与謝野・平沼新党

 
参院選で民主党に勝たせては日本が滅びる。自民党が民主党の批判票の受け皿にならないなら小さくても受け皿をつくりたい
園田博之 自民党・前幹事長代理


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ついに、自民党与謝野氏が離党して、新党結成に動き出した。

以前「新党陽動作戦」で、与謝野氏や舛添氏の新党結成の動きはただの陽動ではないか、と言ったけれど、見事に外してしまった。

民主党の支持率が急落しているにも関わらず、自民党への支持が回復しないことを見て、自民党のままで固まっていては参院選に勝てないと思ったのかもしれない。

事実、与謝野氏と同じく離党した園田氏は、小さくとも民主党の批判票の受け皿になる、とコメントしている。

民主党の支持層から、無党派やOQ層が離れて言っているのは確かだけれど、それが自民党の支持には繋がっていない。とすれば受け皿を少しでも作っておこうという考えは理解できなくもない。

ただ、やはりリスクがあることはある。自身の支持母体がしっかりとしていて、選挙でもまず落ちないというくらいの実力者が離党するなら兎も角、県連のバックアップがないと当選が覚束ない、新人・中堅どころでは新党に参加しにくかろう。

与謝野新党への参加者は一部にとどまりそうで、果たして何人集まるのか注目されていた。



ところが、ここにきて、かねてから注目されていた平沼氏との連携が急に具体化し、与謝野新党は、平沼氏との共同代表と言う形で、月内に新党を結成すると大筋合意したようだ。
おそらくは前々から水面下で話が進んでいたのだろう。新党には、与謝野、平沼両氏に加え、園田氏と、平沼氏に近い藤井孝男・元運輸相が参加すると見られ、現時点で4人。

先に離党した鳩山邦夫氏がこれに加われば、5人になって、政党要件を満たすことになる。

また、平沼グループに加わっている、静岡7区の城内実衆院議員や埼玉11区の小泉龍司衆院議員らにも誘いの声がかかり、人数が増える可能性もある。

だけど、政策面からみれば、緊縮財政論者の与謝野氏と積極財政の平沼氏が一緒になる、という時点で、まずは政党になることが第一であって、政策は二の次になっている可能性がある。

事実、園田氏は、自民党を分裂させたいわけではないので、誰も誘っていないと言っているから、本当に受け皿役を買って出た、自民党の別働隊の性格が強いと思われる。

だから兎に角、民主党の批判票の取り込みを狙っていると言われても仕方がない。世間から、政策云々というよりは、民主批判票受け皿同盟的な政党になると見られるし、それも覚悟の上なのだろう。

ただ、現時点を考えれば、今度の参院選で、民主党に単独過半数を取らせることは非常に危険。ただでさえ無茶苦茶な政策が全部スルーパス。日本沈没になりかねない。

だから、なりふり構わず、民主党の暴走を阻止する、という意味では、是とできる。

これからどういう動きになるのか、目が離せない。

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画像「台風の目」になれるか 与謝野氏離党で新党結成の動き加速 2010.4.3 19:49

谷垣禎一自民党総裁に離党届を提出した与謝野馨元財務相=4月3日午後、東京都千代田区の自民党本部 与謝野馨元財務相が3日、谷垣禎一自民党総裁に離党届を提出して新党結成に動き出したが、参院選に向けて、政局の「台風の目」になれるのかどうか、その将来性は未知数だ。同調者は一部にとどまりそうな上に、無所属の平沼赳夫元経済産業相らとの合流は、「政策がまるで違う」(民主党幹部)とされ、新党の方向性に疑問符もつく。このため、与謝野氏らの意気込みとは裏腹に、与党だけでなく自民党内からも冷ややかな声が上がっている。

 谷垣氏「報道に(新党結成の動きなどが)出ているが、どうなのか」

 与謝野氏「私と園田(博之前幹事長代理)さんは離党します。新聞に書いてあるようなことになる」

 谷垣氏「与謝野さんと私は考え方が違わないのに、残念です」

 与謝野氏「若い人たちを自民党は起用すべきだ。国会論戦で政府・与党を厳しく攻撃し、野党の役割を果たさなければいけない。そうでないと、自民党に明日はない」

 与謝野、谷垣両氏の会談は20分足らずで終わった。与謝野氏の意志は固く、谷垣氏はとめても無駄と判断したようで慰留しなかった。

 与謝野氏と足並みをそろえる園田氏は同日、熊本県山都町での会合で、「参院選で民主党に勝たせては日本が滅びる。自民党が民主党の批判票の受け皿にならないなら小さくても受け皿をつくりたい」と民主党との対決姿勢を打ち出した。

ただ新党の未来は明るいとは言えない。与謝野氏は会談で、新党結成によって自民党離党者の受け皿になる考えも示したが、「自民党を分裂させたいわけではないので、誰も誘っていない」(園田氏)ためか、同調者は広がっていない。自民党内でも、「若手・中堅で付いていく人はいない」(山本一太参院議員)と冷淡に受け止められている。

 民主党もあまり動じていない。鳩山由紀夫首相は同日、「自民党さんも大変だなあ」と余裕のコメント。民主党幹部は「民主党をつぶすつもりが、つぶれるのは自民党の方」と話す。

 政策面では、与謝野氏は小泉政権時代に郵政民営化法案をまとめた政調会長であり、財政規律派だ。平沼氏は郵政民営化反対の急先鋒(せんぽう)で積極財政論者。これらの政策では水と油である。

 また、国民新党の亀井静香代表は3日の民放番組で、「選挙に負けそうだとか勝ちそうだとかで政治ごっこしてはいけない」と批判し、連携を否定した。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100403/stt1004031951013-n1.htm



画像「平沼新党」来週にも、鳩山邦夫氏などと連携探る

 無所属の平沼赳夫・元経済産業相は1日、来週中にも新党を結成する意向を固めた。

 民主、自民の2大政党に飽き足らない、保守系の有権者の支持を集め、夏の参院選で民主党の単独過半数を阻止し、選挙後の政局で「第3極」としてキャスチングボートを握る狙いがある。関係者によると、新党には既に現職国会議員5人が参加の意向を示しているという。

 平沼氏は周囲に「本当は3月中にと思っていたが、今月上旬には結成したい」と語っており、具体的手続きに着手した模様だ。この時期に旗揚げするのは、参院選での政治団体の名称保護規定の締め切りが迫っていることや、政党要件を満たす国会議員5人のメドが立ったためと見られる。

 平沼氏は2005年、郵政民営化に反対して自民党を離党した。昨年の衆院選直前、保守系無所属の「平沼グループ」を結成し、自身を含め3人が当選した。同グループは衆院選で、〈1〉自主憲法制定〈2〉北朝鮮による拉致問題の早期解決〈3〉郵政民営化の弊害の排除――などを盛り込んだ政策綱領を掲げた。平沼氏が旗揚げする新党でも、自主憲法制定や、安全保障、教育、中長期的な財政再建などを重視した政策を打ち立てる方針だ。

 3月に自民党を離党した鳩山邦夫・元総務相や、離党・政界再編を視野に入れる与謝野馨・元財務相、与謝野氏に近い園田博之・元官房副長官、衆参両院で自民党と統一会派を組む改革クラブ所属議員らとの連携も検討。また、平沼グループ所属の小泉龍司、城内実両衆院議員が、新党旗揚げ後に合流する構想もあり、新党所属の国会議員が参院選前に5人を上回る可能性もある。夏の参院選でも候補を擁立する方針だ。

 ◆名称保護と政党要件=公職選挙法では、国会議員の任期満了の90日前から1週間の間に届け出れば党の名称が保護され、同一や類似の名称の政治団体などの届け出を制限できる。政党助成法では、政党交付金の支給対象となる政党を〈1〉国会議員が5人以上〈2〉国会議員が1人以上で、かつ直近の衆院選または最近2回の参院選のいずれかで得票率2%以上――のどちらかと定めている。

(2010年4月2日03時23分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100401-OYT1T01335.htm



画像平沼新党 「受け皿に」「不透明」

県内政界期待や批判

 平沼赳夫・元経済産業相(無所属、衆院岡山3区)が、来週中にも新党を結成する意向を固めたことが明らかになり、県内の政界関係者からも様々な反応が聞かれた。

 「参院選を前に、保守系無党派層の受け皿ができることはありがたい」。そう話すのは、平沼氏を応援してきた地元・津山市の竹内邦彦市議(無所属)。平沼氏が1月、岡山市北区のホテルで開いた新年会で報道陣に対し、「7月より早い時期での結成に向け、参院選では比例選と、東京など複数区の選挙区で人選を進めている」などと新党構想を説明していただけに、竹内市議は「心待ちにしていた」と歓迎した。

 民主党県連の高井崇志幹事長は「2大政党政治を目指しており、『第3極』はどうかと思う。考え方や顔ぶれなど不透明な部分が多い」とした。

 昨年12月に上京して平沼氏に復党を要請した自民党県議団の天野学・同党県連幹事長は、「自民党に戻ってもらうのが最も望ましかったが……」と無念さをにじませながらも、「(復党要請などで)私たちの思いは、届いているはず。参院選岡山選挙区での協力は可能で、連携をお願いしていきたい」と秋波を送った。

 また、公明党県本部の景山貢明代表は「もう少し事態の推移を見ないと、何とも言えない」と言う。共産党県委員会の島田清書記長は「みんなの党と同様、自民党から分かれた政党として本質は同じ。自民党崩壊現象の一つだ」とし、社民党県連合の福島捷美幹事長は「郵政民営化反対を貫いたことは評価できるが、保守系の新党なので我々との共闘はありえず、関心はない」と冷ややかな見方を示した。

(2010年4月3日 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20100402-OYT8T01255.htm



画像与謝野・平沼氏が共同代表…新党合意

 自民党の与謝野馨・元財務相と平沼赳夫・元経済産業相が、月内に新党を結成することで大筋合意したことが、3日明らかになった。

 新党は両氏が共同代表となる方向だ。メンバーには、与謝野氏の盟友の園田博之・元官房副長官、平沼氏に近い藤井孝男・元運輸相らが加わる見通し。与謝野氏は3日昼、自民党の谷垣総裁と党本部で会談し、7日付の離党届を提出した。

 会談は谷垣氏が呼びかけたもので、約20分間行われた。与謝野氏は会談で、「国民の求める政治の新しいパラダイム(思考の枠組み)は何かということを、党内でもう一度再検討する必要がある。そうでないと、自民党に明日はない」と述べたうえで、園田氏とともに離党する考えを伝えた。これに対し、谷垣氏は「与謝野さんとはたいして考え方も違わないのに、残念だ」と述べたが、慰留はしなかったという。

 谷垣氏は会談後、記者団に、与謝野氏について、「民主党を追いつめる、という目標は同じだ。何か一緒にまだできる道はないのかと聞きたかった。離党届を持ってきたので、それを受けて党内手続きをとる」と話した。

 園田氏は週明けに離党届を提出する見通しだ。

 与謝野氏は会談後、新党結成について、「なるべく急ぎたい」と記者団に述べた。与謝野氏らは、昨年の衆院選で高知1区から無所属で出馬し落選した橋本大二郎・前高知県知事との連携も模索している。

 与謝野氏は、谷垣氏ら党執行部を刷新し、中堅・若手を起用して参院選に向けた態勢立て直しを図るよう求めてきたが、谷垣氏は執行部刷新を拒否した。このため、与謝野氏はこのままでは党再生は困難だと判断したとみられる。

 これに関連し、先に同党を離党した鳩山邦夫・元総務相は3日、福岡県大木町で読売新聞の取材に対し、「大義のために団結できるのなら、どんな方とも一緒にやりたい」と述べ、与謝野、平沼氏らが作る新党に参画したいとの意向を示した。鳩山氏は「今、名前が挙がっている方みんなが一緒になれるよう、私が力を尽くせることがあれば何でもする」と語った。

(2010年4月3日14時32分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100403-OYT1T00518.htm



画像城内氏、新党参加視野

「平沼氏要請あれば検討」

 平沼赳夫・元経済産業相が4月中に新党を結成する考えを明らかにしたことを巡り、平沼グループに加わっている城内実衆院議員(静岡7区)は2日、読売新聞の取材に対し、「新党旗揚げ後、第二弾、三弾として、(同じ平沼グループの)小泉龍司衆院議員(埼玉11区)や自分にも声がかかり、さらに人数を増やしていくことになるだろう」と述べた。

 城内氏は「新党の準備が進められており、しかるべきタイミングで発表されると思う」としたが、「時期やメンバーは知らされていない」と述べた。自身の対応については、「平沼氏から『加入してほしい』という正式の要請はない」と述べたうえで、「要請があった場合は、後援会などと相談して決めるつもりだ。平沼氏からも、『どうするか考えておいてほしい』とは言われている」と語った。

(2010年4月3日 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100402-OYT8T01173.htm?from=nwlb



画像与謝野新党は「第三極」狙い? みんなの党に打撃か 2010年4月3日(土)08:00

 自民党の与謝野馨元財務相がついに新党の立ち上げを決意した。すでに鳩山邦夫元総務相ら6人が次々と党を離れ、舛添要一前厚生労働相ら不満分子を抱えたままの自民党。今回の新党構想には、与党・民主党の小沢一郎幹事長の影もちらつく。与謝野氏の今回の行動は、野党・自民党の致命傷となるのか。約3カ月後に迫った参院選をにらみ、政界の流動化も予感させる。(船津寛)

 自民党の谷垣禎一総裁は与謝野氏が求めた執行部一新を拒否した。これが“決起”の大義名分を与えたのは間違いない。

 党内には「参院選を今の体制で戦えるのか」という不安が渦巻いているが、「民主党の支持率が急落する中、党内のゴタゴタは敵を利するだけ」(ベテラン)との意識も作用し、党内のマグマはかろうじて抑えられている。

 与謝野氏がこの時期に行動を起こすのも、自らの離党・新党立ち上げが及ぼす参院選への影響を最小限に食い止め、民主党に党勢回復のスキを与えないため-との見方がある。

 ただ、真の狙いは別にあるとの指摘もある。

 3月28日に投開票された神奈川県逗子市議選の結果が与野党の国会議員に衝撃を与えた。トップ当選したのはみんなの党公認候補。その得票が1人で2371票だったのに対し、自民党公認の2候補の得票総数は2586票。民主党公認候補も2人で2604票。みんなの党の躍進ぶりを如実に示していたからだ。

 昨夏の政権交代により民主、自民両党による本格的な二大政党時代が訪れたかにみえた。だが、新政権はことあるごとに迷走。下野した自民党も国民の信頼回復にはほど遠い状況だ。

 そうした状況下で無党派層を中心に「第三極」を求める声が高まりつつある。みんなの党はその唯一の受け皿となりつつある。

 与謝野新党が結成されれば、こうした「第三極」の一翼を担うことになるが、みんなの党の支持層は民主党支持層と重なるのに対し、与謝野新党は保守色の強い自民党支持層が基盤になる公算が大きい。

 そうであるならば、与謝野新党で支持を失うのは自民党であり、民主党の支持率にはさほど影響しない。さらにみんなの党も打撃を受ける。

 そこで、指摘されるのが与謝野氏の「囲碁仲間」である小沢氏の存在だ。

 参院選の改選2人区での2人擁立方針をとる小沢氏だが、最も警戒しているのが2人区でのみんなの党の動向だ。状況次第では、民主候補は共倒れの危険性が高まる。与謝野新党で得するのは実は民主党なのかもしれない。

 参院選を前に交錯する与野党の思惑。これにもし首相候補としてナンバーワンの人気を誇る舛添氏が動きに加われば、政界は一気に緊迫する。その舛添氏は2日、鹿児島市内で参院選の自民党公認候補の会合に出席し、こう宣言した。

 「参院選で民主党が過半数をとれば、自民党、日本の保守が終わる。ありとあらゆる手段を使って過半数を渡さないようにする」

URL:http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20100403052.html?fr=rk



画像国会議員の名鑑 ぷぶりすてら

無所属 衆議院議員のリスト
横路 孝弘 (ヨコミチ タカヒロ) 69歳 衆議院 無所属 衆院10回

無所属 参議院議員のリスト
糸数 慶子 (イトカズ ケイコ) 62歳 参議院 無所属 参院2回 沖縄県
川田 龍平 (カワダ リュウヘイ) 34歳 参議院 無所属 参院1回 東京都
田中 直紀 (タナカ ナオキ) 69歳 参議院 無所属 衆院3回 参院2回 新潟県

URL:http://www.publistella.net/list/?hs=1&pg=99&st=
URL:http://www.publistella.net/list/?st=&hs=2&pg=99

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