公差の防壁(アメリカの自動車戦略 補追3)

 
公差は使い方によっては、海賊版対策にもなる。

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海賊版、所謂コピー商品は、普通、コピー対象にした製品を手にいれて、分解し、中の構造や部品を調べ上げて、それぞれの部品をそっくりに作って組み立てることになるのだけれど、当然それらの部品の寸法は入手した製品を実測した値を基準にすることになる。

だけど、いくら実測したからといって、その値はその部品単独の値に過ぎず、設計寸法に対してどれだけズレているのかまでは分からない。コピーする者が手にいれられるのは買えば手に入る実物製品のみであって、図面ではないから。

図面がないと設計寸法も分からないし、無論、公差なんて分かる筈もない。

そこで、公差設計をきちんとして、各部品それぞれが公差をきちんと守らないと、動かないような設計をした製品があったとしたら、その製品のコピーは非常に難しくなる。

公差を守らないと動かない製品をコピーしようとしたら、図面を盗み出すか、入手した製品の部品の寸法に対して、公差ゼロの部品を作るしかない。

唯一、統計的に大よその公差を割り出すという手がなくは無いのだけれど、公差を統計的に出そうとしても、何百何千と同じ製品を買っては片っ端から部品寸法を測るしかない。折角海賊版を作って一儲けしようと企んでいるのに、そんなことをしないと作れないようでは全く割に合わない。

長野県諏訪市に本社を置く、半導体製造装置メーカーのアスリートFAは、それまでの誤差補正用の調整機構を取り外し、公差設計をきちんとやることで目標性能を出せる目処をつけ、コピー製品の被害を防ごうとしている。

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コンビニや自販機で売られているコカコーラは、元となる原液を炭酸水で割ったものなのだけれど、その原液の製法について特許出願を出していない。

なぜかというと、製法を特許として開示してしまうことで、誰にでも真似できてコピー商品を作られてしまうから。

公差も同じ。公差図面さえ流出させなければ、現物があっても公差は分からない。

どんなに正確にコピーした積もりでも、公差をきちんと守らないと全く動かないという設計の仕方は、作るほうにとっては大変なところもあるだろうけれど、十分に海賊版対策になる。

また、そうして、設計時にきちんと公差を考え、それを実現する部品を揃えるということもまた技術の継承に繋がってゆく。

ハイブリッドや電機自動車の性能が、公差の厳密さに大きく左右されるような設計をすることができるのなら、コカコーラのようにどんなコピーが出てきたところで怖くない。

あとは、ソフトの部分、デザインであるとか見た目をコピーされることへの対策。

このあたりの対策が最後まで頭を悩ませることになるだろう。

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画像コカコーラの成分について

世界的な清涼飲料のコカコーラですが、原料、成分って何なのですか?

《中略》


unaneko6さん

うわさですが、材料Aを作る工場、Bを作る工場…とあり、それらの材料を混ぜる工場も別にあるという話を聞きました。そうすれば、自分の勤めている工場の情報だけでは、すべての材料や、その配合を知ることができないからだそうです。

回答日時:2006/12/25 12:35:03


koichiro0926さん

私の勉強している業界では有名な話ですが、コカコーラは原液があり、それを炭酸水で割って出荷しています。
その原液の作り方は特許にあてはまるのですが、特許法では20年しか保護されないためコカコーラ社はあえて特許出願していません。特許出願をすると作り方が特許公報に詳細に書かれるからです。それならばマネされるリスクはあるけれど、断固秘密にして永遠に作り方を独占するという方法で保護しています。なので作り方を知っているのはコカコーラ社長と専属弁護士のみです。
なのでここで質問してもきちんとした答えは絶対にでませんよ。出たとすればコカコーラ社長ですねwもちろん日本のコカコーラ社長などでは絶対に知りえません。
だからペプシなんていうパクリが何も問題ないのです。

編集日時:2006/12/25 11:40:09 回答日時:2006/12/25 11:36:33

URL:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1110336701



画像特許勉強室
 
特許の目的 

みなさんが特許を出願しますと、国が20年間その発明について保護してくれます。そのかわり、特許登録期間が過ぎたなら、日本の産業経済発展のために、その発明をみなさんが自由に使用することができます。

特許とは、下記の4種類であり、高度な発明をいいます。

物の発明 
製造方法の発明
方法の発明
ビジネス方法の発明

《中略》

製造方法の発明(弱い)

行列ができるラーメン店、健康食品、物などを作る方法を製造方法の発明といいます。
ラーメンの出汁を例とします。大変おいしいラーメンの秘伝の出汁を特許出願しますと、物の発明と同じように20年間保護されます。そして、1年6カ月で公開になり、誰でも見ることができます。誰にも模倣されたくないと特許出願しても、逆に作り方が日本全国に知れ渡ってしまいます。20年間は、国で厳しく取り締まってくれますが、20年を経ますと皆さんが堂々と作ることができます。
 また、20年未満であっても、大変おいしければ日本全国のどこかのラーメン店で模倣する人が出てきます。はたして、国で取り締まってくれるでしょうか。
模倣した出汁であっても製造方法がわからないため証拠にはならず、また、製造方法を模倣していると、相手の調理場に入れば家宅侵入で訴えられます。いくら訴えても、証拠がなく非常に不利な立場にあり、裁判に負ければ二重の負債を抱えます。
私なら特許を出願しないで、家族で代々秘伝の出汁として伝えるのがよろしいと思います。

 完成品を見て作り方がわかる物は、製造方法の特許を出願するべきであり、また、完成品を見て作り方がわからない物は、特許を出願しないことが大事です。

コカコーラの飲料水は、特許を出願しておりません。ですから今でも模倣業者が生まれません。作り方がわからないからです。工場を分散して、従業員でも作り方がわからない。これが、企業の取るべき最良の方法、私は、これが製造方法の発明だと思います。特許を出願しないのも特許です。

《中略》


企業と発明家との契約方法(製造方法の発明の場合)

  私は、自分の体を実験台に健康食品を3年かけて作りました。外観・材料を見てもどう作ったのか、誰も模倣できません。老化予防と病の大半が治って体調がよくなる画期的な健康食品です。
この健康食品の作り方を企業と契約する方法です。
 当然ながら企業は、資本・設備・営業などビジネスに熟視しております。この作り方を教えて契約したらどうなるでしょう。
自分が会社のトップになったつもりで、特許を出願しない健康食品が町の発明家から提供されたらどう対応しますか。もう企業は、契約などどうでもよいのです。これまで発明者に色メガネを使って頭を下げる必要もなく、一方的に契約を解除されるでしょう。これまで対等の立場にあったのは、健康食品の作り方がわからないからです。訴えるにも、お金がないし太刀打ちできません。
 私どもの仲間の○○さんは、企業に3ヶ月間単身赴任して焼き鳥の機械・焼き鳥のタレなどを教えて、一方的に契約を解除されました。タレの味をほめられ、私たちに自慢して話していました。ところが、契約を解除されました。原因は、上記記載の出願者(権利者)の欄に、遠慮して採用側の企業名にしたためです。また、相手を信用して秘伝のタレまで教えたのです。せめて焼き鳥のタレを買い取る方法にすればよかったなと思います。

《中略》

著者 青森日曜発明学校 

URL:http://www.h5.dion.ne.jp/~sensu/70dd1.htm

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