政権末期に足掻く人達

 
「大連立をしたら、自民党と民主党の違いが際立たなくなる。次の総選挙で、みんなの党が独り勝ちするだけだ」
小泉純一郎元総理 12/1 於:都内懇談会

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臨時国会が3日閉幕した。

ねじれ国会を打開するための方策を何一つ打てず。

ジミンガ―を連呼するだけの民主党。

問責決議が可決されてなお、居座り続ける官房長官・・・


いよいよ民主党政権も進退極まった。自民党は仙谷氏が居座ったままなら来年の通常国会を冒頭からボイコットする方針を表明した。今回の臨時国会ですら、内閣が提出した法案の成立率は僅か38%。これで、来年の通常国会の頭から自民党にボイコットされたら、法案審議も何もあったものじゃない。

このままでは、来年度の予算編成に大きく影響することは間違いない。

仙谷官房長官は3日の記者会見で、自らの進退について、「首相が今日か明日に『これでいい』というかもしれないし、法相に専念せよといわれるかもしれない」と、官房長官を辞任して法相専任となる可能性を仄めかした。

勿論、来年の通常国会運営の為の見せかけの官房長官辞任なのだろうけれど、たとえそうしたとて、実情は何も変わらないと思われる。なぜなら、官房長官でなくても、閣僚でありさえすれば、仙谷氏は依然、官邸に居座り続けるであろうから。

おそらくは、官房長官から法相へ肩書きだけを変えて、これまでどおり、影の首相として、官邸の一切を仕切るのではないかと思う。

小泉元総理の主席秘書官であった、飯島勲氏によれば、菅内閣は官邸に出入りする人数を鳩山内閣の倍以上に増やしてしまっていて、官邸というよりは、どこかの公民館のような有り様らしい。

特に、官房長官室は、あまりに人が増えすぎて人数分のデスクを置くスペースがなく、一つのテーブルに4人が向かい合って座っているそうだ。

これが本当であれば、確かに公民館といっていいのかもしれない。だけど官邸として、そういう事は、あってはならないと思う。



たとえば、国家機密や、外交機密にあたるような情報などは、極々限られた首脳だけで扱われるべきもの。

だけど、事実上国政を取り仕切っていると思われる官房長官様の部屋が、一つのテーブルに4人が向かい合って座っているという状態では、国家機密なんて簡単に話せない。誰が聞いていて、何処でそれを漏らされるか分からないから。

もしかしたら、そんな情報管理に対する意識なんて、まるでないのかもしれないけれど、そんな状態で、とても国政や外交に関する高度な判断ができるとは思えない。

では、ひとりぼっちの首相殿が居る総理執務室ならどうかといえば、書類整理は出来ても、首相殿本人が愚痴るように、情報がちっとも上がって来ないようだから、これも又、判断が出来る場所じゃない。

尤も、ひとりぼっちの首相殿は、国政については、柳腰健忘長官殿にみんな丸投げだから、そもそも判断を仰ぐ必要すらないのかもしれない。

筆者的には、傍から見る限り、今の政府は、日本という国家をどう導いていくのか、なんて次元じゃなくて、ただ政権を維持するために四苦八苦しているようにしかみえない。

だから、あそこと連立してとか、この法案ではあそこの協力を得て、とか、そんなのばっかり。

大連立に否定的な自民党は言うに及ばず、連立の一番の候補であった筈の公明党にさえ、「自分にプラスにならなければ平然と捨てる。そういう薄情な、情のない政党だな。そういう期待感を、甘い期待感を持たれても迷惑です」と言われる始末。

そんな中、マスコミからちらほらと「小沢新党」なる文言が囁かれだした。飛ばし記事なのか、煽っているのか、はたまた何らかの情報を得ているのか分からないけれど、そんなことが言われること自体、もう政権末期の証拠。

「徳」に欠ける仙谷官房長官 」のエントリーで、「仙谷氏の存在そのものが民主党にマイナスに働くようになったときが、民主党政権が終わりを迎えるときなのかもしれない」と言った事があるけれど、どんどんそういう状況になりつつあるのではないかと感じている。




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画像臨時国会閉幕 郵政法案など来年に持ち越し < 2010年12月3日 17:28 >

 臨時国会が3日午後、閉幕した。今年度補正予算は成立したものの、ねじれ国会で与野党が激しく対立する中、郵政改革法案などは来年に持ち越された。

 3日午後の衆議院本会議では、国会の同意が必要となる政府関係機関の人事が採決されたが、野党の自民党・公明党・みんなの党は欠席した。問責決議が可決された仙谷官房長官らが出席する本会議には応じられないとの理由。今国会では、結局、内閣が提出した法案の成立率は約38%にとどまった。

 民主党・岡田幹事長「参議院で審議をされず、そのままになったもの(法案)が多数出たわけで、この点は大変残念だし、申し訳ないと思うし、同時に国民の立場から見たときに、こういう(野党の)審議拒否は許されるものではないと」

 自民党・谷垣総裁「この今の政権を一日も早く退陣に追い込まなければならない」

 今国会ではまた、民主党・小沢元代表の招致も実現しなかった上、閣僚の失言、謝罪が相次いで審議が混乱する場面が目立った。内閣支持率の急落もあって野党側との協力のきっかけを見いだせないまま閉幕となり、来年の通常国会に重い課題が残った形。

URL:http://news24.jp/articles/2010/12/03/04171734.html



画像【主張】臨時国会閉幕 仙谷長官で乗り切れるか 2010.12.4 02:39


 臨時国会が閉幕したが、菅直人首相の政権運営が現状のままでは立ち行かなくなることは明らかである。

 政権運営の要である仙谷由人官房長官が参院で問責決議を受けたにもかかわらず、仙谷氏をその職にとどめておくことの支障が広がっている。このことに目をつぶってはなるまい。

 自民党は仙谷氏が居座ったままなら来年の通常国会を冒頭からボイコットする方針を表明した。

 首相は来年度予算編成に先立ち、仙谷氏の更迭と兼務させている法相の人事などを行い、新布陣で臨むしか方策はあるまい。

 仙谷氏の問責が可決されたあと、野党側が与野党党首会談で仙谷氏の同席を拒否し、全閣僚が出席する党首討論も開けなかったことをどうみるのか、である。

 仙谷氏は3日の記者会見で、自らの進退について、「首相が今日か明日に『これでいい』というかもしれないし、法相に専念せよといわれるかもしれない」と語った。その後、「両方頑張る」と修正したが、官房長官を辞任して法相専任となる可能性を示唆したと受け止められる。

 官房長官が自衛隊を「暴力装置」と発言したことが、どれほど自衛隊の士気を低下させたか。国を担う統治責任の意識がないことは、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件での船長釈放などの判断にも表れたといえよう。

 一連の問題発言などの責任をとらないまま、法相専任で閣僚に居座ろうなどという発言は耳を疑う。首相と仙谷氏の間でどれだけ意思疎通が図られているのかも疑問だ。

 朝鮮半島情勢が緊迫化しているのに加えて、尖閣諸島沖に中国の漁業監視船が再三再四出没するなど、日本の平和と安全が確実に危うくなっている。喫緊の課題は国の守りである。首相は、国防に関する重要事項などを審議する安全保障会議の中心メンバーでもある官房長官ポストの重大さを認識すべきだろう。

 衆参ねじれの下で、野党の協力がなければ法案の成立も困難だ。首相は消費税の与野党協議を呼びかけていたが、問題解決の先送りは与野党の信頼関係を壊す。

 小沢一郎元民主党代表の証人喚問を拒むのも党内対立を避けたいからだろう。懸案先送りは政権にとってもはや限界に来ている。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101204/plc1012040239005-n1.htm



画像臨時国会閉幕 年明けの通常国会に暗雲 < 2010年12月3日 22:34 >

 与野党で話し合う雰囲気は吹き飛び、閉塞(へいそく)感が漂う中、臨時国会は3日、閉幕した。早くも年明けの通常国会に暗雲が立ちこめている。政治部・青山和弘記者が解説する。

 民主党では、ねじれ国会を解消するための新たな連立政権の枠組みを作らなければ立ち行かないとの声が強くなっている。菅首相周辺で名前が挙がっているのは公明党だが、漆原国対委員長が「(民主党は)自分にプラスにならなければ平然と捨てる。そういう薄情な、情のない政党だな。そういう期待感を、甘い期待感を持たれても迷惑です」と述べるなど、民主党との溝が広がるばかりだ。

 次に出てくるのは、自民党との「大連立」だ。大きな政策を実行するために、次の総選挙までの限定でも必要だとの声もある。

 自民党でも「今の政治の閉塞状況を打開するには、大連立しかないのではないか」との声も一部で上がっている。しかし、谷垣総裁が「与党だけでは背負えない荷物というものが、今の政治の中にはあるんだろうと思う。しかし(大連立は)こういう選挙制度の下で簡単にとりうるものではない」と述べるなど、二大政党の連立には抵抗感が根強い上、内閣支持率の低下もあって、大勢は「菅政権打倒」を目指すとしている。そのため、条件面などで折り合うのは、現実的に極めて難しいと言わざるを得ない。

 しかし、このまま不毛な対立を続ければ、政治の停滞は避けられない。年明けに向けて、菅首相の責任、与野党を超えた政治の責任が問われている。

URL:http://news24.jp/articles/2010/12/03/04171757.html#



画像「大連立に応じるな」と小泉氏 武部氏らとの会談で 産経新聞 12月1日(水)22時28分配信

 小泉純一郎元首相は1日、都内の中国料理店で、自民党の武部勤元幹事長やみんなの党の小野次郎参院議員らと懇談し、民主党から大連立を持ちかけられても、「そんなものには応じるべきではない」と述べ、否定的な見解を示した。小泉氏は「大連立をしたら、自民党と民主党の違いが際立たなくなる。次の総選挙で、みんなの党が独り勝ちするだけだ」と理由を語ったという。

 仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の問責決議が参院で可決され、これらの閣僚の出る委員会審議などには応じないとの方針を自民党など野党が固めていることについては「審議拒否するのは、国民にわかりにくい。野党はとことん審議し、与党が逃げるまでじっくり構えるべきだ。どこまで政府を追及できるか、野党の真価が問われている」と述べたという。

 また、予算委員会などの審議は「全部テレビで見ている」として、引退後も依然として政界に興味を持っていたという。二男の進次郎衆院議員については、「息子は息子、おやじはおやじだ」として、明確な評価は避けた。

 懇談は、武部氏が呼びかけたといい、自民、みんな両党の国会議員約10人が出席した。

URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101201-00000639-san-pol



画像自民党は大連立に否定的 解散総選挙には温度差 2010.12.3 22:58

 自民党は、菅内閣を早期に総辞職に追い込むべきだとの考えで一致している。ただ、若手議員らは来年早々にも衆院解散・総選挙へ持ち込み政権を奪取すべきだと訴えるのに対し、ベテラン勢は民主党内の政局を注視する構えにあり、世代間の“温度差”がみられる。

 谷垣禎一総裁は3日午前、党本部で開かれた自民党全議員と衆院選挙区支部長が出席した会合で「今の政権を一日も早く退陣に追い込まなくてはならない」と表明した。2日の記者会見では、大連立について「小選挙区制度の下で簡単に取り得るものではない」と否定的な考えを示した。

 1日夜に平成17年衆院初当選組らと会食した小泉純一郎元首相も「大連立はのむべきではない」と強調したという。

 3日の党本部での会合では、若手から「通常国会冒頭で衆院解散に追い込むよう、執行部は大号令を発してほしい」(河井克行衆院議員)、「大連立などという浮ついたあらぬことを言わずに、早期の解散・総選挙だ」(稲田朋美衆院議員)との発言が相次いだ。

 一方、伊吹文明元幹事長は2日、「菅内閣は代わる可能性がかなり高いが、民主党がそう簡単に衆院解散に打って出ることはない」との見方を示した。

 ただ、「政局の中心に小沢氏がいる」と述べ、小沢氏が民主党を割る可能性があることを指摘し、過去に小沢氏と接点を持っていた党内のベテランを活用して政局を有利に運ぶよう執行部に注文した。

 執行部には早期の衆院選を強く言えない事情がある。自民党の政党支持率が「民主党のつるべ落としの分をすべてすくい上げていない」(伊吹氏)上に、衆院選候補者となる選挙区支部長の選任が遅れているためだ。谷垣氏は3日夕、都内での街頭演説で「来春の統一地方選で勝利し、今の政権を解散に追い込みたい」と述べ、衆院選よりも統一選を優先させたい考えを示した。

 民主党側から出てきた大連立も、「ポスト菅」となれば、党の衰退につながるとの懸念と政権復帰への思いが交錯して、党内を揺さぶる材料になりかねない。

 公明党も、幹部の一人が「首相や仙谷由人官房長官には愛想をつかした。手を組むことなんてない」(幹部)と断言し、菅政権には引き続き厳しい姿勢で臨む方針だ。

URL:http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101203/stt1012032259008-n1.htm

この記事へのコメント

  • almanos

    既に政権としては死んでいて、首相の座にしがみつきたい空き管と政権にしがみつきたい現執行部の都合だけで存在しているゾンビ政権ですからねぇ。小沢新党という文言が出る辺りはそれだけ末期的であるということ。既に裁判を避けられない小沢氏にすら頼らないといけない。こうなると国民投票による国会と内閣のリコールができない現憲法が欠陥品と思えてきます。ただ、小沢氏が民主党を壊し、現政権を解散に追い込む事は充分あり得る。裁判が避けられない小沢氏にとって議員としてのこの先は危うい。ならば道連れにとなっても別に不思議ではない。ただ、今の自民党も道連れになるでしょうね。谷垣体制は言っては何ですが古い自民党そのものですから。小泉前首相の発言などを勘案すると、既に壊れた体制の遺物である現自民党はダメでしょう。もし、生き残るなら小泉議員が総裁代行になる世代交代クーデターで一気に巻き返しくらいやらないと無理でしょうし。
    2015年08月10日 16:47
  • ちび・むぎ・みみ・はな

    > 「小沢新党」なる文言が

    自作自演だろうが, 今となっては気持ちの悪い言葉だ.
    もっとも, 与謝野氏は罪滅ぼしのために悪者をまとめて
    処分するつもりなのかも知れない. それなら一石二鳥.
    しかし, 前代未聞の気持ちの悪い政権だ. 日本を売る
    ことばかり考えている政権なぞあったろうか.

    関裕二流に言えば, 改革と言う偽り看板の下で改革を
    阻止して朝鮮に傾いた中大兄皇子と中臣の鎌足という
    ところか.
    2015年08月10日 16:47
  • せみまる

    民主党政権、菅政権は本当にくだらない政権である。国会とは法律を作り予算を作る場所なのに、政府提出法案も議員提出のそれも成立率はここ10年で最低だとか。最近では安倍内閣や麻生内閣が最低だと思っていたが、彼らよりひどい。特に、安倍は官邸主導と称して種々雑多な会議を主宰し、世間受けする学者や企業家、経営者、マスコミ受けするパーフォーマンス知識人、その他正体不明の御仁の好き勝手な「提言」を乱発させた。会議の運営費は相当な金額に到達したそうだ。民主党内閣は事業仕分けという安倍内閣「官邸主導」然のことをし、世間を顰蹙させている。閣僚の失言・失態も多いのも似ている。
     野党の追及もバカ丸出しである。言葉のあげあし取りと、もはや金による求心力しかない小沢を問題視することに終始し、中身がない。喜んでいるのは、それで紙面が埋まり、放送時間を確保できるマスコミと民主党が嫌いな連中だけである。民主党が嫌いな連中はブログ等でその旨を嬉嬉として表明している。今や国会議員は国会を立法と予算成立の場とは考えていない。彼らは、国会という国費で賄われる遊技場で己が同輩の言動をあげつらうことしか能がなく、国会を自分たち都
    2015年08月10日 16:47
  • 表現の弾圧大っ嫌い

    本ブログのテーマと無関係な内容で申し訳ないのですが、
    11月末にその内容が明らかとなった「都青少年育成条例改正案」に疑問を持つ少しでも多くの方に反対の声を挙げて頂きたく、影響力のあるブログにお邪魔させて頂きました。

    ソースはこちら↓
    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101130-00000029-zdn_n-soci

    都に対する反対声明の書き方のコツや送り先一覧はこちらのサイトが良く纏まっています、

    http://hgnzt.soragoto.net/

    皆様のご理解とご協力をお願い致します。

    この条例案の危険さは、私のつたない説明よりも、法律の専門家の方々が反対や懸念の意を表明しておられますので、そちらを見て頂いた方が、より深く納得して頂けると思います。

    日本弁護士連合会
    http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/101203_2.html

    東京弁護士会
    http://www.toben.or.jp/news/statement/2010/1125.html

    日本ペ
    2015年08月10日 16:47

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