小沢一郎のネット会見

 
国会の中でやるというのは、司法と立法の関係であまり、あの~妥当じゃないじゃないか、というふうに返事をした。
小沢一郎 於:11/3 ニコニコ動画 小沢一郎ネット会見

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11月4日、民主党の岡田幹事長が、小沢氏と国会内で約30分間会談した。岡田幹事長は、小沢氏の政治資金問題をめぐる政治倫理審査会への出席を要請したのだけれど、小沢氏はこれを拒否。結局物別れに終わった。

小沢氏は、その前日の3日に、ニコニコ動画のネット会見に出演して、国会招致は「必要はない」と発言している。

小沢氏によれば、既に本件が、司法手続きに入っているから、三権分立の立場からいえば、司法預かりになっている件を、立法府である国会でいろいろと議論をするのは妥当ではないということが、国会招致に応じない理由のようなのだけれど、ここまで問題が大きくなっているのに、今更のこの発言。半分以上は言い訳に聞こえなくもない。

まぁ、それでも、小沢氏は、10月7日の記者会見で、離党や議員辞職をしない意向を表明した際、証人喚問や政治倫理審査会出席については、国会の決定には従うと発言し、昨日のニコニコ動画出演の際にもそう答えているから、国会でそう決定されれば、逃げることは出来なくなる。

だから、これは、今の民主党執行部では、国会はおろか、党の意見を纏めることさえ出来ないだろう、と見越した上での発言だと思われる。

何せ敗れたとはいえ、代表選で200名もの国会議員票を集めた実績がある。そう簡単に党の意見を集約は出来ないだろう。

そして、申し出をあっさりと拒否された岡田幹事長も苦しい立場に追い込まれることになった。

小沢氏自身が、国会招致を拒否した以上、小沢氏を国会に引きずり出すためには、まず党の意見を国会招致の線で纏めて、更に国会で承認されなくてはならない。

その為には、まず、党内の議員を説得して回らなくちゃいけないのだけれど、先の代表選で党内は真っ二つに割れてしまってる。

特に、代表選で小沢氏についた議員や小沢グループ所属の議員なんかは、先の改造内閣人事で殆どポストを与えられることがなかった。要するに、除け者扱いされたということだから、現執行部に良い感情は持っていないと思われる。

だから、今更、岡田幹事長が彼らの説得に出向いたところで、ホイホイと言うことを聞くとも思えないし、説得対象の議員が何人いるのか、考えただけで眩暈がする。少なくとも、両手で数えられる程度の人数であるはずもない。

だから、説得工作は相当に大変。事実上、ほぼ不可能かもしれない。



後は、無理矢理、党内で多数決でも取って意見を纏めてみせる、なんて手もないことはないのだけれど、納得できない議員たちが不満を爆発させて、離党の動きを取る可能性だってあるから、そうそう強攻策は取りにくい。

その意味では、菅首相の、敵をつくって徹底的に叩くことで自己保身を図る、という「けものへん」のやり方のツケが、こうしたところに回ってきているとも言える。それでいて、当の菅首相は、ただ見守るだけで助けようともしない。

民主党の幹部は「野党にどんどん追及してもらって、小沢氏が追い込まれて離党でもしてくれればいいが」
なんて発言しているようだけれど、小沢氏が、野党の追及如きで追い込まれるような御仁であれば、昨年の5月に、西松建設の政治献金問題で、公設秘書が逮捕・起訴されて、代表を辞任した時点で、とっくに離党してるか、議員辞職してると思う。

だから、民主党執行部が、どうしても小沢氏を厄介払いしたいのであれば、あとは、小沢氏を除名処分にするくらいしか手が残されていないのだけれど、そのときもやはり、何人かは小沢氏と一緒に離党する議員が出てくる可能性がある。

こうしてみると、小沢氏は、最早、民主党にとって、居るだけで悩みの種の「疫病神」になってしまってる。

扱いを間違えれば、その疫病神は、民主党を破壊するかもしれない。

筆者は、小沢氏本人の政治生命は殆ど尽きていると思うので、小沢氏の発言内容については、あまり触れる積もりはないけれど、ただ、既存メディアのインタビューには応じず、ネットメディアであるニコニコ動画に出演した点については注目している。

これは、小沢氏の生出演というコンテンツが、既存マスコミではなく、ネットから配信されることを意味するから、必然的にネット配信情報の価値が高まる可能性がある。

特に、小沢氏の発言ともなれば、それを聞きたい人も多いはずで、実際、11月3日の小沢氏動画への来場者数は18万9千人を数えたそうだ。

まぁ、それでも、日本の総世帯数は約4900万世帯から見ると、18万9千人とはいえ、わずか0.39%足らず。

逆にいえば、自分から積極的に情報を取りに行く層はその程度しかいないともいえる。

実際は、後から視聴する層もいるだろうから、もう少し割合は増えるとは思うけれど、仮に3倍したところで、1.17%。深夜放送の視聴率とたいして変わらない。

これは、取りも直さず、既存マスコミやテレビからのニュース報道の影響が如何に大きいものかということを如実に示してる。

まだまだ、既存マスコミの壁は厚い。

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画像小沢氏 岡田幹事長と物別れ…政倫審出席拒否

 民主党の岡田克也幹事長は4日午後、小沢一郎元代表の政治資金問題をめぐる国会招致に向け、小沢氏と国会内で約30分間会談した。岡田氏が国会審議や来年4月の統一地方選への影響を理由に、衆院政治倫理審査会への出席を要請。小沢氏はこれを拒み、物別れに終わった。岡田氏は近く再会談したいと求めた。

 岡田氏は野党側に今国会中の小沢氏招致の実現に努力すると約束しており、小沢氏への説得が不調に終わったことで、野党側が態度を硬化するのは必至だ。岡田氏は会談後、輿石東参院議員会長や鉢呂吉雄国対委員長と国会内で今後の対応を協議した。

 小沢氏は3日のインターネット番組で「司法手続きに入っているので、三権分立の立場からすれば立法府で議論するのは基本的に妥当ではないし、必要ない」と国会招致を拒否する考えを明言していた。

[ 2010年11月04日 16:48 ]

URL:http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101104065.html



画像小沢氏の会談拒否、岡田氏面目丸つぶれ

 民主党の小沢一郎元代表が3日、自らの資金管理団体の政治資金規正法違反事件を説明する国会招致を拒む考えを表明した。

 国会説明が必要だとしてきた岡田幹事長との対立は、いよいよ深まることになった。

 小沢氏は、岡田氏からの会談要請に対し、「『どういうことでしょうか』というやり取りを1、2回した」と語り、会談の趣旨が不明確であることを理由に拒んだことを明らかにした。その後、「国会の中で(説明を)やるのは、司法と立法の関係で妥当ではない」と返答したという。

 今後の面会の可能性についても、岡田氏が衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を要請する考えであることを踏まえ、「政倫審に出るべきだという議論が前提では、ちょっと違うのではないか」と述べ、否定的な考えを示した。

 政倫審出席に関しては「岡田君1人で決める話ではない。国会として、党としてどういう結論を出すか、ということをまずやらなくてはいけない」と語った。小沢氏に近い輿石東参院議員会長は政倫審に否定的な考えを示しており、執行部がまとまっていないことを理由に拒否する考えを示したものだが、幹事長ポストにある岡田氏の威信にかかわる発言ともいえる。

 小沢氏は10月7日、国会内で記者団に「国会で決めた決定に私はいつでも従う」と述べていた。

 小沢氏の発言に対し、民主党執行部の一人は3日、「野党に国会招致を約束した岡田氏の面目が丸つぶれだ」と憤った。別の幹部は「野党にどんどん追及してもらって、小沢氏が追い込まれて離党でもしてくれればいいが」と語った。

(2010年11月4日08時43分 読売新聞)

URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101104-OYT1T00054.htm?from=rss&ref=rssad



画像離党や議員辞職せず 小沢氏が見解表明 喚問「国会決定に従う」(10/07 15:17 更新)

 民主党の小沢一郎元代表は7日午後、政治資金問題で強制起訴議決を受けた今後の対応に関し、離党や議員辞職をしない意向を表明した。記者団が「離党や議員辞職の考えは」と質問したのに対し「そのような意思は持っていない。淡々と政治活動を続ける」と強調した。国会での証人喚問や政治倫理審査会出席に関しては「司法の場に移っている」としながらも「国会で決めた決定に従う」と述べた。

 また検察審査会の議決に関し「国の正式な捜査機関である検察が起訴するような不正な事実はないと明らかになっており、残念だ。驚いている」と指摘。同時に「司法の場で事実関係を明らかにし、不正がないとの結論が出るよう全力を尽くす」と述べ、法廷で決着させる意向を示した。

 小沢氏の代理人弁護士は7日、検察審査会の議決について「議決内容が告発容疑と違っており違法だ」として起訴前にも訴訟手続きを取る意向を明らかにした。

 小沢氏が離党しない考えを示したことで、野党は証人喚問要求など攻勢を強める考え。「政治とカネ」の問題が尾を引くのは避けられず、菅直人首相や民主党執行部への批判が強まる可能性がある。首相は参院で与党が過半数割れした「ねじれ国会」の運営と併せ、対応に苦慮しそうだ。

URL:http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/254556.html




画像小沢氏、ネットで持論展開=岡田氏そでに政権批判も

 民主党の小沢一郎元代表が3日、インターネットの番組に出演し、資金管理団体の政治資金規正法違反事件に絡んで野党が要求する国会招致について「必要はない」と拒否を明言した。岡田克也幹事長からの会談要請はかたくなに拒む一方、小沢氏は外交課題や菅直人首相への注文まで、ネット上でとうとうと持論を展開した。
 「岡田君1人で決める話じゃないですから」。自らの招致問題で小沢氏はこう語り、岡田氏と会う意思がないことを強調。「政倫審も喚問も、基本的には秘密会。裁判は全部公開だ」と司法の場で潔白を証明する意向を示した。
 外交関係では、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で船長が処分保留で釈放された問題で、「僕が責任者だったら船長を釈放しない」と政府の対応を批判。那覇地検が釈放理由に「今後の日中関係への考慮」を挙げたことについても、「本当にいけないこと。法治国家、民主主義国家でなくなってしまう」と苦言を呈した。
 菅政権の支持率低下については、「(大敗した7月の)参院選のとき以上に民主党を支えたコア(核)の人の批判が強くなっている」と分析。「首相は万能なんだから、思うことを主張し、断固やったらいい」などとアドバイスを送った。
 10月4日に検察審査会の起訴議決が公表された後、小沢氏は同7日に記者団の取材に応じ、同15日に谷亮子参院議員の柔道現役引退会見に同席したほかは、沈黙を守ってきた。しかし、この日は1時間半にわたって「小沢節」を披露。今後も「何もやましいことはない。政治活動を続けていく」と宣言した。(2010/11/03-21:00)

URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110300483&m=rss



画像小沢にコケにされ…岡田の面目丸潰れ「もう離党して…」★ニコニコ生放送で国会招致を完全拒否 2010.11.04

 小沢一郎元民主党代表(68)が3日、インターネットサイト「ニコニコ動画」の生中継に出演し、野党が求める国会招致について「司法で取り上げているものを立法府が議論するのは妥当ではないし、必要ではない」と述べ、完全拒否する考えを示した。野党に小沢氏招致を約束した岡田克也幹事長(57)ははしごを外された格好で、2010年度補正予算案の審議にも暗雲が漂い始めた。

 小沢氏は岡田氏から何度も直談判を申し込まれていることについて、「『中身はどういうことか』というやりとりを1、2回やったが、最終的に国会招致の話だと聞いた。国会でやるのは、司法と立法の関係であまり妥当でないのではないかと返事した」と説明。

 さらに「岡田君1人で決める話でない。国会として党としてどういう結論を出すか、ということをまずやらなくてはいけない」とも述べ、党内を集約できない岡田氏の足下を見透かしてみせた。

 岡田氏は2日の与野党幹事長会談で、野党側に小沢氏の国会招致実現を「幹事長として責任を持って努力する」と言及。これを受け、野党は補正予算案の審議拒否方針を撤回していた。

 特に公明党は「岡田氏から明確な意志が示されたことを了としたい」(山口那津男代表)としていただけに猛反発。ある党幹部は「幹事長の言葉はこうも軽いのか。国会招致があやふやでもわれわれは(補正に)協力するとナメているのか」と怒りが収まらない。

 ここで公明党との関係がこじれれば、菅政権にとって天王山となる来年度予算案審議で協力を得にくくなるのは必至。年明けに政権が追い込まれる可能性も出てきた。

 ただ、岡田氏を子ども扱いしてご満悦の小沢氏だが、事件そのものへの言及はあやふやだ。例えば、自らの資金管理団体「陸山会」の土地購入問題にからみ、小沢氏個人が土地の権利を持たない証拠として記者会見で示した「確認書」が、実は会見直前に作られたとされる疑惑について、「(作成を)忘れていたから、気が付いたときに作った」と取り繕ったかのような釈明に追われた。

 民主党中堅は「『忘れていたから作った』などは都合のいい解釈で通らない。党にこれ以上迷惑をかけるなら、最低でも離党してもらいたい」とこぼした。

URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101104/plt1011041231000-n1.htm

この記事へのコメント

  • 白なまず

    尖閣の漁船衝突ビデオ流出(youtube)見ました。ついに始まりましたね。
    日比野さんの予想的中ですね。
    2015年08月10日 16:47
  • almanos

    小沢氏にしてみれば、色々条件をつけられるし、こちらに都合の悪い編集はされないということで受けただけでしょう。要するに有利な条件でなら喋りますという小沢氏とニコ動で話が成立して流せただけ。逆に言うとそこまでしてでも流せないマスコミの硬直性のほうがむしろ問題でしょう。ま、それも尖閣ビデオ流出で吹っ飛びましたが。ま、マスコミの反小沢と彼自身の問題点のおかげで、政治報道における一つの事件として記憶される程度といったところなのでしょう。やはり、欧州の極右政党のようにまだ自前のマスメディアが必要なのでしょうね。
    2015年08月10日 16:47
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    > だから、民主党執行部が、どうしても小沢氏を厄介払い
    > したいのであれば、あとは、小沢氏を除名処分にする
    > くらいしか手が残されていないのだけれど、そのときも
    > やはり、何人かは小沢氏と一緒に離党する議員が出て
    > くる可能性がある。

    小沢氏は執行部を相手にチキンレースをやっているのでは
    ないか. 彼の権力の源泉はおれは引かないぞと言う構え
    にあると思う. 実際には, 民主党から出れば, まともな
    政党とは連携してもらえない. この件が長引けば, 小沢派
    の若手議員達はその様に考えると思う. 小沢氏が一番
    恐れているのは菅政権が腹をくくることだと思う.

    ビデオ流出. どうもタイミングが良過ぎる. 小沢派の
    民主党議員の策略と思いたい. 海上保安庁隊員のためにも.
    2015年08月10日 16:47

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