7/24追記:後編が予想以上に長くなりそうですので、都合3回に分けます。申し訳ありません。
まぁ、素人の駄文ですし、文章読本的なものでもなんでもありませんので、話、十分の一程度にお読みいただければ幸いです。
筆者は、ブログを書くにあたって、次の3点に注意しています。
1.切り口が面白いか
2.論理的で、説得力がある文章になっているか。
3.読みやすい文章になっているか
これらについて…
1.切り口が面白いか
切り口が面白いか否か、というのは、記事を書く本人には、なかなか判らないものだったりします。自分で自分を客観的に視ることは、中々難しいからです。
自分で、「これは面白いぞ」と思ってエントリーした記事が、案外そうでも無かったり、逆に「今日のは出来が悪いな」と思ったものが意外と反響があったりするなんてことはよくあることです。
結局のところ、切り口が面白いかどうかの判断は市場に出してみるまでは、中々分かるものではなくて、自分で面白い、面白くないなどと考えたところで、それは独りよがりにしか過ぎない可能性があるということです。
では、そうであるのに、なぜ筆者が、切り口が面白いかどうかに注意しているのか。
それは、切り口の面白さというのは、「着想の斬新さ」や「アイデアの豊富さ」に繋がると思うからなのです。
ぶっちゃけて言えば、「なるべく人の言っていないことを考えてみる」ということです。
筆者は、「他の人が考えていない事を考えてみる」という試み自体が、斬新な発想を生む母体になっているのではないかと思っています。
ただ、この「なるべく人の言っていないことを考えてみる」というのは、言葉は非常に簡単ですけれども、実際やるのはとても難しい。
というのも、「人の言っていないことを考える」為には、まず、「人様が何を言っているかを」知らなくてはなりません。
その反面、人様の意見を、あまりにも知り過ぎると、いざ自分で考えようとした時には、今度はそれに引きずられてしまって、斬新な発想の妨げになることがある。この兼ね合いが難しい。
ですから、これは言うほど簡単なことではないのです。
まぁ、よく「ひらめき」と言いますけれども、斬新な発想とは、ほとんどこの「ひらめき」による部分が大なのではないかと思うのですね。
これは、筆者の個人的考えではあるのですけれども、「ひらめき」を得るためには、一旦外部からの情報を遮断して、独り静寂な時間を持たないと、なかなか難しいと思います。
この辺りについては、「知性の発揮について」 で少し触れたことがあります。
ただ、これも個人的見解ではありますけれども、もし、閃きがきたら、それを逃さないように捉えて、その閃きに従って記事を書いたほうが、面白くなる印象があります。
筆者は記事、とくにシリーズエントリーを書く際には、大体こんな感じ、と骨子を箇条書きにしてから、書き始めることが多いのですけれども、書いている途中で別の着想が湧いたりすることがままあります。
その時、たとえ、その「ひらめき」が、最初に考えていた骨子とズレていたとしても、お構いなしにその流れに沿って書くようにしています。
まぁ、そんな時は、最後になって、文章全体の纏まりをつけるために、前半の文章を丸々治したりすることになったりもしますけれども、結果的には、そのしたほうが面白い文章になることが多いです。
たとえば、以前、「思考は言語と言葉によって構成される」という記事を書いたことがあるのですけれども、これは、当初5節の「概念のマクロ化」くらいまでで終わる積りだったのです。
けれども、丁度、何の気なしに、レンタルDVDで「博士の愛した数式」を見て、その後の6、7節が「ひらめき」として浮かんだんですね。結局は、記事を統一するために、最初から全部書き直ししました。
ですから、もし、記事を書く途中で、閃きがあったなら、なるべくそれに従った方がよいと思います。
明日に続きます。
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この記事へのコメント
mor*y*ma_*atu
毎回楽しみが感じられるのは日比野さんの情報量の豊富さと論理性がミックスされているからだとより深く感じられました。いつもありがとうございます。
さて、いつも何の根拠もなくオカルト発言を繰り返している私ですが、なぜこの様な発言になるか言い訳させて戴きますと、空っぽの状態から日比野さんのブログ情報からイメージが広がり論理無視の見えないはずの樹が突然見えるようになり、そこから離れられなくなり、、、コメントする事で祓っているようです。申し訳ないです。
日比野
>空っぽの状態から日比野さんのブログ情報からイメージが広がり論理無視の見えないはずの樹が突然見えるようになり、そこから離れられなくなり、、、コメントする事で祓っているようです。
なるほど。先日の「彩雲」の記事にいただいた乙姫コメントをどう理解したものかと迷っていたのですが、そういうことだったのですね。
いやぁ。私のブログからイメージが広がると言っていただくと、書き手冥利に尽きるというものです。
今後ともよろしくお願いいたします。