友愛殿が沖縄訪問する前日である5月3日の夜に剛腕殿と都内のホテルで秘密会談をしていたとの報道があった。
5月3日の首相動静を見ると、同日夜に、ホテルニューオータニの「なだ万」で平野官房長官と会食したとなっているから、ここで剛腕殿と会談したと思われる。
何でも、普天間問題に関する政府の考え方を説明したそうなのだけれど、まぁこのタイミングで剛腕殿と話し合うことと言えば、普天間を別にすれば、選挙しかない。
昨日のエントリーでも触れたけれど、普天間の移設先は「最低でも県外」と言ったのは、個人の考えで、党の公約ではない、と言い放ったことと合わせて考えれば、流石の友愛殿も、ようやく辞任する腹を固めたのかな、と1ナノグラム程の期待をしてみる。
友愛殿は、沖縄で地元住民の反発に会い、7日午後行われた、徳之島の3町長との協議でも、きっぱりと拒絶された。もう勝負あったと言っていい。
それでも、まだ協議を続けるといったり、また沖縄に行くとか行かないとか、見苦しいったらありゃしない。
まぁ、身から出た錆なのだから、恥を晒すのは勝手なのだけれど、最後くらいは友愛殿の潔さとやらを見たいもの。
それは兎も角、友愛殿の辞任が秒読みになった、とすると、今後の動きがどうなるかは当然気になってくる。
沖縄訪問前に友愛殿が剛腕殿に会ったところからすると、もしかしたら、友愛殿は自分の辞める時期さえも剛腕殿に決めて貰おうとしたのかもしれない。
少なくとも、普天間5月決着が駄目になった時期に辞任しても大丈夫かどうかの確認を取ったのではないか。
「剛腕のダブルの奇策」のエントリーで剛腕殿には2つの奇策があると言ったけれど、なにやら、それに向けての条件が整いだしたようにも見えなくもない。
2つの奇策とは、友愛殿を生贄に辞任させる策と、衆参ダブル選挙に打って出る策。
友愛殿が辞意を覚悟して、それについて剛腕殿にお伺いを立てたとすると「友愛殿を生贄にする」カードは剛腕殿に渡されたことになるし、もう一枚の「衆参ダブル選挙」のカードも、剛腕殿の手に届く所にまで来た。
だけど、事はそう簡単じゃない。なにせ剛腕殿自身がダークに染まってる。
友愛殿が辞任して、剛腕殿が幹事長のままで国民が納得する訳がない。民主党の代表選挙はどうするのか。検察審査会の「起訴相当」の件は?
そして参院選はどう戦うのか。
剛腕殿が、友愛殿と一緒に辞任にまで追い込まれる可能性を考えると、民主党内で院政を敷くための準備が必要になる。
その為には、「小沢的なるものの排除」をぶち上げている、前原大臣をなんとかしなくちゃならない。仮に5月に代表選が行われて、前原氏との対決ともなれば剛腕殿には分が悪い。
ここへ来て、剛腕殿の前原氏への批判が目につく。
7日の夜に宮崎市で開いた関係者らとの懇談会で「前原君はおれをたたくことで人気が出ている」とか、 「議員経験が浅いから、官僚の手のひらで踊らされている」とか発言したようだ。
もしかしたら、水面下で前原氏の猛烈な切り崩しにあって、党内のチルドレン達が、どんどん離れ始めているのかもしれない。
何やら、剛腕殿に焦りの色が浮かんでいるようにも見える。
検察審査会から「絶対権力者」とまで言われた剛腕殿が、党内の一大臣を口撃して牽制しなければならないなんて普通じゃない。
ひとつ、ふたつと、自分の手を晒すたびに、返って深みに嵌っていくのはよくあること。
もはや、剛腕殿の背中は煤けているのかも・・・
ひとつ晒せば自分を晒す。
ふたつ晒せばすべてを晒す。
みっつ晒せば・・・


鳩山由紀夫首相が今月3日夜、民主党の小沢一郎幹事長と東京都内のホテルで秘密裏に会談していたことが明らかになった。首相の沖縄訪問を翌日に控えており、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設問題について、党側の理解を求めたとみられる。また、夏の参院選への対応についても意見交換した模様だ。
首相と小沢氏は2人で会談したほか、平野博文官房長官が加わった会談もあったという。首相らは小沢氏に対し、普天間移設について政府の考え方を説明して理解を求めた。小沢氏は、政府の対応を見守る考えを示したという。
平野官房長官は6日の記者会見で、小沢氏との会談について「全くないと思う。(首相と)2人きりで『明日から沖縄訪問を頑張ってください』ということを含めて食事した」と否定している。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0506/TKY201005060420.html

【午前】10時56分、公邸に平野官房長官、北沢防衛相。
【午後】1時5分、平野長官、松野、滝野両官房副長官。4時41分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。俳優の船戸順さんと日本舞踊岩井流家元の岩井友見さんの「新たなる飛翔を祝う会」に出席し、あいさつ。6時47分、同ホテル内の日本料理店「なだ万」で平野長官と夕食。8時35分、公邸。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0503/TKY201005030234.html

「民意は移設断固反対であることを重ねてお伝え申し上げる」。この日の会談で大久幸助天城町長は、島内外から集めた2万5878人分の反対署名を首相に手渡し、強い口調で訴えた。さらに、基地反対の理由について「島には自然が豊かで貴重な動植物がたくさんある。今後、農業と観光で自立できる」と説明した。
「沖縄県民と私たちは歴史的にも民俗学的にも同胞だ。県民の気持ちは痛いほど理解できる」。大久保明伊仙町長は、沖縄の民意にも思いをはせる一方、目の前の首相に対して厳しい言葉をぶつけた。「たらい回しの議論ではなく、軍縮という議論に持っていくのが役割ではないのか」
報道陣を退席させた後の非公開協議で、首相は「(徳之島の住民が)考え直してみるか、という方向になるように努力したい」と決意を述べたという。会談後の記者会見で、高岡秀規徳之島町長は「首相は、民意を大事にすると言った。それに期待したい」と語り、両者の思惑の違いが浮かび上がった。
会談では、声をそろえ受け入れ反対を表明した3町長だが、今後の方針をめぐっては、微妙な温度差もある。首相との再会談について天城、伊仙両町長は「何回会おうと平行線だ」と否定的だったのに対し、徳之島町長は「しっかりとこの問題に対し向き合う姿勢がある」と含みも持たせた。首相は徳之島を自ら訪問することも含め、今後も3町長との協議を続行する方針だ。
=2010/05/08付 西日本新聞朝刊=
URL:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/170119

民主党の小沢一郎幹事長は7日、宮崎市で記者会見し、鳩山内閣や民主党の支持率が下落していることについて「党のトップをはじめ役員やその他いろいろな問題ももちろん、リーダーシップもあるかとは思う」と語った。鳩山由紀夫首相(党代表)に指導力の発揮を求めたものだ。
小沢氏はこれまで、首相の政権運営について表立った論評は避けてきたが、米軍普天間飛行場の移設問題の迷走もあり、苦言を呈したようだ。
一方、小沢氏は自らの進退について「(辞任は)ありません」と否定。内閣や党の支持率低下について「新聞とテレビの支持率は必ずしも正確ではない。そんなに悪い結果だとは思ってない」と強調した。さらに「選挙になると皆さんがどこかに(投票先を)決めるので当然、全体として上がっていく。選挙が終われば、数字はどこの党も下がっていくのが習い」と語り、強気の姿勢を崩さなかった。
小沢氏は会見に先立ち、同市内で連合宮崎の幹部らと会談。出席した連合関係者によると、小沢氏は参院選情勢をめぐる意見交換の中で「私のことを含めて、最近の状況を考えると頑張らないといかんな」と述べたという。
また、同日夕に市内のホテルで開かれた宮崎県選出の国会議員や県議らとの会食では、高速道路の新料金を巡る前原誠司国土交通相との対立が話題に。小沢氏は冗談交じりに「前原君はおれをたたくことで人気が出ている」と語ったという。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0507/TKY201005070517.html

民主党の小沢一郎幹事長は7日夜、宮崎市で開いた党所属県議や労組関係者らとの懇談会で前原誠司国土交通相について「議員経験が浅いから、官僚の手のひらで踊らされている」と述べ、同相の行政手腕を批判した。
小沢氏と前原氏は高速道路の新料金制度見直しをめぐり、激しい応酬を展開したばかり。小沢氏は会合で「前原氏は道路建設では費用対効果(を重視する)と言っているが、役人がつくり出したものだ。雇用など全体を考えてやらないといけない」とも指摘した。(2010/05/07-22:27)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010050701093
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しんじろう