猛暑という景気対策
暑い日が続いている。
今年の夏は冷夏になるのではと言われていたのだけど、豈図らんや、猛暑となった。
どうやら、ラニーニャ現象が発生しているらしく、気象庁は残暑も厳しいだろうと予想している。
ラニーニャ現象とは、海水温が南米沖から中部赤道域でいつもの年より低くなり、フィリピン付近で上昇するもので、これによって、大気の対流が活発になり、上昇した大気は日本の南で下降、太平洋高気圧を強めるという循環をつくるとされている。
この連日の猛暑で エアコンが爆発的な売上を上げているそうだ。ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、エアコン、冷蔵庫、扇風機の3製品で、6月第1週から7月第5週までの家電量販店における販売台数と傾向についての調査結果を発表した。
それによると、猛暑の影響でエアコン・扇風機の売り上げが倍増。在庫不足になっているという。累計前年比は、冷蔵庫10%増、エアコン36%増、扇風機35%増。特に、7月第4週の売り上げは記録的で、昨年の同時期と比べて約2.5倍となったというから凄まじい。
昨今の不況で、デフレが進行しているとはいえ、「猛暑」という物理的現象の前では、流石に財布の紐も溶けてしまうようだ。
だけど、デフレの根本の問題は、需要がないこと。だから、その需要の無いのを「暑さ」によって無理矢理、「需要」を作りだしてしまうことは歓迎すべきことであって、批難される謂れはない。
もし、春先の予想どおり、冷夏になっていたとしたら、エアコンが爆発的に売れるなんてある訳がない。そうなっていたら、経済状況は、もっと酷くなっていたかもしれない。
政府が経済無策で放置しているのを尻目に、自然のほうがよっぽど「経済対策」をしてくれている。
自然がほんの少し、いつもと姿を変えるだけで、人間は生活のためにそれに適応しようとする。そして、そこに経済活動が生まれる。
人間は、自然そのものをコントロールすることは出来ないけれど、自分の生活スタイルを変えることくらいは出来る。普段の生活の姿を、ほんの少し変えただけでも、経済活動は活発になる。
だから、そんな未来の道筋を示すだけでも、経済効果は期待できる。それは、使い古された言葉で言えば、新しい価値の創造であり、未来戦略。
日本が、やれること、やるべきことは、まだまだうんとある。
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5月晴れ多く、梅雨はぐずつく? 気象庁の3カ月予報 2010/04/22
気象庁は22日、5~7月の3カ月予報を発表した。今春、寒暖の差が大きく日照時間も短い傾向が続いているが、5月は全国的に晴れの日が多い見込み。ただ北日本(北海道、東北)は気温の変動が大きい見通しという。
梅雨シーズンの6~7月は太平洋高気圧の北への張り出しが弱いため寒気や前線の影響を受けやすく、6月は沖縄・奄美で、7月はそれ以外の地域で、平年よりぐずつく日が多くなりそうだ。
気象庁によると、4月に頻繁に低温をもたらした寒気は5月には弱まる予想。一方、6月には冷夏の原因となる「エルニーニョ現象」が終息するとみられるが、インド洋の海面水温変動からフィリピン周辺の大気の対流活動が不活発となるため、太平洋高気圧の北への張り出しが弱い見込み。
北日本は低温傾向で、冷夏となる可能性もあるという。一方、太平洋高気圧の西への張り出しは強いとみられ、沖縄・奄美は高温の見通し。
2010/04/22 17:06 【共同通信】
URL:http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042201000615.html
ラニーニャ現象が発生、残暑も厳しい可能性 気象庁 2010年8月10日16時31分
気象庁は10日、異常気象をもたらす「ラニーニャ現象」が発生し、冬まで続くとみられると発表した。南米ペルー沖から太平洋中央部の赤道域で海面水温が低い状態が続く現象で、今年は残暑が厳しくなる可能性が高いという。
ラニーニャ現象は、赤道付近で東の風が強まり、フィリピン近海の対流活動が平年より活発になるなど、世界的に異常気象を起こすとされる。
日本では夏に発生すると、太平洋高気圧が強まり暑くなる傾向がある。最近では2007年春に発生し、同年夏に全国で記録的な猛暑をもたらした。気象庁は8~9月にかけてほぼ全国で気温が高くなると予想している。
URL:http://www.asahi.com/national/update/0810/TKY201008100278.html
7月末の猛暑でエアコンが爆発的な売上、Gfk調査
GfK Japan(ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン)は、エアコン、冷蔵庫、扇風機など夏季に販売時期のピークを迎える家電製品の販売動向を発表した。
今回、調査を実施したのはエアコン、冷蔵庫、扇風機の3製品で、6月第1週から7月第5週までの家電量販店における販売台数と傾向がまとめられている。それによると、猛暑の影響でエアコン・扇風機の売り上げが倍増し、在庫不足となっているという。6月第1週から7月第5週までの累計前年比は、冷蔵庫10%増、エアコン36%増、扇風機35%増。
冷蔵庫・エアコン・扇風機の販売台数前年比水位
製品別では、エアコンが最も好調。特に7月第4週の売り上げは記録的で、昨年の同時期と比べて約2.5倍となった。また、同じく猛暑だった2008年のピーク時と比較しても販売台数は約1.5倍で、上半期(1月~7月)の累計販売台数も、2008年に比べ約10%上回る結果となった。また、製品の品薄状態や、取り付け工事の集中などが発生したことで、現在主流となっているセパレート型(室内機と室外機で構成されるエアコン)以外の、安価な窓用エアコンにも需要が波及し、売り上げは前年比で約4倍となった。
冷蔵庫は大容量クラスが好調。401L以上クラスや501Lクラスの買い替えケースが目立ち、金額前年比で約10%増となった。
Gfkでは、エアコンと冷蔵庫の好調の背景には、猛暑だけでなくエコポイントや買い替え需要の増加が寄与していると指摘している。
URL:http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20100804_385495.html
この記事へのコメント
almanos
日比野
いつもコメントありがとうございます。ここのところ、色々ありまして、エントリーの更新が精一杯で、コメントのお返事が出来ていません。ごめんなさい
>猛暑が背中を押し、そこにエコポイントが最後の一押しを加えてますよ。
エコポイントの後押しも大きいですよね。
解散総選挙は、代表選の行方如何では・・・でしょうけど、今のところは何とも言えないですねぇ…