今の民主党政権下においては、日本が沖縄を見捨ててしまうようなことなんて、100%有り得ないとは言い切れない不安がある。
なぜかといえば、空き菅@けものへん殿が、「沖縄は独立したほうがいいよ」と発言した、と嘉納昌吉前参議院議員の著書で明らかにされたから。
当時の空き菅@けものへん殿は、友愛殿政権下での副首相。その言葉は決して軽いものじゃない。立場からいえばそう。
万が一、そんな事態になったとしたら、沖縄の人達は、自分達は何人(なにじん)なのかを問う前に、まず生活できるのかを考えなければならなくなる。
そうした状況下で、今までどおり日本に帰属するのであれば、普天間は当然解決しなくちゃいけない。その時は、日本政府の方針に従って、辺野古移設を受け入れるかどうかの選択を迫られることはほぼ確実。
また、アメリカへ帰属するのなら、普天間はそのまま維持の公算が高い。元々普天間への移転はアメリカが望んだことではなくて、日本からの要望に端を発している。むしろ、普天間周辺の住民のほうが、危険だという理由で、強制退去させられるかもしれない。
そして、もしも、中国への帰属を選ぶのなら、在日米軍は県外に退去する代わりに、人民開放軍がやってくる。そして、チベットやウイグルみたいに、日本語を禁止して、北京語を公用語化。さらには、漢族を大量に移民させて民族浄化をしてくることだって考えられる。
尤も、沖縄が中国に帰属するなんてことは、東アジア、引いては世界全体の軍事バランスを大きく崩すことになるから、そんなことをアメリカがすんなり了承するとは考えにくい。なんとなれば、沖縄を事実上のアメリカの占領状態に置く可能性だってある。
現に沖縄には、米軍が駐留している。もし、アメリカが沖縄を占領したければ、たった一言、「沖縄を占領する」と宣言するだけでいい。沖縄には、それに抵抗できるものなんてないのだから、それでお終い。
そうして、事実上の占領状態に持っていったら、普天間問題なんて消えてなくなる。
今は日本政府が、米軍基地用に、個人の土地を借地(強制使用)して、地主に借地料を支払っているけれど、アメリカの占領下になったら、土地代なんて払う理由がない。それどころか、沖縄の人達を徴兵して、軍の再編成をする可能性だってある。
いずれにせよ、これらの3つの選択肢を、民主党政権側からみたら、どう映るか。
日本に帰属すると言えば、普天間の辺野古移設受け入れを条件にするものと思われる。民主党の最大の懸案事項を消す絶好のチャンスとして使ってくるだろう。
そして、アメリカに帰属なら「アメリカさん、どうぞご自由に」だろうし、中国に帰属なら「沖縄の米軍基地については、アメリカと中国とで相談してね」と突き放せる。
だから、はっきり言ってしまうと、沖縄がどれを選ぼうが、民主党政権は傷つかない。
本当に、そこまで計算しているかどうかは分からないけれど、狙ってやっているのなら、毒を持って毒を制する酷い策略だという他ない。
今の微妙な情勢下で、首相がほんの一言「沖縄の帰属は沖縄の人達が考えるべきだ」というだけで、東アジアの安定は大きく揺さぶられる。沖縄の取り合いが始まる。
以前「米中対立と碁の地政学」のエントリーで、東アジアおよび南シナ海を舞台とした激しい米中対立について述べたことがあるけれど、沖縄の位置は、アメリカにとっても中国にとっても重要な戦略拠点。
アメリカは沖縄を押さえることで、中国包囲網の礎石としているし、中国にとっては、沖縄はアメリカの中国包囲網を破るための、台湾と並ぶ最重要ポイント。
だから、沖縄の白石がなくなるとか、黒石に変わるとかなんて事は、日本の安全を一気に危機に至らしめる。


菅直人首相が副総理・国家戦略担当相だった昨年9月の政権交代直後、民主党の喜納昌吉参院議員(党沖縄県連代表)に対し、「基地問題はどうにもならない」「もう沖縄は独立した方がいい」などと語っていたことが15日分かった。
首相は23日に沖縄訪問を予定しているが、就任前とはいえ、国土・国民の分離を主張していたことは大きな波紋を呼びそうだ。
喜納氏が、鳩山前政権末に記した新著「沖縄の自己決定権-地球の涙に虹がかかるまで」(未来社)で明らかにした。
この中で喜納氏は政権交代後、沖縄の基地問題に関して菅首相と交わした会話を紹介。喜納氏が「沖縄問題をよろしく」と言ったところ、首相は「沖縄問題は重くてどうしようもない。基地問題はどうにもならない。もうタッチしたくない」と漏らし、最後は「もう沖縄は独立した方がいい」と言い放ったという。
喜納氏は著書の中で「半分ジョークにしろ、そういうことを副総理・財務相であり、将来首相になる可能性の彼が言ったということ、これは大きいよ。非公式だったとしても重い」と指摘している。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100615/plc1006152358024-n1.htm
この記事へのコメント
こたつがめ
第2次世界大戦の時に、あんなに一生懸命
日本を守るために一緒に戦った同胞に
今独立したらいいっていうのは
それはそれである意味ひどい話なんじゃないかナ。
沖縄が揺れてるのはやっぱり左翼系の日教組とか
特定の思想団体がハバをきかせてるからだから
政府が真剣にPRしてなんとかしようと思えば
なんとかできるんじゃないかと
素人考えで思うんですが。
甘い?
言葉も日本語だし、生まれたときからそうだったから、
沖縄の人がよっぽどいやだと思わない限り、
これからもずっとそうであってほしいと思う。
rie
日中韓の連携は、政治・経済・社会・文化の各分野で進んでいます。政府・民間・NPO・個人等。。。その主体はそれこそ、多様です。どのような連携があるのかは、ご自身で調べてみて、かつ、ご自身で参加できるものには参加してみることをお勧めします。それと、タカダ様のコメントで気になるところを少々。「連携する」こととはあなた様にとって「美談」なのですか。わたしにはそのところがまったく理解できません。また、「アメリカの影響力」が「共通の敵」というのも、申し訳ありませんが、意味がつかめないでいます。すみません。
爛漫マン。
「沖縄は14世紀から19世紀まで当時の明、清の臣下、藩属国だった」は、
秋にかな時代錯誤です。
政治家もさることながら、新聞がこういう報道をするようじゃダメですね。
私の古代史研究者としての見解を参考にしてください。
mor*y*ma_*atu
almanos
後は中国の領土主張の根拠は爛漫マン殿が指摘するとおり薄弱だとしても「偉大なる中国は言った事を実現できるのだ! 」という国威発揚の視点から実施しかねない危うさがある事。国内で災害続きですからね。中国の伝統的世界観では、天が現王朝が統治の始覚を失った徴として天災を起こすそうですから。「紅天既に落つ」という徴が一連の災害であると。それを外征で示した威で「未だ天は紅なり」と言うつもりではないかと。ま。ベトナム一国に懲罰戦争仕掛けて撃退された国ですから無理でしょうけど。言い方間違っているかもしれません。
あの管首相ですから謀略としてではなく「空き缶」な頭でぽろっと言った事を周辺が利用して謀略に使っているといったところでしょう。
タカダ
単純な理屈ですよ。連携すれば得する場合もあれば、連携すると損する場合もあるということです。当然、連携しない自由もあります。それは個人レベルでも同じです。
>かつ、ご自身で参加できるものには参加してみることをお勧めします。
残念ながら、そんな暇はありません。自分の社会的立場と家族の生活を守るのが精一杯です。8割以上の日本人がそうだと思います。
ところで、rie さんは日々、中韓とどういう連携をしているんですか?
私は多国籍企業の従業員で、社内言語が英語という会社に勤務していますので、中国人や韓国人を良く知っています。というか、エジプト人もイスラエル人もタイ人もインドの諸民族も、当然、欧米の人も知っています。単に、同じ人間という以上の感覚はありません。国籍に関係なく仕事のペースがあう人と作業しているだけです。
大東亜共栄圏ごっごをしている暇はありません。
ていせい。
○ 明らかな時代錯誤・歴史錯誤です。
通行人
三橋氏は後援会を立ち上げ、政治献金を募った
「公人」でありながら、落選後は1通のメールのみ。
ただただ、あきれるばかり なりけり。
なお、【韓 菅】氏は一刻も早く総理の座を
【完】してください。