サムライ・ブルー 一次リーグ突破

 
サッカー日本代表、やりましたね。一次リーグ突破です。

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前評判が芳しくなく、直前の親善試合でも4連敗とこりゃ期待できないな、と皆が思ったところでのこの快挙ですから、驚きと勇気を貰った方も沢山いらっしゃることかと思います。

それにしても、自国開催以外の一次リーグ突破は価値ありますね。自国がシード権がないですから、周りは強豪国ばかりです。

FIFAランクでは、オランダ4位、カメルーン19位、デンマーク36位、日本は45位ですから、皆、格上でした。

本田選手、長友選手良かったですね。早くも海外クラブからのオファーがあるとか。今回のデンマーク戦での戦いぶりで、各国の日本の評価が急上昇しているようです。



英BBC放送で日本-デンマーク戦を司会者として実況放送した元イングランド代表のリネカー氏「南アフリカ大会のライジング・サンだ」と絶賛。また、BBCは、本田選手のフリーキックをポルトガルのC・ロナウドになぞらえ「まるでロナルドのようだ」と興奮。

ブラジル民放テレビ・グロボは「大会を通じて日本は大きな進化を遂げている。進化した日本サッカーのルーツはジーコにある」と、これまた絶賛したようです。

また、FIFAは毎試合終了後に公式サイトに戦評を掲載しているのですけれども、日本-デンマーク戦について、「デンマークを超えた冷静な日本の試合運び」と紹介。「日本にとってデンマークを打ち負かすのは、本田圭佑と遠藤保仁の2つのワンダフルフリーキックと岡崎慎司のゴールで十分だった」とし論評しています。

そのフリーキックですけれども、今大会の公式球である、アディダス社の「ジャブラニ」は、南アフリカの公用語の一つであるズールー語で「祝杯、祝う」の意味をもつそうです。

この「ジャブラニ」は、ボールが伸びるのが大きな特徴で、今大会では、壁を越えた直接FKが曲がって落ちずに、そのままバーを超えてしまう場面が目立っています。



「ジャブラニ」は、表面皮革パネルを熱接合する「サーマルボンディング」技術を利用して、わずか8枚の皮革パネルを組み合わせて作られています。(2006年のドイツ大会の時の公式球「チームガイスト」は14枚)限りなく真球に近いボールとなっています。

皮革パネル数が少なくすることで、スイートスポットが「チームがイスト」に比べ約75%拡大、また、表面に凹凸加工をすることで、ボールが濡れた際の滑りやすさを抑えています。

その反面、真球に近づいた分、エネルギーの伝達効率が良くなりボールのスピードが向上し、同時にパネルの数が少なくなった分空気の乱れが起きやすいようです。

筑波大の浅井武教授によると、蹴ったときに発生する空気の渦が不規則に乱れるため、ブレ球になるとのことなのですが、各国選手たちも「ジャブラニ」には不満があるようで、イタリア代表GKのブッフォンなどは、「これほど重要な大会を、こういったボールで戦わなければならないのは、恥ずべきことだよ」とまで自身の公式サイトで述べています。

フリーキックを決めた当の本田選手でさえも、大会前から「予想以上に変。普通にけってもぶれるし、ボールが落ちないし、伸びますよね」とコメントしてますから、相当違和感があるのでしょう。

それでも、あの場面でフリーキックを決めるのですから、大したものです。

しかし、Jリーグでは2010Jリーグ公式試合球として、この「ジャブラニ」を採用していますから、他国よりは、このボールに慣れているという面はあるかと思います。その意味では、サッカー協会含め、裏方のサポートが、今大会の日本の活躍を支えているのではないでしょうか?

頑張れ、サムライ・ブルー。



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この記事へのコメント

  • 日比野

    mayo5さん、コメ、どうもです。
    >真球に近い方が乱れが少ない(!!)と思うのは理科系失格と言うことなんだろうか。・・

    開発元のアディダスに言わせれば、真球に近くなり弾道が安定しているという言い分のようですけどね。でも本田のFKは最初カーブ軌道を描いて、途中からシュートに変わってましたから、、理屈どうりとはいかず、ブレるのでしょうね。
    2015年08月10日 16:48
  • mayo5

    私は事実を否定しません。ただし、本当にブレルのかどうかも知りません。

    理屈道理にいかないのではなく、世間一般で言われている理屈が間違いだと思っています。誰かが言いだしたことを、理解もせず、検証もせず、受け売りしているだけだと思います。

    コピペしないで、自分でタイプすれば考えるのではないかなあ。コピペ大王、危うし

    私が強引に理屈付けたら、つぎのようになります。
    ・・乱れが少ない方が境界層が発達し、・・・、乱流状態になった時点のカルマン渦列の成長が大きくなる。その渦列によりボールが揺れる状況となる。

    高い煙突などの振動は、カルマン渦によるものであり、その振動を抑えるためにボルテックス・ブレーカという装置をつけます。これは大したものではなく、わざと出っ張りを作り渦列を均等に作らせないものです。
    サッカー・ボールの縫い目は、そのボルテックス・ブレーカの役目をはたしているのです。

    たぶん、これが真実ですよ。初めてまともに考えたけれど、これに違いない。グーグル先生も同意してくれると思います。
    2015年08月10日 16:48

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