これは、14日付けのワシントンポストが、核セキュリティーサミットを舞台に行われた首脳外交をめぐる論評として掲載したものです。論評は「参加した首脳のうち、勝者は容易に判定できる。オバマ大統領と会談して国の威信と重要性を示した首脳であり、その筆頭は、大統領と90分間会談した中国の胡錦涛国家主席だ」としています。その一方、「最大の敗者は日本の鳩山総理大臣だ。鳩山総理大臣はオバマ大統領との首脳会談を要望したものの果たせず、夕食会で非公式の首脳会談を行っただけだった」としています。論評は、鳩山総理大臣が、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で来月末までの決着を約束しながらも、日米間の協議が難航している現状が影響しているという見方を紹介しています。

URL:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100415/t10013861131000.html



画像核安保サミット 希薄な被爆国の存在感 2010年4月15日

 核安全保障サミットがワシントンで開かれ、核物質の管理体制を早急に築くことで合意した。過激派による核テロが現実のものになってはならない。国家と体制を超えた広範な防止策が必要だ。

 採択された共同声明では「核テロが国際安全保障への最大の脅威の一つ」と確認した。核物質の管理体制を四年以内に確立し、過激派集団などに核技術や情報が流れない態勢をつくると合意した。

 米国とロシアは核兵器解体で生じるプルトニウムそれぞれ三十四トン(核兵器一万七千発相当)を兵器に再利用せず、原発の燃料など民生用に使うと約束した。ウクライナとメキシコは保管する高濃縮ウランを放棄すると発表した。国際的な取り組みの第一歩と評価したい。

 会議を主宰した米国のオバマ大統領は演説で「リンゴほどの大きさのプルトニウムでも、テロリストたちの手に渡れば世界を破滅させかねない」と警告した。

 会議には四十七カ国の首脳らが出席。核拡散防止条約(NPT)に加盟せず、核兵器を持ったインド、パキスタンも参加した。

 日本政府は人材育成を提案した。茨城県東海村の日本原子力研究開発機構にセンターを設けて、アジアを中心に専門家を受け入れ、原子力施設や核物質の保全、防護の教育をする。国際原子力機関(IAEA)に資金提供するプランも示した。

 だがサミットで、日本の存在感は薄かったという印象は否めない。鳩山由紀夫首相は昨年九月の国連安保理会合で「唯一の被爆国として核廃絶の先頭に立つ」と誓った。今回は非核化への貢献をいっそうアピールできる好機だったのに、オバマ大統領との非公式会談は十分ほど。

 米政府の発表だと、日本に対し安保理議長国としてイランの核に対応するよう求めただけだったという。世界規模での核問題では深い論議はできず、物足りなさが残った。

 年内に日本で「核セキュリティー協会」の会議を開催する。強い指導力を発揮してほしい。

 世界の核兵器の95%を保有する米ロが新しい戦略兵器削減条約に調印して、軍縮への取り組みを具体化した。今回は各国が核物質流出への備えを確認した。

 五月には国連で五年に一度のNPT再検討会議がある。核兵器を持つ国と持たない国との激論が予想され、「核なき世界」への歩みはヤマ場を迎える。

URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010041502000094.html

この記事へのコメント

  • とおる

    > 友愛殿が持つ「友愛空間」は非常に狭い。

    小沢幹事長も田中真紀子議員も、身内(か同等)くらいまでしか感心が無いのが似ていますね。
    2015年08月10日 16:49

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