尖閣沖での中国漁船衝突事件について

 
9月7日の午前、尖閣諸島・久場島付近の東シナ海域で、石垣海上保安部所属の巡視船「よなくに」と「みずき」に、中国のトロール漁船が衝突するという事件が起きた。

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この海域では、年2回、中国のトロール漁船が春先と秋口に南下して、カワハギなんかを捕っているそうなのだけれど、領海に入った場合には、警告すれば、通常は出て行くという。

ところが、今回は違った。

9月7日、午前10時15分ごろ、久場島の北北西12キロ付近で、「よなくに」が操業していた中国のトロール漁船に領海から退去するよう警告したところ、漁船は艦首を「よなくに」の左舷側の船尾にぶつけてそのまま逃走。

そして、別の巡視船とともに漁船を停船させようとした「みずき」に対して、漁船を左に大きく旋回させて衝突した。漁船は、更に逃走を続けたものの、午後になって、日本の排他的経済水域(EEZ)内でようやく停船した。

衝突された2隻は、甲板の支柱がいくつか折れるなどしたけれど、幸いけが人はなかったようだ。

石垣海上保安部は、公務執行妨害容疑で漁船の中国人船長を逮捕し、同保安部に連行した。

まぁ、領海侵犯した挙句、警告を無視して突っ込んできたのだから、逮捕は止むを得ない。原因究明をしっかりやっていただきたい。今のところ、取り調べを受けている、中国漁船の船長は故意に衝突させたことを認めたと報道されている。

当の中国はというと、お約束どおりというか何というか、「中国漁船が操業中、海上保安庁の巡視船が現場に来て漁船に衝突した」と、悪いのは日本だと主張している。

一方、中国のマスコミは人民日報のように、責任は日本側にあるという報道もあれば、新京報のように「日本側に責任がある」と「中国漁船が法律違反をした」の両論を併記したところもあるようだ。



そして、尖閣諸島の中国領有を主張する「中国民間保釣連合会」のメンバーら約40人が8日午前、北京の日本大使館前で抗議行動をし、船長らの釈放を要求した。

この抗議行動は事前に中国当局に申請していたとのことだけれど、衝突が起きたのが7日の午前。そして、抗議行動が8日の午前。なんとも手回しが良い印象が拭えない。

ただ、抗議行動そのものは、武装警察が厳重に周囲を警備していたこともあって、大きな混乱にはならなかった。

それにしても、何故、このタイミングで、ぶつかってきたのか。

一部には、「尖閣諸島は、歴史上、中国の領土になったことは一度もない」と述べた剛腕殿に対する抗議だ、という説がある。

「小沢は、昨年、下々を500人引き連れて「朝貢」にきた筈。此の期に及んで、我が国にたてつく発言をするなどけしからん。」と、心変わりした剛腕殿に腹を立てているかもしれない。

事実、環球時報を含む中国メディアは「小沢氏が民主党総裁選挙を控えて日本の右派たちの票を意識して中国を刺激する発言をした」と指摘したそうだから、確かに、そういった面はあると思われる。

その意味からいけば、中国にとっては、このタイミングで、衝突事件を起こして、尖閣諸島は中国のものだ、と主張するだけで、第一段階の目的は達成される。

だから、これ以上事を荒立てたくなければ、形ばかりの抗議を互いに行って後は、しらんぷりするという「オトナの対応」をしておけばよいと考えられなくもない。




仙谷官房長官は、「ヒートアップさせず、冷静に対処していくことが必要だ」と述べ、個別事案として処理する方針を出している。

もしかしたら、こうしたことも理解した上で「オトナの対応」で収める腹積もりでいるのかもしれない。

ただ、仮にそれで収まったとしても、衝突事故の原因究明は徹底的にやって、出た結果については、しっかりと公表しておく必要がある。

もし、それが、中国漁船からの故意の衝突であったとしたら、それこそ、何年でもしつこく批難するくらいでないといけない。

なぜかというと、中国は、こうした細かい事件、事故をもって、尖閣諸島は中国のものだという「既成事実」を積み重ねようとしていると思われるから。

事実、中国は既に「漁業監視船」なるパトロール艦を、尖閣諸島に派遣したという。

この辺りが、実に中国の強かなところ。

事故の事実がどうあれ、自分に都合のよい主張を並べ立て、更に、それを土台にして、次の手を打ってくる。

尖閣諸島に派遣したという船だって、名前こそ「漁業監視船」だけれど、海軍退役艦を改装したものだってあるそうだから、今回派遣された船は、海上保安庁の巡視船の火力や速力を上回るものかもしれない。

もっと穿った見方をすれば、尖閣諸島に上陸したり、占領したりする際に、邪魔になる海上保安庁の巡視船を蹴散らす為に、前もって派遣したおいたのだと言えなくもない。

だから、日本としては、口だけで、尖閣諸島は自国領だ、というだけじゃなくて、陸自を尖閣諸島に駐屯させるとか、ヘリポートを作るとかくらいは検討しておく必要がある。




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画像尖閣諸島沖で海保巡視船2隻と中国漁船接触、けが人なし 2010年9月7日12時37分

 7日午前、尖閣諸島・久場島付近の東シナ海で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)所属の巡視船「よなくに」(1349トン)と「みずき」(197トン)に相次いで中国のトロール漁船(166トン)が接触した。2隻は甲板の支柱が損傷するなどしたが乗組員にけが人はないという。漁船は日本の領海内で操業していたといい、第11管区海上保安本部は同日午後、漁船を停船させて漁業法違反の疑いで立ち入り検査を始めた。

 海上保安庁によると、漁船の乗組員は15人ですべて中国人。午前10時15分ごろ、久場島の北北西12キロ付近で、よなくにが操業していた漁船に領海から退去するよう警告したところ、動き出した漁船の左舷側の船首が止まっていたよなくに左舷側の船尾にぶつかり、そのまま逃走。同56分ごろには同島の北西約15キロで別の巡視船とともに漁船を停船させようとしたみずきの右舷に、漁船の左舷側が接触したという。漁船はさらに逃走を続けたが、午後1時前に同島の北西約27キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で停船したという。

 尖閣諸島は日本に加えて、中国、台湾も領有権を主張している。

URL:http://www.asahi.com/national/update/0907/TKY201009070208.html




画像中国漁船の船長逮捕=巡視船衝突、公務執行妨害容疑-違法操業も追及・海保

 尖閣諸島の久場島沖の海上で、中国のトロール漁船「◆(門がまえに虫)晋漁5179」が海上保安庁の巡視船に衝突した事件で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)は8日、公務執行妨害容疑で漁船の中国人船長★(簷の竹カンムリを取る)其雄容疑者(41)を逮捕し、同保安部に連行した。
 同庁によると、船長は漁船上で逮捕されたが、逮捕容疑を中国語で読み聞かせた際、うなだれた様子で言葉は発しなかった。海上保安官の指示には従順に従うという。同保安部は、日本領海内での違法操業についても調べる。
 逮捕容疑は7日午前10時55分ごろ、久場島北西約15キロの海上で、立ち入り検査を行うため停船命令を出し追跡していた同保安部の巡視船「みずき」に対し、漁船を左に大きく旋回させて衝突させるなどし、海上保安官の職務執行を妨害した疑い。
 逮捕状は8日午前0時55分ごろ出され、尖閣諸島・魚釣島の北約7キロの領海内に係留した漁船の船内で同2時すぎ、執行された。(2010/09/08-08:48)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2010090800054&j1



画像中国漁船の船長逮捕 尖閣沖接触 11管、石垣に連行 2010年9月9日 09時30分

 尖閣諸島の日本の領海内で第11管区海上保安本部所属の巡視船と中国のトロール漁船が接触した問題で、11管は8日未明、公務執行妨害の疑いで、中国漁船の船長、〓其雄(せんきゆう)容疑者(41)を逮捕した。同日、石垣海上保安部へ引き渡し、9日中にも同船長を送致する方針。中国船の乗組員14人からも参考人聴取した。同容疑者は、接触したことを認めているという。巡視船にけが人はいなかった。

 11管の調べでは、尖閣諸島の久場島から北西約15キロの領海内で7日午前10時55分ごろ、立ち入り検査を実施するために追跡中の巡視船「みずき」に対し、漁船のかじを大きく左に切り、同巡視船の右舷中央部付近に接触させ、海上保安官の立ち入りなどを妨害した疑いがある。巡視船は右舷の幅3メートル、高さ1メートルなどが損傷した。

 同保安本部は、中国漁船が巡視船「みずき」への接触前に、退去警告を出していた別の巡視船「よなくに」にも故意に接触した公務執行妨害の疑いがあるとみているほか、領海内での違法操業の疑いもあるとみて、立件も視野に捜査を進めている。

 石垣港には8日朝から夕方にかけ、〓容疑者を乗せた巡視船や漁船が相次いで入港。同保安部の保安官らが巡視船の傷跡や、証拠物となる漁獲物の確認。また、船長以外の中国人乗組員14人に対しても、上陸させずに石垣港内の巡視船や漁船内で事情聴取した。

 同保安部によると、漁船入港後には中国領事館の職員4人が巡視船に乗り込み、中国人乗員の健康状態などを確認したという。

 同保安部職員によると、中国の漁船は年2回、春先と秋口に同海域へ南下し、主にカワハギを捕っているという。「大体の船は警告に応じて出て行く。通常、相手から向かってくることはない」と話した。

※(注=〓は「厂」の上に「ク」、中に「八」「言」)

URL:http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-09_10001/



画像尖閣沖衝突事件 中国人船長の逮捕は当然だ(9月9日付・読売社説)

 尖閣諸島が日本の領土であることは、歴史的にも国際法的にも自明のことである。

 海上保安庁が、尖閣諸島沖の日本領海内で違法に操業し、立ち入り検査を妨害した中国漁船の中国人船長を逮捕した。当然の対応だ。政府は国内法にのっとって、厳正に刑事手続きを進めればよい。

 中国漁船は7日、海保の巡視船の停船命令に従わずに逃走し、その際、船体を巡視船2隻に衝突させた。海保は、意図的な妨害行為と判断し、公務執行妨害容疑で船長を拘束した。

 海保には、衝突行為の経緯や違法操業の実態について徹底解明を望みたい。

 中国政府は、尖閣諸島を「中国の領土だ」と主張し、今回も違法操業にはあたらないと反論している。船長の逮捕にも外交ルートを通じて抗議してきた。

 しかし、尖閣諸島は、明治政府が1895年に日本の領土に編入して以来、いかなる国も異議を唱えてこなかった。1951年に調印したサンフランシスコ平和条約でも、日本が放棄した領土には含まれていない。

 中国や台湾が領有権を主張し始めたのは、70年代初頭からに過ぎない。尖閣諸島近海の東シナ海に石油や天然ガスが埋蔵されていることが明らかになった直後のことだ。中国の領有権の主張に無理があるのは明らかである。

 中国のインターネット上では、日本を非難し、船長を英雄視する「反日・愛国」世論が盛り上がりをみせている。

 ネット世論が混乱を煽(あお)った5年前の「反日」暴動を再現させるようなことがあってはなるまい。中国側に冷静な対応を求めたい。

 日中間では、東シナ海のガス田共同開発に向けた条約交渉が、7月末にようやく始まったばかりである。交渉は粛々と進めるなど、日中関係全般を悪化させないことが大切だ。

 尖閣諸島沖では衝突事件当時、約160隻もの中国漁船が違法操業していたという。

 中国海軍は南シナ海で、自国の漁船保護を名目に艦船を派遣し、東南アジア諸国と緊張を高めている。東シナ海でも、漁船を“先兵”に影響力拡大を図るつもりだとしたら、日本の安全保障にかかわる問題である。

 違法操業などの取り締まりは海保が対応するとしても、海上自衛隊も情報収集に努め、得られた情報を共有するなど、海保との連携を緊密に図ってほしい。

(2010年9月9日01時22分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100908-OYT1T01232.htm



画像中国紙、尖閣諸島「衝突の原因は日本側」 2010/9/8 11:04

 【北京=佐藤賢】8日付の中国紙は、尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で海上保安庁の巡視船と中国漁船が接触し、同庁が中国船船長の逮捕状を請求したことについて「日本の巡視船が我が漁船に衝突」(新京報)などの見出しで大きく報道した。国営新華社の配信記事を引用し「中国漁船が操業中、海上保安庁の巡視船が現場に来て漁船に衝突した」と伝え、日本側に原因があるとの立場を取っている。

 一方、尖閣諸島の中国領有を主張する「中国民間保釣連合会」のメンバーらは、同日中にも北京の日本大使館への抗議を計画。インターネット上では対日批判の書き込みがさらに増え、船長の釈放を求める声が出ている。

URL:http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE2EAE2E3E48DE2EAE2EBE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL



画像「漁船衝突は国内法で対処」=中国大使に抗議-外務省

 外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長は7日夜、程永華駐日中国大使に電話し、尖閣諸島の久場島沖の日本領海で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件について厳重に抗議するとともに、「国内法に基づいて粛々と手続きを取る」と述べ、刑事責任を追及する日本政府の方針を通告した。また、違法操業の取り締まり強化など再発防止の徹底も申し入れた。
 程大使は、尖閣諸島が日本固有の領土だとする日本側の主張は受け入れられないとの中国政府の見解を示す一方、「申し入れは本国に伝える」と述べた。
 これに関連し、岡田克也外相は7日、滞在先のベルリンで記者団に対し、「日本の領海内なので、法に基づいて粛々と対応していく」と語った。(2010/09/08-01:03)

URL:http://www.jiji.com/jc/zc?k=201009/2010090800031&rel=j&g=soc



画像漁船衝突で丹羽大使に抗議=「妨害」中止を要求-中国

 【北京時事】新華社電によると、中国の宋濤外務次官は7日、外務省に日本の丹羽宇一郎大使を呼び、東シナ海の尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で同日午前、日本の巡視船と中国漁船が衝突した問題で抗議し、日本側に「(漁船への)違法な妨害活動」をやめるよう要求した。
 一方、北京の日本大使館は「漁船の不法操業で今回の事態が生じた」として、丹羽大使から中国外務省に対して遺憾の意を伝え、漁船への指導、監督を徹底し、再発を防止するよう強く申し入れたとしている。日本外務省も在日中国大使館に対して同様の申し入れを行った。
 中国外務省の姜瑜・副報道局長は記者会見で「釣魚島と付属の島は中国領土であり、日本の巡視船が付近の海域で、中国の船舶や人員に危険を及ぼす行為をしてはならない」と日本側に要求。「事態の推移を注意深く見守り、さらに対応する権利を留保する」とけん制した。 
 東シナ海では4月から5月にかけ、中国海軍の艦載ヘリコプターが海上自衛隊の護衛艦に近接飛行したり、中国の海洋調査船が日本の海上保安庁の測量船を追跡したりするなど、トラブルが相次いだ。日中政府間では海上での衝突回避のため、連絡態勢をつくることで一致し、協議が進められている。(2010/09/08-01:06)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010090700615&j1&m=rss



画像2010.09.07 Tuesday 尖閣諸島 執筆者 : 馬渡龍治

もうあきれてものも言えません。ここまで開き直れるものかと、腹が立ちます。中国政府が「尖閣諸島は中国領」と抗議をしてきたのです。

きょうの午前10時頃、尖閣諸島の九場島付近で中国の漁船が操業していました。そこは明らかに日本の領海ですから、日本の海上保安庁の巡視船が「退去命令」を出したところ、なんとその漁船が2隻の巡視船に向かって来て接触しました。このことに対して、中国側は「尖閣諸島は中国領」とはっきり主張し、逆に日本側に抗議をしてきたのです。中国の漁船が巡視船に衝突したことに対して、中国のインターネットでは“絶賛”する書き込みが殺到していて、もうすでに中国人にとっては、「尖閣諸島は中国領」というのが常識になってきているようです。

この事件は我が国にとっては「一大事」です。中国の領海で日本の漁船が同じことをしたら、即銃撃されていたはずです。日本政府は抗議をしたくらいで済まさないで、尖閣諸島の警備を強化し、今後、「退去命令」に従わない中国漁船が“体当たり”してきたら沈める覚悟が必要です。

| 国の基本 | 19:21 | comments(7) | - |

URL:http://blog.mawatari.info/?eid=853413



画像北京の日本大使館前で抗議行動 尖閣諸島巡り船長の釈放要求 2010/9/8 13:05

 【北京=佐藤賢】尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近で海上保安庁の巡視船と接触した中国漁船の船長が逮捕されたことを受け、尖閣諸島の中国領有を主張する「中国民間保釣連合会」のメンバーら約40人が8日午前、北京の日本大使館前で抗議行動をした。船長らの釈放を要求。中国の国歌を歌いながら「日本は釣魚島から出て行け」などと書いた横断幕を掲げてデモ行進した。

 連合会によると、抗議行動は事前に中国当局に申請。中国内では日本への反発が出ており、当局も一定の「ガス抜き」として抗議行動を容認した格好だ。警察当局は大使館前の一般車両の通行を禁止。厳しい警戒態勢を敷いた。

 8日付の中国紙は「日本の巡視船が我が漁船に衝突」(新京報)などの見出しで大きく報道した。国営新華社が配信した記事を引用し「中国漁船が操業中、海上保安庁の巡視船が現場にやって来て漁船に衝突した」と伝え、日本側に原因があるとの立場を取っている。インターネット上では対日批判の書き込みが一段と相次ぎ、逮捕された船長の釈放を求める声が出ている。

URL:http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE2EAE2E3818DE2EAE2EBE0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=ALL



画像首相、中国軍拡に懸念 小沢氏も尖閣で批判 2010.9.5 11:31

 菅直人首相は5日のNHK番組で、中国海軍の軍備増強について「日米両国だけでなくベトナムなど多くの国が懸念を持っている。海軍の過大な増強は注意深くみて必要があれば懸念を中国に伝える」と述べた。

 民主党の小沢一郎前幹事長も同様の懸念を示した上で、中国が領有権を主張している尖閣諸島(沖縄県石垣市、中国名・釣魚島)に関し「歴史上、中国の領土になったことは一度もない」と述べ、毅然とした対応の必要性を指摘した。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100905/stt1009051132003-n1.htm



画像「尖閣衝突」日中、外交対立へ(2)

◆「釣魚島は中国領土」=中国政府は2日連続で丹羽宇一郎駐中日本大使を外交部に呼んで強く抗議した。胡正躍中国外交部部長助理は8日、丹羽大使を呼び「日本政府は直ちに中国漁民を開放し、漁船を返さなければならない」と要求した。

同じ日、程永華駐日中国大使も日本政府に抗議した。駐日中国大使館は沖縄県に領事を派遣した。姜瑜外交部スポークスマンもこの日「日本側に厳重に抗議して、中国の権利を守るための追加行動をする」と明らかにした。「釣魚島は昔から中国領土」と主張した。北京駐在日本大使館の前では反日デモが起こった。

中国は知中派だと思ってきた小沢氏の発言に対しても不快感を隠さなかった。環球時報を含む中国メディアは「小沢氏が民主党総裁選挙を控えて日本の右派たちの票を意識して中国を刺激する発言をした」と指摘した。

URL:http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=132906&servcode=A00§code=A00



画像仙谷官房長官、「中国漁船の衝突事件を冷静に対処すべき」 2010/09/09(木) 11:23

  日本の仙谷由人官房長官は8日、中国漁船の衝突事件について、「ヒートアップさせず、冷静に対処していくことが必要だ」と述べ、エスカレートさせないよう要求した。中国国際放送局が伝えた。

  一方、中国外交部の姜瑜報道官は7日、「中国は、日本の巡視船が釣魚島(日本名:尖閣諸島)海域で中国の漁船に接触した事件を非常に注目しており、すでに日本側に厳正な申し入れを行なった」と語った。(編集担当:村山健二)

URL:http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0909&f=politics_0909_006.shtml



画像中国、尖閣に「漁業監視船」派遣…退役艦を改装

 【北京=関泰晴】東シナ海の尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の日本領海内で中国の漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した問題で、中国外務省の姜瑜・副報道局長は9日の定例記者会見で、「中国はすでに漁業監視船を関係海域に派遣している」と明らかにした。

 派遣が衝突問題と直接関係しているかは明言せず、「中国漁民の生命と財産の安全確保が目的」だという。

 「漁業監視船」は、農業省所属のパトロール艦で、海軍退役艦を改装したものもある。南シナ海ではすでに、操業中の自国漁船保護の任務に就いており、「中国領海内」だとして外国漁船に退去を促す巡視活動を行っている。

 尖閣諸島の領有権を主張する中国の漁業監視船が、尖閣周辺でパトロールを行えば、日本側との摩擦を引き起こす可能性もある。

(2010年9月9日19時50分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100909-OYT1T00925.htm



画像尖閣に中国船1日270隻 石垣市民、不安高まる 社会 2010年9月9日 09時37分

 尖閣諸島周辺の日本の領海や排他的経済水域(EEZ)では、中国や台湾の漁船による違法操業や海洋調査船による調査がこれまでに何度も確認されている。海上保安庁が警戒を強める中で、中国のトロール漁船と第11管区海上保安本部の巡視船が接触する事態が起きた。尖閣諸島の領有権を主張する中国との関係悪化が懸念される中、国境の海域で操業する八重山地域の漁民や市民の不安も高まっている。(社会部・吉川毅、山城響、八重山支局・又吉嘉例)

 「尖閣諸島問題には領土問題は存在しないというのが日本の立場。日本の国内法で対処していく」。仙谷由人官房長官は8日の会見でこう説明し、日本として中国側に抗議と遺憾の意を申し入れたと説明した。一方、中国側は「(尖閣諸島は)昔から中国の領土だ」などと反発。中国の日本大使館前ではデモが発生する事態になっている。

■「手に負えぬ」

 今年8月中旬には1日で最大270隻の中国漁船が確認され、そのうち日本の領海内に約70隻が侵入していた―。この数に、関係者は「とても海保だけで手に負える数ではない」と吐露する。

 11管によると、ことし8月から尖閣諸島周辺海域で中国船籍と思われる漁船が増加。巡視船と中国漁船が衝突した7日には160隻ほどの中国船籍とみられる漁船が同海域で確認され、そのうち30隻が日本の領海内に侵入していた。

 多くの漁船に交じり、中国や台湾の海洋調査船も頻繁に確認されている。

 11管のまとめでは、日本の排他的経済水域内で確認した中国や台湾の海洋調査船に注意喚起した件数は2009年度で7件。本年度は9月8日現在5件で、前年を上回るペースだ。

■国の対応要望

 尖閣諸島を行政区に含んでいる石垣市の中山義隆市長は「違法操業の疑いがあるとなれば遺憾に思う。尖閣諸島は日本の領土であり、市の行政区域。海保、国にはしっかりと対応してほしい」と求めた。

 八重山漁協の上原亀一組合長は「(同海域には)実態として外国の漁船が入り込んでいるため、国は黙認せず、毅然(きぜん)とした態度で取り組んでほしい」と要望した。

 尖閣問題に詳しい緑間栄沖縄国際大学名誉教授(国際法)は「日本の国家主権の妨害がなければ無害通航権が認められるが、漁業権など日本の主権を侵す場合は当然主権侵害にあたる」と説明。

 同事案は明らかに日本の領海を侵犯しているとした上で「日本の領土であり、日本は国内法に基づき、中国政府の顔色をうかがう必要はなく毅然と対応し、見逃してはいけない」と指摘した。

URL:http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-09-09_10016/

この記事へのコメント

  • あろえ

    とても魅力的な記事でした。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。
    2015年08月10日 16:48
  • ス内パー

    ふむ。斜め上の下策をシナーがやらかしましたか。

    明らかな無理筋なのに相手に配慮したり正しい応手が浮かばないばかりに防ぎようのない脅威に見え、膝を屈するってのはよくある話でして。
    ブラフなんか半分以上そういう手でしょうねー。
    2015年08月10日 16:48
  • almanos

    中国政府は強かではあるが、同時に迂闊とも言える。今回の行動がうまくいけば、尖閣の次は沖縄だと沖縄県民に危機感を抱かせる。後、アメリカは介入しないと見ているなら、その予測は外れる。アメリカは介入せざるを得ない。沖縄に基地をおいているからだ。沖縄を戦略上手放せない都合から予防戦略を取らざるを得なくなる。日本国民云々というリップサービスはするかもしれないけど。よりによってアメリカが民主党政権の時にだ。戦争でどうにか経済をという誘惑に負けかねない今の状況で。だが、これはチャンスでもある。景気回復の為の財政出動の一環と未来への投資として、尖閣諸島でメガフロートでの自衛隊基地の運用実験を行う大義名分となる。領海内で移動させられる航空基地が実用上問題なく運用できるなら基地設置の前提が変わる。沖縄では浅瀬なので爆弾が仕掛けやすい上に周辺警戒に問題があるから無理があるが、尖閣諸島ならそこらへんはクリアできる。
    2015年08月10日 16:48
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    > その意味からいけば、中国にとっては、このタイミングで、
    > 衝突事件を起こして、尖閣諸島は中国のものだ、と主張する
    > だけで、第一段階の目的は達成される。
    almanos氏の意見にもあるように, 支那のミスと思われる.
    今回のようなことがあれば朝日新聞とて報道せざるを得ない.
    支那執行部は南京問題も荒立てないで日本を取り込もうとして
    いるのに, 日本の領土が現実に危ないという認識が国民や沖縄
    県民に広く共有されるとすれば, 今までおとなしくしていた
    支那執行部の努力は無駄になる. 支那内部の権力闘争が原因
    ではないか.
    2015年08月10日 16:48
  • クマのプータロー

    丹羽大使を呼びつけて脅すための演出かもしれません。
    外務省は丹羽大使のためにチャイナスクールのエースを側近につけている様子ですが、大使以下、売国オールスターズに名を変える日が近づいたのかもしれません。
    2015年08月10日 16:48
  • onelife

    TBは何度か失礼しましたが、コメントははじめましてだと思います。

    本日頂いたメルマガの隠しリンク読みました。
    記載されていたエントリーより自分で探してみようと試させて頂きました。
    記事を読んでいるときには気づきませんでした。

    訪問者にとっても楽しみな趣向だと感心です。
    2015年08月10日 16:48

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