「昨日事前に予習しましたら(防衛)大臣は自衛官ではないんだそうですね」菅直人首相 於:8/19 首相官邸 自衛隊4幕僚長との会合
8月19日の午後、自衛隊制服組との意見交換の冒頭、空き菅@けものへん殿は、同席した北沢俊美防衛相にこう言い、会合での冒頭挨拶では、「改めて法律を調べてみたら(総理大臣は)自衛隊に対する最高の指揮監督権を有すると規定されている」などと言った。
イシバシ・ゲル閣下が聞いたら卒倒する発言。あれほど講義してやったのに、一体、何を聴いていたのか。それとも、やっぱり、いつものように寝ていたのか。
事前に予習する態度は良いとしても、その結果がこれとは空いた口が塞がらない。8月2日の衆院予算委員会で、文民統制が有効に機能する条件として、ゲル閣下から講義を受けた筈。以下に引用する。
「文民統制が有効に成立する要件、何故、軍事の素人たる、政治家、究極的には内閣総理大臣、それが文民統制の主体なのか、それは、政治家だけが、国民に対して直接責任を負えるからです。そういう意味では総理の御認識は正しいのです。
しかしながら、責任さえ負えばいいんだろう、どんな結果がおこってもそれは知らん。そのようなことであってはならない。そして文民統制には2種類あって、ひとつはクーデター、そういうものを防ぐため、つまりその国において軍隊ほど強い組織はどこにもない。存在しない。
警察が束になってかかっても、海上保安庁が束になってかかっても敵わない。そういうような強大な組織である。そのようなものであるが故に、それが暴走することがあってはならない。所謂軍事組織から国民の安全を守る。そういう意味の文民統制がひとつあります。
これに偏り過ぎては今はいけないのであって、この軍事組織といって悪ければ、実力組織を使って、どうやって国益を実現するか。軍事による国益の確保。軍による安全。これを確保しなければならない。二つの意味があることは御存知のとおりです。
これが有効に機能するためには、ひとつは最高指揮官たる総理大臣が、安全保障についての正確な知識を持つこと。もうひとつは専門家である、制服、ユニフォーム。そこの意見を虚心坦懐に聞くことです。この二つがなければ、有効な文民統制は決して機能し得ない。私はそう思っています。」石破茂 於:8/2 衆議院予算委員会
ゲル閣下は、文民統制が有効に機能する条件として、
・最高指揮官たる総理大臣が、安全保障についての正確な知識を持つこと
・専門家である、制服組の意見を聞くこと
の2つを挙げている。
このことがしっかり頭に入っているのであれば、予習すべきことは、「安全保障についての正確な知識」である筈。
それが選りに選って、自らが任命した筈の防衛大臣に「自衛官ではないんだそうですね」と声をかけるとは一体どういう料簡なのか。
自らが任命する大臣の素性も知らずに任命していたのかと疑わざるを得ない。
これは、推測にしか過ぎないのだけれど、どうも、空き菅@けものへん殿は、外交も軍事も、そして恐らくは経済も本心では興味がないのではないかと思えてならない。ただ批判されるのが嫌だから、動いているだけように見えて仕方がない。
先日来、空き菅@けものへん殿は、追加経済対策検討の指示を出したり、日銀白川総裁にアプローチしたりして、経済対策しているように見える。
だけど、もし、その動機が、単に「批判されるのをかわす」為だけのものだったとしたら、外見上仕事しているようにさえ見せればそれで済む。本腰なんて入れなくていい。
国民のためじゃなくて、自分が批判されないため。彼の「けものへんの属性」が単に発動しているだけではないのか。そういう不安が拭いきれない。
それでも、本人に、経済なり、外交軍事なりの総理として必要な知識と素養があるのなら、まだその対策は有効なものになる可能性はある。
だけど、それさえもなかったとしたら、あとはもう官僚の言うとおりにするしかない。官僚の言いなりになって、そのとおりに動いてみせるだけしかできなくなる。
もしかしたら、官僚の言うとおりにすれば、どうにかなるんだろう的な甘い考えがあるのかもしれない。
だけど、政治は結果責任。官僚の言うとおりしても、結果がでなければ、その責任を問われるのは政治家。
言うとおりにやっているのに、何故、上手くいかないんだ、といくら官僚達を怒鳴りつけたって、何も変わらない。
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「防衛相は自衛官ではないのか…」=予習で認識した菅首相
「予習したら、防衛相は自衛官ではないんだそうですね」。菅直人首相は19日午後、首相官邸での自衛隊制服組との意見交換の冒頭、同席した北沢俊美防衛相にこう述べた。それまで、防衛相が自衛官だと認識していたと受け取られる発言だけに、首相周辺は「『事務次官が自衛隊員だと初めて知った』の言い間違え」と釈明したが、シビリアンコントロール(文民統制)に関して認識不足と批判を招きそうだ。
首相は2日の衆院予算委員会で、シビリアンコントロールについて「軍事組織に属さない政治家が民主的な手続きの中で判断する」などと述べていたが、20日足らずで忘れてしまった格好だ。(2010/08/19-21:00)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010081900819&m=rss
冗談で済むか菅首相発言 「自衛隊最高指揮官」知らなかった? 2010/8/20 18:37
菅直人首相は、今まで自分が「自衛隊の最高指揮官」だと知らなかったのか――自衛隊幹部との会合での菅首相発言に注目が集まっている。「冗談」だとかばう声もあるが、文民統制(シビリアンコントロール)について理解できていないのでは、との懸念も出ている。
「(安保問題について)勉強しましょう」。こう菅首相に注文を出したのは、毎日新聞の与良正男論説委員だ。2010年8月20日、情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)で発言した。
「改めて調べてみたら最高指揮官」
与良氏の指摘は、8月19日にあった自衛隊の折木良一統合幕僚長ら4幕僚長との会合での菅首相発言を受けたものだ。与良氏は、菅首相について「(安保・外交政策について)今までほとんど携わってない」と懸念を示した。
菅首相は19日、「制服組」トップらとの意見交換が始まる前、北沢俊美防衛相に「昨日事前に予習しましたら(防衛)大臣は自衛官ではないんだそうですね」と笑顔で話しかけた。
さらに、会談のあいさつでは「改めて法律を調べてみたら(総理大臣は)自衛隊に対する最高の指揮監督権を有すると規定されている」とも述べた。
会合後、折木統幕長は、首相発言について、「冗談だと思う」と「かばった」形だが、痛烈な皮肉だと受け取れなくもない。
ちなみに、中学「公民」や高校「新政治経済」などの教科書を出版している清水書院(東京)編集部によると、高校用教科書には、国務大臣は文民でなければならないと憲法で定められていることや自衛隊の文民統制などについて約1ページを使って詳しく説明されているという。
翌20日付の新聞朝刊では、「これまで、そうした自覚がなかったと受け取られかねない発言だ」(朝日)、「政府内からは『首相は文民統制を理解していないのではないか』との声も出た」(読売)などと報じられた。
「隊員たちは気にしてないと思いますよ」
「そんな馬鹿な?」。レバノンなどを視察中の佐藤正久参院議員(自民党)は、8月20日、ツイッター(Twitter)で首相発言について驚きの声を挙げた。佐藤議員は、自衛隊イラク復興業務支援活動時の「ひげの隊長」として知られる。
首相発言に最初は耳を疑った佐藤議員だが、分析してみると、菅首相が冗談を言っているのではなく、本当に知らなかった可能性について、「それはあり得る」と指摘、「おそらく文民統制の意味が分かっていない!」「総理は、自衛官と自衛隊員の違いも知らないだろう」との疑念も表明した。
ある自民党関係者は、今回の首相発言について「安保政策で真逆の主張をする人たちがいる民主党は、首相に限らずこの分野は不勉強な議員が多い印象だ。党の体質ではないか」と批判した。
一方、「田母神俊雄の人生論 めざすは日本人」(高木書房)の著者で航空幕僚長も務めた田母神俊雄さんに話をきくと、「目くじらを立てる話ではない」との見方を示した。田母神さんは、08年に「日本は侵略国家ではない」と主張する論文を巡り更迭され、直後に定年退職した。
「菅さんとは何度も会って話したことがある。首相が最高指揮官だとは知っていたと思う。言葉のあやでしょう」
「隊員たちは気にしてないと思いますよ」
菅首相は、10年7月の参院選前に消費税増税議論について言及したことについて、参院敗戦後に「不用意な発言により厳しい選挙を強いることになった」と「反省」の弁を述べていた。今回の文民統制関連発言が仮に冗談だとしても、十分練られたものとはいいがたく、やはり「不用意」な印象は免れないようだ。
URL:http://www.j-cast.com/2010/08/20073956.html
この記事へのコメント
dokuritufuki
緊急記者会見を開きながら「市場の動向を注視する」だけしか言わず、かえって足元見られて円高の火に油を注いでしまった野田財務相とカブりますね。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1533096.html
almanos
この際、民主代表選に小沢氏に出ていただき「私は金の疑惑だ何だ山ほどあります。ですが、人にレッテル貼って罵倒するだけ、人の揚げ足取りと責任追及だけして自分で責任を負えない男ではありません。きれいごとだけ言って物事をひっくり返して逃げるだけでもありません。やるべき事と、事の責任はきちんと負ってきた男であります。重すぎると思って逃げた事はありますが、逃げられない時はちゃんと負ってきました。代表とは責任者です。責任を負えない者に代表を任せたらつぶれます。だから、批判は承知の上で代表戦に出馬いたします」とぶっていただきたいなぁなどと思いま