華と真摯さを武器にする
昨日のエントリーで、民主党政権には「真摯さ」がない、と述べたのだけれど、柳腰健忘長官殿が、またそれを証明してくれた。
22日、仙谷官房長官は、参院議院運営委員会理事会に出席して、自身の国会答弁に批判が出ていることについて、陳謝したのだけれど、その後の記者会見で、どの答弁が不適切かを聞かれても「ノーコメント」を6回も連発したという。
記者から最後には、なぜノーコメントなのか、と質されたのだけれど、それすら、ノーコメントだった。
ノーコメントするに足るなんらかの理由を言うのならともかく、「ノーコメントだからノーコメントだ」等と語るに至っては、真摯さの欠片もない。
これが日本のトップだと思うと情けない事この上ない。
ドラッガーのいうとおり、これでは、組織は破壊される。民主党は頭から腐ってゆく。
小沢氏を排除して、クリーンになった、なんてアピールできたつもりかもしれないけれど、汚れを外に掃きだしたら、反って自分の汚れが目立つようになった、というところだろうか。
何時までも隠し通せておけるとは思えない。
そのくせ、自身の定例記者会見については、官邸のホームページに、記者との一問一答の全文を公表するという。
何でも、マスコミに自身の発言を切り取りされて報じられるのが気に入らなかったらしいのだけれど、全文読んだとて、嘘と誤魔化しとはぐらかし、そしてノーコメントのオンパレードでは、ツッコミどころが増えるだけ。
まぁ、見方によれば、仙谷氏の「汚なさ」が赤裸々になる、という意味では、悪いことばかりじゃないとも言えるのだけれど、注意されても、尚、ノーコメントだと開き直っているところを見る限り、それで自身の態度が「真摯」になるとも思えない。
もしも、野党や国民が、仙谷氏をなんとかしようと思うのであれば、やはり、時間はかかるかもしれないけれど、仙谷氏の存在そのものが民主党のマイナスになるように持っていくしかないように思われる。
その為には、仙谷氏の言動を国民にどんどん報道して周知させる必要がある。
今のままでも、時間を掛ければ、やがては知られるようにはなるとhは思うのだけど、そこまで悠長に待っていられるような状況でもない。
となると、やはりマスコミに取り上げて貰えるような、パフォーマンスも多少は必要になってくると思われる。
そのために、どういう手が考えられるかというと、ひとつには「華のある人」に徹底的に攻撃してもらう、というのがあることはある。
自民党の三原じゅん子参院議員が21日、参院厚生労働委員会で初質問に立って、細川律夫厚生労働相を激しく攻め立てて、自民党の中堅議員から「さすがは大舞台の経験者。“あっぱれ”だね」と称賛されたそうだけれど、華のある人を前面に出して、質問に立って貰うというのもいいかもしれない。
実力より人気が先行するような「客寄せパンダ」や「広告塔」的なタレント議員は、兎も角、華があって、かつ実力があるのなら文句はない。
それでも、まぁ、政治家全般としての能力を一気に全部求めるのは難しいだろうから、まずは、質問の鋭さを磨いてそれに特化することで、それを活かしていくというのもいいかもしれない。
三原じゅん子議員の質問場面を見ていて思ったのだけれど、元女優である議員が質問に立つと、やはり見栄えはするし、発声もしっかりしているから、非常に聞きやすい。そして、発音のイントネーションや抑揚の取り方も上手く、テレビドラマを見ているような錯覚すら覚えた。まるで「ごくせん」か何かのワンシーンのよう。
人を見た目で言うのは、非常に申し訳ない事なのだけれど、三原議員の質問に答えた、細川厚生労働大臣はの見た目の「しょぼさ」と、答弁での「覇気の無さ」が相まって、更に三原議員に華を添える形となっていた。もうはっきりと見た目で負けていた。
だから、こうした見栄えする、華のある議員が「真摯な態度」を持って、国会質問に立つようになれば、「真摯さ」に欠ける答弁者は、その自身の「真摯さのなさ」がより浮き彫りになるだろう。
その意味においては、先の代表質問で菅首相を徹底的に攻撃した稲田氏や進次郎議員、そして、三原議員をもう少し前面に出して、国会質問に立って貰ってもよいように思う。
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仙谷氏、国会での謝罪に「ノーコメント」6連発 2010.10.22 20:38
仙谷由人官房長官は22日、参院議院運営委員会理事会に出席し、自身の国会答弁に批判が出ていることについて「不適切な答弁があったことを陳謝する」と述べた。しかし、その後の記者会見では、どの答弁が不適切かを聞かれても「ノーコメント」を6回も連発し、理事会で「真(しん)摯(し)な答弁に努める」と約束したのとはほど遠い対応をみせた。
記者「どういう点が不適切だったのか」
仙谷氏「ノーコメント。はい、(次)どうぞ!」
記者「謝罪の感想は」
仙谷氏「ノーコメント」
記者「議運理事から発言はあったか」
仙谷氏「それもノーコメント」
記者「与野党協議のあり方が議論されている中、自身の答弁が議運で問題視されたことについては」
仙谷氏「ノーコメント」
記者「長官、なぜノーコメントなのか」
仙谷氏「ノーコメントだからノーコメントだ」
仙谷氏は会見で、理事会での謝罪内容を読み上げた後、記者団の質問に対し、このような対応をみせた。
21日の参院内閣委員会では、報道機関による答弁の“つまみ食い”を避けるため、記者会見の一問一答全文を首相官邸のホームページ上で公開する考えを明らかにした仙谷氏だが、日ごろから強弁やはぐらかしも多い。
公開によって、この日のやりとりのように、傲(ごう)慢(まん)さをみせる仙谷氏の実態も赤裸々にさらされることになりそうだ。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101022/plc1010222041023-n1.htm
仙谷氏、記者会見全面公開へ 困るのはご自分? 2010.10.21 17:59
仙谷由人官房長官は21日の参院内閣委員会で、自身の定例記者会見について、今後は記者との一問一答の全文を首相官邸のホームページ上で公表する考えを明らかにした。仙谷氏は「きょうもある新聞記事が、いろんなところを切り取って書いている。ちゃんと全文を見ていただくようにした方がいい」と指摘した。
だが、仙谷氏は国家戦略担当相だった4月20日の記者会見では、テレビ番組での発言内容の一部が“つまみ食い”されたことをめぐり、「お書きになるのは自由。いくらでも書いてください」と述べていた。
また、仙谷氏は普段から質問をはぐらかしたり、質問を途中で遮り、「それだったら会見をやめていただいたらいい」(8日夕)と逆ギレしたり、問題発言も少なくない。「記者とのやり取りをそのまま公開して困るのは仙谷氏なのでは」との見方もある。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101021/plc1010211759018-n1.htm
三原じゅん子氏の初質問に「あっぱれ」 2010.10.22 05:01
デビュー戦で鮮やかKO勝ち!? 自民党の三原じゅん子参院議員(45)が21日、参院厚生労働委員会で初質問に立ち、細川律夫厚生労働相(67)を激しく攻め立てるなど、堂々の初陣ぶりを披露した。
冒頭こそは「初心忘れるべからずという言葉があります。私も常に志した意気込みを持ち続けて精進したいと思います」と謙虚な姿勢をみせた三原氏だったが、用意した質問が始まると表情は一変。「国民の負託を受けた政治家として、魂のこもった議論で真剣勝負をお願いします」と斬り込んだ。
女優時代から取り組んでいた『子宮頸がん対策』などについて、専門用語も駆使しながら細川氏を激しく“口撃”。子ども手当支給時期を答弁できなかったこともある細川氏を、ここでも「存じません」と言わせるまで追いつめてみせた。
また、予防ワクチン無料接種の費用を補正予算案に計上する政府方針をめぐり、桜井充財務副大臣(54)から「いまは最終的な調整中だが、1000億円を超える基金を作りたい」との答弁も引き出した。
そして、「民主党はいつ政権を投げ出しても結構です」と言って締めくくった三原氏。自民党の中堅議員からは「さすがは大舞台の経験者。“あっぱれ”だね」と称賛の声があがった。
委員会終了後、記者団に囲まれた三原氏は「細川氏は大丈夫なのかな…というぐらいあまり答えないし、元気がないですね。ガッカリしました」と余裕の表情でコメント。自身でも“完勝”をアピールしていた。
URL:http://www.sanspo.com/shakai/news/101022/sha1010220502005-n1.htm
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
> ともかく、「ノーコメントだからノーコメントだ」等と
> 語るに至っては、真摯さの欠片もない。
これが国民の一定層の共感を得ている可能性に注意.
社会党おタカさんの「だめったらだめっ」という前例がある.
だから, 今回の御提案は Good!
> その意味においては、先の代表質問で菅首相を徹底的に
> 攻撃した稲田氏や進次郎議員、そして、三原議員をもう少し
> 前面に出して、国会質問に立って貰ってもよいように思う。
総裁・幹事長の総入れ換えが必要.