敷島の大和男児の行く道は 赤き着物か白き着物か

 
菅新政権の組閣人事の大枠が見えてきた。

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枝野行政刷新相を党幹事長、仙谷国家戦略相を官房長官、民主党代表選で争った樽床伸二衆院環境委員長を国会対策委員長、副幹事長を細野氏にすることでほぼ固まったようだ。

樽床氏を国対委員長、副幹事長に細野氏を据えるあたり、剛腕殿グループに配慮したと言えるけれど、5日の日中に民主党党本部で、枝野、仙谷両氏と断続的に人事構想について協議したというから、この菅、枝野、仙石の3人体制を中心とした政権作りを進めていると言える。

菅、枝野、仙谷の3氏は、1996年の旧民主党結党時からの「オリジナル民主党」の一員だったから、純・民主党に戻った形。

ここまでくると、剛腕殿率いる自由党が合流する以前の形を彷彿させるから、表向きには剛腕殿の影を消すことに成功したといっていい。

民主党に対するイメージはぐっと刷新され、参院選での単独過半数の目も出てきた。勿論、それが日本にとって良いかどうかは別の話だけれど。

党内には、こうした露骨な剛腕隠しの人事に対して、早くも軋みが聞こえてきているようだけれど、選挙に勝ちさえすれば、そうした声も抑え込めるだろう。だから今はこの路線で参院選に突入すると見る。

新党改革の舛添代表も、菅政権であれば、一緒にやれる、と連立への色気を見せているから、参院選で民主党がたとえ辛勝くらいであっても、いくつかの他党をくっつけて安定政権とする可能性だってある。

ただ、今回の「小沢外し」人事は、民主党の取り得る最高の手段で、これでコケたら、民主党にはもう後がない。有権者も剛腕が居なくなったのだから、と、最後のチャンスを与える形になるように思う。

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今の日本が、外交も内政もこんなにボロボロになってしまったのは、友愛殿と剛腕殿だけのせいだったのか、それとも、この8ヵ月の間に民主党が散々見せた、現実と向き合わずにジミンガ―ばかり叫ぶ無責任体質の故なのかという認識の差が、次の参院選の明暗を分けると思われる。

現状の空気は明らかに前者。このままでは、おそらく有権者は最後のチャンスを与えると思う。それがたとえ、地獄への特急列車だったとしても、次の停車駅は3年後。

果たして、そこまで考えての選択をするかどうかは分からない。それほど、イメージの力、剛腕殿の悪役振りは半端なかったということ。

政治をゲームのように軽く考えるのか、それとも、人の生死がかかる一発勝負で、万にひとつの失敗も許されない大切なものなのだと考えるのかの差がそれを決める。

今回の菅政権の発足によって、政局というか、日本の命運はほぼ民主党だけに委ねられてしまった感がある。

もう、多分、自民党を含め野党の出番はない。唯一、残された国会会期内で、カンガンスなトンデモ発言をバカスカ炸裂させて、国民を不安にさせるくらいが関の山。

トコトンまで墜ちないと分からないのは不幸なことではあるけれど、これも、イメージ選挙から脱却して、本当の意味での民主政治というものを自覚するための試練なのかもしれない。

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画像「組閣本部」3氏で挙党態勢大丈夫?…菅人事1

 菅新首相は5日、内閣・民主党役員人事の調整を本格化させた。

 「民主党らしさ」をキーワードに清新な面々を選ぼうとしているが、党内では、人事につきものの嫉妬(しっと)や怨嗟(えんさ)の声が早くも渦巻いている。「党内力学」にも配慮しなければならず、新首相の悩みは大きい。

 菅新首相は5日深夜、首相官邸で記者団に内閣・党役員人事の構想の一端を明らかにした。

 枝野行政刷新相を党幹事長、仙谷国家戦略相を官房長官、民主党代表選で争った樽床伸二衆院環境委員長を国会対策委員長に――。菅氏は「これから、我が党はたくさんの人材がいるから、3人に相談しながら人選を絞っていきたい」と語り、人事の詰めを3氏とともに行う考えを強調した。

 菅氏は7日に民主党役員人事、8日に組閣を行う。5日の日中は党本部で、枝野、仙谷両氏と断続的に人事構想について協議した。菅、枝野、仙谷3氏は、いずれも1996年の旧民主党結党時からの「オリジナル民主党」の一員だ。3氏で事実上の「組閣本部」をつくった形だ。

 ただ、党内には不満が募っていた。枝野、仙谷両氏は前原国土交通相を支持するグループに所属しているため、菅氏のグループからは「これでは『凌雲会(前原グループの正式名称)内閣』じゃないか」との声が上がっていた。別のグループでも「枝野、仙谷両氏は何の権限があって菅氏と一緒にいるのか」との指摘が出ていた。

 首相が樽床氏も含めた人事を明らかにしたのは、党内のこうした批判をかわす狙いがあったと見られる。

大物政治家への登竜門ともされる官房副長官人事も、菅グループの中堅には、やっかみの対象だ。

 副長官に内定した古川元久内閣府副大臣は前原グループ、再任予定の松井孝治副長官も、最近はグループ活動から距離を置いているが、かつては前原グループに所属していたためだ。

 古川氏は旧大蔵省、松井氏は旧通産省出身で、鳩山政権の経済財政政策を支えてきた。菅氏は両氏を「即戦力として欠かせない」と考えているようだが、菅グループは「首相官邸に菅さんを本気で支える人がいなくなる」と反発している。

 「枝野幹事長」には、党全体から不安の声が上がっている。

 枝野氏は小沢幹事長に批判的な議員の急先鋒(せんぽう)だ。菅氏の側近議員は4日深夜、菅氏に電話で、「小沢氏を刺激しすぎやしないか」と懸念を伝えたが、菅氏は考えを曲げなかったという。枝野氏を嫌う小沢氏周辺は「枝野氏に党内の実務は出来ない。事業仕分けで顔が売れたから、参院選の客寄せパンダで使われるだけだろう」と冷ややかに語る。

 菅氏は周辺に「人事で党が割れたりするような事態は避けたい」と語っているが、党内では「スタートからこれだけの不満を抱えて、菅氏は党をまとめていけるのか」(関係者)と不安視する声も出ている。

 「組閣本部」が最も悩んでいるのが、党内最大勢力の小沢氏を支持するグループの扱いだ。


 菅氏の側近議員は「『菅政権』が小沢氏らを外す人事を断行し、国民にアピールすることができれば、参院選の結果もおのずとついてくる」と述べ、「小沢外し」が参院選対策につながると強調する。

 一方で、慎重論もある。小沢氏は、菅氏の党代表の任期満了となる9月の代表選で対抗馬を立て、勝負を挑む姿勢を示唆している。「まともにケンカしたら、小沢氏には勝てない。上手に取り込むべきだ」というわけだ。国対委員長に、小沢グループが代表選で事実上支援した樽床氏を据える狙いについて、菅グループ幹部は「小沢グループがどう反応するかを見てみたいからだ」としている。

 もっとも、党内では小沢氏の求心力低下もささやかれている。

 「小沢グループ」の中心となる「一新会」はこれまで、「小沢氏を支持する議員は党内に150人」と「数の力」を誇示してきたが、代表選での樽床氏の票は129票にとどまった。

 小沢氏の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件では、小沢氏に対する検察審査会の2度目の議決が迫っている。

 一新会の松木謙公事務局次長、小沢氏の元秘書の樋高剛衆院議員、佐藤公治参院議員といった面々は、「小沢氏に心酔しており、どこまでもついて行くだろう」(中堅議員)と見られている。しかし、それ以外の大多数の「親小沢」とされる議員が、政治とカネの問題を抱え、幹事長からはずれ、党の政治資金も扱えなくなる小沢氏についていくかどうかは不透明になっている。

 実際、これまで小沢氏と協調関係を築いてきた参院民主党は、菅氏になびきつつあるとされる。

 菅氏は5日午前、輿石東民主党参院議員会長に電話で蓮舫参院議員の消費者相起用を求めた。輿石氏も快く承諾したという。

 小沢氏に近い輿石氏は夏の参院選の「改選組」の一人で、苦戦が予想されている。参院では「人事の清新さは選挙結果に直結する。輿石氏は今後、菅氏との距離を縮め、政権への影響力を強めていくつもりだろう」との見方も出ている。

(2010年6月6日10時34分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100606-OYT1T00236.htm



画像与野党から国会延長・参院選先送りの声

 与野党幹部から6日、「菅新政権」が8日に誕生することを踏まえ、国会の会期延長と、延長に伴う参院選の先送りに関する発言が相次いだ。

 自らも今夏改選となる輿石東民主党参院議員会長はNHKの番組で、6月16日までの国会会期を前提に、「(参院選は)7月11日だろうという想定で候補者は走っている。その人たちのせっぱ詰まった考えにも対応しないといけない」と述べ、参院側の意向を踏まえて慎重に判断すべきだとの考えを示した。今後、菅新首相と党幹事長に内定した枝野行政刷新相と相談する意向も示した。

 鳩山政権は参院選の日程を「6月24日公示―7月11日投開票」とする方針だった。「菅新政権」では、郵政改革法案の成立を目指し、会期を2週間程度延長することを検討している。この場合、参院選の日程は「7月8日公示―同25日投開票」にずれ込む見通し。

 新政権で要職に起用される方向の民主党の玄葉光一郎衆院財務金融委員長は、フジテレビの番組で、「個人的には(参院選は7月)25日になると思う」と述べた。国民新党の下地幹郎国会対策委員長も同じ番組で、「重要法案が残っている。延長して法案をしっかり整えて、それから選挙をやって信を問うのが当たり前だ」と語った。

 同党代表の亀井金融相はNHKの番組で、「会期延長すれば、その間、国民に訴える時間が長くなる」と語り、会期延長が新政権のアピールにつながるとの見方を披露した。

 一方、自民党の谷垣総裁は同じ番組で、「新政権は参院選目前なので、どういう対立軸、選択肢が国民に用意されているか、国会で整理しないといけない。菅新首相の所信表明、代表質問に加え、予算委員会を開き、新内閣の方針に野党が問題点をぶつけるべきだ」と強調した。予算委員会を開くには会期延長が不可欠とみられている。

(2010年6月6日14時08分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100604-612891/news/20100606-OYT1T00419.htm



画像民主との連携あり得る=舛添氏

 新党改革の舛添要一代表は4日午後、民主党の新代表に菅直人氏が選出されたことについて「小沢一郎氏の影響力がそがれるなら、民主党の良識ある人と一緒にやることはやぶさかでない」と語り、将来の民主党との連携に前向きな考えを示した。また、「一緒に政界再編をしようというなら、あらゆる可能性を模索する」と述べた。
 ただ、「今の民主党マニフェスト(政権公約)では駄目だ」と指摘。連携する場合は民主党の政策変更が前提になるとの立場を示した。 (2010/06/04-13:30)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010060400445



画像社民に閣外協力要請の考え…民主・輿石参院会長

 民主党の輿石東参院議員会長は6日のNHKの番組で、連立政権を離脱した社民党に対し、閣外協力を求める考えを示した。

 輿石氏は「社民党とはこれまで一緒にやってきた。今後も閣外協力という形で、選挙協力を含めて考えていかなければならない。(社民党の協力がないと)参院では1票の差で法案が成立したり、しなかったりする」と述べた。

 これに対し、社民党の福島党首は同じ番組で、「野党だから閣外協力は考えていない」と語った。ただ、今国会で審議中の労働者派遣法改正案と郵政改革法案については成立に協力する考えも示した。

(2010年6月6日14時00分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100604-612891/news/20100606-OYT1T00412.htm

この記事へのコメント

  • mor*y*ma_*atu

    刀の写真を見てピントきたので、、、刀とは相手を切り捨てる武器の象徴ですね、政治に刀を揮うのは最後の手段で、最も下手な方法です。討ち死にするしかない。相手の意見と折り合う為には剣(両刃)でなくてはいけません。相手の意見を刃で切るばかりではなく、自らの意見も刃で切る事をしないと治まりませんね。幕末での天誅組や新選組などを見れば刀で解決できるのは無理だと歴史から学ばなければいけません。江戸城の無血開城などが剣による話し合いが良い例です。剣の心で臨まないといずれは世界大戦に突入するような孤立無援の連盟脱退などに陥るのではないでしょうか。
    2015年08月10日 16:48
  • 日比野

    こんばんは。mor*y*ma_*atuさん。刀の写真は・・下の画(リンかけ)にかけた関係で、使ったのです。ええ勿論、この刀は「備前長船」ですとも。ついでに題名も(リンかけ)にひっかけてます。こんなことしてるから、画を選ぶのにいつも1時間以上もかかったりしてるのですけど。。
    脱線しました・・
    相手の意見と折り合う為には両刃でないといけない、そのとおりです。それが民主党にあるか、といえば、・・・ですね。あえて言葉にしませんけど。
    2015年08月10日 16:48

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