総理の一字シリーズをまた、エントリーしてみたい。
正直なことを言えば、カンガンス殿を総理の一字シリーズで取り上げることになろうとは、情けない気持ちで一杯なのが偽らざる心境なのだけれど、まぁ仕方がない。
小泉元総理以下、友愛殿までの「総理の一字」はどうであったについては、下記を参照されたい。
総理の一字(福田総理考 その1)
総理の一字(麻生総理考 その1)
エンドレス政権交代(総理の一字 ~鳩山首相考~)
菅首相の行動原理を表す一字は何であるか。
実はなかなか浮かばなかった。なぜかと思いめぐらせているうちに、もしかしたら「字」ではなく「偏(へん)」ではなかろうか、と思い当たった。
漢字には、部首といって、漢字を構成する字形要素の一つである偏や旁を、漢字を分類する際の基準として定めたものがあるけれど、部によって漢字を分類すると、その最初にはその部の部分だけによって成り、何の変形もしていない字がその部の代表として置かれることになるから、その代表となる字の性格を元に分類される。
たとえば、人偏を持つ漢字には、「休」「仲」「位」「働」「信」などがあるけれど、それぞれ次のような成り立ちを持っている。
「休」…人が木のかげでゆっくりする様子からできた漢字
「仲」…人の真ん中、兄弟の真ん中ということからできた漢字
「位」…人があるところに立つ、ということからできた漢字
「働」…人がよく動く、ということからできた漢字
「信」…人がはっきりものを言う、ということからできた漢字
とまぁ、人偏を持つ漢字には、「人が」何々をするとかいう具合に、「人」をその属性として持っている。
では、カンガンス殿の一字、いや偏は何か。
それは「けものへん」だと思われる。
カンガンス殿にはどうしても、けものへんの漢字のイメージが付きまとう。けものへんを持つ漢字を次にいくつか列挙してみると次のとおり。
2画:犯
4画:狂
5画:狗・狐・狛・狙
6画:狩・狡
7画:狽・狼・狹(狭6)・狷
8画:猊・猜・猫・猛
9画:猶・猴・猥・猪(猪8)
10画:猿・獅・猾・獲
13画:獪・獨(独6)
どれもカンガンス殿のイメージに被るのだけれど、その中でも特にイメージとして思い浮かぶのは、次の漢字。
「猜」「狡」「狭」あたり。
疑り深く、ズルく、考えが狭い、どうしてもこんなイメージが付きまとう。
自然界では、けものは弱肉強食の世界に棲んでいるから、生きるために、常に襲われないか警戒して、相手を出し抜いてでも餌を漁り、今日だけ、という狭い考えでいるのも、けものの性(さが)とでも言うべきなのかもしれない。
これまでのカンガンス殿の国会答弁などを聞いていると、大抵は、相手の話を聞かず、支離滅裂であっても、相手を遮って、自己弁護に終始する発言が多い。
いまやすっかり有名になった感のある、TV番組で、安倍元総理にシンガンス容疑者の釈放要求に署名したことを突っ込まれたときの、ドリフのBGM付の画像でもそれが良く表れている。安倍元総理が喋っている途中でも口をはさみ、ちょっと黙っててくれと言われる始末。その「狼狽」振りは「けものへん」に相応しい。
こうした行動も、その奥に潜むものを探っていくと、自己防衛本能というか、自分の身を守らんが為に、殊更に他者を攻撃したり、言い訳に終始したりしているように思える。
ある意味、自然界で生き伸びるための「けもの」のような行動原理に近いと言っていいのかもしれない。

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almanos