確信犯の鳩

 
鳩山総理大臣は、先月、3月の末に、ま、3月中に政府案を纏めると明言をしていましたが、土壇場になって、こう仰いました。1日、2日、数日ズレることが、なにも大きな話ではない。大臣、今日は4月9日ですよ。数日というのが大臣の感覚で、3、4日、だとしたら、その倍以上、もうズレてるんです。鳩山総理はよく、宇宙人と言われますが、この日数の感覚まで宇宙時間じゃ困るんですよ。
小泉進次郎 4月9日 於:衆議院・安全保障委員会


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今月9日、政府は、普天間の移設先についてアメリカとの合意を優先して、移設先の了解取り付けは、5月末以降に先送りすることにしたとの報道があった。

3月末に岡田外相がルース駐日米大使らと会談して、キャンプ・シュワブ陸上部や鹿児島県の徳之島などを柱とする移設案をアメリカに説明していたのだけれど、地元合意がない上に、移設案も外務、防衛の両省が深くタッチしていない「素人案」だったようで、話にならないと突き返されたようだ。

元々普天間移設は日本側から言い出した案。日本側の問題は全てクリアするのは当然の前提であって、その上でアメリカが満足する案を出して然るべき。

それなのに、地元合意は先送りして、アメリカとの合意を目指すという。順番が逆。交渉以前の問題から出来てない。全く論外。

アメリカの合意を先に取って、地元の合意を後回しにするというやり方は、構造的には、どこかの友愛首相のように「トラスト・ミー」というのと同じ。

アメリカは同じ相手に2度も騙されるほど馬鹿じゃない。



おそらく、アメリカは全く相手にしないだろう。事実、今月12日からの核安全保障サミットでの日米首脳会談をキャンセルされている。はっきり言って信頼されてない。

これで、事実上、普天間固定はほぼ確定した。

まぁ、予想通りとはいえ、余りにも情けない。これまで筆者は、単に友愛殿の指導力の無さゆえにそうなってしまうのだ、と思っていた。確かにそれもあるのだろうけれど、これは確信犯なのではないかと思うようになってきた。

普天間問題にしても、何の責任も取らない、何の説明もない。党首討論で命がけでやると言っておきながら、5月中の解決に進退をかけるなんて、野党の挑発に乗るつもりは全く無いとのたまう。

また、自分の党の黄門様に、普天間問題を解決できなければ、鳩山政権は交代だ、と言われても、激励だと受け止めると平気でいる。普通の神経ではない。

もしも、これらの言動その他が、知っててやっているとするならば、その行きつく先は、日米同盟の破棄と日本解体。

もしそうであれば、友愛殿は、結果的に日本の政治家ではないことになる。日本は今、非常に危険な状態にある。





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画像普天間「八方ふさがり」…首相責任論、不可避に

 沖縄の米軍普天間飛行場移設問題は10日、日米間の実務者協議の開催が見送られるとともに、政府案で移設先となった沖縄、鹿児島両県で反発が広がり、暗礁に乗り上げた。

 鳩山首相が米国と地元自治体、与党の同意を得て決着させる、と公約した「5月末」まで1か月余りで政府は「八方ふさがり」に陥った。厳しい首相責任論が強まるのは避けられない情勢だ。

 「交渉のボールは日本にあるに決まっている」

 米政府関係者は10日、こう声を荒らげた。

 岡田外相は先月末、ルース駐日米大使らとの会談で、沖縄県名護市にまたがる米軍キャンプ・シュワブ陸上部や鹿児島県の徳之島などを柱とする移設案を米側に説明し、日本側は「ボールは米国に投げた」と楽観視していた。

 だが、米側は不信感を募らせた。安定的な基地運営に不可欠な地元合意がないばかりか、示された資料は「素人同然の内容」(日米外交筋)。専門知識を持つ外務、防衛両省が深く関与していないためのようだ。

 首相は12日(日本時間13日)にワシントンで開かれる「核安全サミット」の夕食会でオバマ米大統領の隣に座り、普天間移設について働きかけたい意向だが、「話題は、米側の関心の高いイラン核開発問題などが中心になる」(日米外交筋)との見方が強い。

 地元対策では、平野官房長官が8日、徳之島が含まれる衆院鹿児島2区選出の徳田毅衆院議員(自民党)に電話し、「何か知恵を貸してくれ」と要請したが、徳田氏は「徳之島は絶対に駄目だ」とにべもなかった。

 普天間問題の行方は、鳩山政権の命運を左右しかねない事態となってきた。読売新聞社が先に実施した全国世論調査では、5月末までに決着しない場合、「首相は退陣すべきだ」と答えた人は49%に達した。

 連立離脱をちらつかせながら沖縄県外・国外移設に固執する社民党との調整も大きな波乱要因だ。最終的に、与党党首クラスでつくる基本政策閣僚委員会に諮る必要があるためだ。社民党の福島党首は10日、宮崎市内で記者団に、徳之島について「地元の反対が強いので難しい」と語るとともに、「(米領)グアム、テニアンで今、頑張っている」と述べ、あくまでも国外移設を目指すと強調した。

(2010年4月11日10時01分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100411-OYT1T00254.htm



画像普天間 移設先の了解先送り 政府検討対米合意を優先 (04/10 07:04)

 政府は9日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先決定について米側との合意を優先し、移設先の了解取り付けは、鳩山由紀夫首相が解決期限とした5月末以降に先送りする検討に入った。複数の政府関係者が明らかにした。移設候補地はいずれも地元住民らの反対論が高まっているためで、解決時期が先送りされれば、首相が発言との整合性を厳しく問われるのは必至だ。<北海道新聞4月10日朝刊掲載>

URL:http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/225376.html



画像【主張】首脳会談先送り 国益を損なう異常事態だ 2010.4.9 03:28

 米国で12日開幕する核安全保障サミットで鳩山由紀夫首相とオバマ米大統領の公式首脳会談が見送られることになった。今月末に検討された小沢一郎民主党幹事長の訪米も中止される。

 日米首脳会談の見送りは、昨年12月の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)に続くものだ。日本にとって最も重要な同盟国首脳との会談が、2度までも断られるという異常な事態に陥っている。このままでは同盟関係が空洞化し、日本の平和と繁栄が損なわれかねない。

 鳩山政権下で迷走を続ける普天間飛行場移設問題が背景にあることは明らかだ。首相は直ちに日米合意に基づく現行計画履行を決断し、危機的な行き詰まりを打開する指導力を発揮すべきである。

 首相は首脳会談の場で普天間問題を協議する希望を示したが、米側は「日程調整が難しい」との理由で断ってきたという。

 だが、大統領は2日間のサミット中に中国、インド、ドイツ、パキスタン、マレーシアなど9カ国首脳と親しく2国間会談を行う予定だ。オバマ氏が「アジアで最重要の同盟国」と位置づける日本と日程調整ができないのは、外交上も不自然といわざるを得ない。

 しかも核安全サミットのテーマは、日米両国が重視する核不拡散や核テロ防止にある。首相や岡田克也外相らも、日本の軍縮・不拡散外交と重ね合わせて従前からサミット開催に協力してきた。

 唯一の被爆国として不拡散を訴えるべき大舞台に参加しながら、首脳会談を断られる事態は、こうした事情を考えても問題だ。

 こうなった伏線には、鳩山首相に対するオバマ氏側の強い不信感があるといえる。首相は昨年11月の日米首脳会談で、「私を信頼してほしい」と大統領に約束しながら、決定を先送りした。そればかりか、3月には米側が求める現行計画と大きくかけ離れた2段階移設案などの「腹案」を示し、米側の失望と不信を募らせた。

 また、小沢氏の訪米構想は、2月初めのキャンベル国務次官補の要請が発端だ。米側には鳩山政権の迷走をみかねて、小沢氏の仲介や決断力への期待があった。

 訪米中止の理由は必ずしも明らかではないが、普天間をめぐる日米関係の“変調”が深まる中で与党最高実力者として何もしようとしないのでは、無責任といわれてもやむを得まい。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100409/plc1004090329005-n1.htm



画像普天間「腹案がある、自信」と首相…党首討論

 鳩山首相と自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表による党首討論が31日、国会で行われ、首相は沖縄県の米軍普天間飛行場の移設は、地元の受け入れ合意を前提とする考えを示した。

 首相は「現地の了解なくして、(移設の)案を進める理解をしていただくことにならない」と述べた。そのうえで、「腹案を持ち合わせている。現行案と少なくとも同等か、それ以上に効果のある案だと自信を持っている」と語ったが、具体的な内容は明らかにしなかった。

 首相は「命がけで体当たりで行動して参る。必ず成果を上げるので政府を信頼いただきたい」とし、5月末までの決着に強い意欲を示した。普天間の危険性除去については、「2014年より遅れることはない」と明言した。日米両政府が合意した現行の移設計画では同年までに移設を完了するとしており、首相としても同時期までに少なくとも基地機能をなくす意向を表明したものとみられる。

 谷垣氏は「(5月決着が)できなければ、退陣か(衆院解散で)信を問わねばならない」と迫った。

 一方、首相は自らの政治とカネの問題の責任について、「身を粉にして国民の期待に応えることによって、その責めを果たしたい」と述べ、辞任の考えはないことを強調した。山口氏が実母から提供された資金の使途を明らかにするよう求めたのに対し、首相は「どこまで示せるか、検証する」と述べた。党首討論は、昨年の政権交代後、2月に続いて2回目となる。

(2010年3月31日19時46分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100331-OYT1T00924.htm



画像【鳩山ぶらさがり】普天間での退陣要求「挑発に乗るつもりない」(9日夕) (4/4ページ)

 【普天間飛行場移設】

 --普天間についてだが、首相は「一つ一つの政策に覚悟を持って臨むのが当たり前だ」と言っているが、野党自民党は5月中の解決ができなければ、退陣を求めている。5月中の解決に進退をかけるという思いがあるのか。

 「進退をかけるとかね、そういう野党の挑発に乗るつもりは全くありません。ただ、政治家というものは、物事を判断するときには、当然、覚悟を持って臨むべきです。国民の皆様方のお暮らし、命が、関わる話しであればあるほど、当然、われわれとして政府を担っているわけですから、政府として、あるいは総理大臣として、意志決定には覚悟を持って臨むべきだと。それが進退だとか、どうだとかいう野党の思いというものに必ずしも、私は乗る必要はないと思ってます。ただ、当然のことながら、しっかりとやらせてもらいます」

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100309/plc1003091934022-n4.htm



画像【鳩山ぶら下がり】岡田外相の竹島発言「政府の考え方変えてない」(7日夕) (2/3ページ) 2010.4.7 18:24



 --オバマ大統領と普天間基地の問題について話す予定はあるか

 「うん。当然、何らかの形で、今の経緯を申し上げたいと思います」
 

 --先ほど、岡田克也外務相と会っていた。普天間基地の話をしたと思うが、今後、対米交渉に向けて具体的な指示をしたのか

 「うん。先ほど、岡田外務大臣と会いましたが、普天間の話は一切していません」


 --今日、渡部恒三さんが講演で、「普天間問題をもし解決できなければ、鳩山政権は交代で次は菅(直人副総理・財務相)さんだ」と発言した。野党の挑発ではなく、民主党の最高幹部を務めた方の発言をどう受け止めるか。また、交代時に次は菅さんだという意見について

 「(苦笑して)ハハ」
 

 --同じ考えをお持ちか

 「私が申し上げる話じゃない。渡部恒三流の激励だ。すなわち、『5月末までに必ずしっかりとした結論を出せよ。鳩山頑張れ』という意思表示だと受け止めました」

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100407/plc1004071826008-n2.htm

この記事へのコメント

  • そのその

    そんな鳩を告発しちゃおう、と言う動きがあったり・・・
    正確には鳩山幸の連座でw
    2015年08月10日 16:49

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