「首相官邸は情報過疎地帯だ。役所で取りまとめたものしか上がってこない」菅首相 於:11/2 民主党議員グループの会合にて
菅首相に秋風が吹いている。何でも、寺田学首相補佐官によれば「菅さんのところには、全然人が来ない」状態らしい。
そうなってしまっているのは、勿論、仙谷官房長官が官邸を仕切っているため。官邸内の官房長官室は、連日、各省庁の官僚らが列を成して待機しているという。
御蔭で、菅「首相様」のところには、だあれもやってこない。文字通りのお飾り。
尤も、首相就任この方、参院選では勝手に消費税発言をして支持率を急降下させ、国会での答弁は「逃げ」ばかり。さらには、ついこの間まで、自分が自衛隊の最高指揮官だったとは知らなかったという有様。
首相の何たるかさえ分かっておらず、口を開けば開いたで、何を言いだすか分からない。そんな状態では、大事な情報は何も上げず、雛壇に飾っておくしかないのだろう。
仙谷官房長官は、情報はまず自分のところで集めて、菅首相のところには持っていかせないよう秘書官や官邸スタッフに厳命しているという。
そんな自分の置かれている状態に気付いた菅首相は、仙谷長官に嫉妬を覚え「総理は俺だ」とばかり、仙谷氏を排した、自分独自の政策を打ち出そうとしていると見る向きもあるようだ。
以前、菅首相就任直後の6月15日のエントリーで、菅首相の行動原理を「けものへん」だとし、その行動は「狡」から「狙」そして「独」になってゆくだろう、と予測したのだけれど、やはり、このとおりになってきた。
首相就任から参院選までの期間が「狡」、参院選から代表選迄の間が「狙」、そして代表選から現在迄が「独」。
はっきり言って、今の菅首相殿は「独」の状態にある。これは、孤独の「独」でもあるし、独善の「独」でもある。
仙谷長官という自分より優秀な部下に脅威を覚え、それに嫉妬し、自分の存在感を見せつけようという心理状態。独善に陥る典型的なパターン。
本当は、もっと大切なこと、やらなければならないことに目を向けなくちゃいけない筈。
11月1日には、ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪れ、北方領土がロシアのものである、とアピールした。
前原外務大臣は抗議の意思を示す形で、河野雅治駐露大使の一時帰国を決めたのだけれど、モノを申しているのは前原外相だけで、肝心の官邸の動きは鈍い。どちらかと言えば、「事なかれ主義」に徹しているようにさえ見える。
ここにきてのロシアの強硬姿勢は、11年の議会選、12年の大統領選といった選挙を意識してのことだとも、例の尖閣問題での日本政府の対応を見て揺さぶりを掛けてきたのだとも言われている。
もちろん、それらの事も理由だとは思うけれど、更には、中国がロシアを焚きつけて、若しくは、裏で中国とロシアが結託して事を運んでいる可能性すら考えてしまう。
中国にしてみれば、もし、ロシアと日本との関係が拗らせることができれば、日米韓にロシアを加えた中国包囲網に穴を空けることになる。
それに、ロシアとしても、ここで北方領土がロシア領との既成事実を重ねておけば、今後の取引カードとしても、その価値が高まることになる。
そして、何より、北方領土は尖閣諸島と違って実効支配しているわけじゃない。実効支配していないものに関しては、日米安保は適用されない。
11月2日、アメリカ国務省のクローリー次官補は「北方領土は日米安保条約の適用対象にはならない」とコメントしている。だから、北方領土に関しては、日本独自で対応しなくちゃいけない。
その状況において、今回のメドベージェフ大統領の国後訪問は、日本外交にとって扱いが難しい問題。対応を間違えれば、北方領土問題が一気にパーになってしまう可能性すらある。
軍事力の裏付けがない日本が、実効支配していない領土を取り返すことは、簡単じゃない。何らかの取引を含めた政治的決断と粘り強い交渉が必要不可欠になる。
だけど、現実は、それどころか、尖閣諸島のように、実効支配している領土すら狙われ、奪われようとしている。
本当に、菅首相が独自色を出したいのであれば、仙谷長官を更迭すればいいだけの話。
それが出来ないものだから、なんとか違う所で、独自色を出したいと足掻く気持ちは分からないではないけれど、事の大小を考えずにそれをやるのは国益を損なうどころか、下手をすれば亡国にまで繋がる危険がある。
ただ独自色を出したいなどど、自分の欲の為に、日本を出汁に使うなんて許されるわけがない。
首相の為に日本があるのではない。日本の為に首相がある。
そんなことも分からない御仁が、首相でいる資格はない。


菅首相は2日昼、国会内で開かれた菅氏支持の民主党議員グループの会合に出席した。
出席者によると、首相は「首相官邸は情報過疎地帯だ。役所で取りまとめたものしか上がってこない」とぼやき、「とにかく、皆さんの情報や意見を遠慮なく私のところに寄せてほしい」と要請した。
この日の会合には約40人が出席、今後、隔週の火曜日に会合を開く方針を確認した。党内各グループの活動が活発化しているため、「首相をしっかり支える必要がある」(江田五月座長)と判断したという。
(2010年11月2日21時16分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101102-OYT1T01008.htm?from=area6

菅首相の悩みのタネは、現在の「ねじれ国会」だ。その解消には公明党など野党を懐柔する必要がある。そのためのコツを聞きたかったのか、それとも、まさかの「政界再編」を見越した質問だったのか。
ただ福田氏は、菅首相の口から唐突に、仙谷由人官房長官や枝野幸男幹事長代理の名前が出たことに戸惑った。この文脈では、野党との連携に、あたかも「仙谷」「枝野」が邪魔であるかのように聞こえてしまう。
「仙谷がいなければ、何とかなるのではないか。いざとなったら切ってもいい」
首相がそう考えていると誤解されても仕方がない。
いまや菅政権は、「仙谷政権」と化した。これは誰もが認めるところだ。
国会の答弁でも、菅首相が指名されているというのに、後ろに座る仙谷官房長官が「オレだ、オレだ」と手を挙げ、野党と激論を交わす。その自信過剰なさまは、「誰が"真の総理"なのか」を国民に疑わせるのには、十分な態度である。
これに対して、菅首相に浴びせられるのは、「逃げている」「存在感がない」といった、情けない批判ばかり。
「質問には正面から答えようとせず、ずっとメモを読んでいる。野党時代の輝きはすっかり色褪せてしまい、残念ですね。もっとも、最初から語るべき国家像などを持たないまま、総理になってしまったのでしょう。女性の視点で言うと、すごく卑怯なオトコ(笑)に見えます。肝心な時に、責任を取らずに逃げる。そんなイメージがついてしまいました」
(衆院本会議で菅首相に質問をした、自民党の稲田朋美代議士)
"逃げ菅"との評がすっかり定着した首相に対し、仙谷氏はまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。官邸内の官房長官室には、連日、各省庁の官僚らが列を成して待機しているという。霞が関の官僚たちは、誰がこの政権の主で、誰が自分たちを庇護する者なのかを、完全に見切ってしまった。
「まずは"仙谷さま"に報告を」
官邸を乗っ取った官房長官と、それに群がる官僚たち。いま民主党政権は、いってみればこの「カンカン」体制によって支えられているのだ。
一方で、本来の「カンさん」こと、菅首相の周囲では閑古鳥が鳴いている。
「菅さんのところには、全然人が来ないんだよ」
首相の側近、寺田学首相補佐官は、そう嘆いた。
この惨状に、ようやく菅首相は気づいたのだ。官邸内も党内も、そして霞が関も、誰も自分のことを気にしていない。自分のことを、ただのお飾り総理だと思ってバカにしている―。
「なんで、全部仙谷なんだ。おかしいじゃないか。総理はオレなんだ」
菅首相は最近、若手議員との会合で、
「仙谷はとても頼りになる。でも、煙たいんだ」
そうホンネを漏らした。政権スタッフから絶大な信頼を受け、政権を一人で切り盛りするナンバー2・・・。懐の深い為政者であれば、その異才を十分に活用することで、国家の繁栄を築くことができるだろう。
URL:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1461?page=2

ロシアの最高首脳として初めてメドベージェフ大統領が1日に北方領土の訪問に踏み切り、日ロ関係の冷却化は避けられなくなった。強硬姿勢が前面に出た動きの背景には、2012年の大統領選などを控えるロシア側の政治の内向き志向と、停滞感が強い日本外交への失望感がうかがえる。一方、菅直人政権は尖閣諸島を巡る中国との摩擦への対応と併せて、また重い外交課題を抱えた形だ。
選挙を強く意識
【モスクワ=石川陽平】日本の中止要請を無視したメドベージェフ大統領による国後島の訪問は、ロシア側が日本との平和条約を結ぶ交渉に当面は見切りを付けたことを意味する。ロシアは昨年後半から特に、領土問題で「取引」に応じない日本に不満を募らせていた。11年の議会選、12年の大統領選に向け「選挙の季節」を迎えたロシアは保守化の流れが強まる。
激しい雨が降る悪天候の中、大統領は無理を押して小型機で国後島に入った。約4時間の滞在中、水産加工施設を訪れ、魚を買い、住民の声に耳を傾けた。大統領は「ロシアの中心部と同じように、ここでもより良い生活が送れるようになる」と強調した。
首都モスクワから遠く離れた辺境の地で、大統領は住民の生活にきめ細かく配慮する指導者の姿をアピールした。
政権の内向き志向は今夏以降、目立ってきた。9月10日に開いた「世界政策フォーラム」で、大統領は政治改革を段階的に進め「緩やかな民主化」にとどめる考えを表明。9月末には対立するルシコフ・モスクワ市長を解任し、10月10日の地方選では与党・統一ロシアの圧勝を導いた。
一方で有権者の支持が望みにくい日本との領土問題は、切り捨ててもよい外交案件に優先度が下がった。7月初めに北方領土の択捉島で軍事演習を実施。7月末には日本が第2次世界大戦の降伏文書に署名した9月2日を記念日にする改正法が成立するなど日本へのけん制を強めてきた。
提案なしに失望
日ロ外交筋によると、日本外交への失望感は昨年末までに深まっていたもようだ。1956年の日ソ共同宣言をまとめた祖父・一郎氏の遺志を引き継ぐ鳩山由紀夫氏が首相就任直後の昨年9月「半年とか1年とか」と期限に言及。事態打開の腹案があるかのように対ロ関係の改善に意欲をみせたが、「具体的な提案は日本側から何もなかった」とされる。
ロシア側は昨年秋ごろから、しきりに2島返還での決着を示唆するとともに、北方四島での共同経済活動を打診してきた。だが鳩山氏は昨年11月の日ロ首脳会談で「2島返還では国民は理解できない。それを超えた『独創的アプローチ』があると期待している」と突っぱね、平和条約交渉は完全に行き詰まった。
ロシア側からみれば、交渉を動かすには政権が「選挙の季節」に入る前の昨年末までに何らかの前向きな材料が必要だった。今は日本に期待が裏切られたとの思いから強硬論が台頭。12年の大統領選後を見据えても領土問題の視界は晴れない。
URL:http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/tc/g=96958A969381959FE2E3E2E1878DE2E3E3E3E0E2E3E29C9CEAE2E2E2;bm=96958A9C93819481E2E1E2E2808DE2E1E3E3E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;bu=BFBD9496EABAB5E6B39EBB8B8083BC919696A68A9BB6A1B0E498B1A1A89F9AF9BE99A3B7BA9A9596BAB5BAE1BC97E6BEBCE0A5B999B4F998B380B4BBA2B884BEE19B93BA9AB4EA9799B086B1BCEA9594E09FB0989BB6A180B6858384E0A2B894838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3838295E5AB84A0E284828493EAB0A49885A48087EB8796AAA7EABEB3EB9486E3919A9886FDB7A4ABB59697EF

ロシアのメドベージェフ大統領が日本の北方領土・国後島訪問を強行したことを受け、前原誠司外相は河野雅治駐露大使の一時帰国を決め、ロシア政府に抗議の意思を示した。だが、鼻息が荒いのは前原氏だけ。仙谷由人官房長官ら政府首脳陣はなお波風立てることを嫌い、日露首脳会談の実現に淡い期待を抱き続ける。沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件後の「外交敗戦」の愚をまた繰り返すつもりか。(加納宏幸)
菅直人首相の頭の中は、今月13、14両日に横浜市で開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でいっぱいだ。議長国としてひのき舞台を成功裏に収めたい。それだけにメドベージェフ大統領との首脳会談は中国の胡錦濤国家主席との会談に勝るとも劣らない重要なイベントなのだ。
仙谷氏は2日の記者会見で大統領との会談について「当方は予定通りです」と語り、実現に自信を見せた。
前原氏の言動はこれと微妙に温度差がある。2日の記者会見では「領土問題は決着を付けないといけない。ロシアに申すべきことは申す」と断じ、首脳会談については「行われるかどうかはまだ決まっていない」とにべもなかった。松本剛明外務副大臣も1日の会見で首脳会談見送りも排除しない考えを示している。
前原氏らは大統領の国後島訪問を棚上げにしたままで首脳会談を行えば、ロシアの不当な実効支配を追認することになりかねないと危惧(きぐ)しているのだ。
前原氏は昨年10月、国交相兼沖縄・北方対策担当相として洋上から北方領土を視察した際も「北方領土は終戦のどさくさに紛れて(旧ソ連が)不法占拠した」と発言。ロシア側は激しく反発した。
こういう経緯を考えると、ロシア側は、前原氏が外相である今こそ日本政府に「踏み絵」を迫るべきだと判断したフシがある。
だが、しなやかでしたたかな「柳腰外交」を身上とする首相官邸に前原氏の考えへの理解はない。首脳会談の内容いかんにかかわらず、にこやかに握手を交わすことこそが友好と協調の証しだと考えているようだ。
だが、仙谷氏らの「事なかれ主義」は周辺国に見透かされている。
「過去数十年間でかつてないほど日本側の動きがエスカレートし、中日関係を大きく傷つけている。しかるべき条件と雰囲気づくりに努めなければいけない」
来日中の中国の唐家●(=王へんに旋)元国務委員は2日、有識者による「新日中友好21世紀委員会」中国側座長として外務省で記者会見し、衝突事件での日本の対応を批判した。ロシアと足並みをそろえて日本政府を屈服させようという思惑がにじむ。
前原氏は、中国側がハノイで菅首相と温家宝首相の会談を拒んだことについても「なぜ首脳会談がなくなったのか、理解しかねる」と不満を表明した。だが、理不尽な圧力に正面から抵抗する前原氏への中露包囲網はジワジワと縮まっている。外相の任命権者である菅首相がどんな態度で両国に臨むか。もはやこの一点だけが問われている。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101102/plc1011022207029-n1.htm

ロシア大統領の初めての北方領土訪問に関連し、アメリカ国務省のクローリー次官補は、「北方領土は日米安保条約の適用対象にはならない」との認識を明らかにしました。
「北方領土は今、日本の施政下にないので、日米安保条約は適用されない」(米国務省・クローリー次官補)
クローリー国務次官補は「アメリカは、北方領土に対する日本の主権を認める」と述べ、日本の立場への支持を改めて確認しました。ただ、北方領土は日本の施政下にはないことを理由に、アメリカの対日防衛義務を定めた日米安保条約第五条の適用対象にはならないとの認識を明らかにしました。
アメリカは、尖閣諸島については「日本の施政下にあるため、安保条約の適用対象」との立場で、北方領土の問題とは一線を画した形です。(03日05:56)
URL:http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4566553.html
この記事へのコメント
ちび・むぎ・みみ・はな
「もしもし, 首相, 解散総選挙ですよ,
これは仙谷氏にはできないことですよ.
身を捨てて日本の政治を正常化した首相として, 以後,
語り継がれますよ.」
almanos
白なまず