産経新聞社とFNNが10月30、31に行なった合同世論調査で、菅内閣の支持率は政権発足以来最低の36・4%となった。
これは、9月30日の前回調査の48・5%からの12・1ポイントの下落。下り最速の伝説再びと言ったところか。
そして、空き菅殿に指導力がないのは、お約束として、評価しない項目として「外交・安全保障政策」が71・8%、「政治とカネ」が71・0%、そして「景気対策」が75・2%と軒並み7割以上が評価できないとしてる。
普通は、内政か外交のどっちかで得点を取るものなのだけれど、空き菅殿に到っては、内政・外交とも全部駄目出しされている。救いようがない。
とりわけ注目したいのは、「外交・安全保障政策」で71・8%も評価していないこと。世論調査で、外交が前面に出るのは珍しい。
これまで、外交や安全保障は票にならないと言われていたけれど、外交・安全保障もしっかり見られている。
だから、この世論調査を見る限り、国民は、外交・安全保障に興味も関心がなかったというよりは、興味関心を持たなくても特に困らなかったから、そうしていただけで、いざ身に危険が及ぶかもしれないと自覚すれば、俄然注視するようになる、ということなのだろう。
その意味では、食べ物に較べれば、多少反応が鈍かったとはいえ、全く反応しないわけでもないということは救いではあるとは思う。
世論調査では、尖閣沖衝突事件での対応を「不適切」としたのは前回調査の70・5%から3ポイント増の73・5%だというから、一ヶ月経っても、全然火の手は収まっていない。
そして、中国人船長釈放への政治介入の有無については、87・5%が「真実を明らかにしていない」と答えていて、尖閣諸島の警備・警戒を強化すべきだとした人が81・5%と8割を超えている。
こうした中、11月1日に、例の尖閣ビデオが限定公開された。
中身は編集された、たったの6~7分だけ。それでも、衝突の状況は非常に鮮明に映っていたようだ。自民党の武部勤氏は、記者団に「漁船は左に旋回して巡視船に体当たりしている。明らかに故意だ」とコメントしているし、民主党の森裕子参院議員も「中国漁船が舵を切り、ぶつかってきたのは明らかだった」と語っている。
見た人が口をそろえて、意図的にぶつかったとコメントしているところを見ると、相当なものだったのだろうと思われる。
今回のビデオでは衝突の様子だけしか映っていなかったようなのだけれど、それでも、見た人にマスコミ各社が競ってインタビューしては、模型や図解、GCなどでその様子を再現して報道することになるだろう。
だから、たった6分間のダイジェスト映像の限定公開なんて、まるで映画か何かの特報CMを見せられたようなもので、もっと見せろとなるのは、まず間違いない。何せ全部で2時間超もあることが知らされている。
今回の6分間には、当然のことながら、先日、物議をかもした石原慎太郎都知事が仄聞として紹介した例のシーンは入っていなかったそうだけれど、今後、その有り無しを含めて、色々な憶測が飛ぶであろうことは容易に想像できる。
だから、今回の限定公開で、余計、世論に火をつけたのではないかと思う。
赤い健忘長官殿は、ビデオの全面公開に関して、「国民が公開、公開といいながら何を望んでいるのか。テレビで一斉に流したり、インターネットをかけめぐることをイメージして支持しているなら、私の立場からはよくないと考えている」なんて言っているけれど、何故良くないかという、きちんとした説明もなしに、ただ良くないと言われても簡単に納得できる筈もない。
今回の世論調査では、仙谷官房長官について、半数以上が、実質政権を取り仕切っている、と答え、6割以上が、仙谷官房長官の答弁は適切でないものが多い、と回答している。
もう仙谷官房長官の「誤魔化し」と「言い逃れ」だらけの姿勢は、もうすっかり見透かされている。
だから、此の期に及んでも、適当に誤魔化しておけばなんとかなると思っているとしたならば、相当に感覚がズレていると言うしかない。
その意味では、嘘と誤魔化しと言い逃れだらけの、その卑怯な政治姿勢が、逆に国民の政治に対する意識を目覚めてさせたかもしれない、というのが、民主党の唯一の功績ではないかと思っている。


産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が10月30、31両日に実施した合同世論調査で、菅直人内閣の支持率は前回調査(9月30日実施)の48・5%から12・1ポイント急落し、6月の政権発足以降で最低の36・4%となった。不支持率は46・5%(11・7ポイント増)で支持を上回った。沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件を発端とする対中外交や、「政治とカネ」問題をめぐる対応に世論が厳しい見方を突きつけた格好だ。
調査結果によると、菅首相の指導力について、77・3%が「評価しない」と回答。衝突事件など外交・安全保障政策71・8%、「政治とカネ」の問題への対応71・0%、景気対策75・2%と、主要な政策項目で菅内閣を「評価しない」との答えが7割を超えた。
漁船衝突事件への政府の対応を「不適切」としたのは前回調査の70・5%から3ポイント増の73・5%。中国人船長釈放への政治介入の有無については、87・5%が「菅政権は真実を明らかにしていない」と答えた。尖閣諸島の警備・警戒を強化すべきだとした人が81・5%と8割を超えた。
1日に予算委員会で限定公開された衝突事件を撮影したビデオについては、78・4%とほぼ8割が「早期に国民に全面公開されるべきだ」とした。
政治とカネの問題では、民主党の小沢一郎元代表が検察審査会から強制起訴の議決を受けたことについて、78・8%が「納得できる」とした。小沢氏が離党や議員辞職をしない考えを示したことには、66・1%が「不適切」と答えた。
小沢氏の国会招致をめぐる対応では「証人喚問をすべきだ」としたのが55・8%と過半数に達し、「政治倫理審査会での弁明」(10・0%)、「司法の決着に任せる」(26・3%)を大きく上回った。
政権内での存在感を増す仙谷由人官房長官については54・3%が「実態として政権を取り仕切っている」と答え、64・7%が「国会や記者会見での答弁は適切でないものが多い」と回答した。鳩山由紀夫前首相については、69・5%が「引退すべきだ」とした。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101101/stt1011011157003-n1.htm

フジテレビ系「新報道2001」の首都圏世論調査(10月28日調査、500人対象)で、次期衆院選の投票先として「自民党」とする回答(26・8%)が「民主党」(24・2%)を逆転した。自民党が民主党を上回るのは5カ月ぶり。
前回(10月21日調査)は民主党(27・4%)が自民党(19・8%)を7・6ポイント引き離していた。沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件をめぐる政府の対応や、小沢一郎元民主党代表の国会招致問題への対応、仙谷由人官房長官の国会答弁に批判が集まっていることなどが影響したとみられる。
前回、政党支持率が与野党逆転したのは今年5月27日の調査。このときは米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題や自身の「政治とカネ」の問題で追いつめられた鳩山由紀夫首相が6日後に退陣表明している。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101031/stt1010312223001-n1.htm

尖閣事件で那覇地検が国会提出した中国漁船衝突のビデオ映像が1日午前、国会で開示された。「中国船の非が分かる明らかな証拠になる」(視聴した議員)内容だ。しかし、数時間の映像を約6分50秒に編集した超ダイジェスト版なうえ、視聴できたのは衆参両院の予算委員会理事会メンバーら約30人だけで、アリバイ色が濃い。菅直人政権の弱腰外交への批判と、ビデオの完全公開を求める世論は高まっており、政権に対する逆風は強まるばかりだ。
視聴は1日午前8時から国会内で実施。メモは認めるが、録音や録画、携帯電話の持ち込みは禁止し、海賊版が出回るのを防いだ。映像内容を説明するため鈴木久泰海上保安庁長官が出席した。
視聴した議員によれば、衝突シーンは『よなくに』関連3分20秒、『みずき』関連3分30秒に編集されていた。
最初に映し出されたのは9月7日午前10時15分ごろ、漁船が巡視船『よなくに』に衝突したシーン。漁船は網を海に入れて漁をしている様子だったが、その後、網を上げるといきなりエンジンをふかし、かじを『よなくに』の方向に切って急発進した。
漁船は『よなくに』の船尾に衝突し「ドン」という金属音が響く。「おー、当たった。左舷船尾だ」と保安官から声が上がった。漁船の看板には5、6人の船員がいた。
そのまま漁船は逃走。漁船を追跡する『よなくに』が「逃げるな。停船せよ」と中国語で命令を出したが、漁船はスピードをゆるめずに航行を続けた。
次の映像は巡視船『みずき』との衝突場面。7日午前10時55分ごろ、サイレンが鳴り響き続け、漁船とほぼ併走の状況だった。「止まれ、止まれ」と巡視船は絶え間なく停船命令を出す。漁船は『みずき』の右側面に衝突した。
民主党の中井洽衆院予算委員長は「大変鮮明に衝突の状況が映っていた。中国漁船がぶつかってきた状況が確認できた」と感想を語ったが、視聴した議員からは、許し難い詳細も明かされた。
自民党の武部勤元幹事長は「船長が、くわえたばこで操だ室から甲板に出てきて、平然と戻っていった」と語り、たちあがれ日本の片山虎之助元総務相は、甲板に出ていた中国人のうち1人が「指を立てていた(突き上げた)ような感じがみえた」と“挑発”のもようを証言した。
映像は、いずれも巡視船から撮影されたもので、予算委に提出されたのは衝突シーンを中心に編集したDVDだが、「実際は何時間にもわたるものが撮影されている」(海保関係者)。
検察関係者も「海保の機密に関する部分をカットし、日中関係にも配慮した」と指摘する。
それだけに、「まだまだ隠された蛮行があるのでは」ともささやかれている。
例えば、石原慎太郎東京都知事はテレビ番組で「側聞」としたうえで「日本の巡視船の乗組員が何らかの弾みに落ちたのを、中国の漁船(の漁師)がモリで突いているんだって」と暴露。沖縄県の政界関係者も「同じ内容を聞いた」と証言する。また、ある捜査関係者は「海保職員が、中国人船長を連行する際、酒臭かった」とも話している。
このため、今回の一部国会議員限定のビデオ視聴が、国内世論の鎮火に結びつくと見る向きは少ない。政府は日中関係への配慮を踏まえ非公開とする方針だが、自民党の塩崎恭久元官房長官は、「海保職員が漁船に乗り込んで逮捕するシーンなどが映っていない。全面公開するしかない」と語った。
世論も政府方針に反対して全面公開すべきだとの意見が多く、産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が10月30、31日に行った合同世論調査では、ビデオについては、78・4%とほぼ8割が「早期に国民に全面公開されるべきだ」と回答した。
インターネットでは「ヤフー」の調査で1日午後1時半現在、「全面公開すべき」が94%にのぼっている。
仙谷由人官房長官は同日午前の記者会見で「国民が公開、公開といいながら何を望んでいるのか。テレビで(映像を)一斉に流したり、インターネットをかけめぐることをイメージして支持しているなら、私の立場からはよくないと考えている」と述べたが、民主党が野党時代から主張してきた「行政の情報公開」との整合性はつかないままだ。
また、世論調査では菅内閣の弱腰外交と内閣支持率の低下がリンクしており、映像を見た議員を中心に、中国人船長を処分保留で釈放した政府対応への批判が再燃する可能性も高い。
先の産経FNNの世論調査では、菅内閣の支持率は前回調査(9月30日実施)の48・5%から12・1ポイント急落し、6月の政権発足以降で最低の36・4%。菅直人首相の指導力を評価しない理由として、「外交・安全保障政策」が71・8%で、「政治とカネ」の71・0%を上回った。
また、日本経済新聞とテレビ東京が10月29-31日に実施した世論調査でも、菅内閣の支持率は40%となり、9月の前回調査から1カ月あまりで31ポイントも急落した、これは過去最大の下落幅だが、最大の原因は「外交・安全保障への取り組み」だった。
尖閣クライシスは、まだまだ続きそうだ。
URL:http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101101/plt1011011658001-n1.htm

衆参予算委員会の理事らは1日午前、衆院議員会館で、尖閣諸島沖の海上保安庁巡視船と中国漁船衝突事件の状況を記録したビデオ映像を視聴した。出席者によると、映像には海保の中国語による停船命令を無視して漁船が衝突してくる様子などが映っていた。中井洽衆院予算委員長は視聴後、記者団に「大変鮮明に衝突の状況が映っていた。中国漁船がぶつかってきた状況が確認できた」と述べた。
ビデオ映像は海保が撮影したもので、衆院予算委の提出要求の議決を受けて、政府が7分程度に編集されたDVDを先月27日に衆院に提出した。
映像には、漁船が(1)左旋回しながら巡視船「よなくに」の船尾に衝突(2)巡視船「みずき」と並走しながら右舷に衝突-する映像が映っていた。衝突された「みずき」が大きく揺れる様子なども含まれているが、船長らを拘束する場面はなかった。
視聴は衆参予算委の委員長と理事、1日の衆院予算委集中審議の質問者らに限定。映像・音声の記録機器や携帯電話の持ち込みは禁止された。視聴に併せて海上保安庁の鈴木久泰長官が事件当時の状況を説明した。
衆院予算委は視聴後、理事懇談会を開き、開示対象の拡大を含め、ビデオの扱いを改めて協議したが、結論は出なかった。ただ、民主党は、日中関係への配慮などから全面公開は行わない方針。中井氏は「国会に提出されたビデオを一般公開するということはルール違反だ」と語り、仙谷由人官房長官も記者会見で「いろいろな配慮から、公開は良くないと考えている」と強調した。
これに対し、自民党の武部勤衆院予算委理事は「明らかに故意にぶつかってきた。悪質な事案であることは間違いない。国民に見てもらうべきだ」と公開を求めた。(2010/11/01-13:02)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110100014&j1

尖閣ビデオ中国船の動き 那覇地検が国会提出した中国漁船衝突事件のビデオ映像が1日、日本の国会で開示されたことについて、中国の国営通信、新華社や中国中央テレビは同日午前現在、ビデオ開示に関する報道はしておらず、中国外務省も談話などを出していない。
中国共産党機関紙、人民日報のニュースサイト「人民網」などのネットメディアが日本の報道を引用し事実関係を短く報じるにとどまっている。
ビデオ開示をめぐっては、中国外務省の馬朝旭報道局長が先月28日の記者会見で「(事件の)責任を中国側に押し付ける日本側のいかなるたくらみも実現しない」と牽制(けんせい)していた。(共同)
URL:http://sankei.jp.msn.com/world/china/101101/chn1011011347004-n1.htm

仙谷由人官房長官は1日午前の記者会見で、沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件のビデオ映像の全面公開について「いろんな配慮からよくないと考えている」と否定的な見解を示した。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が10月30、31日の両日に行った合同世論調査によると、78・4%が「早期に国民に全面公開されるべき」との結果が出ていた。
仙谷氏は記者会見で「国民が公開、公開といいながら何を望んでいるのか。テレビで(映像を)一斉に流したり、インターネットをかけめぐることをイメージして支持しているなら、私の立場からはよくないと考えている」と述べた。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101101/plc1011011221026-n1.htm

中国漁船衝突事件のビデオ映像を視聴した公明党の赤松正雄衆院議員は1日午前、記者団に対し、衝突した中国漁船を約2時間後に停船させ、海上保安庁の巡視船が接舷したと説明を受けていることを明らかにした。
出席者から「(中国漁船に接舷した)その部分(の映像)をみせてほしい」との要請があがったものの、海保側は「見せられません」と答えたという。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101101/plc1011010947016-n1.htm

公明党の赤松正雄衆院議員は1日午前、中国漁船衝突事件のビデオ映像を視聴した後、記者団に対し、中国漁船が海上保安庁巡視船1隻の左後方部に突っ込むように衝突してきたと説明した。
自民党の武部勤衆院予算委員会筆頭理事も記者団に「漁船は左に旋回して巡視船に体当たりしている。明らかに故意だ」と指摘した。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101101/plc1011010903011-n1.htm

尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の状況を記録したビデオ映像の視聴に臨む衆参予算委理事ら=1日午前、東京・永田町の衆院第一議員会館(酒巻俊介撮影) 中国漁船衝突事件のビデを視聴した民主党の森裕子参院議員は、記者団に「中国漁船が舵を切り、ぶつかってきたのは明らかだった」と語った。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101101/plc1011010855009-n1.htm

尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の状況を記録したビデオ映像の視聴に臨む衆参予算委理事ら=1日午前、東京・永田町の衆院第一議員会館(酒巻俊介撮影) 中井洽衆院予算委員長は1日、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件の状況を記録したビデオ映像を視聴した後、記者団に「大変鮮明に衝突の状況が映っていた。中国漁船がぶつかってきた状況が確認できた」と語った。
URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101101/plc1011010839007-n1.htm
この記事へのコメント
sdi
まあ、「TBSの報道は通りじゃないか」という人もいるみたいです。このまま決着は永遠に付かないんじゃないでしょうか。現時点で、仙谷「プロ市民」政権がこれ以上の情報を公開するとは思えないのです。
彼らの目的は「予算案の審議通過」です。一度、ビデオを見せれば「我々は約束を果たした。さあ、速やかに予算案審議だ」という流れに強引にでも持っていくでしょう。
とおる
中国は、南京虐殺なんてファンタジー映画を作るくらいだから、海上保安庁の撮影した実写ビデオを使って、日本も「実録 侵略目標の尖閣諸島」なんて映画を作って、Youtubeで無料公開しちゃいましょう!
ちび・むぎ・みみ・はな
そして屑政権を支持している40%は国民の中のどの様な層か
と言うのが興味深い点. その中の半分以上は団塊の世代
付近に集まっているのかと思う. 偏見ですが.
せみまる
almanos
mohariza
<透明度>が高いのかも知れません。