不安な民主党と決断力
10月8~11日に掛けて行われた時事通信の世論調査で、菅内閣の支持率が39.2%に低下した。
またしても下り最速伝説が甦る予感すら漂う。
しかも、支持する理由にしても、「他に適当な人がいない」が19.6%、「首相を信頼する」が8.8%、「誰でも同じ」が6.4%で、「リーダーシップがある」が1.2%。
つまり、積極的支持と言えるのは、「首相を信頼する」と「リーダーシップがある」の合計10%程度と見ることだってできるかもしれない。
まぁ、いずれにせよ、支持率的には政権維持が危険水域に近づいていることは確か。というか、はっきりいって、支持率が上がる要素がない。
空き菅内閣が支持率を上げる手段は、ただ、「脱・小沢」、「反・小沢」しかなかったのだから、離党も辞任もしないと言っている小沢氏を排除できなければ、このままズルズルと下がるだけ。
また、世論調査では、尖閣漁船衝突事件で中国人船長を釈放したことについて、検察独自の判断だったとする政府の説明を「信用できない」とする回答が79.9%と8割に達し、「信用できる」はたったの6.4%。
もう、全然信用されてない。それに、衝突事件に対する対応は「脱・小沢」とは全く関係ない事柄だから、その批判は全部内閣に向かうことになる。
これだけ、衝突事件に対して国民が納得していないとうのに、国会での政府の答弁は、相変わらず逃げの一本。
それなのに空き菅殿は「有言実行内閣はこれからだ」等と嘯いている。
これからだ、ということは、これまでは「有言不実行」だったと自分で認めているということ。改造内閣発足して1ヶ月あって何もできなかったのが、これから出来るという保証が一体どこにあるのか。
この一カ月で見せられたのは、船長を釈放した判断は那覇地検にあると責任を司法に擦り付けたことと、所信表明演説で、衝突ビデオすら公開せずに、国民ひとりひとりが外交を考えるべき、と国民に丸投げした卑怯さだけ。
そもそも、内閣を支持している人達でさえ、空き菅殿に「リーダーシップがある」と答えた人は1.2%しかいない。
だから、国民の大多数は、「有言実行内閣はこれからだ」なんて聞いても、てんで信用していないと思われる。
茶番もいいところ。
恥も外聞も、責任感もないくせに、総理の椅子に座っていたい権力欲だけは旺盛。だから、例え支持率が10%台になっても、自ら辞めるなんてことはしないかもしれない。
振り返ってみれば、2005年の郵政選挙で、森元総理から、解散だけは避けてくれと言われた小泉元総理は、「俺の信念だ。殺されてもいい。それぐらいの気構えでやっている…俺は総理大臣だ。これをやるってずっといい続けてきた。」と答えて押しとおしたと言われている。
郵政民営化そのものの是非については兎も角、小泉元総理と空き菅殿とを比べると、少なくとも、政治に対する気構えがまるで違うことだけは確か。
今のように、国難が迫っている状況下であればあるほど、政治家、特に首相には、決断力が求められる。
もしも、中国が、海保の巡視船を撃沈して、尖閣諸島に上陸したとき、即座に防衛出動命令を下すことができるのか。
総理大臣は自衛隊の最高指揮官。肝心な時に首相が断を下せなければ、何の意味もない。
嘘と誤魔化しばかりで、覚悟もリーダーシップも無い御仁には、今の日本は任せられない。
「自民党には不満があったが、民主党には不安しか感じない」、とは、これまで良く言われていたことなのだけれど、昨今の情勢を見るにつけ、本当に、これを実感している人も相当いるのではないかと思う。
単なる予感にしか過ぎないのだけれど、今後、空き菅殿は、外交でもうひとつ何かやらかしそうな気がしている。
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内閣支持、39%に低下=不支持と並ぶ―時事世論調査 時事通信 10月15日(金)15時5分配信
時事通信社が8~11日に実施した10月の世論調査によると、菅内閣の支持率は民主党代表選で菅直人首相が再選される直前の9月調査と比べ、6.4ポイント減の39.2%で3カ月ぶりに低下した。不支持率は同6.5ポイント増の39.2%となり、支持と並んだ。沖縄県・尖閣諸島沖での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件への政府の対応や、検察審査会の議決で小沢一郎民主党元代表の強制起訴が決まったことなどが影響したとみられる。
調査は全国の成年男女2000人を対象に個別面接方式で行った。回収率は66.8%。
内閣を支持する理由は「他に適当な人がいない」の19.6%をトップに、「首相を信頼する」8.8%、「誰でも同じ」6.4%が続いた。「リーダーシップがある」は1.2%。不支持の理由は「期待が持てない」23.4%、「リーダーシップがない」18.9%、「政策が駄目」13.9%だった。政党支持率は、民主党が前月比0.6ポイント減の20.0%。以下、自民党が同0.7ポイント減の14.7%、公明党が同0.7ポイント減の3.3%、みんなの党が同0.8ポイント減の2.0%となり、「支持政党なし」は同3.6ポイント増の56.3%に上昇した。
◇尖閣説明、8割が信用せず
一方、漁船衝突事件で逮捕、送検した中国人船長を釈放したことについて、検察独自の判断だったとする政府の説明を「信用できない」とする回答は79.9%で、「信用できる」は6.4%。釈放への評価でも「日本の法律に従いもっと毅然(きぜん)と対応すべきだった」57.9%が、「やむを得ない」20.1%、「もっと柔軟に対応すべきだった」17.4%を大きく上回っており、事件に関し有権者の多くが政府に不信・不満を抱いていることを裏付けた。
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101015-00000100-jij-pol
支持率低下「尖閣」が影響=民主
時事通信の世論調査で内閣支持率が4割を切り、不支持率と並んだことについて、民主党の鉢呂吉雄国対委員長は15日、「(尖閣諸島沖の)中国漁船衝突事件や『政治とカネ』の問題の影響だ」と指摘した。その上で「有言実行内閣として、2010年度補正予算案を速やかに成立させ、支持を徐々に上げていきたい」と述べ、経済対策の実行を通じて支持率回復につなげる考えを強調した。
国民新党の下地幹郎幹事長も「国民は景気、雇用の回復を求めている。景気対策を急がなければならない」と述べた。
一方、自民党の石原伸晃幹事長は「尖閣諸島沖の衝突事故で中国に対し毅然(きぜん)たる対応を示せず、責任逃れを繰り返す内閣に国民は失望している」とし、「国民は信頼できるリーダーを求めているが、菅直人首相はそうではない」と断じた。(2010/10/15-16:37)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010101500652
改造1カ月「良い流れ」=首相
菅直人首相は15日夜、内閣改造から17日で1カ月を迎えることについて、首相官邸で記者団に「非常に良い流れで進行している」と手応えを示した。首相は「改造内閣と党の新しい執行部を同時につくったが、党と内閣の協力関係がしっかりして、いろんなものが動きだしている」と強調。首相が命名した「有言実行内閣」が実行されているかに関しては「これからだ」と語った。(2010/10/15-19:48)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010101500868
この記事へのコメント
almanos
>さらに人民解放軍, 特に陸軍の方は陸軍を縮小したい現政権に
逆らって仕掛けてくるものと思われる. 肥大化した人民解放軍
は基本的に戦争になっても良いと思っているようだから,
現政権を困らせるために思い切った手を打つ可能性あり.
北朝鮮かお前等は! と言いたくなる状況ですね。ま、一番ありそうなのは第二次中越戦争かもしれません。尖閣諸島はとりあえず現状の小競り合いを続けるとして。東南アジア方面は島嶼国であるフィリピンは海軍の縄張り。となると地続きのスプラトリー諸島の帰属問題を抱え、なおかつ手荒に出ていたベトナムしか陸軍が手を出せる相手がない。第一次中越戦争の雪辱を果たせる。取らぬ狸の皮算用で仕掛けるでしょう。
北朝鮮は既どう処理するか決定しているでしょうから、軍と党でそこら辺の調整は済んでいるでしょうしね。問題はもし第二次中越戦争となり、また負けたら内乱の危険が跳ね上がるでしょう。負けた失点を補い、面子を取り繕う為に核を使うリスクもある。核戦争のリスクは冷戦時代よりも上がっているのかもしれません。一番不安なのはちゃんと発射コードを共産党が押さえているか?
ちび・むぎ・みみ・はな
> 外交でもうひとつ何かやらかしそうな気がしている。
これは当たっているでしょう.
ただ, 菅氏がやるのではなく, 支那が何か仕掛ける方ですね.
2010~2012の間に何かが起きるとの予測は前からあるよう.
さらに人民解放軍, 特に陸軍の方は陸軍を縮小したい現政権に
逆らって仕掛けてくるものと思われる. 肥大化した人民解放軍
は基本的に戦争になっても良いと思っているようだから,
現政権を困らせるために思い切った手を打つ可能性あり.
ところで, 支那と日本が緊張状態になった時, 韓国はどんな
態度をとるだろうか. ドサクサに紛れて対馬をとりにくる
可能性は否定できない. だから, 一時的にせよ, 日本が
孤立無援の状態になる可能性を国民は覚悟すべし.
白なまず
2011年(春マケ):中国の崩壊、イスラエルVSイラン(核戦争)
2012年(夏マケ):EUパレスチナ国家独立宣言、世界政府樹立、エルサレムに神殿
2013年(秋マケ):世界規模の天災、海面上昇+14m、食糧危機、世界政府が食料を独占する
2014年(冬マケ):エジプト、ロシアが食料確保の為イスラエルへ進軍する
2015年(岩戸ひらき開始):北朝鮮が最後の力で日本から食料を奪う為攻撃する
エルサレムへ世界中の軍隊が攻め寄せて食料を奪い合う。最後にメギドの丘で最終戦争(ハルマゲドン:イエス降臨、艮金神(弥勒)が終息させる。)