友愛殿を常識で考えてはいけない

 
「トップを代えれば済むと考えるのは私は違うと思う。特に選挙が近くなるとそんな声が出がちだが、国民は見ている」
岡田外相

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6月1日、自民党は友愛殿に対する問責決議案を参院に提出する方針を固めたようだ。野党各党に共同提出を呼びかけ、連立を離脱した社民党にも同調を求める構え。社民党も賛成する方向で党内調整を行うことを決めている。

参院での野党の議席数は、連立離脱した社民党を含めると、120議席になるから、民主党や国民新党からの造反議員ないし、棄権者が数名出ただけで、可決してしまう。

まぁ、問責決議案が通ったところで、拘束力はないから、友愛殿が辞任したり、内閣総辞職したりする義務はないのだけれど、普通は、問責決議が通ることを切っ掛けに辞任に追い込まれるケースが多い。

ただし、これは相手がマトモな人の場合。多分、友愛殿いや、民主党は平気で無視するだろう。これまで民主党が国会で何度も強行採決を繰り返してきたやり口からみれば、問責決議なんて蛙の面になんとやら。殆ど意味を為さない可能性が高いと思う。

ただ、それでも決議を出すこと自体には、意味がある。民意の代弁にはなるから。

進退問題が取り沙汰されている友愛殿は、1日夕方、剛腕殿と、輿石参院議員会長と今後の政権運営について意見交換したそうだけれど、結論は出ず、改めて協議することになったと報道されている。

勿論、友愛殿の進退問題についても話が上がったと思われるのだけれど、何でも友愛殿が首相を辞める意思がなく、協議は難航したらしい。

友愛殿は、空気を全く読まず、人一倍首相で居たい御仁。そう易々と引き下がる筈もない。もしかしたら、脅したって効かないかもしれない。そんな常識が通じる御仁ならとっくの昔に辞めている。

友愛殿と剛腕殿、そして輿石氏との会談で、夏の参院選の見通しも当然話題になった筈。

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民主党は、5月中旬に党独自の参院選情勢に関する世論調査を実施しており、その結果、夏の参院選の予想獲得議席数は、最高で40議席台後半、最悪だと29議席になったという。

これは、社民党の連立離脱前の数字だから、今はもっと悪くなっている可能性がある。少なくとも、友愛殿のまま参院選に突入する限りは悪くなることはあっても、良くなることはないだろう。

それが分かっているからこそ、剛腕殿や輿石氏は、この数字を見せて、辞任を迫った可能性が高いと思われる。こんな数字を見せられたら、辞任も仕方がない、となるのが普通だと思うけれど、そこはそれ、友愛殿。そんな常識は通じない。

建前上、総理大臣を辞めさせる権限は、本人以外には誰にもない。やるなら、衆院で内閣不信任案を決議するしか方法がない。もしも、剛腕殿がそんな動きを見せたら、今度は友愛殿が剛腕殿を罷免するかもしれない。

筋を通した福島社民党党首を、情け容赦なく罷免した友愛殿のやり口からみると、剛腕殿だって罷免したっておかしくない。だから剛腕殿も迂闊に動けない。

これまで、友愛殿の「常識知らず」によって、散々国民が迷惑を被っているのだけれど、それが、今や、民主党に牙をむけた形になっている。これほど厄介なものはない。流石、ブーメラン政党だけのことはある。

一方、自民党などの野党にとっては、友愛殿に粘りに粘って、参院選に突入して貰いたい筈。友愛殿が党首でいる限り民主党の支持率は回復することはないから。

そして、参院選で大勝して「ねじれ国会」を発生させる。それが自民党あたりの思惑だと思われる。

ただ、もしかしたらの話だけれど、たとえ、参院選で民主党が大敗したとしても、友愛殿は自分で辞めるなんて言わないかもしれない。それほど「首相の座」に固執している雰囲気を感じている。

まさかとは思うけれど、友愛殿の常識知らずは、自民党の思惑も、剛腕殿の思惑をも、斜め上に飛び越えてしまうかもしれない。

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画像首相進退、協議継続へ 小沢幹事長・輿石氏らと会談2010年6月1日21時47分

 鳩山由紀夫首相は1日夕、国会内で民主党の小沢一郎幹事長、輿石東参院議員会長と前日に続いて会談した。首相の進退を含め、今後の政権運営について意見交換したが結論は出ず、改めて協議することになった。民主党内には内閣の支持率下落を踏まえ、参院を中心に首相退陣論が強まっているが、首相は続投意思を変えておらず、協議は難航していると見られる。今国会の会期末が16日に迫る中、野党側は内閣不信任決議案や首相の問責決議案の提出を検討しており、首相の政権運営も厳しさを増している。

 首相と小沢氏らとの会談は1日夕、約30分間行われた。途中からは平野博文官房長官も約15分間加わった。

 会談後、小沢氏は「今日は3人で国会情勢を中心に意見交換した。明日以降、継続して協議するということで今日は別れた。協議の結果を受け、必ず記者会見という形で皆さんにご説明する」とのコメントを出した。平野氏も記者団に「昨日、短時間で3者で状況分析をしたが、今日改めて意見交換をした。引き続き話し合う」と語った。

 会談に先立ち、小沢氏は国会内で国民新党代表の亀井静香金融相と会談した。席上、亀井氏は「国民新党としては全力を挙げて鳩山政権を支え続ける。参院選についても全力を挙げてやる」と語り、首相の続投支持を表明した。

 ただ、参院民主党の首相退陣論は収まっていない。この日、輿石氏や高嶋良充参院幹事長、平田健二参院国会対策委員長らは国会内で参院常任役員会を開催。桜井充参院政審会長が「現場で戦っている候補者たちの声をきちんと総理に届ける場所をつくってもらいたい」と主張。会合では首相批判が続いたという。

 高嶋氏は会合後の記者会見で「選挙戦が展開できるような局面打開をここで図っていくべきではないか。そういうことを進言している」と指摘。そのうえで「表紙を代えれば支持率は上がる可能性が高い」と語り、首相交代に言及した。

 これに対し、首相を擁護する声もある。岡田克也外相は同日の記者会見で「トップを代えれば済むと考えるのは私は違うと思う。特に選挙が近くなるとそんな声が出がちだが、国民は見ている」と批判。参院選の改選組の一人も「自分の選挙で都合が悪いからこれまで支えてきた鳩山さんを降ろそうという動きは卑怯(ひきょう)だ」と語った。

 一方、社民党の政権離脱で参院の与党系会派は過半数を1議席だけ上回る122議席となり、国会運営は厳しくなっている。郵政改革法案を審議する参院総務委員会と、労働者派遣法改正案を審議する参院厚生労働委員会は、いずれも社民党議員が反対に回れば、与党系議員だけでは過半数に達しない。

 さらに、自民党など野党側が参院で首相の問責決議案を提出すれば、与党系議員に造反者が出れば決議案が可決されかねない状況だ。民主党沖縄県連代表の喜納昌吉参院議員は同日、記者団に「筋の通っている問責ならいいが、党利党略ならば困る。まず中身を吟味する」と語り、場合によっては賛成もあり得るとの姿勢を示した。

 問責決議案には法的拘束力はないが、可決されれば政権運営への打撃は大きい。自民、公明両党は今週中にも、内閣不信任決議案と首相問責決議案を衆参両院にそれぞれ提出する構えを見せている。社民党幹部の一人はこの日、記者団に「不信任と問責は賛成の方向で調整している」と語っており、社民党が野党色を鮮明にすれば終盤国会が緊迫するのは必至だ。

URL:http://www.asahi.com/politics/update/0601/TKY201006010447.html



画像自民、首相問責決議案提出へ…社民にも呼びかけ

 自民党は1日、鳩山首相に対する問責決議案を参院に提出する方針を固めた。

 参院自民党は、野党各党に共同提出を呼びかけるほか、連立政権を離脱した社民党にも同調を求める方針だ。

 参院自民党幹部は1日午前の党役員連絡会で、「郵政改革法案などの審議状況を見極めて提出時期を検討したい」と述べた。

 問責決議案は内閣不信任決議案と異なり、可決されても法的拘束力はないが、政府・与党の国会運営に与える影響は大きい。首相問責決議案は、2008年6月に福田首相、09年7月には麻生首相に対する決議案が、それぞれ可決された例がある。

(2010年6月1日14時43分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100601-OYT1T00659.htm



画像社民、首相問責決議案も賛成へ…不信任に加え

 社民党は31日の国会対策役員会で、野党が衆院に提出を検討している鳩山内閣への内閣不信任決議案に加え、鳩山首相に対する問責決議案が参院に提出された場合にも、それぞれ賛成する方向で党内調整を行うことを決めた。


 支持率が低下した鳩山政権との対決姿勢を鮮明にすることで、夏の参院選での支持拡大につなげる構えだ。

 ただ、社民党内では、参院選で民主党と選挙協力を行う地域もあることから、「棄権にとどめるべきだ」との声も出ている。

 これに関連し、社民党の福島党首は31日のテレビ朝日の番組で、「不信任案に反対するのは難しい。党内で議論する」と語った。

(2010年6月1日01時49分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100601-OYT1T00108.htm?from=main2



画像問責決議(もんせきけつぎ)

参議院で閣僚個人の責任を問うための決議

内閣総理大臣(首相)やそれぞれの国務大臣について、不適任だと判断したときに、参議院で行われる決議だ。衆議院の権限である内閣不信任決議と同様に、国会の内閣に対する意思表示を決議する。

首相や国務大臣がスキャンダルや監督責任を問われる形で決議されることが多く、特に野党が政権与党に対抗する手段として、問責決議案が提出される。内閣不信任決議が内閣全体に対する決議となるのに対して、問責決議は国務大臣個人の責任を問うものだ。

内閣不信任決議は、衆議院で行われることが憲法で規定されているが、参議院には、そのような権限は与えられていない。そのため、問責決議が参議院で可決されたとしても、内閣が総辞職したり閣僚が辞任したりする必要はない。

しかし、内閣は国会に対して連帯責任を負うことから、問責決議が可決されれば、何らかの形でこれに応えなければならないと考えられている。実際、内閣が問責決議を無視するようなことにでもなれば、国会審議が空転することになるだろう。

1998年10月には、防衛庁の不祥事に対する監督責任が問われ、額賀防衛庁長官(当時)に対する問責決議が可決された。その後、額賀長官は辞任に追い込まれている。

▲関連キーワード「内閣不信任決議」

(2001.03.13更新)

URL:http://www.weblio.jp/content/%E5%95%8F%E8%B2%AC%E6%B1%BA%E8%AD%B0



画像民主調査、参院選、最悪で29議席 2010.5.31 01:30

 民主党が5月中旬に党独自の参院選情勢に関する世論調査を実施し、獲得議席が最少のケースでは選挙区と比例代表を合わせて29議席にとどまり惨敗に終わるという分析結果を出していたことが30日分かった。民主党幹部が明らかにした。この場合、民主、国民新の与党両党が参院で過半数を獲得するのは絶望的だ。調査は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題での社民党の連立離脱以前の段階のもので、現時点で再調査すればさらに厳しい結果が出る可能性がある。

 この分析は、世論調査の結果に基づき、民主党選挙対策委員会などが持つ情報を加味して、参院選の獲得議席を予測したものだ。調査結果と分析内容は極秘扱いとされており、「小沢一郎幹事長ら数人しか知らない」(党幹部)という。結果を知る数少ない党幹部は、「最も良くて40議席台後半だが、最悪の場合は29議席だ」と述べた。

調査結果の内訳をみると、選挙区では、中国、四国、九州などの西日本や関東で特に劣勢が目立つ。

 全国に29カ所ある改選1の選挙区(1人区)で、民主党が確実に獲得できそうなのは岩手、奈良など数議席にとどまった。平成19年の参院選では、当時与党だった自民党が6勝23敗で惨敗したが、今回の民主党調査は、前回参院選とまったく逆の傾向を示している。

 また、民主党は小沢氏の主導で2人区に候補者2人を擁立してきたが、福島などを除き、共倒れが「続出」するという結果が出た。5人区である東京でも1議席しか獲得できない。

 比例代表は、民主党は19年の参院選で20議席だったが、今回は「最悪で10議席」に落ち込む可能性があるとされた。

 民主党の石井一選対委員長は27日の講演で、参院選について「選挙区では30議席、比例代表で17、18議席はとれる」と、計48議席との見通しを語ったが、最も楽観的な観測に沿って分析した発言とみられる。

民主党は、参院選で大敗しても衆院で圧倒的多数を占めており、衆院での首相指名選挙に勝つことはできる。だが、参院選敗北が政権崩壊につながった例は珍しくない。19年7月の参院選では、37議席だった自民党の安倍晋三首相(当時)が同年9月に辞任に追い込まれた。10年参院選でも、44議席だった同党の橋本龍太郎首相(当時)が退陣している。

 一方、民主党幹部は30日、都内で記者団に、党内から鳩山由紀夫首相の退陣論が出ていることに関し、「参院(民主党)の人たちが鳩山さんではダメだと言っている状況で、『あくまで鳩山さんで行きます』と言うのはとても難しい」と語った。

 今回の調査結果は、民主党内の鳩山首相退陣論に拍車をかける可能性がある。また、仮に参院選まで鳩山首相が続投できたとしても、民主党の参院選での獲得議席が、調査結果の最少のケースに近い結果となった場合、首相退陣は不可避とみられる。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100531/stt1005310132002-n1.htm

この記事へのコメント

  • グー

    いつも楽しみにしております。◯◯に刃物と言いますが、最も危険な刃物を最も危険な人間に持たせてしまいました。世間的には傀儡政権、小沢氏の操り人形などと言われていますが、党の役職を決める権限を持っているのは党首である鳩山氏、内閣の解散権を持っているのも首相である鳩山氏。仮に支持率が0%であっても法的には辞任しなければならない定めもなく、だれにも刃物を取りあげられるルールがありません。好き放題に振舞える魔法の刃物を◯◯が容易く手放すとは考えがたく、任期一杯、好き勝手に振り回す危険すらありそうです。しかも世間から見えるキャラを最大限利用した計算ずくとも捉えられるような・・。「辞めろ」の声も「もっと頑張れの叱咤激励」と意図的な誤認。並の黒さでできることでなく、危険な刃物を預けてしまったことを最も悔やんでいるのは小沢氏かも知れません。
    2015年08月10日 16:48
  • 日比野

    グーさん。こんにちは。

    >世間的には傀儡政権、小沢氏の操り人形などと言われていますが、党の役職を決める権

    限を持っているのは党首である鳩山氏、内閣の解散権を持っているのも首相である鳩山氏

    。仮に支持率が0%であっても法的には辞任しなければならない定めもなく・・・

    そうなんですよね。首相の権限はかなり絶大です。

    なんでも、剛腕殿が「お前が辞めないなら俺が辞めるぞ?」といったら、友愛殿は「どう

    ぞ」と言ったとか言わないとか・・・
    http://alfalfalfa.com/archives/396125.html

    半端ないですよ。この常識の無さは。
    2015年08月10日 16:48

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