「中国漁船の船長が逮捕された直後は、菅も『ビデオは公開したほうがいいよな』と言ってて、私も『そりゃそうよ』と話してたの。それが翌日、仙谷さんに相談したら、これは証拠物だから、裁判になったときにどうだ、こうだと、弁護士の法律論を言われて……。菅もそういうことはよくわからないから、そうか、と納得しちゃった。最初は公開するって言ってたのにね」菅伸子 「週刊朝日」より
1.柳田法相の更迭
柳田法相が22日、辞任する意向を固めた。
実際は、菅首相が柳田氏を首相官邸に呼んで、「国民生活を考えれば、何としても速やかに(平成22年度)補正予算案を成立させなければならない。そのことを理解してほしい」と、事実上の更迭をした。
柳田氏は菅首相に会うまでは続投する意向だったようで、更迭を伝えられると、その場で辞表を書いたそうだから、本人には直前まで更迭を知らされていなかったことは確か。もしかしたら、本当に直前になって、更迭が決まった可能性もある。
一部には、菅首相が伸子夫人に「ドミノでもなんでもいいじゃないの。柳田の次が、馬渕?次が岡崎?そして次が仙谷?…いいのじゃないのドミノでもなんでも。あなたが総理大臣でしょう。」と「激励?」されて、一晩で豹変した、なんていう話もあるようだけれど、本当のところは分からない。
ただ、伸子夫人は菅首相の最大のブレーンとも呼ばれていて、例の尖閣ビデオの件でも、公開したほうがいい、と菅首相と話していたところが、仙谷氏に止められた件をこぼしていたと伝えられているし、18日、都内で行われた民主党衆院議員の政治資金パーティーでも「そのうちヒットを打ちます。よろしくお願いします」と頭を下げて、現状を憂いていたというから、ここでなんとかヒットでも、と菅首相を「激励」して、柳田氏の更迭を促したとしてもおかしくはない。
そして、辞任した柳田氏の後任は当面、仙谷官房長官が兼務するというのだけれど、これは、急遽更迭が決まったために、後任の調整が間に合わなかったか、元々続投方針でいたと見られる仙谷氏に対して、法相兼務ということで説得した可能性もあると見る。
というのも、「陳さんのWorld view」ブログでは、仙谷氏の法相兼任で、隠れ国策捜査指揮権発動がやりたい放題になるという指摘があり、その情報を小沢氏周辺が掴んでいたが為に、輿石参院議員会長が更迭に反対したのだ、と述べている。
輿石氏が小沢氏と近い関係にあることを考えると、あながち否定できないところはある。
ともあれ、今回の更迭で、補正予算の成立には、野党の要求を飲まなければどうしようもない現実と、補正予算を通さないといけない事情があることが明らかになった。
つまり、野党側は「予算を人質」に取ることで、政権を追い詰めることができる感触を得た、ということ。
ただ、その予算だけを盾にして、政権打倒、解散総選挙にまで追い込めるかというと、更なる条件が整う必要があるのではないかと思っている。
それは「天地人」。
2.天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かず
よく物事を成就するためには、「天の時 地の利 人の和」の3つが必要だと言われている。
「天の時」とは”天のもたらす幸運”であり、「地の利」とは”地勢の有利さ”であり、そして、「人の和」とは”人心の一致”になるのだけれど、この3つの関係について、孟子は「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず。」と述べている。
つまり、いくら「天の時」が有っても、「地の利」を得ていなければ勝つことは難しく、更に、「地の利」を得ていても、「人の和」がなければ勝てない、ということ。
では、今の政権の現状について、「天の時 地の利 人の和」の3つを、野党側から見ればどうなるかを考えると次のようになるのではないかと思う。
「天の時」…民主党政権の内政、外交上の失策と、国会での失言、いわゆるブーメラン。
「地の利」…参院で野党過半数を占めているということ。
「人の和」…内閣支持率と民主党支持率。及び、野党同士の連携。
確かに、現状は、「天の時」を得ていると言っていいだろう。内政外交の失点は言うに及ばず、国会答弁でも数々の問題発言。それが本当に問題発言なのかどうかではなくて、「問題発言」だと受け止められている事そのものが、野党に「天の時」をもたらしていると言える。
そして「地の利」については言うまでもない。参院で野党が過半数持っている事実は次の参院選挙まで動かない。野党の一部が、民主党と連携及び連立でもしない限り、あと3年は「地の利」は野党にある。
それに、ここのところ、地方選挙でも民主党は負けっぱなし。先日の松戸市議会選挙でも、民主党は44議席中、わずか2議席しか獲得できず壊滅している。だから、地方においても野党側が「地の利」を得ていると言っていいように思われる。
最後に「人の和」なのだけれど、これは、一義的には、国民からの支持率になるだろう。今や、世論調査をするたびに支持率は落ちていて、内閣支持率は、危険水域に迫っている。
3.脆弱な国会内の「人の和」
11月18日調査の「新報道2001」の世論調査では、内閣支持率26.6%。政党支持率も18.4%と自民党の30.0%に大きく水をあけられているし、毎日新聞の調査でも、内閣支持率は26%に急落。不支持率は57%と支持率と不支持率が逆転している。
その意味では、人心、すなわち「人の和」は与党から離れつつあるといっていい。だけど、これだけで十分かというと、そうとも限らないと筆者は考えている。
なぜなら、国会内での「人の和」が十分かどうかに疑問があるから。
具体的には、自民党とその他野党の連携がこれからも上手くいくのかについて不透明なところがある。もっとはっきりいえば、公明党の動きが焦点だと見る。
柳田氏の法相辞任を受けて、公明党の山口那津男代表は「審議を妨げる事情が取り除かれた」と述べているし、公明党の参院幹部も自民党に「補正に政局を絡めるのは反対」と伝え、補正採決前の仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国交相への問責決議案の提出も思いとどまるよう要請したという。
だから、まだ現時点では、 国会内での「人の和」は十分とは言えず、公明党が野党連携から離脱すれば、参院の野党過半数という「地の利」さえも失われてしまうという結構脆弱な状況にある。
ただ、柳田氏の更迭を持ってしても、国民世論の怒りが収まらず、野党ももっと攻めろよ、という声が大きくなれば、公明党とて、簡単に民主党にすりよりにくくなる。
要するに、国民の声という「人の和」が日本中を覆って止むことがなければ、国会内の「人の和」も政権打倒で固まらざるを得ないだろう、ということ。
だから、現時点では、政権打倒には、まだ「人の和」が足りておらず、野党全てが、これは駄目だと腹を括るくらい、国民世論が後出しする必要があるのではないかと思っている。
全ては、国民の手の中にある。
「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず。
三里の城、七里の郭、環りて之を攻むれども勝たず。
夫れ環りて之を攻むれば、必ず天の時を得ること有り。
然れども勝たざるは、是れ天の時地の利に如かざればなり。
城高からざるに非ざるなり。
池深からざるに非ざるなり。
兵革堅利ならざるに非ざるなり。
米粟多からざるに非ざるなり。
委てて之を去るは、是れ地の利人の和に如かざればなり。」孟子 -公孫丑章句下より-
柳田法相「その場で辞表を書いた」
柳田稔法相(56)は22日朝、首相官邸で菅首相と会談し、自身の「国会軽視」と取れる発言の責任を取って辞表を提出し、受理された。
辞任要求を強める野党が22日中に参院に問責決議案を提出する構えの中、国会審議の遅れを回避するため、事実上の更迭と受け止められている。
9月に発足した菅改造内閣の閣僚辞任は初めて。
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件などへの対応で内閣支持率が落ち込む中、菅政権にとっては大きな打撃となる。
野党は首相の任命責任の追及に加え、仙谷官房長官や馬淵国土交通相らの問責決議案を提出する構えを崩しておらず、首相は一段と厳しい政権運営を強いられる。
後任の法相について、菅首相は、仙谷官房長官を当面兼務させることを決めた。
柳田氏は22日午前10時過ぎから法務省内で記者会見し、「2010年度補正予算案を速やかに通すため辞めさせていただく」と述べた。仙谷氏は同日午前の参院予算委員会で、「首相が法相を呼び、『補正予算案の議決をお願いしないといけない』と話したら、法相から自主的に辞任するとの話をいただき、その場で辞表を書いた」と述べた。
(2010年11月22日11時41分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101122-OYT1T00190.htm
夫人も認めたダメダメ菅「そのうちヒット打ちます」 2010.11.19
菅直人首相の夫人、伸子さん(65)が18日夜、都内で行われた民主党衆院議員の政治資金パーティーで「そのうちヒットを打ちます。よろしくお願いします」と頭を下げた。伸子さんは首相を公私とも支える最側近。6月の就任以来、夫が何一つ成果を挙げてないことを認めた!?
中国漁船衝突事件の迷走や、閣僚の不用意な発言もあり、政府・与党内からも菅政権の先行きを危ぶむ声が出ている。
パーティーのあいさつで、伸子さんは「きょうは菅直人より、私の方がよかったでしょ」と笑いを誘い、「菅内閣はいろいろ言われて…言われてもしようがないなと思うところもありますけれども、ここまで…」などと現状を嘆いていた。
URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101119/plt1011191627009-n1.htm
内閣支持:半減26%、不支持57%で逆転…本社世論調査
毎日新聞は20、21日の両日、全国世論調査を実施した。菅内閣の支持率は10月の前回調査に比べ23ポイント下がり、6月の政権発足後、最低の26%に急落した。不支持率は57%(前回34%)と急増し、政権発足後初めて支持率と不支持率が逆転。国会答弁を軽視するような柳田稔法相の発言に関しては「辞任に値すると思う」との回答が71%に達した。支持率が「危険水域」とされる2割台にまで落ち込み、自民党など野党が攻勢を強めるのは必至で、菅直人首相の政権運営は厳しさを増している。
◇「法相辞任を」71%
内閣支持率を巡っては、菅首相が民主党代表選で小沢一郎元代表を破り、菅改造内閣を発足させた9月の調査で64%まで上昇した。しかし、わずか2カ月で大幅に下落。不支持の理由では「指導力に期待できない」が41%に上り、民主党支持層の支持率も71%にとどまった。
一方、柳田氏の処遇については、民主党支持層でも64%の人が「辞任に値すると思う」と答えた。政府・民主党が国会対策で連携を期待する公明党支持層では「辞任に値すると思う」が88%を占めている。首相は19日夜に柳田氏を続投させる考えを示したが、「辞任に値すると思わない」は27%だった。
尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を巡り、政府が一般公開を拒否しているビデオ映像の取り扱いについては「公開すべきだ」との回答が90%に達した。神戸海上保安部の海上保安官がビデオを流出させた行為に対しても「共感できる」が67%で、「共感できない」(31%)を大きく上回った。ビデオ公開問題について、政府に批判的な一方、保安官には同情的な世論がうかがえる。
政党支持率をみると、民主党の支持率は20%と、前回調査より11ポイントの大幅減となった。自民党は前回比4ポイント増の18%で、民主、自民両党の支持率がほぼ拮抗(きっこう)。みんなの党は前回と同じ10%、支持政党なしは前回比5ポイント上がり、40%だった。
小沢氏の国会招致問題で、菅首相が指導力を発揮しているかを問うたところ、90%が「発揮していない」と回答。企業・団体献金の受け入れを一部再開する民主党方針については「適切でない」が69%に上り、「適切だ」(24%)を大きく上回った。【坂口裕彦】
URL:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101122k0000m010076000c.html?inb=ra
補正予算 公明容認、会期内成立にめど 攻めきれぬ自民 2010年11月22日22時4分
. 菅政権は、公明党に配慮して柳田稔法相の更迭に踏み切った。これを受けて公明党は補正予算案の早期成立を容認する方向となり、12月3日までの会期内成立にメドがついた。当初は政権への強硬姿勢を貫く構えだった自民党も公明党との足並みが乱れるのは避けたい考えで、2大政党が公明党を引っ張り合う構図がますます鮮明になってきた。
補正予算案の採決にあたり、自民党は19日の参院予算委員会理事会で(1)小沢一郎元民主党代表の証人喚問(2)柳田法相の罷免(3)政治的な発言をする団体の防衛省行事への参加を控えてもらう防衛事務次官通達の撤回(4)流出した尖閣諸島沖衝突事件のビデオの公開――の4条件を突きつけていた。
このうち、柳田氏は22日に辞任。同日、流出映像と同じ44分間のビデオも西岡武夫参院議長に提出され、(2)と(4)はクリアされた。公明党はこれを評価。山口那津男代表は訪問先のソウルで「審議を妨げる事情が取り除かれた」と述べた。同党参院幹部も「全部満額回答を求めることはありえない」と明言。自民党側に「補正に政局を絡めるのは反対」と伝え、補正採決前の仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国交相への問責決議案の提出も思いとどまるよう要請した。
公明党は統一地方選を控え、解散を避ける立場から菅政権を最後まで追い込むことは避ける「寸止め路線」を続けてきた。司法修習生に国費で給与を支払う「給費制」復活の議員立法や美術品補償法案など同党がこだわる法案について民主党と合意しており、補正予算案をめぐる審議の混乱のあおりでフイにしたくないという思惑もある。
野党7党が22日午後に開いた参院国会対策委員長会談では、仙谷氏らに対する問責決議案提出について、みんなの党だけが補正予算案の採決前の提出を主張。公明党は「採決後」を主張し、24日に再び協議することになった。
菅政権を厳しく批判する一方で、公明党との協力関係を失いたくない自民党は和戦両論が交錯している。谷垣禎一総裁は22日、採決は4条件にあくまでこだわる姿勢を示しつつ、仙谷氏らへの問責決議案提出の時期については明言を避けた。参院幹部は「ここで引っ張りすぎると泥沼にはまる。補正予算案だけはちゃんと成立させないといけない」と漏らす。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/1122/TKY201011220418.html
菅政権、柳田辞任と支持率急落のダブルパンチ もはや死に体 内閣総辞職も★2
7 :名無しさん@十一周年:2010/11/23(火) 09:40:38 ID:4b2I5BKQ0
菅夫人「主人は必ずヒットを打ちます」
ブリジストン民主ルーピーズ
1番 岡崎(レフト):足の速さは球界一。ただし反日にしか、走れない。WBCではなぜか韓国チームのベンチに
2番 レンホー(セカンド):大物外人。「2番じゃダメなのか?」と2番を打ちたがる。人気だったがメッキが剥がれつつあり
3番 前原(ライト):特大のファール→見逃し三振でファンを失望させるパターンが多い
4番 菅(DH):シーズン半ばから四番に座るが未だにノーヒット。かつては「カイワレ打法」でヒットを飛ばしたが…。パフォーマンスが得意
5番 岡田(キャッチャー):一時は四番を打つも不振を極めた。激やせし、今も不振が続く
6番 柳田(ファースト):2通りのコースを打つ2ウェイ打法が得意。そのコース以外は打てないと公言し、批判殺到
7番 枝野(ショート):球を仕分ける選球眼が抜群。しかし、得点にはつながらない
8番 松崎(センター):実力は未知数の新人。乱闘に定評アリ。得意技は胸の鷲掴み
9番 海江田(サード):バブリーの異名「高めはどうしようもない」発言で、外人から高めばかり投げられる
ピッチャー 仙谷:左腕のエース。都合の悪いことは忘れる切り替えの速さに定評。投手だが左翼を守りたがる
代打陣
三宅(サード)ガッツのあるヘッドスライディングでファンを沸かせる。(現在故障者リスト入り)
赤松(レフト)キューバチームの大ファンで、宮崎の試合をすっぽかしてキューバに旅行。レギュラー落ち
輿石(レフト)選手としてより、チームの教育者的立場。教えを受けるとレフトを守りたくなり、国際試合に弱くなる
小沢(DH)四番に座ったこともある影の実力者。ただし、大事な勝負の前に体調不良で打席に立てないことが多い
※チームにはなぜかレフトが多い
監督兼オーナー 鳩山(ルーピー)
ママからのお小遣いでこのチームをつくった。以前は四番・エース(投手)・監督だった。
「トラスト・ミー」はボールが自分にあるのか相手にあるのかわからなくなる魔球。国際試合では正式にボークと認定。
キャンプ地の移転問題で沖縄のファンを激怒させたことやチームの低迷もあり、責任をとって球界を引退するはずだったが…。今でも自分しかチームを救えないと思っている。
URL:http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1290472617/
この記事へのコメント
白なまず
また、北朝鮮のウラン濃縮の設備は最新式みたいなので、中国が裏から支援して作ったとしか思えません。中国のバブルが崩壊したら、北朝鮮を使い日本や米国へ圧力をかけそうですが、これらの一連の動きで日本国内が一気に反中国へ傾いていくかもしれません。そうなれば、小沢氏がどうなるか、、、
優遇政策終結へ 外資企業、中国から撤退に動く
http://www.epochtimes.jp/jp/2010/11/html/d28327.html
米特別代表が6カ国再開を否定 ウラン濃縮停止が前提
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010112301000128.html
田舎のダンディ
つまり、国という概念に関わる問題はほとんど関心がないということです。リーダーシップをとることよりも、全議員、全党員の意見を生かして政権運営にあたるという趣旨のことを述べていましたので、その言葉通りになっているのでしょう。
国運営の信念なく、進むべき方向を見定めず、その場しのぎの対応をしているので、自分でもどうしたらいいか判らなくなっている筈です。野党で政権を攻撃し、本領を発揮していた頃が懐かしいと思います。でも、念願どおり最高権力者に上り詰めたのですから、その才覚だけは並ではなかったと認めるべきです。その上で一日も早く葬送しましょう。きっと安堵の吐息を漏らすと思います。
almanos