民主党の『政治とカネ』の問題などへの不満から、ちゃんとした政治をしてほしいという市民の思いが表れた。浅尾慶一郎・みんなの党政調会長
3月28日に行われた、逗子市議選では、みんなの党公認の現職2人がいずれも2千票を超える得票で、1、2位を独占したのみならず、推薦を受けた新人を含めて、擁立したすべての候補者が議席を確保したのだけれど、これが、民主・自民に衝撃を与えている。
自民党幹部は、怖いのはみんなの党だとコメントしているし、民主党内でも、みんなの党が、参院選の勝敗を決する1人区に候補者を立てないのが救いだ、との声も上がっているという。
みんなの党への支持率の上昇ぶりからも分かるとおり、実際に追い風が吹いていることは、確かだと言っていい。
必然的に、この、みんなの党に吹く追い風に便乗して、参院選を戦いたい、議席を取りたいと思う他の政党が表れてもおかしくない。
つまり、みんなの党との連携や選挙協力の声が高まるだろう、ということ。
事実、東京・杉並区の山田宏区長や横浜市の中田宏前市長らが中心となって、今月中にも立ち上げると噂されている、「首長新党」に対して、みんなの党の渡辺喜美代表が連携に前向きな姿勢を示しているし、公明党もみんなの党と政策協議の場を設け、連携を模索している。
特に、公明党なんかは、剛腕殿を介して民主党に接近しているから、身も蓋もない言い方をすれば、みんなの党と選挙協力して、追い風を受けて議席を確保しつつ、参院選後に民主党にすりよって、連立の一角に食い込みたいという思惑があるのではないかとさえ。
公明党に限らず、小政党はどこも、生き残りに必死になっている。小選挙区制が採用されてからは、その傾向に拍車がかかってる。
とはいえ、政党間の選挙協力は、それなりに政策のすり合わせが必要だから、誰も彼もという訳にはいかない。少なくとも表向きにはそう。
今のところ、みんなの党は、「たちあがれ日本」とは、その政策課題が違うのを理由に連携はない、としているけれど、参院選に向けて、ますます、他党から引き合いがあることが予想されると同時に、警戒もされていくだろう。
更に、それに輪をかけて、マスコミの持ちあげ報道も期待できる。だから、周囲が予測しているように、今度の参院選では、みんなの党が、一気に台風の目となる可能性が高い。


28日投開票された逗子市議選(定数20)の結果が県内の政党関係者に衝撃を与えている。みんなの党公認の現職2人がいずれも2千票を超える得票で、1、2位を独占。推薦を受けた新人も当選し、擁立したすべての候補者が議席を確保した。夏の参院選の前哨戦として各党派が競い合った中で、民主、自民両党への批判層の受け皿となった格好だ。予想を超える“第三極”の健闘に、参院選を前にした民主、自民両党関係者から警戒する声が上がっている。
「民主党の『政治とカネ』の問題などへの不満から、ちゃんとした政治をしてほしいという市民の思いが表れた」。市議選から一夜明けた29日、みんなの党政調会長の浅尾慶一郎衆院議員(比例南関東)は勝因をこう分析してみせた。
同党が擁立した3人の総得票数は5478票で、トップ当選した高谷清彦さんは前回得票の2倍を超える2371票を獲得した。「(得票数は)個人だけの力ではない。自分自身は当落線上にいると思っていた」と本人もその結果に驚く。
一方、党派別で最も多い5人の候補者を擁立した民主党は公認候補2人、推薦候補1人が現有の3議席を死守したものの、5人の総得票数は3828票と及ばず。昨秋の衆院選での県内での大勝も今は昔。国会で「政治とカネ」の問題が相次ぎ、内閣支持率の低迷による“逆風”を如実にうかがわせる結果となった。
それだけに、総選挙で神奈川4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、葉山町)で浅尾氏と接戦を繰り広げた民主党の長島一由衆院議員は「一市議選にとどまらない衝撃的な結果。党として教訓にしなければいけない」と危機感を募らせる。花上喜代志県連幹事長も「みんなの党が第三極として受け皿になったのは事実。参院選は相当な覚悟を持って挑まなければ」。
自民党は新人1人を含む公認候補2人が上位に食い込むなど健闘。推薦候補1人も当選し、反転攻勢の兆しが見えつつある。国政での二大政党の支持率低迷が市議選に影響したともみられるだけに、同党の竹内英明県連幹事長は「自民党は今の状況では善戦をしたのではないか。民主党に対する失望感などから、みんなの党が受け皿になっているのは事実だと思う。みんなの党は今後の地方選でも候補を出してくると思うので、気を引き締めたい」と警戒を強めている。
URL:http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1003300016/

◇みんな-地方選健闘、参院選弾み たちあがれ-複数人区擁立、困難
新党「たちあがれ日本」は12日、平沼赳夫代表らメンバー5人が会談し、今夏の参院選の候補者選考に着手した。「10議席獲得」を目標に比例代表で10人以上、選挙区で4~5人を擁立する方針だが、自民党と競合すれば民主党を利する結果になりかねないジレンマを抱え、擁立作業は難航必至。対照的に、みんなの党は11日投開票の東京都多摩市長選で推薦候補が善戦し参院選に弾みをつけるなど「第三極」を巡って明暗が分かれている。【高山祐、野原大輔】
たちあがれ日本は1~2人区では自民党を側面支援し、改選数3以上の選挙区で候補者擁立を検討する。東京、埼玉、神奈川など6選挙区だが、地の利があるのは与謝野馨共同代表と発起人の石原慎太郎都知事がいる東京だけ。その東京も自民党都連が衆院選比例代表で復活当選した与謝野氏の新党結成に反発。7日には都連会長の石原伸晃組織運動本部長が与謝野氏と会い、候補者擁立を自重するよう促した。
石原知事は10日の記者会見で「フレッシュな、あっと驚く候補者を立てる」と宣言した。メンバーの平均年齢が70歳近いため、若い人材の発掘も急ぐが、候補者選びは各議員の人脈頼りが実情だ。
一方、多摩市長選ではみんなの党の推薦候補が、当選した民主党系候補に約1400票差まで迫り、党公認候補が1、2位を独占した3月の神奈川県逗子市議選に続いて勢いを見せつけた。
多摩市では92年の参院選比例代表で、結党したばかりの日本新党が自民、社会両党に次いで得票数3位になったことがあり、都市部での「ブーム」の先行指標ともいわれている。みんなの党議員も「全然根っこがないところ。なぜここまで迫れたのかよく分からない」と一様に驚きを隠さない。
自民党幹部は「平沼・与謝野新党に選挙区選挙を戦う力はない。怖いのはみんなの党だ」と警戒する。民主党内には「みんなの党が、参院選の勝敗を決する1人区に候補者を立てないのが救いだ」という声さえ出始めた。
URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100413ddm005010004000c.html

東京・杉並区の山田宏区長や横浜市の中田宏前市長らが中心となり、今月中にも新党を立ち上げる方針が明らかになった。この新党について、みんなの党の渡辺喜美代表は8日、連携に前向きな姿勢を示した。
渡辺代表は「大きな政府ではない小さな政府を指向するグループだと理解しているので、その点で連携は大いに可能かと思います」と述べた。
また、大阪・橋下徹府知事は「僕個人では、今、動ける状態じゃない。首長が国政に入っていくというのは、これは絶対に必要だと思っている」と述べ、自らの参加は否定したものの、新党にエールを送った。
一方、平沼赳夫元経産相や与謝野馨元財務相らが旗揚げする新党「たちあがれ日本」に参加するメンバー5人は8日午後、応援団を自任する東京・石原慎太郎都知事を交えて政策などの詰めの協議を行った。この中では、新党立ち上げの記者会見を10日午後4時から都内のホテルで行うことを決めた。
URL:http://www.news24.jp/articles/2010/04/08/04157001.html

野党転落後、自民党と距離を置き民主党に接近しつつあった公明党が“第三極路線”のみんなの党(渡辺喜美代表)と政策協議の場を設け、連携を模索することになった。夏の参院選での選挙協力に発展する可能性もあり、与野党双方に波紋を広げそうだ。
「連携したり、意見交換していくことは大変結構なことだ」。みんなの党の渡辺喜美代表は19日の記者会見で、政策協議開始を評価した。
渡辺氏は、所属6人では議員立法に必要な人数も満たさないミニ政党の現状を説明、国会活動での協力に期待感を示した。選挙協力に発展する可能性については「取り組む課題が違うのに選挙協力することはあり得ない。課題が同じかどうか、今後の話し合いの過程で分かっていく」と含みを残した。
政策協議は公明党が提案。井上義久幹事長と漆原良夫国対委員長が18日、国会内でみんなの党の江田憲司幹事長、山内康一国対委員長と会談し、公明党が重視する政治資金規正法改正に加え、みんなの党が主張する公務員制度改革と道州制導入の推進で一致した。
2010/02/19 20:12 【共同通信】
URL:http://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021901000849.html

みんなの党の渡辺喜美代表は7日の記者会見で、平沼赳夫元経済産業相らが結成する新党の党名「たちあがれ日本」を「立ち枯れ」と聞き間違えるように言い、会見場を爆笑させた。
その上で、党名について「ちょっと長すぎるんじゃないか」「おっしゃる意味は何となくわかるが、『名は体を表す』で、立ち上がるためには、もうちょっと若々しいパワーがあったほうがいいのでは」とチクリ。
新党との連携も、アジェンダ(政策課題)が違うのを理由に「ありません」と言明した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100407/stt1004071840011-n1.htm

選挙協力とは選挙の際、政党が支持者に対して、連合する他政党に投票するよう呼びかけること。本来、政党は選挙で勝つために戦うものである。しかし、小選挙区制が導入されてから、日本の選挙では選挙協力が大きな意味を持つようになった。近年、日本の選挙でキャスチングボート(実質的な決定票)を握っているのは公明党である。公明党は、小選挙区で当選するだけの力は持っていない。しかし、創価学会という強力な支持基盤を持ち、1選挙区当たり2万票を動かすことができるといわれている。投票率が低く当選ラインが低くなればなるほど、公明党の支持が重要な意味を持つ。1999年に自公連立ができて以来、公明党は自民党との選挙協力をしだいに本格化させた。非自民側の結集で民主党が政権の受け皿になるにつれて、公明党は自民党を支えるようになり、2003年11月総選挙での自民党の勝利も、公明党との協力なしにはあり得なかった。
( 山口二郎北海道大学教授 )
URL:http://kotobank.jp/word/%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%8D%94%E5%8A%9B

衆院総選挙で敗北し、すっかり影が薄くなった感のある公明党だが、政権与党でもある民主党との距離が接近しつつあるとの見方が相次いでいる。例えば公明党の山口那津男代表は鳩山首相に対して介護政策を提言し、首相はこれに同調。さらに、同党の支持母体である創価学会の秋谷栄之助前会長は、最近になって小沢一郎幹事長と会談したとの報道も相次いでいる。狙いは、どこにあるのか。
ここ半月ほどで、両党の「歩み寄り」を思わせるエピソードが相次いでいる。
小沢幹事長と創価学会秋谷前会長が会談?
例えば公明党の山口代表は、2010年2月17日に行われた党首討論で、いわゆる「政治とカネ」の問題に関連し、鳩山首相に対して
「公明党では、企業・団体献金の禁止を提案し、与野党での協議機関の設置も求めている。だが、まだ与党からは回答がない」
と問いかけると、
「公明党が、大変望ましい案を作っている。民主党としても与野党協議機関の設置に賛成したい」
と同調。さらに、2月24日には、山口代表は官邸で鳩山首相と会談し、「新・介護公明ビジョン」と題した介護政策を提言。鳩山首相は長妻昭厚労相を呼び、提言を政策に反映できないか、検討するように指示した。
さらに、両党の接近を印象づけたのが、小沢一郎幹事長と、公明党の支持母体である創価学会の秋谷栄之助前会長との会談報道だ。新聞各紙が関係者の話として報じたところによると、会談は2月26日夜、都内のホテルで行われたとされ、民主党の輿石東・参院議員会長も同席していたという。ただし、小沢氏自身は3月3日の会見で、会談について問われ
「そのような事実はありません」
と否定している。
小沢氏は、1994年に新生党や公明党が合流して結成された新進党の2代目の党首を務めており、創価学会は新進党の「集票マシーン」としての役割を果たしてもいる。このことから、小沢氏と秋谷氏は、この頃から親交があるとされる。
新進党は、97年末に公明党出身者が離脱する形で解党しており、それ以来、小沢氏は創価学会に対して距離を置いていたという見方もある。それでも、小沢氏は98年にも創価学会本部を訪れて秋谷氏と会談しているし、小沢氏の民主党代表就任5日目の06年4月11日にも、両者の会談は行われている。元々「遠くない仲」だったとも言えそうだが、今回の会談では、両党の連携について話し合ったと見られており、さらに両者の距離が近くなったとの見方が有力だ。
公明党は与党になりたい様子が露骨になっている?
政治アナリストの伊藤惇夫さんも、両党の距離は確実に縮まっていると見る。
「公明党は、ついこの間まで自民党と連立を組んでいましたので、いきなり手のひらを返すようなまねはしないでしょう。世論が受け入れません。ただ、基本的に両者の利害は一致していますので、『じょじょに』という可能性はあります。参院選で与党が過半数取れなかった場合、(公明党を)連立に引っ張り込む必要がでてきます、過半数を取った場合でも、(公明党が連立に加わった場合、民主党と政策面で齟齬が多い)社民党を切り捨てるということもできるようになります」
さらに伊藤さんは、公明党が「与党志向」を強めつつあることを指摘している。
「公明党は『与党になりたい』様子が、露骨になってきています。比例代表での擁立が決まっていた太田昭宏前代表の公認を取り消したことが、明確なサインでしょう。太田氏は、『反民主』の急先鋒だったわけですから」
小沢氏は、3月3日の会見で公明党との関係について問われ、
「国会運営についても選挙も協力はない。公明党は公明党の立場で判断する」
と否定しているが、両党の関係をめぐっては、今後も様々な憶測を呼ぶことになりそうだ。
URL:http://www.j-cast.com/2010/03/03061500.html?p=all
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