
「辺野古沿岸でしたっけ。移設するというようなご趣旨の点につきましては、これ極めて、大変遺憾だという点とそれから極めて厳しいということをですね。恐縮ですがお伝えするしかないというのが現状でございます。特に、先ほども申し上げましたけれども県民大会が開かれ、そして選挙の時以来の民主党さんの、ほとんど公約、そして近いような表現、沖縄ビジョンとかいろいろございました。総理のご発言等を踏まえて、ある意味で県外・国外という県民の熱い思いがですね、非常に高まっていた、この落差が非常に大きくてですね。・・・ですからもう、端的に申し上げれば大変遺憾で、極めてこの案は厳しいですよと言うのは申し上げるしかない。」仲井真弘多・沖縄県知事 於:5/23 沖縄県庁
普天間移設問題は巡りめぐって、辺野古現行案、しかも、埋め立て方式という従来の自民党案と殆ど同じ案でアメリカ政府との大筋合意の運びとなった。
代替施設の工法も具体的な建設場所も先送りしての合意は、「5月末決着」の体裁を整えるための形式的なものだと見られている。本格的な合意は11月のオバマ米大統領の訪日までを目途にしているという。
だけど、環境アセス等々を考えると、自民党案で決着する他ないのは明白。自民党の否定をその存在理由のひとつにおく現政権にとっては屈辱以外の何物でもないだろう。
友愛殿は「現行案の修正と言いたくない」と言っているようだけれど、現行案と言おうが言うまいが、事実は誰がどう見ても明らか。散々引っかき回した揚句、ぐるっと一周回って、元に戻ってきた。
流石はルーピーズの親玉。期待を裏切らない。
5月末に必ず決着するとの啖呵はどこへやら。決着しそうなのは、アメリカとの合意のみ。しかもアメリカは地元合意が必須と言っていたから、大筋合意とはいえ、本格合意の為には、地元合意も条件に入っていると見ていいだろう。つまり、11月までに地元の合意を得られなければ、移設云々すら無かったことになるかもしれないということ。
5月23日に友愛殿は沖縄・仲井真知事と会談して、辺野古への移転案を明言したのだけれど、時すでに遅し。さんざん沖縄の人の気持ちを弄んだツケを払うことになる。
5月7日に「海兵隊が抑止力と思わなかった」のエントリーにて、現状では、現行案でも地元の合意を得るのは難しいだろうといったけれど、そのとおりになっている。次に引用する。
肝心の普天間移設も、ここまで県民感情が拗れてしまっては、現行案でもすんなりといく訳がない。
まさかとは思うけれど、友愛殿は、自分が沖縄に乗り込んでいけばなんとかなるのではないかとでも思っていたのではとも勘繰りたくなる。それほど沖縄に行くには最悪のタイミング。
県民大会等であれほどの反対集会をされた後に、のこのこやってきても、受け入れ側の知事や市長が、はいそうですかとすんなり受け入れる訳がない。知事や市長だって、県民、市民の代表だから。彼らも自らの首を掛けて臨んでいる。
みんなの党の江田憲司議員は自身のサイトで、橋本政権当時、如何にして普天間返還交渉を成し遂げてきたのか、その経緯を綴っているけれど、それを読むと、如何に当時の橋本首相や沖縄県の知事、市長らが自らの首を掛け、覚悟を持って、交渉にあたってきたのか良く分かる。
だから、そういった経緯を考えると、今の地元の知事、市長らにしたって、簡単にうんと言う筈もない。そんな生易しいものじゃない。
人々の情と哀しみと、覚悟をまず受け止めることから始めないと一歩も進まない。友愛殿は簡単にみなさんの思いを受け止め、なんていうけれど、本当のところは何にも分かっていないだろう。如何にも軽すぎるとしか言い様がない。日比野庵本館 5/7「海兵隊が抑止力と思わなかった」
冒頭に引用したように、仲井真知事は、辺野古沿岸への移設は、極めて、大変遺憾で、相当に厳しいと答えている。元々移設容認派だった仲井真知事にして、このコメント。自民政権時の14年とは言わないけれど、とても1年やそこらで纏まるとは思えない。
ただ、仲井真知事は、会談でしたたかにも次の要求を友愛殿につきつけている。
1.普天間飛行場の危険性の除去。
2.過重な基地負担の大幅な軽減
3.米軍基地から派生する諸問題の解決促進(ゼロ・ディフェクト運動)
4.米軍基地の整理縮小を実現可能なものから、取り組むこと。
5.日米地位協定の抜本的な見直し。
6.沖縄県の陸域、海域、空域制限の緩和。
7.鳥島、久米島射爆撃場の返還
8.与那国島の真上を通る、台湾の防空識別圏の整理
要求内容を見るとその殆どが、アメリカとの交渉が必要なものばかり。おそらくは、いままでこうした要求を何度も国に出しては、マトモに取り合って貰えなかったのではないかと思われる。
だから、この要求と引き換えに最終的に辺野古移設受け入れの条件にするのではないかと思う。確かにこれらの要求を政府に飲ませれば、沖縄の人達も納得させられる可能性がある。
仲井真知事の政治手腕は中々のもの。理想を夢見て迷走した挙句、御詫び行脚に駆けずり回る首相と、チャンスを逃さず、県の要望を通そうと交渉に臨む知事。一体、どっちが総理か分からない。
おそらく、現政権はこれらの要求を丸のみするだろう。というのも、普天間移設に絡んで、平野官房長官が徳之島の移設賛成派の住民と鹿児島市で会談した際に、住民側が示した移設受け入れの7条件にすべて応じる意向を示しているから。沖縄にも同じ対応になる。
おそらく、普天間の沖縄県内移設も、仲井真知事の要求にも全部応じることで、なんとか決着を図ろうとするものと思われる。
ただ、残念なことに、今の政権与党は、約束を守らず、アメリカの信用を失ったルーピー内閣。それが、アメリカとの難しい交渉を必要とされる仲井真知事の要求を飲んだとしても、マトモに進められるとは思えない。
多分、仲井真知事の要求を飲んで、辺野古移転の合意を取り付けたら、あとはほったらかしにするのではないか。
モノワカリのいい笑顔作って、諦めてしまえば、いっそラクになれるかもしれないけれど、これらの尻拭いは、民主党政権ではない、次の保守政権が行うことになるだろう。民主党政権の罪は深く重い。


米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題を巡り、日米両政府が22日大筋合意した内容は、鳩山由紀夫首相が約束した「5月末決着」期限が迫る中で、交渉を急いだ日本側が沖縄など地元自治体や連立与党との調整よりも対米合意を優先した結果、米側の要求に大幅に譲歩したものとなった。米側主導の交渉でほぼ現行案に戻る形となり、沖縄や社民党は「頭越し」の合意に反発を強めている。
政府が12日の日米実務者協議で示した原案は、環境に配慮した工法として「くい打ち桟橋(QIP)方式」の検討を明記。環境特別協定の締結交渉や、普天間の基地機能の県外移転先として鹿児島・徳之島や全国の自衛隊基地に加え、グアムなど国外も検討対象に挙げたが、米側はいずれも消極姿勢を示した。
一方、米側が強く求めた「現行計画の環境影響評価(アセスメント)の範囲内に収める」との要求は合意に盛り込まれた。代替施設完成と在沖海兵隊グアム移転の目標年限の2014年をこれ以上遅らせたくないとの意向で「日米実務者間では共通していた」(防衛省幹部)という。
代替施設の工法も具体的な建設場所も先送りしての合意は、「5月末決着」の体裁を整えるための形式的なものだ。日米政府は11月のオバマ米大統領の訪日までの合意を目指して、国連総会がある9月に外務、防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)を開き、工法など移設計画の詳細を策定する方針だ。並行して沖縄や社民党の理解を求めていく考えだが、地元と連立与党を含めた合意に達するメドは全く立っていない。
社民党の福島瑞穂党首は22日、毎日新聞の取材に「沖縄の同意と連立政権内の合意がないまま先に決めてしまうのは全く理解できない。沖縄の反発はより強まり、日米関係も悪化する」と批判。政府関係者は「合意はしたが、普天間の問題は何も終わっていない」と語った。【上野央絵、西田進一郎】
URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100523ddm002010077000c.html

【鳩山首相・仲井真知事の会談詳報】
仲井真弘多・沖縄県知事「ちょっとこれ、よみあげさせていただいて、あいさつとさせていただきます。鳩山由紀夫内閣総理大臣にはご来県いただきましたこと、心から感謝し、歓迎を申し上げます。また、この時期、総理自らといいますか、ご自身で沖縄県民の声を聞かれたいとして、日程を考慮され、ご決断いただきましたこと、深く敬意を表します。この後、普天間での住民対話をはじめ、関係市町村長との懇談を通じ、沖縄の願い、そして思いをお酌み取りいただき、県民の納得のいく形で普天間問題を解決していただくよう、お願いを申し上げる次第でございます」
「私からはこの機会に2点、申し上げたいと思います。第1は普天間飛行場の危険性を1日も早く除去していただきたいということでございます。普天間飛行場問題については県内では先日、25日の県民大会の状況からもうかがえますよう、県外移設の実現を期待する声が高まっております。県といたしましては政府がこうした県民の声を真摯に受け止め、普天間飛行場の危険性の除去に取り組んでいただきたいということでございます。第2は沖縄県民が負う過重な基地負担の大幅な軽減をお願い申し上げたいということでございます。沖縄県には在日米軍専用移設の約74%が存在し、県民生活や振興開発に様々な影響を与えていることから、この過重な基地負担を軽減することは県民の強い願いでございます」
「そして、米軍基地に関係いたします問題、課題といたしましては5点、簡潔に申し上げますが、第1に米軍基地から派生する諸問題の解決促進ということですが、事件、事故が月に二十数件、大小、いろんなものが今なお起こっておりますので、航空機騒音なども含め、こういうものの軽減、われわれはゼロ・ディフェクト運動を米軍にしっかりやってくれと申し入れております。長年にわたり、ここらへんが落ち着いておりません」
「第2に米軍基地の整理縮小ですが、まず実現可能なものから、ぜひ1つ、1つ取り組んでいただきたい。これ、ちょっと時間がかかるようですが、是非ですね、時間をかけてでも1つ、1つお取り組みいただければと思いま。そして米軍再編でグアム移転と嘉手納飛行場より南の米軍施設の施設区域の整理・統合・縮小、これを是非ですね進めていただきたいということでございます。米軍再編の見直しなどを公約として掲げスタートされましたが、県民の目に見える形での負担軽減がされるよう、お願いを申し上げます」
「そして3番目は日米地位協定の抜本的な見直し。これも何十年にわたり、われわれは申し上げてきましたが、政権の公約で提起すると、見直しを提起するという点に県民が大変、実は期待を高めております。ぜひこの見直し協議を早めに開始していただきたいことと、特に、私どもは、1つだけ申し上げれば、環境関係の条項が1961年にできておりますからなかなか十分入っていないんで、このあたりはまず、取り入れるよう、がんばっていただければということでございます」
「そして4つめですが、これは沖縄県では陸域だけでなくて、海域も、その上の空域もかなり制限を受けております。日本全体で確かこれ、9割ぐらいが沖縄周辺の海、そして空の制約を受けております。そういう中で妙な表現ですが、ホテル・ホテル訓練区域と称する海の区域ですが、漁船がこう回っていかないと目的地に行けないんで、突っ切っていけるような一部返還とか、そういう工夫を是非して取り組んでいただきたいということです」
「それから、もう1つは鳥島、久米島射爆撃場。実弾射撃とか、爆撃の訓練場がございます。これは久米島は観光地ですが、そのかなり近いところで行われておりますし、島が変形して影も形もなくなりそうだという危機感がありまして、鳥島、久米島射爆撃場の返還は是非取り組んでいただきたい」
「最後に与那国島って一番西の沖縄県の県域の一番西にある島ですが、台湾の見える島の防空識別圏が、台湾とのちょうど、島の上、日本国の島の上の真ん中を通っております。こういういびつな形というの、沖縄県民から見てもいかがなものかという強い思いが昔からありまして、防空識別圏をきちっと整理をして、自分の国の島の上を、真ん中を通るような識別圏はおかしいという思いが強い面がありますので、是非、この解消に尽きましても取り組んで頂きたいということです」
「鳩山総理におかれましては、今後とも米軍基地の整理縮小や運用に伴う事件事故の防止などの基地問題をはじめ、沖縄県が抱えている諸問題についてご理解を深めて頂き、今後の施策の展開や課題解決にご尽力賜りますよう、お願い申し上げます。ちょっと長くなりました、これ、歓迎のあいさつでもありますので、1つよろしくおねがいいたします」
鳩山由紀夫首相「きょうは、久しぶりに沖縄、おじゃまさせていただきました。仲井真知事をはじめ、知事公室のみなさん方と、このようにお話をさせて頂く機会をいただきましたこと、まことに光栄に思っております。政治的にはこのようなときに沖縄を訪れるのは無謀ではないかとか、いろいろなお話もいただいてまいりましたが、このような時だからこそ、やはり沖縄の県民のみなさま方のお声を、直接的に、あるいは間接的に是非、拝聴させて頂きたい、その一心でまいりましたことを、どうか、ご迷惑をおかけしておりますが、ご容赦を願えればと思っております。また、先ほど仲井真知事から歓迎の言葉をいただきまして、誠に光栄に思っております。その中で、普天間の基地の問題、移設の問題に関して、仲井真知事をはじめ、大変みなさま方がご苦労をされている中で、特に旧政権。いわゆる現行案、あるいは現行案の修正というところまでまいられたことを敬意を申し上げたいと思っております」
「私ども新しい政権を作らせていただくときに、今、知事からもお話がございましたように、国外、最低でも県外が望ましいということを私からも申し上げたこともございます。あるいは、今、外でもシュプレヒコールがございますが、県民のみなさん方の思いは国外、あるいは県外に移設してもらいたいという大きなお気持ちになっておられること、私も理解をいたしております。ある意味で、辺野古に立たせていただいたときに、そのような思いを私も感じたところでございまして、それだからこそ、ある意味で現行、あるいは現行案の修正で仲井真知事さんはじめ、みなさんが大変ご苦労されているところを、新政権としてまだ5月末まで待ってほしいということで、そのことに関しては新たな考え方というものを求めるべく、お願い申し上げてきたところでございまして、そのことに関して知事さんはじめ、みなさん方にも大変、多大なご迷惑をかけたことを申し訳なく思っております」
「きょうは率直に県民の皆様にもこのような立場からおわびを申し上げなければならない。その思いでおじゃまをしたところでございます。私として、今、知事からのお話がございましたことを1つ、1つ、できる限り丁寧にそのお気持ちを学ばせていただいて、お答えができるように努力してまいりたいと思っております。ご案内の通り、すべてをパッケージとして解決をいたすということが大事なことだと、そのようにおも思っておりまして努力を傾注してまいりたいと思っております。この普天間のことに関して申し上げれば、私としてもさまざま、たとえば、海外という話もなかったわけではありませんが、現実に米軍の、日米の同盟関係を考えたときに、また近隣諸国との関係を考えたときに、必ずしもそれは抑止力という観点から難しいという思いになりました。現実には不可能だということも、これは委員会などでも答弁申し上げてきたところでございます。そうなりますと、県外、あるいは、ということで、いろいろと努力をしてきているところでございますが、すべてを県外にということは、なかなか現実問題としてむずかしいということに直面しております。でき得れば沖縄のみなさん方に、これはさまざま、一番大事なことは普天間の危険性の早急の除去ということを果たしていただくこと。そして、沖縄のみなさま方のご負担をできる限り減らすように最大限努力することが一番重要なことだと思っておりまして、そのような努力の中でパッケージとして、そのことを果たさせていただく中でぜひ沖縄の皆さま方にもご負担をお願いしなければならないと、その思いで今日もまいった次第でございます。県民のみなさま方のさまざまな気持ちがおありだと思っておりますので、きょうは県民の皆様方の、知事をはじめ、みなさま方のお気持ちをしっかりと受け止めさせて頂く機会にしたいと、そのように思っておりますので、いろいろきょうは住民のみなさま方との対話集会もセットしていただいておりますし、その意味では普天間の危険性の除去をいかにして、早く実現するかという道も考えてまいりたいとも思っておりますし、また、この名護の市長さんなどとも、市長さん方とも、あるいは宜野湾の市長さん方ともいろいろとお気持ちを学ばせて頂ければと思ってきょうはおじゃまをしてまいったところでございました。きょうは先ほど花束までちょうだいして大変感謝しておりますが、仲井真知事はじめ、沖縄の県民のみなさん方のお気持ちをできる限り政府としてもしっかりと学ぶ一日にしてまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。きょうはありがとうございます」
司会者「しばらくの間ご懇談の時間とさせていただきたいと思います」
知事「これから市町村長さんとか、あれですよね?普天間地域のみなさん、それから名護のみなさんとお会いになりますよね」
首相「はい」
知事「この間のやっぱり県民大会の思いというのが率直な、県民の声ですから、1つ、そういう部分が強く総理にお願いで出てくると思いますが、ぜひきちっと受け止めていただければありがたいと思っております」
首相「分かりました。先ほど知事のお話の中にありましたホテル・ホテル、あるいは…」
知事「海域ですね」
首相「海域の問題とか、あるいは嘉手納以南の整理統合のお話、しっかりと承らせていただきたいと思っておりまして。これは日米との交渉ごとでございますが、できる限り、まあこれは環境問題に関する日米地位協定の話もいただきましたが、そういったことも含めてしっかりとこの沖縄の県民のみなさん方のご負担をこれはパッケージの中でできる限り軽減をできるような努力は申し上げてまいりたいと思っております」
知事「どうもありがとうございます。ちょうどですね。普天間基地の問題だけではなくて、基地の運用、日々のオペレーションがありますね。これに伴って音であるとか、結構事件事故とかいろいろありまして、ですから、長年にわたって、24の市町村でしたっけ?28だっけ?県内の市町村、41の中の二十いくつかが米軍基地と関連している市町村でして、毎年実はこういうことを是非改善をお願いしたいということで二十いくつかの項目をですね、政府および米軍、そしてアメリカ大使館とか、横田基地とか、われわれ参上していますが、こういう中で先ほど申し上げました中のいくつかですが、二十いくつかの項目について今まであんまり政府が取り合っていただけないものですから」
首相「そうですか。それは…」
知事「きちっと、確かに時間のかかるものもあると思います。すぐ可能なものも僕らあるんじゃないかと思っておりますので、是非一回、全部をチェックしていただいて、前へ改善進めていただければ非常にありがたいんで、よろしくお願いいたします。これ、平野官房長官もお見えになったときにも、こういう全部チェックしてみてくださいということをお願いしておりますから。防衛大臣にもですね。外務大臣にも。その他改めて政府としてこういうものを、ちょっとのれんに腕押し、馬耳東風みたいな…」
首相「あ、そうですか!それはいかん」
知事「続いていまして、僕らちょっと、だいぶんフラストレーションだったんですが1つ、よろしくお願いいたします」
首相「そこは誠心誠意努力をいたします。お約束をいたします」
知事「そしてまた、普天間の移設につきましてもいろんなマスコミのみなさんからの情報を得るのがわれわれ、むしろ、マスコミのみなさんからの情報がずっと先へ出るものですから、それを中心にうかがっていますが、それを是非、せめてわれわれのところにも同時に情報が来るように」
首相「はい。それはおっしゃるとおりだと思います。まだ、完全な政府案としてまとまっておらないものですから恐縮でございますが、できる限り、当然のことでありますが、沖縄の知事はじめ、県民のみなさんと共に解決をさせていただきたいと思っておりますので、そのようにいたします」
知事「くどいようですが、本当に政権の公約といいますか、沿った解決策というものに対する期待が非常に強いものですから、是非公約に沿った解決策、満足いくというか、納得いく解決策というのをひとつ、是非お示し願えればこんなうれしいことはございませんので、お願いいたします。総理の、よく、マスコミのみなさんから出る腹案っていうものもあるんだろうということで、非常にみなさん期待しているものですから、よろしくひとつ、お願いします」
首相「必ずそのようにいたします」
URL:http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/387242/

鳩山由紀夫首相と仲井真弘多知事との会談内容は以下の通り
仲井真知事
「お忙しい中、遠くまでおいでいただきまして誠にお疲れさまでございます。私ども、総理が5月4日にお見えいただいて、その時に普天間の飛行場の件が、一部県内の負担といいますか、残るだろうというご趣旨の発言を。私は直接伺ってなかったんですが、報道そのほかでお聞きをいたしました。それからまた5月15、16日のいろんな県内でのですね、県民の反応、動きというのはかなり実はきつい反応がございます。そういうことで、きょうはこんな朝、お休みのところ朝早くからおいでいただいて恐縮ですけど、ぜひ政府のですね、総理の考えておられること、そしてわれわれもマスコミの皆さんの報道でしか知りませんが、いよいよ日米両政府で合意に近づきつつあるということを報道でしか知りませんので一つ、可能な限りご説明いただければありがたいと考えております。ただ、この報道の方向ですと、率直に申し上げて県内では大変な実は失望感が出ておることも事実です。そういうこともまた後で申し上げたいと思いますが、一つ今日は総理のお考えを聞かせていただければということでお待ちしていました。よろしくお願い致します」
鳩山首相
「仲井真知事はじめ、県庁の皆さま方に、このように再びお目にかからせていただくことができて、大変ありがたく思っております。5月の上旬に一度お邪魔させていただきました。その折にも沖縄の県民の皆さま方におわびを申し上げたところでございますが、『普天間』の返還というものを含んで、沖縄の皆さま方のご負担をできる限り軽減を申し上げたい、あるいは『普天間』の周辺の皆さま方のさまざまな危険をできるだけ早く除去申し上げたい、と。このような思いのもとで政府の考え方を、さまざま模索をしてまいったところでございます。今、仲井真知事からお話がございましたように、日米の間で今ぎりぎりの交渉を行っているところでございます」
仲井真知事
「どうぞ、お掛けいただけませんか。どうぞ」
鳩山首相
「それも失礼かと」
仲井真知事
「いえいえ、どうぞ」
鳩山首相
「座って恐縮でございます。ぎりぎりの交渉中でございますが、最終的なところにはいたってはおりませんが、かなり詰まってきているところもございます。今日は政府の考え方を率直にお伝えを申し上げ、また、沖縄の皆さま方にご負担もお願いしなければならないというところも正直にお伝えさせていたただきながら、この交渉の経緯ではございますが、正確にお伝えを申し上げなければなりませんので、私の考え方を正確に伝えさせていただきたいという思いで、読み上げさせてもらえればと思っております。この今、冒頭に申し上げましたように政府の取り組みの目的は、沖縄の皆さま方の負担の軽減と危険性の除去でございまして、それをどう実現するかということでございます。そのための最も確実な方向は、普天間の飛行場の県外の移設であると、そのように考えて政府はその可能性を真剣に探ってまいったところでございます。与党3党で沖縄の基地問題検討委員会をつくって、政府与党あげて努力を申し上げてまいってきたのもその一環でもございます。ただ、国内および日米の間で協議を重ねた結果、普天間の飛行場の代替地そのものはやはり沖縄県内に、より具体的に申し上げれば辺野古の付近にお願いせざるを得ないという結論に至ったところでございます。代替施設の詳細を決める際には、言うまでもありませんが住民の皆さま方の暮らしや、あるいは環境への影響というものに最大限配慮をいたすことは当然でありますので、地元の皆さま方ともしっかりと協議をしながら進めてまいらなければいけないと考えています。このことは言うまでもないことだと思っています。この方針というものは、人口密集地にございます、普天間の飛行場の返還を実施するために、どうしても代替施設を探していかなければならないという現実を踏まえて、断腸の思いで下した結論でございます。これに伴いまして、普天間の飛行場の返還や、あるいは海兵隊員の8000人余りのグアムへの移転など、従来の日米合意を確実に実施するよう、日米で再確認することは、これも言うまでもないことでございます。私はこれまでぜひ、『普天間』の代替施設は県外にと考えて、実際にそれも追求してまいったわけでございます。それがなぜ県内なのだと、皆さまのご懸念、お怒りはもっともなことだとも思っております。これは昨今の朝鮮半島の情勢からもお分かりだと思いますが、今日の東アジアの安全保障環境にまだ不確実性がかなり残っているという中で、海兵隊を含む在日米軍全体の抑止力を現時点で低下させてはならないということは、一国の首相として、安全保障上の観点から、皆さま方に、低下をさせてはならないと申し上げなければならないことでございまして、その上で普天間の飛行場に所属をしております海兵隊のヘリの部隊を沖縄に存在するほかの海兵隊部隊から切り離して国外はもちろん、県外に移設をすると海兵隊の持つ機能というものを大幅に損なってしまうという懸念がございまして、従いまして現在の、現在のでありますが、安全保障の環境のもとで代替地は県内にどうしてもお願いせざるを得ないという結論を私どもとすれば結論になったのでございます。私自身の言葉、できる限り県外だということ、この言葉を守れなかったということ、その結論に至るまで、その過程の中で、県内の皆さま方に大変混乱を招いてしまいたしたことに対して、心からおわびを申し上げたいと思っております。ただ、政府の今回の決定というものは、沖縄に在日米軍基地の約75%が集中している現状を放置するということでは決してありません。今は基地そのものが無理でも、基地の機能は分けても沖縄で行われております米軍の訓練をできる限り県外に移していくことによって沖縄の皆さま方の負担と危険性の除去の実をあげていくことは、大変大事だと思っております。訓練の移転には、日米で、共同で行うものと、それから米軍単独のものが考えられるわけでありますが、もとより訓練移転をすべて万能視するつもりはありませんけれども、沖縄の危険性の除去、あるいは騒音の軽減にそれなりに一定の効果はあろうかと思っています。県外への訓練移転を促進するためには、一時的であってもほかの自治体が、米軍などの訓練を受け入れることが当然必要でございます。27日に全国知事会開くことにいたしておりまして、個々の知事の皆さん方に対して、沖縄の皆さま方のご負担を全国で受け止めていただけるように協力をお願い申し上げたいとも思っております。ただ同時に、沖縄県外に住む日本の国民の皆さん方に対しても、基地問題と安全保障の問題について自分自身のこととして考える機会をぜひ少しでも作っていただきたいとお願いいたすところでもございます。新たな日米合意によって政府が目指しておりますのは、代替施設の建設による普天間の飛行場の返還や県外への訓練移転の促進だけではありません。従来の日米合意をもっと広げた負担軽減のパッケージに合意をするためには、懸命に協議をしているところでございます。新たな合意で目指したい負担の軽減策は、地元沖縄の皆さま方の声をできる限り反映したものにしてまいらなければならないと思っているわけで、沖縄の県の皆さま方から政府に対して提起をして頂いた項目を実現したいと思っておりまして、真摯(しんし)に努力をしておるところでございまして、それが政府の基本的な考え方でございます。前回、5月の上旬に知事をご訪問申し上げた時に、知事から特に5つの要望をちょうだいをいたしました。その4つの部分は米国の協力が必要な項目でございますので、いま政府はそれらを米国との協議のテーブルに載せているところでございます。具体的には航空機の騒音の軽減策、グアムの移転と嘉手納以南の米軍の施設区域の返還促進、さらには米軍基地関連の環境面での協力。ホテルホテル訓練区域の一部解除などでございまして、現時点で結果を予見するというわけにはまいらないところでございますが、同盟国である米国の協力を求めながら日本政府として最善を尽くすつもりでございますし、いまそれなりの感触をそれぞれちょうだいしているところでもございます。もうひとつ知事から要望いただいております与那国島にかかる防空識別圏の問題につきましては、沖縄県民の皆さんおよび与那国の町民の方々が安心して生活をしていたけるように、早急に見直すことにいたしたところでございます。前回、知事の方からこれまで政府が前向きに取り組んでこなかったと、のれんに腕押しだという風におっしゃられましたけれども、確認と対応を求められました。沖縄県に所在する米軍基地に関する20数項目の諸課題についても、関係省庁に対してしっかりと対応するように指示を出したところでありまして、精査を致しまして今月末までに回答をさせることに致しております。普天間の飛行場の危険性の除去につきまして、飛行場の返還までの間、できる限りの措置を講じていきたいと思っておりまして、その一環として、本年1月から継続的な回転翼機の飛行状況を、調査をしているところでございますが、この問題に対しては今後ともしっかり取り組んで参りたいたいと思っております。以上、ご説明申し上げましたけれども、日本政府の対応に、方針に対してまだまだ足りないところもあろうかと思っております。また政府のこれまでの対応によって、県民の皆さま方に大変なご迷惑をお掛けしてしまっておりますことも私自身、痛いほどよく分かっておるつもりでございます。批判、ご批判をちょうだいしておりますことから、逃げるつもりもございません。同時に、ただ今回の政府の方針の中には、これまで実現はおろか、米国と本当に交渉してきたんだろうかと、全く交渉さえしてこなかったのではという点も含めまして、沖縄の負担軽減と危険性の除去を前進させる要素が含まれていることも、お気に留めいただければ大変ありがたいとは思っておりす。いずれに致しましても、知事とは、沖縄の県民の皆さんを代表しておられる知事とは、緊密に協議を続けさせて頂きたいと思っておりますし、また、県民の皆様方とも真摯に向かい合いながらご理解をいただけるように努力をすることを約束を申し上げるところでございます。大変長くなりましたけれども私の方から読み合わせもしていただきましたけれども正確に現在の状況をお伝え申し上げたところでございます。どうぞよろしくお願いします」
仲井真知事
「どうもご丁寧にご説明いただきまして。われわれ大体マスコミの皆さんを通じて、大体聞いていました通りかなぁという感じではありますが。ただ、辺野古沿岸でしたっけ。移設するというようなご趣旨の点につきましては、これ極めて、大変遺憾だという点とそれから極めて厳しいということをですね。恐縮ですがお伝えするしかないというのが現状でございます。特に、先ほども申し上げましたけれども県民大会が開かれ、そして選挙の時以来の民主党さんの、ほとんど公約、そして近いような表現、沖縄ビジョンとかいろいろございました。総理のご発言等を踏まえて、ある意味で県外・国外という県民の熱い思いがですね、非常に高まっていた、この落差が非常に大きくてですね。ここはぜひご理解をいただいて、今、総理まさにおっしゃったように、きちっとやっぱり時間を掛けて、ご説明と納得のいく解決策というのをきちっと出していただくしかないと思います。ですからもう、端的に申し上げれば大変遺憾で、極めてこの案は厳しいですよと言うのは申し上げるしかない。ただおっしゃった中で、基地負担の軽減というところで、まさにたくさんの項目が、基地のオペレーションに伴って日々こうあるわけで、これについていろいろ取り組んでおられるということは初めてのことですから、もっともっと力を入れていただいて負担の軽減について取り組んでいただきますよう一つよろしくお願いしたいと思います。私の、今伺った感想は以上でございます」
鳩山首相
「あの、知事から今その話をいただいて、厳しいことは十分に理解いたしております。県民の皆さん、特に知事を中心として県民の皆さんの思いというものをしっかりと勉強させていただいて、県民の皆さんに理解が少しでも深まってまいるように最善を尽くしてまいりたいと思っております。そういう意味で知事からお話がありましたように、県外という思い、すなわちできる限り例えば訓練などもいま申し上げたことをさらには訓練の在り方も、さまざまあろうかと思っておりますが、県外に負担をですね求めるようにこれから積極的に行動してまいりたいと思っております」
仲井真知事
「そうしますと『県外』っていうのはまだ何か、もう終わったんではなくて続けておられますか」
鳩山首相
「これからも、訓練の話などを中心にお話を申し上げましたけれども、そういったことの中で極力ですね、実質的に沖縄の県民の皆さんに、特に現在普天間でありますけれども、普天間に集中しているこのご負担ができるだけ軽減されるように最善の努力をしてまいりたいと。これはアメリカとの交渉ごとでございまして、これから求めていく部分も多々出てくると思っていますが努力をしてまいりたいと思っています」
仲井真知事
「まだ全部終わりではないということですか」
鳩山首相
「これは終わりとは思っておりません」
仲井真知事
「あぁ、そうですか」
URL:http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-23_6710/

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に絡み、平野博文官房長官が16日に鹿児島県・徳之島の移設賛成派の住民と鹿児島市で会談した際、徳之島3町の借金(公債)の棒引きなど、住民側が示した移設受け入れの7条件にすべて応じる意向を示したことが19日、明らかになった。米海兵隊ヘリ部隊の一部か訓練の移転先に徳之島を検討する政府に対し、地元3町長は交渉を拒否している。大胆な地域振興策で事態の打開を図るのが狙いとみられるが、「カネ」と引き換えに米軍の受け入れを迫る交渉手法に批判も出そうだ。
16日朝、鹿児島市内のホテルのスイートルーム。平野氏は移設賛成派の住民14人と会談し、移設受け入れに向けた7項目の要望を記した紙を受け取った。一通り目を通した平野氏は「移設と振興策は別だが、7項目はすべてのむ」と言い切った。
ペーパーに記された7項目は(1)徳之島3町合計で約250億円の借金(公債)棒引き(2)航路・航空運賃を沖縄並みに抑制(3)燃料価格を沖縄・本土並みに引き下げ(4)沖縄県が対象の黒糖製造工場への交付金を鹿児島県にも適用(5)医療・福祉・経済特区の新設(健康保険税の免除)(6)奄美群島振興開発特別措置法の所管省庁を国土交通省から内閣府へ移す(7)看護学校、専門学校の設置--だった。
平野氏は会談で、奄美群島向けの10年度政府予算(奄美群島振興開発事業予算)が前年度比29%の大幅減となったことを謝罪、来年度予算編成での対応を約束した。徳之島へのドクターヘリ配備にも言及し、今後、徳之島の地元3町長や伊藤祐一郎県知事と振興策を詰める意向も示したという。
なりふり構わぬ平野氏の姿勢には、徳之島にこだわる政府側の焦りがにじむ。普天間移設を巡り、政府側は基地機能や訓練の一部を全国の自衛隊基地に移転することを検討。しかし、沖縄から日帰りできる県外の訓練候補地は、徳之島以外にない。海兵隊を沖縄に常駐させながら訓練ができる徳之島の受け入れなしに、政府案は成り立たないのだ。
会談の最後、平野氏は会談内容について出席者に固く口止めし、住民側は記者団に平野氏から振興策の話はなかったと口をそろえた。一方、出席者の一人は会談後、平野氏の「丸のみ」発言を徳之島の町長らに伝達。「微妙な変化が島にも出てきた」と賛成論の広がりに期待するが、3町長が交渉のテーブルに着く見通しは立っていない。【横田愛】
URL:http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100520k0000m010128000c.html
この記事へのコメント
ROM者
6 ■【緊急拡散】口蹄疫問題に関する衆議院の質疑の模様
☆ブログ「ねずきちの ひとりごと」さんが拡散を希望されています☆
【緊急拡散】口蹄疫問題に関する衆議院の質疑の模様
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-893.html
国会での口蹄疫の質疑で民主党議員たちのヤジ・怒号が
酷いことは承知していましたが
鳩山首相が質疑の直前に姿を消していたり、
衆議院2階のマスコミ席がいつもなら
各マスコミのカメラの砲列で一杯が普通なのに
ガラガラでメディアのカメラがまるでないことなど
あまり知られていないと思われる呆れるような事実が
このエントリーで指摘されています。
なお、この動画を撮影し、掲載した「やまと新聞社」に、
この動画のアップ以降、ものすごい
数の嫌がらせが舞いこみ、
また報道への報復として国会を出入り禁止になる可能性もあるそうです。
この口蹄疫問題に関する情報統制の動きを
けっして見過ごしてはいけないと思いますので
拡散へのご協力よろしくお願いします。