「…だから奇兵隊内閣って言うんなら、憲法によれば半分までは民間人いいんだから、その、ほんとに違うところからたくさんその、閣僚入れて内閣作ったりしたら、それ名前に恥じないし、それからやっぱり奇兵隊や高杉晋作、坂本龍馬、幕末の志士たちは、自らは何もいらないと、新政府は違う人たちでやってくれと言ってたのに、もう菅さんも含めて野心いっぱいなのに、よくそれ言うなと思うんですよ。」青山繁晴 6/9「青山繁晴がズバリ!」
菅@けものへん殿の行動原理が、自己防衛本能に根ざした「けものへん」だとするならば、これからの行動は、表面上は如何にも国民のために動いているように見えたとしても、その裏には、自己防衛という狙いが隠れている。
たとえば今回の参院選の日程ひとつとっても、顔を挿げ替えて、内閣支持率が上がっている内にさっさと選挙をしてしまおうという目論見があると言われている。
郵政関連見直し法案にしても、今国会の成立を期す、と国民新党と合意していたにも関わらず、選挙を優先して、延長はしない方針を出している。
また、赤松口蹄疫事件の影響で、宮崎県中を選挙で走り回るのは拙いから、選挙を延期すべきだとの自民党から申し入れをしているけれど、これも無視する可能性がある。
冒頭のコメントにもあるように、青山繁晴氏も 6/9放送の番組で、今回の騎兵隊内閣発言に絡んで、菅首相を指して「ズル菅」と呼んでいる。これも「けものへん」を持つ漢字の「狡さ」が現れたもの。
ただ、菅@けものへん殿にしてみれば、自身の自己防衛本能がその行動原理の根底にあると思われるので、国民を一切無視するそのやり方に反発の声が高まって、強硬するは拙いと察知すれば、あっさりと選挙日程を伸ばす可能性はあると思う。
つまりは、自己防衛のためという視点から見れば、菅@けものへん殿は、参院選までは「狡」の一字によって、支持率を下げず、同時に不支持率を上げないことを最優先に行動すると考えられる。つまり「猫」を被っているだろうということ。
そして、参院選に辛勝又は大勝したらどうなるかといえば、次の代表選での勝利を「狙い」にくると見る。この「狙」の一字も「けものへん」の属性。
具体的には、この間の代表選で自分を支持してくれた、民主党内の各グループからの支持の「獲」得運動と、剛腕殿グループを切り崩す、チルドレン「狩」り。
これもまた、「けものへん」の属性。
そしてもし、9月の代表選に勝ってしまったら、菅@けものへん殿は、ようやく本性を露わにすると思う。
つまり、首相という「猊座」に座っては「独善」に好きなことを始めるように思えてならない。なぜなら、選挙というものを考えなくてよくなって、自分を脅かす存在が現れたとしても、好き勝手に粛清できるから。
亀井前大臣を容赦なく辞任に追い込んだやり口から見て、自分に歯向かうものは容赦なく切り捨てるようになってもおかしくない。それも自己防衛本能に根ざした「けものへん」な行動の一環なのかもしれない。
それにしても、もし、菅@けものへん殿の一字、いや偏が「けものへん」であるならば、彼が日本の首相になったのは、日本の不幸でもあるし、本人にとっても不幸であると思われる。
というのも、今の日本において、首相という存在は、批判されることはあっても、褒められることは殆どないから。景気回復させても「当たり前」、災害に対して迅速な対応をしても「当たり前」。
褒められるのは、首相を退いてからの話であって、現職であるうちは、褒められることはまずない、と思ったほうがいい。
そんな役職に、自己批判されるのが大嫌いで、徹底的に自己防衛を考える菅@けものへん殿が自ら飛び込んでゆく。
おそらく国会のみならず、ぶらさがり会見などで、少しでも批判されようものなら、すぐに自己防衛としての攻撃を始めて、会見取りやめなんてことも起こり得る。
まるで、自分で死地に飛び込んでいくかのよう。
そんな、自己保身の塊で、自分を批判する相手を粛清するような人が、権力を握って、批判者を次々と粛清し続けたらどうなるかというと、最終的にはイエスマンばかりしか周りにいなくなる。そして、「独善」だった菅@けものへん殿は、孤「独」になってゆくだろうと思われる。
菅@けものへん殿の政権は、意外と長くないかもしれない。

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