今日はごく簡単に・・・
「四霊 以て畜と為す。故に飲食 由(もち)ゐる有るなり。何をか四霊と謂ふ。麟・鳳・亀・龍、之を四霊と謂ふ」礼記・礼運篇
昨年、日本で皆既日食が見られてから、丁度1年が過ぎた。
古来、日食は、天の凶兆とされ、恐れられてきたのだけれど、この1年を振り返ってみると、あながち的外れでもなかったように思う。
特に、民主党政権になってから、政治の混乱が、様々な被害を呼び寄せ、拡大させているかのようにさえ見える。先日の西日本豪雨災害然り、宮崎口蹄疫然り、沖縄普天間基地問題然り…。
まるで、敷島が本来の輝きを失い、岩戸隠れしたかの様な一年。
ところが、先日の7月18日に、非常に珍しい気象現象が二つ観測された。
ひとつは、川崎、横浜で観測された「彩雲(さいうん)」。もうひとつは、石垣島で観測された「グリーンフラッシュ」。
「彩雲」とは、薄い雲が上空高くにかかった晴天時に起きる現象で、雲が色づいたように見えること。
景雲や慶雲、また瑞雲などとも呼ばれていて、古来より吉兆とされる。仏教では「五色の彩雲」等と呼ばれ、西方極楽浄土から阿弥陀如来が菩薩を随えて、五色の雲に載ってやってくる来迎図などにも描かれており、瑞相の一つとして知られている。
その仕組みは、雲の水滴による光の回折。太陽から来た光が比較的均一な大きさの水滴の集まりを通過すると、光の波長と水滴の大きさに応じた縞模様を作るのだけれど、雲の縁近くでは、雲の水滴がどんどん蒸発する関係で、水滴の大きさが一定に揃う傾向がある。そこに太陽光が通過することで、雲の縁に沿って色が付いたように見えるという。
今回観測された彩雲は、巻雲に色がついたもので、面白いことに、その雲は、鳥が羽を広げたような形状をしていて、その羽に色がついていた。
とても美しく、あたかも、天空舞う鳳凰のようにも見えた。
その画像は、ツイッター等でも貼られ、中々の人気。その日の夜には、朝日新聞や読売新聞でも取り上げられた。
もうひとつの、石垣島で観測された「グリーンフラッシュ」も、非常に珍しい現象とされている。これは、太陽が沈む又は登る直前に、太陽の光が、丸い地球の大気による屈折で、緑色を帯びた光だけが残るもので、ほんの一瞬しか見られない。
地球の大気は、地球の丸みに沿って、同様に丸くなっていて、色ごとに屈折する角度が違う。
地平線、又は、水平線すれすれに沈む太陽が向こう側に隠れる時、太陽の光は虹のようなスペクトルに分かれる。そのスペクトルの一番下には赤い光が、一番上には青い光が現われるのだけれど、太陽が沈んでゆくにつれて、スペクトルの赤い部分は向こう側に落ちて、青い部分だけが残る。
その青い部分の光というのは、もっと細かくいうと緑、青、紫の光なのだけれど、青と紫は大気で散乱してしまい、結局、緑の光だけ強く見えるようになる。これが「グリーンフラッシュ」。
これは、雲一つない透明な空と長い水平線、または地平線が必要とされ、瞬きほどの時間しか現れないことから、滅多なことでは観測出来ず、「伝説の緑光」とも呼ばれている。
ハワイやグアムでは「グリーンフラッシュを見た人は幸せになる」という言い伝えがあるそうだ。
彩雲とグリーンフラッシュ、吉兆を知らせる気象現象が、凶兆とされる日食から、ほぼ一年後の7月18日に、二つとも観測されたことに、少々驚いている。
「天は瑞祥をお示しになられた」。昔であれば、きっとそう記述したに違いない。
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いいことあるかな? 虹色「彩雲」、横浜や川崎で観測 2010年7月18日18時2分
赤、黄、緑、青と色づいた彩雲(さいうん)が18日昼、横浜市や川崎市で観測された。「虹のような雲を見た」と気象庁に問い合わせが相次いだ。
同庁によると、晴れて薄い雲がかかったとき、雲を構成する氷の粒に太陽光があたり、虹のように色づいて見えることがある。年に何度か、全国で見られるという。
彩雲は「よいことの前触れ」とも言われる。川崎に住む池田さんはマンション3階のベランダで見た。「最近、いいことがないからね。宝くじでも当たるといいな」
URL:http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY201007180303.html
暑さにうんざり、空見上げたら7色の雲!
虹のように色づいた「彩雲(さいうん)」が18日昼、横浜市港北区で観測され、同区の著述業渡瀬草一郎さん(32)が撮影した。
気象庁によると、彩雲は薄い雲が上空高くにかかった晴天時に起きる現象。雲を作る氷の粒や水滴に太陽光が当たり、光の方向が変わることで、雲が色づいたように見えるという。
この日、高気圧に覆われ、最高気温が31・7度となった横浜市は、うだるような暑さ。渡瀬さんは、「うんざりしながら空を見上げたら、見慣れない色彩が広がっていたので撮影した」と話した。
気象庁や横浜地方気象台には同日、「珍しい雲が出ている」などという問い合わせがそれぞれ数件あった。
(2010年7月18日20時41分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100718-OYT1T00541.htm
石垣島で「グリーンフラッシュ」を観測 /沖縄 7月19日23時15分配信 みんなの経済新聞ネットワーク
太陽が水平線に沈む一瞬、緑色に輝く「グリーンフラッシュ」と言われる珍しい現象が7月18日に石垣島で観測され、石垣市在住のカメラマン・中西康治さんが貴重な瞬間を写真に収めた。(石垣経済新聞)
グリーンフラッシュは地球の丸みに沿って丸くなっている大気がプリズムとなり、屈折によって太陽の上側にずれて見える波長の短い緑色の光が地平線や水平線に沈む一瞬だけ強く浮き上がる現象を言う。大気の透明度や気象条件がそろった時にだけ見られるもので、めったに見られないことからハワイやグアムでは「グリーンフラッシュを見た人は幸せになる」という言い伝えがある。
撮影場所は石垣市冨崎の海岸で、シャッターを切ったのは19時34分。中西さんは「石垣島では夏場の限られた時期に数回観測されており、私も昨年2回見た。この日は夕日が特に明るかったので『グリーンフラッシュが見れるかもしれない』と思い、海岸に出て観光客の人たちと一緒に見た。今年度は初の観測だったので、ひときわ感動した」と話していた。
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100719-00000010-minkei-oki
彩雲 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
彩雲(さいうん)は、太陽の近くを通りかかった雲が、緑や赤に彩られる現象である。瑞雲、慶雲、景雲などともいう。
彩雲この現象は、日光が雲に含まれる水滴で回折し、その度合いが光の波長によって違うために生ずるもので、大気光象の1つである。巻積雲や高積雲、風で千切られた積雲などに見えることが多い[1]。
瑞相
彩雲は昔から吉兆とされるが、実際はありふれた気象現象である。古くから、景雲や慶雲、また瑞雲などとも呼ばれ 、仏教などにおいては「日暈」などとともに、寺院の落慶、入仏開眼法要などには「五色の彩雲」等と呼ばれ、よく発生する現象として知られる。
また、西方極楽浄土から阿弥陀如来が菩薩を随えて、五色の雲に載ってやってくる来迎図などにも描かれており、瑞相の一つとして知られる。
URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A9%E9%9B%B2
グリーンフラッシュ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
グリーンフラッシュグリーンフラッシュ (英:Green flash)とは、太陽が完全に沈む直前、または昇った直後に、緑色の光が一瞬強く輝いたようにまたたく、非常に稀な現象。
地球の丸みに沿った大気によって、太陽光はプリズムによって曲げられるのと同じように屈折するが、大気の波長分散によって短い波長の光だけが届く条件で、大気のゆらぎによってまたたくものと考えられる。
高い山、離島など、空気が澄んで遠くが見渡せる場所から見られる場合が多いが、その確率は非常に小さい。小笠原諸島の父島にあるウエザーステーションは、日没時に比較的グリーンフラッシュが見えやすい所として有名である。
見られる確率が非常に小さいことから、ハワイやグアムではグリーンフラッシュを見たものが幸せになるという言い伝えがある。
URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5
この記事へのコメント
mor*y*ma_*atu
日比野
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sdi