口蹄疫パンデミック

 
十年前は発生した日の朝から農水省からファクスでいろんな資料ががんがん届いて、いろいろな指示が飛んだそうです。昨日の昼の時点で農水省からの児湯畜連にファクスがゼロですよ、ゼロ枚。何の御指示も何もない。そうしたら、現場の人たちが初動が遅いと感じるのは当たり前じゃないですか。
自民党・江藤拓衆院議員 於:4/22 衆議院農林水産委員会


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4月20日に宮崎県で十年ぶりに確認された口蹄疫の被害が拡大している。5月8日の時点で殺処分対象になった家畜は5万9千頭を超え、全く終息する気配を見せない。

口蹄疫とは、直径約24nmの球形をしたウイルスによって引き起こされる、牛・豚・山羊等の偶蹄類動物の急性伝染病。その感染力は、空気感染・飛沫感染を可能とするほど強力で、ひとたび流行すると風に乗って、広範囲に広がってしまう。

普通、家畜は密集状態で飼育されているから、1匹でも感染すると、周りの家畜にもあっという間に感染して全滅してしまう。子牛の場合は99%の確率で死亡すると言われている。

感染した家畜は、発熱、元気消失、多量のよだれなどがみられ、舌や口中、蹄の付け根などの皮膚の軟らかい部位に水疱が形成され、時に破裂して傷口となる。感染した家畜はその痛みの為に、餌を食べることができなくなって、どんどん衰弱していき、肉質が落ちたり、乳を出さなくなったりする。

その結果、飼育コストが売買価格を上回ることになる。だから、口蹄疫が一度発生すると、畜産農家は大赤字になり、廃業してしまうケースも出てくるという。

日本では「家畜伝染病予防法」に基づき、「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」に従って、対策をすることになっているのだけれど、その対策の基本は「早期発見と殺処分」及び「半径10kmの移動制限区域、半径20㎞の搬出制限区域」。平たく言えば、隔離と殺処分による封じ込め。

これをどれくらいの範囲で封じ込められるかによって、被害の度合いが大きく変わる。だから、初動の対応が、事の成否を分けると言ってもいい。



2001年にイギリスで口蹄疫が発生したときには、政府の初動対策が拙く、結果として600万匹の牛を殺処分することになった。ブレア首相が陣頭指揮を取り、選挙を延期して、軍を動員。殆ど準戦時体制だったとも言われている。

10年前となる2000年に同じく宮崎で口蹄疫が発生したときには、3/25の発生から政府の迅速な対応によって、6/9に終息。殺処分は740頭で収まっている。

今回の口蹄疫は、既に殺処分が6万頭近くに上り、全く止む気配がない。

東国原知事は、「非常事態を宣言してもいい」と述べ、5/1には、陸上自衛隊に災害派遣を要請している。とんでもない事態になっている。

にも関らず、政府の対応は鈍い。

自民党は対策本部を設置して、谷垣総裁が対策本部長に就任。現地に入るなど精力的に対応を協議、政府に3回も対策を申し入れしている。

政府はもっともっと対策に力を注ぐべき。こんなお粗末な対応しかできないで、地方主権なんて、ちゃんちゃらおかしい。地方でどうにもならない時こそ、国が対応すべきなのに、それが出来なければ、一体、誰が対応するのか。

政治主導を標榜するのであれば、政治家は、年中無休、24時間即応態勢でいなければならない筈。それなのに、赤松農水大臣は必要な措置を指示した形跡もなく、ほったらかしで外遊に行ってしまった。



民主党は、有事に全く無力であることを自ら証明している。

政府によれば、初動対応の遅れは、県の責任であるなどとのたまったそうだから、これは、友愛殿や剛腕殿を辞めさせて解決する問題ではなくて、民主党全体の問題だと捉えるべきなのだろう。

これは、国家を預かる意識の問題。民主党にはそれがない。

これでは、いくらマスコミが民主党を持ちあげたところで、現地の人は騙されない。どの党が真に頼りになるのか、身を持って体験しているから。

万が一、口蹄疫が全国に拡大して、畜産業が壊滅して、国産の牛肉や豚肉が無くなってしまったら、昨夏にお灸を据えた積りの人達さえも、それが何を意味するのかを身を持って知ることになる。

はっきり言って、今の民主党には政権を担当する能力も資格もない。

国政という人の命に関ることに、お試し期間なんてある訳がない。政府与党にはそれだけの責任がある。国家運営は遊びじゃない。

参考:口蹄疫@ウィキ :http://www23.atwiki.jp/kouteieki/pages/22.html

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画像第48回 <口蹄疫とはどんな病気?〉 日本獣医畜産大学畜産食品工学科肉学教室

 台湾で豚の口蹄疫が発生し,輸出禁止措置がとられました。豚肉需給量の17.3%が台湾から輸入されていただけに,食肉業界にとっては昨年の狂牛病,O-157に続く大問題ですが,口蹄疫とはどんな病気なのでしょう。
 口蹄疫は直径約24nm(1ナノメートル=10億分の1メートル)の球形をしたウイルスによって牛・豚・山羊等の偶蹄類動物にかかる急性伝染病で,国際的にもっとも重要な家畜伝染病なのです。口蹄疫にかかった動物の死亡率は低いのですが,伝播力は極めて強く,感染速度が早く,ひとたび流行すると広範囲に広がってしまいます。16世紀初めに北イタリアで発生したのが最初で,18世紀には全世界に拡大しました。
 近年は各地域での清浄化が進みましたが,依然として東ヨーロッパを中心に発生がみられます。日本においてほ1899~1901年にかけて流行しましたが,その後の発生はみられず清浄国になっています。
 感染経路は,口蹄疫にかかった動物からのウイルス※1が分泌物や排泄物等(呼気,唾液,鼻汁,糞尿等)を通して大量に体外へ排出され,直接的,間接的(口蹄疫のウイルスは空中の微粒子に付着,風に飛散したり,ネズミや波り鳥がウイルスの媒介者となることがあるとの学説もある)に他の動物の気道粘膜,口内粘膜等に入り増殖し,血液を介して体内の各臓器に運ばれ,増殖し,発病する―というものです。
 豚の場合,感染1~2日後には発病,発熱とともに口内炎を起こし,はなはだしい流涎とともに口腔内,鼻粘膜,蹄の周辺等に水泡やびらんを形成します。豚は発育障害,運動障害,栄養障害等を引き起こし,痩せこけて食肉としての利用ができなくなります。
 人間に対しては,一般的に感染はせず,口蹄疫にかかった豚肉を食べても影響はないといわれています(タイプによって感染するという学説もあるようです)が,人間が媒介者となることも考えられますので十分に気をつけた方がよいでしょう。肉が利用できず,養豚家にとっては大きな経済的損失をこうむりますが,消費者にとっても健康的な栄養満点の豚肉,豚肉加工製品が手軽に求めることができなくなります。
 現在,この口蹄疫に対しての効果的な治療法はありません。汚染地域からの動物,食肉,肉加工品の輸入を禁止する以外の方法はないようです。口蹄疫常在国においては,ワクチン※2接種が行われていますが,発生ウイルスと同じタイプのワクチンを用いなければ効果がありません。血清学的には7タイプがありますが,発生をみない国での予測による大量備蓄は難しいところがあるようです。
 日本は現在のところ口蹄疫清浄国ですが,万が一発生をみた場合は速やかに情報を公開し,発生周囲の防疫態勢を確立し,発病動物の淘汰,2次蔓延防止のため,タイプに合ったワクチンを緊急輪入して対応する以外方法がないようです。

 ※1:細菌より小さく,生きた宿主の細胞の中でのみ増殖する生物界最小の生きもの。宿主の種類によって動物,植物,細菌ウイルスに分けられる。大きさは0.4~0.01μ,形は球形が多数で,ほかに六面体,棒状などがある。外殻はタンパク質で内面に遺伝子のDNA,RNAを含んでいる。
 ※2:感染症予防の目的で動物を能動免疫するための抗原をいう。製法により生ワクチン,不活化ワクチン等種類がある。ジェンナーの牛痘が有名。パスツールがワクチンと命名した。
 参考文献:ジャラエツ微生物学17版・廣川書店,獣医伝染病学・近代出版,医学大辞典・医歯薬出版。        (鏡 晃)

URL:http://www.agr.okayama-u.ac.jp/amqs/josiki/48-9705.html



画像過去最悪の6万匹殺処分、広がる口蹄疫の影響 宮崎 2010.5.8 20:43

 宮崎県で家畜感染症の口蹄(こうてい)疫が拡大している。殺処分される牛や豚は計約6万匹に上り、国内で過去最悪の事態だ。感染拡大防止のため県内7カ所の家畜市場が閉鎖されたほか、県外で肥育され、各地の地元ブランド牛として商品化される子牛が出荷できないなど口蹄疫の影響が広がっている。

 農林水産省によると、過去に口蹄疫が発生した際に処分された牛の数は明治41年に東京などで約500匹、平成12年に宮崎県で35匹、北海道で705匹。今回は、4月20日の1例目から5月7日までに、感染疑いが見つかった農家や施設は川南町を中心に計43カ所。国内で初めて豚の感染疑いも見つかり、処分対象は約5万9千匹、うち5万匹以上を豚が占めている。

 東国原英夫知事は1日、陸上自衛隊に災害派遣を要請、「非常事態を宣言してもいい」とも訴える。

URL:http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100508/biz1005082045006-n1.htm



画像口蹄疫「想像を絶するような規模」「非常事態宣言も」殺処分対象は3万4000頭に

37 :名無しさん@十周年:2010/05/05(水) 21:50:20 ID:uVLUJgjU0
>>1
2009/07 農水省「三国の畜産防疫体制どうよ?」衛生部会「まだ危険」
2009/08 韓国「ウリは口蹄疫清浄国に復帰を申請するニダ」 日本「選挙に入るから検討は来月以降な」
2009/08末 民主党政権に。

2009/09/28 民主「お待たせしました、韓国の食肉・飼料と一部規制してた中国の飼料の輸入も再開します」
2009/10 韓国「某農場でコレラっぽい症状が出たニダ、口蹄疫では無いニダ」
2009/11 韓国「でも家畜の移動中止命令は出しておくニダ」
2009/12 農場「口蹄疫ではないニダからこっそり出荷しても大丈夫ニダ」
2010/01/02 同農場の牛から検出されたウイルス、口蹄疫と判明 韓国「この日が発生日ニダ!!」>世界中がパニックに

2010/01/07 日本「やっぱ輸入停止で」
2010/01/11 感染源の農場の大規模出荷がばれる
2010/01/12 米農務省「ニダーの口蹄疫清浄国認定を無期延期にするわww」
2010/03末 韓国「口蹄疫は終息したニダ」 日本「じゃあ再開」 畜産業界「まてwww」

2010/04/10 案の定韓国で口蹄疫の再発が確認される。
2010/04/20 案の定口蹄疫が日本国内で発生>政府は小委員会レベルのまま放置プレイ 赤松農相は都内大手スーパーを視察「多少傷が付いている野菜も売りましょう」
2010/04/21 2例目発生。患畜増え続ける。韓国・対口蹄疫消毒薬を買い占め。
2010/04/27 事態を重く見たそのまんま知事は赤松農相に陳情さらに自民・谷垣氏に陳情
2010/04/28 谷垣氏、江藤拓議員と共に宮崎を緊急訪問する。政府に「資金出せ!!」>330億get 赤松農相、GWを利用して中南米外遊に出発(逃亡)。
鳩山、熊本県水俣市で水俣病について謝罪「行政の責任を痛感する」と言いながら、すぐ隣の宮崎を素通りして、そのまんま帰京^^;
2010/05/01 九州各県で飼料用輸入稲ワラの自主規制、国産稲ワラへの自主転換始まる。(政府主導や政策ではない^^)
制限区域が九州養豚の中核「えびの市」に広がる。 韓国の買占めにより、消毒薬・防虫剤等の防疫物資不足が深刻化。

2010/05/02 小沢がGW明けの7日、そのまんま知事に選挙協力の要請に行くことを発表。

2010/05/03 殺処分対象の牛、水牛、豚の総計が9015頭となる。


39 :名無しさん@十周年:2010/05/05(水) 21:50:46 ID:CNOT9pZk0
黒豚交じりだろうから、豚単価だけで最低150億近い損失か。。

これにまだまだ広まる感染に牛の感染分、消毒液やら人件費の諸経費入れたら
被害総額1000億超えるんじゃない?これ



45 :名無しさん@十周年:2010/05/05(水) 21:51:29 ID:VUpNDq4v0
本当に赤松は急遽帰国しないのか?一体何やってんだ
これでもう民主党は本当に終わった

URL:http://hamusoku.com/archives/3125643.html



画像【平成22年 4月30日】 ■ 口蹄疫対策について政府に申し入れ 口蹄疫対策本部

 口蹄疫対策本部は30日、宮崎県で感染が確認された口蹄疫対策をまとめ、同日、舟山康江農林水産大臣政務官と松井孝治内閣官房副長官にそれぞれ申し入れを行った。同対策は、同本部長を務める谷垣禎一総裁らによる現地視察を踏まえてまとめられたもので、防疫対策など42項目が盛り込まれている。同本部事務局長の宮腰光寛農林部会長は記者会見で「政府の初動態勢の遅れが原因で現場が混乱している。防疫に努めている現地関係者の体力も限界にきている。また、口蹄疫の封じ込めに全力を注がなくてはならないときに、農水大臣は外遊に出ている。自民党政権時代にはありえない話だ」と述べた。30日までに口蹄疫感染の疑いのある事例は12例確認されており、豚やヤギなど他の動物への感染や、他県への拡大の可能性も強まっている。

URL:http://www.jimin.jp/jimin/daily/10_04/30/220430b.shtml



画像【平成22年 5月 6日】 ■ 口蹄疫に関する追加対策を政府に申し入れ 口蹄疫対策本部

 口蹄疫対策本部は6日、宮崎県内で感染が拡大している口蹄疫に関する追加対策をまとめた。同日、同本部事務局長の宮腰光寛農林部会長らが、松井孝治内閣官房副長官と山田正彦農林水産副大臣にそれぞれ申し入れを行った。同対策本部が口蹄疫対策を政府に申し入れるのは3回目となる。追加対策は、(1)九州全域への感染拡大を防ぐため一定区域内の自衛的全頭殺処分を行う(2)今後2週間程度、自衛隊増派も含めた24時間体制での万全なチェック体制をとる(3)家畜防疫員・獣医師並びに殺処分の際の作業補助員を大幅に増員する(4)殺処分および埋却・消毒の順番は発生順にとらわれず早急に行う(5)殺処分され埋却する前の家畜の緊急的な一時保管施設として保冷コンテナを活用する(6)宮崎県内の牛の精液の生産管理施設周辺の感染防止対策を徹底する―の6項目。5月5日の時点で、宮崎県内で口蹄疫感染が確認された家畜は3万3985頭(牛2917頭、豚3万1068頭)にのぼっている。

URL:http://www.jimin.jp/jimin/daily/10_05/06/220506a.shtml

この記事へのコメント

  • グー

    他を批難する事、叩く事を目的とした、働くつもりのない輩の集団が与党となり、現在、日本は無政府状態になってしまいました。あと3年以上もこの状態が続いたらと思うと、国が無くなりますね。せめて非力でもできる事をやらねば。
    2015年08月10日 16:49

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