自民党と大連立を狙っているのは、何も剛腕殿だけではない、空き菅@けものへん殿も同じ。
8月24日の午前、民主党の衆院当選1回生議員との2日目の懇談会の席上で、「ねじれ国会」に臨む姿勢について、「自民党、公明党、そういうところと話し合って乗り越えていきたい。景気対策も含めて野党としっかり協議したい」と、自民党などとの連携に強い意欲を表明している。
空き菅@けものへん殿側でも、自民、公明との連立を図ろうとしてる。これについては、7/17の「一発逆転を狙う菅政権」のエントリーで触れたことがある。以下に該当部分を引用する。
だけど、空き菅@けものへん殿の「抱きつきお化け」作戦には、更にもう一段裏がある、と見る。
それは、剛腕殿が連立工作を受けても受けなくても、成功しても失敗しても、空き菅@けものへん殿自ら、裏で自民との大連立に動く可能性があるということ。
この場合は、自民案を丸呑みして、なりふり構わず大連立することになる。7/15のエントリーで紹介した、溜池通信かんべえ氏の試案に近い形、又はそれ以上。
もしも、剛腕殿抜きで自民と大連立できたら、その時点で剛腕殿はお払い箱となる、20人や30人つれて党を割ったところで、痛くも痒くもない。
たとえ剛腕派が150人くらい連れて出て行ったとしても、残った150人と自民党の116人で、十分衆院過半数は持てる。空き菅@けものへん殿には、そういう「狡猾」な「狙い」があると見る。
それに、東京第5検察審査会が2回目の議決で「起訴相当」を出してしまえば、自動的に強制起訴されて、剛腕殿の政治生命は終わる。もしかしたら、そうしたことも、内心期待しているかもしれない。
もしも、本当にこうした行動に出るのであれば、やはり、この御仁は、本質に「けものへん」を有しているのだと思う。
かつて、自分が自民との連立を潰したことも忘れ、民主党のマニフェストもかなぐり捨てて、ただただ、権力の頂点に居座ることだけを考えるのであれば、こうするしかない。だけど、こんな振る舞いは品性下劣どころか、人としての常識を疑われても仕方ない。それくらい見苦しい。
こうした、空き菅@けものへん殿の狙いが本当であった場合、その実現の鍵を握るのは、自民党。どんな甘い条件を突きつけられても、大連立を拒否して、ひたすら突っぱねれば、空き菅@けものへん政権は終わる。解散総選挙の目も出てくる。
もちろん、マスコミは、「政治空白は許されない、自民党は協議に応じて大連立をすべきだ」なんて煽り立てて、民主党政権を守ろうとすることも充分考えられるのだけれど、本当に日本のためには何がいいのかを熟慮した上で、谷垣総裁には判断して戴きたい。日比野庵本館 7/17 「一発逆転を狙う菅政権」
と、空き菅@けものへん殿は、自民党と連立を組めれば、剛腕殿が党を割って出て行ったとしても政権は維持できる。公明との連立だと、少々数が足りない。人数にもよるけれど、剛腕殿が何十人か引き連れて党を割って出て行くと、やっぱり「ねじれ国会」に戻る。政界再編に繋がってしまう。
だから、可能であれば自民と組みたい、と考えているのではないかと推定している。
それに対して、自民の方は、満更でもない様子。
自民党の石破政調会長は「菅首相―玄葉政調会長の体制が続けば、話し合う余地はある。経済や外交・安全保障などで現状を真摯に受け止めた政策を打ち出すなら、協議に応じる準備はある」とし、「民主党代表選で掲げる政策で『本気度』を見てからだ」と述べている。
これはつまり、経済や外交・安全保障などの政策で、自民党路線を取るのであれば、連立を考えないでもない、ということ。
だから、空き菅@けものへん殿は、元々「空っぽ」の頭の中に、自民党の政策を詰め込んで、自民党の要求を丸飲みすることで、自民党との大連立をすることだって考えられる。
ただ、空き菅@けものへん殿は自民党の政策を丸飲みして、自民と大連立を組む場合には、昨年の衆院選のマニフェストを殆ど捨て去ることになるから、衆院選で民主党を支持した人たちを裏切ることになる。それをどう説き伏せるかという問題が残るのだけれど、多分、その辺りは、「政治と金」の問題にすり替えて逃げるものと思われる。というかもう始めてる。
なにせ「政治と金」の問題をたっぷり抱えていると皆から思われている剛腕殿が相手。実に都合が良い。
なんとなれば、官房機密費をマスコミにばら撒いて「政治と金」の問題を蒸し返しては、剛腕を叩かせまくることだって出来る。
まぁ、代表選に限って言えば、マスコミに剛腕殿を叩かせまくったところで、民主党サポーターにしか効果はないだろうと思われるのだけれど、その後を考えるとこの攻撃は馬鹿にはできない。
なぜなら、空き菅@けものへん殿は解散権という伝家の宝剣を握っているから。
仮に代表選で負けたとしても、その時は、自爆解散に打って出て、小沢チルドレンを大量に落選させてしまえばいい。小沢グループの数が激減すれば、剛腕殿の力も取るに足らなくなる。
だから、今のうちから「政治と金」の問題を有権者にたっぷりと刷り込んでおけば、いざ解散総選挙になったとしても、剛腕派を中心に追い落とすことができる。その為には、何がなんでも「脱・小沢」でなければならない。
でないと、民主党全体のイメージが悪くなって、総選挙で民主党そのものが政権与党から転落してしまう危険がある。
だから、剛腕派を民主党から切り離して、追い落としに掛かっている。そう見える。
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「ねじれ国会」自公との連携意欲…新人懇で首相
菅首相は24日午前、民主党の衆院当選1回生議員との2日目の懇談会に臨んだ。
首相は、衆参の多数派が異なる「ねじれ国会」に臨む姿勢について、「自民党、公明党、そういうところと話し合って乗り越えていきたい。景気対策も含めて野党としっかり協議したい」と述べ、自民党などとの連携に強い意欲を表明した。
首相は「3年間じっくり腰を据えて改革していきたい」とも語り、党代表選(9月1日告示、14日投開票)で再選された場合、衆院議員の任期満了近くまで衆院解散・総選挙は行わず、政権運営にあたる考えを改めて強調した。また、政治とカネの問題に関連し、企業・団体献金の禁止を実現する考えも示した。懇談会は国会内で行われ、1回生19人が出席。7月の参院選で初当選した議員も対象だが、参院議員は出席しなかった。午後も行われる予定。懇談会は25日まで。
一方、首相に対抗し、代表選への出馬を検討している小沢一郎前幹事長は24日昼、都内の個人事務所で、小沢氏の地元、岩手県知事の達増拓也氏と会談。達増氏は「地元では小沢氏の出馬に期待感が高まっている」と述べ、出馬を求めた。小沢氏は笑顔を見せただけだったという。
(2010年8月24日12時47分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100824-OYT1T00508.htm?from=navr
首相の連携呼びかけ、自民は「本気度見てから」
24日、自民、公明両党との連携に意欲を示した菅首相に対し、両党は政策などを見極める姿勢を示した。
自民党の石破政調会長は「菅首相―玄葉政調会長の体制が続けば、話し合う余地はある。経済や外交・安全保障などで現状を真摯(しんし)に受け止めた政策を打ち出すなら、協議に応じる準備はある」と述べた。同時に、「民主党代表選で掲げる政策で『本気度』を見てからだ」と語り、菅氏の示す政策に注目する考えを明らかにした。
公明党の山口代表は「我々が指摘してきた課題にどう応え、政策をどう実現するのかという姿勢を見ないと何とも言えない。民主党との連携や協力ありきという考えはない。誰が民主党代表になっても、公明党のスタンスを守り通す」と慎重な構えを示した。
(2010年8月25日09時48分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100825-OYT1T00195.htm
民自連携「再編につながる」=みんな・渡辺氏
みんなの党の渡辺喜美代表は25日午後、大阪市内で講演し、菅直人首相が国会運営で自民党に協力を求める考えを示したことについて「そういう路線になれば、自民党の中から(反対の)声を上げる人が出てくる。これは政界再編につながっていく」と述べた。
渡辺氏は「小沢一郎前幹事長が(民主党代表選に)出て分裂含みで推移するのも再編につながる。再編のきっかけができるのはみんなの党としては大歓迎だ」と語った。 (2010/08/25-19:41)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010082500866&m=rss
この記事へのコメント
almanos
タカダ
とにかく、これで新条約が必要になる文化財の返還は宙に浮きますね。韓国側も返還そのものはどうでもいいみたいです。となると、これは、中国の化学兵器処理と同じく数年後に自然消滅するでしょう。
談話破りは信義に反するといいますが、今回の件に限って言えば、談話の対象は韓国のみで、韓国そのものが、日本に対する約束破りの常習犯なので、菅談話なんて、誠実に実行しなくても、国際的に日本の信用が傷つくとは思えません。
とおる
その説明無しに、自らが連立を組むのは、いかがなものか。