宇宙人が地球に遊びにくるとき(宇宙人との交流についての思考実験 前編)


久々に前後編のシリーズエントリーです。

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少し前のことだけれど、国連が宇宙人担当大使を任命するなんて話が持ち上がって、話題になったことがあった。

結局、その報道は誤報だったそうなのだけれど、地球もいよいよ、宇宙に関心を向ける時代になってきたように思う。

去年、オーストラリアで、これまで発見された太陽系外惑星の中で、最も地球に似ている惑星に地球からメッセージを送るという企画が行なわれた。

「グリーゼ581d」と名づけられた、最も地球に似ているというその惑星は、天秤座のグリーゼ581と呼ばれる赤色矮星を周っていて、地球からはおよそ20.3光年の位置にある。

恒星グリーゼ581の質量はおよそ太陽の三分の一ほどで、年齢は約43億年。視等級は10.55と明るい星ではないため、肉眼では見えない。

このグリーゼ581恒星系には、2010年までに、地球の2倍から海王星程度の質量を持つ惑星が6個発見されていて、発見順にb以降のアルファベットが振られている。

その中で、グリーゼ581c、581g、581dの3惑星は、生命が存在可能とされる範囲、所謂ハビタブルゾーン内に位置していて、生命が存在する可能性があるという。

オーストラリア・ウエストシドニー大学のラグバー博士は、2年前から、この恒星グリーゼ581の周囲の調査を行っており、恒星グリーゼ581の周囲にある惑星に対して、「私の個人的な意見でしかないが、この惑星に生命が存在する可能性は100パーセントといえるだろう」とコメントを残している。

尤も、地球から20光年離れている惑星だから、仮にグリーゼ581の惑星に地球と同程度の知的生命体が存在したと仮定して、直ぐに返事を寄越してくれたとしても、往復40年もかかってしまう。全くもって宇宙は広いもの。

筆者としては、40年ものんびり返信を待っているよりは、科学の発達した他の星から宇宙人が地球にやってくる確率のほうがうんと高いのではないかと思っている。

近年になって、UFOの目撃例がいくつも報告されているし、テレビなんかでも、すっかりUFO特番が「特番」でなくなっていて、半ば当たり前に近いような扱いになっているように思う。

先日も、中国の杭州の空港でUFOとみられる謎の飛行物体が原因で、一時空港が閉鎖される騒ぎがあった。昔のように、如何にもという、”怪しげ?”な人物がUFOを見た、といってインタビューを受ける、なんてものじゃなくて、同時に大勢の人に目撃されるケースが相次いでいる。

そのうち、本当に宇宙人が地球に遊びにくるかもしれない。



だけど、実際のところ、本当に宇宙人が目の前に現れるとしたら、一体どうなるのか。少し思考実験をしてみたい。

まず、宇宙人に対する見た目の問題というのが発生するものと思われる。

地球にやってきた宇宙人が、人間そっくりで、立ち振る舞いも人間のそれに近い場合は、それほど違和感は抱かないだろうと思う。

だけど人間の姿から、どんどんかけ離れていったとしたら、どうなるか。その場合は、人間にとって、どんどん「未知の生物」になってゆくから、強烈な拒否感を抱く可能性が高い。

人間だれしも、「未知の生物」には一定の警戒心を抱くもの。それは、ある意味、自己防衛本能に根ざした自然な感情だとも言えるし、動物的な属性に近いとも言える。

だから、もし、宇宙人が地球人を調査しようとして、地球にやってくることがあるとするならば、地球人に決して姿を見せないようにして調査するか、又は、映画の「アバター」の様に、地球人に化けて、気づかれないように潜り込んで調査するのではないかと推定される。

そして、地球人の考え方や反応を十分に下調べしてから、徐々に姿をあらわしてくるのが一番自然なやり方だと思われる。

ただ、それでも、その宇宙人の姿形があまりにも人間とかけ離れていたとしたら、やはり人類はそれを受け入れることが出来ずにパニックを起こす恐れがある。

となると、人間型以外の宇宙人は、何時まで経っても、地球人の前に本当の姿は現わせないことになる。せいぜい、UFOを飛ばしてアピールすることくらいしかできない。

まぁ、これは人類の側からみても同じこと。たとえば、人類が宇宙船に乗って、火星にいったとして、その地下に、HGウェルズが書いたような、タコの姿をした火星人が棲んでいたとしたら、人間がそのままの姿でコンタクトを試みるのは、やはりリスクが高いだろう。

もし、そんなことをしたら、タコ火星人がびっくりして逃げだすかもしれないし、逆に激情して攻撃してくるかもしれない。

要するに、仮に宇宙人が地球にやってきて、人類とコンタクトを取りたいと思っていたとしても、人類の側が、宇宙人を受け入れるだけの意識になっていないとかなり難しいだろう、ということ。

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万が一、地球にやってきた宇宙人が、人間そっくりで、見た目の違和感がなかった場合や、地球人の意識が宇宙人を受け入れるだけの意識になって、見た目だけで拒否感を抱かないようになったとしても、次に起こるであろうと思われる問題がある。

それは、宇宙人の習慣や価値観が地球のそれとかけ離れていたら、やはりその面でも軋轢を生むだろうということ。

たとえば、生物が存在するかもしれないと期待されている、グリーゼ581gにしても、グリーゼ581dにしても、公転周期はそれぞれ37日と67日で、地球の公転周期約365日と比べてずっと短い。

公転周期が短いということは、一年も短いということになるのだけれど、たとえば、自転周期が地球のように24時間なんかじゃなくて、1時間くらいで自転するような、極端に短い星(仮にチョコマカ星と名付けよう)があったとして、そこからやってきたチョコマカ星人は、きっと地球人とくらべて、うんと「せっかち」に違いない。

また、逆に、自転周期がうんと長いような星(仮に「スロモー星」と名付けよう)、それこそ一日が地球時間で1年もあるような星からきたスロモー星人なんかは、物凄くのんびり屋さんになっているかもしれない。

こうした習慣の違いだけならまだしも、価値観も全然違っていたら、もっと大変。

たとえば、ある宇宙人の母星が、物凄く緑豊かで、食べ物が余って余ってしょうがなく、食べ物はみんなタダが当たり前なんて星だったとしたら、地球のように、何らかの対価を出して、食物を得るなんてことは信じられない、なんて地球人は可哀想なんだ、と哀れみの眼差しを向けるかもしれない。

また、ある宇宙人(仮に「ミリオネア星人」と名付けよう)の惑星の石ころは、みんなダイヤモンドで出来ていて、全く値打ちがなく、そこら中に転がっているとしよう。ミリオネア星人に招待された地球人が、そのダイヤの石ころを我先にと奪い合う姿を見せたとしたら、きっと呆れかえるに違いない。

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画像国連、宇宙人対策に着手?=「交渉役」任命報道で憶測

 【ニューヨーク時事】国連が宇宙人担当大使を任命する-。複数の英紙がこう報じ、国連が宇宙人の地球来訪を想定した対策に着手したのではないかとの憶測が広まった。結局、報道は誤りと分かったが、これをきっかけに、万一の場合の「交渉役」は不可欠だというまじめな声も上がっている。
 報道で名前が出たのは、マレーシアの天体物理学者で、国連宇宙空間事務所のマズラン・オスマン所長。英紙は「地球に降り立った宇宙人が『リーダーと会いたい』と言ったときには、オスマン氏が窓口になる」と伝えた。
 国連が世界を代表するという構図はもっともらしいが、オスマン氏は14日にニューヨークの国連本部で開かれた記者会見で「大使任命の話は全くない」ときっぱり否定した。
 しかし、英国防省で未確認飛行物体(UFO)調査に当たったUFO研究家、ニック・ポープ氏は米メディアに対し、緊急時の対応計画は必要だとした上で、「地球の代表者は政治指導者でも宗教家でもなく、国連から出すのがふさわしい」と訴える。(2010/10/18-05:50)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010101800021



画像太陽系外惑星「グリーゼ581d」にメッセージを August 13 - 2009 - 系外惑星

オーストラリアの科学雑誌「コスモス」は8月12日、太陽系外惑星「グリーゼ581d」に向けてメッセージを送信するプロジェクト「ハロー・フロム・アース(HelloFromEarth)」を開始した。

「ナショナル・サイエンス・ウィーク2009」の一環として行われるプロジェクトで、一般人からメッセージを集め、キャンベラにあるNASAディープスペースネットワークのパラボラアンテナを使って、これまで発見された太陽系外惑星の中で、最も地球に似ている「グリーゼ581d」に送る企画。

メッセージの受付は同プロジェクトのウェブサイト(http://hellofromearth.net/)で行っており、160文字以内、英語のみのテキストなら、誰でも投稿できる。受付期間は8月12日から8月24日(オーストラリア時間)までで、これまで既に4500件以上のメッセージが寄せられている。

「グリーゼ581」は太陽よりも小さく、赤色矮星に分類される恒星で、てんびん座方向、地球から20.5光年離れた場所に位置している。これまでの観測で、この恒星の周りから「グリーゼ581b」、「グリーゼ581c」、「グリーゼ581d」、「グリーゼ581e」の4つの惑星が検出されている。

今回送信対象となった「グリーゼ581d」は中心の恒星から約0.22AU、いわゆるハビタブルゾーン(生命住居可能領域)に位置しており、67日という短い周期で公転している。重さは地球の約8倍、同じく岩石でできており、海が存在している可能性もあるという。

■Send a message to the stars!
http://www.cosmosmagazine.com/news/2916/send-message-stars

URL:http://www.sorae.jp/031003/3216.html

この記事へのコメント

  • 白なまず

    よく言われている事ですが、宇宙人=天使、または、宇宙人=悪魔と言う内容はひふみ神示でも示されています。これが本当だとすると、宇宙人である天使が地球人を導いている存在なら、お題の心配はご無用ですね。宇宙人が悪魔だとしてもミロクの目的の為に働いているようですから、これも問題なく収まるのでしょう。また、宇宙人が地球人の前に現れるのは岩戸開けの後になるでしょう。よって、2015年から2016年にかけての時期だと推測します。


    ひふみ神示 第08巻 磐戸の巻  第4帖 (240)
     この方この世のあく神とも現はれるぞ、閻魔とも現はれるぞ、アクと申しても臣民の申す悪ではないぞ、善も悪もないのざぞ、審判(さばき)の時来てゐるのにキづかぬか、其の日 其の時さばかれてゐるのざぞ、

    ひふみ神示 第12巻 夜明けの巻  第四帖 (三二四)
     この方 カの神と現はれるぞ、サの神と現はれるぞ、タの神と現はれるぞ、ナの神と現はれるぞ、ハマの神と現はれるぞ。ヤラワの神と現われたら、人間 眼明けて居れん事になるぞ、
    2015年08月10日 16:47
  • クマのプータロー

    我が国にこそ必要なポストです。別名鳩山担当大使。
    2015年08月10日 16:47
  • ス内パー

    宇宙人が来訪する場合、来訪者の文明レベル(俗に想定されるタキオン飛行だのワープ航法だのを完備した旅行客タイプか片道切符の通常航法植民地探しレベルか)やテラフォーミング(惑星の気候などを調整して出身惑星風に改造する技術)をするのかなどはかなり重要事項だったりします。
    ぶっちゃけ宇宙人個人が友好的でも開拓者なら敵対を覚悟しなきゃいけないのが地球人の都合ですし。

    『知り合いの中国人がいい人だから侵略を無条件に認めよう』とかいうお花畑を宇宙人に対しては行えってのはムチャクチャですからねー。そういう意味じゃ日本ですら友好を築く可能性は(国家レベルでは)低いでしょうねぇ。個人レベルでは友好を築く可能性は高いでしょうが。
    2015年08月10日 16:47
  • sdi

    >宇宙人が地球に遊びにくるとき(宇宙人との交流についての思考実験)
    日比野殿はご承知かもしれませんが、この方面の思考実験を「FCS(ファーストコンタクトシミュレーション)」と呼称します。
    日本ではマイナーですが、アメリカでは比較的知られた思考実験で一部の州に教育カリキュラムに取り入れられています。日本でも、一部の有志が集まり2年に一回のペースでコンベンションを実施しています。
    FCSでは、武力行使の禁止やコンタクト双方とも敵対的な意思をあいてに対して持たない、といったルールがあります。使用する宇宙船や軌道建造物も非武装です。
    ただ、本当にFCSが実現するような自体になったたとき、科学者や政治家が討論している裏で各国軍がこっそりデフコンレベルを上げることになるのだろうな、と思います。以下、日本のFCS団体のurlです。
    http://www.ne.jp/asahi/contact/japan/
    2015年08月10日 16:47
  • almanos

    光速をどうやって突破するかとか、色々ハードルはありますからね。ゼーガペインにあった舞浜サーバーみたいなのを積んだ巨大宇宙船なんかありそう。で、現地住民のデータを取り込んで実体化して既に町を歩いていたりして。
     宇宙人というと、何故かアメリカはX-FILEみたいな扱いが多い。あちらでは宇宙人と悪魔が同根の存在なのかもしれません。日本では角を持った宇宙人の目撃例があるそうですが、これも鬼との関連なのかも。もし、宇宙人が来たとしたら文化的にキリスト・イスラム教圏はパニックに陥りやすいでしょう。彼らが訪問しただけで一神教の前提をぶっ飛ばしかねないですから。比較的マシなのがヒンドゥー教のインド。中国はカオス状態ですからかえって危険。仏教圏が一番まともな対応が出来るでしょうね。日本の秋葉原なんかエイリアンがいても「コスプレ?」で済みそうですから実地調査が既に行われていたりして。そういえば、日本はアジアの仏教圏で一番仏教系大学が多いので、仏教関係の留学生が多いそうです。日本人は神道の国と思っているでしょうが、海外からは「仏教国」、神道がある事を知っている場合は「仏教と神道の国」と見られている。アー
    2015年08月10日 16:47

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