政府与党が緩んでいる。
先月28日、4人の議員が程永華駐日大使らとゴルフを楽しんだとの報道があった。ゴルフを楽しむのは兎も角として、問題なのは、そのメンバーと時期。
28日と言えば、米韓合同軍事演習に絡んで、不測の事態に備えて原則都内にいるよう菅首相が全閣僚に指示を出した日なのだけれど、その4人のうちの一人に政務三役がいた。
首相の指示が全然守られていない。緩んでいる証拠。
また、先日来話題になっている、民主党の中井洽議員が、国会式典で秋篠宮ご夫妻に向かって座れよ、と野次を飛ばしたり、そのことを指摘されると、開き直って、「秋篠宮さまがお入りになってから遅刻したやつが十数人いたぞ。いくらでもあるぜ」などという。
野次だろうが、遅刻だろうが、緩んでいることには変わりない。
もう今の政府は、国民から、そして政府の中からも、信用を失っているのではないかと思う。
トップから嘘をつき、責任を取らずに逃げ回り、部下に押し付ける。それで信用して貰えるはずがない。
何度も繰り返すけれど、ドラッガーの言うとおり、リーダーに「真摯さ」が無ければ、組織は破壊されていく。今の政府が良い例。
首相の指示は守られない。責任を問われると、あいつもやっている。空き菅@けものへん殿の専売特許だった筈の言い訳パターンがいつの間にか、他の議員にまで伝染してしまっている。
信なくば立たず。
政治的な能力がなくても「真摯さ」があるとないとでは、やはり組織の締まり方が違うと思う。
もしも、秋篠宮殿下が首相だったとしたら、その政権はどうなるか。
おそらくは、その政治的な能力如何に関わらず、その真摯さや高貴さを持って、他の閣僚の襟を正させるのではないかと思う。もっとも、民主党の議員が「敬う」ということを知っていればだけど。
上に立つものに「真摯さ」があれば、周りは、そのリーダーを支えようとする。
「真摯」を辞書で引くと、「真心がこもっていること。誠意があること。」とある。
真心や誠意が何故、他人をして襟を正させるのかというと、それは自分の事より相手の事を慮る気持ちがずっと大きいから。だから、人はそれに応えようとする。
民主党政権を見ていると、リーダーは「真摯さ」というものを最初から持っていなければいけないだと痛感する。
偉くなったら自惚れてしまう、というのは誰にでもあるものなのかもしれないけれど、かといって、それを許してしまえば、今度は国が傾いてしまう。
特に、日本においては、皇室を蔑ろにすることは、国民感情が許さない。だから、中井発言がこんなにも問題になる。
支持率が落ちるのはマスコミのせい。法案審議が停滞するは野党のせい。
もうそんなのは聞き飽きた。
民主党政権が、今のような態度を続ける限り、国民に信を問う時期を遅らせれば遅らせるほど、どんどん官邸、組織は破壊されていく。機能不全に陥る。
信なくば立たず。
その言葉の意味を問い直される日は近い。


閣僚の辞任や皇族へのやじ問題など、民主党内でごたごたが続く中、小沢元代表が動き始めた。一方、菅政権には、危機管理の甘さが問われかねない新たな問題が浮上している。
最近、露出を増やしてきた小沢氏と鳩山前首相の2人が参加したのは、犬好き議員らが、動物愛護管理法の改正を目指し立ち上げた「民主・動物愛護管理法改正検討議連」。
忠誠を誓う小沢系議員に囲まれ、小沢氏は「(目指すは)人と自然との共生。人と人との共生...」と述べた。
一方、政府・与党内の緩んだ空気は日替わりのようになっている。
新たに発覚したのは、一部週刊誌に掲載された民主党議員の中国大使館主催ゴルフコンペへの出席問題。
尖閣問題で日中の主張が対立する中、28日、4人の議員が程永華駐日大使らとゴルフを楽しんだという。
ゴルフに参加した議員は、2009年の小沢訪中団で引率役を果たした山岡副代表や太田議員ら「親中派」に、「対中強硬派」とされる長島前防衛政務官。
長島前防衛政務官は「こういう時だからこそ、大使と話すいい機会だと思いました」としている。
また山岡副代表も、すでに支払いは済ませているとして、問題はないと強調した。
そんな中、批判の声を向けられているのが、政務三役の職にある笠 浩史文科政務官。
笠文科政務官は「休みの日にきちっとアレして、戻って来られる態勢だったので。(特に問題ないと?)...」と述べた。
米韓軍事演習が始まった28日、菅首相が全閣僚に対し、不測の事態に備え、原則都内にいるように指示した中、笠政務官らは栃木県でゴルフをしていた。
自民党の小野寺衆院議員は「接待ととられかねない行為というのは、疑惑を招くことになりますので」、「中には、政務官もいたということは、まあ信じがたいなと」と述べた。
(12/02 18:57)
URL:http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00188972.html

問題発言を釈明した中井氏 民主党の中井洽衆院予算委員長(68)は1日、自身が議会開設120年記念式典で、秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジを飛ばしたとされる問題で、ヤジではないと否定した上で苦し紛れの釈明を繰り広げた揚げ句、最後は「遅刻したやつが十数人いたぞ」と開き直った。自民党など3野党は中井氏への懲罰動議を衆院に提出。一方の民主党は、式典の最中に携帯電話が鳴った自民党の逢沢一郎国対委員長(56)の懲罰動議を衆院に提出した。
皇族への“暴言容疑”に対し、中井氏が苦し紛れの釈明に終始した。
29日に参院本会議場で行われた式典で、秋篠宮ご夫妻は、天皇、皇后両陛下のご入場まで5~6分ご起立されていた。出席した複数の議員によると、中井氏はその最中に「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と、まわりの議員に聞こえるほどの声でヤジを飛ばしたという。
みんなの党の桜内文城参院議員(45)は30日付のブログに「民主党のある議員が、起立されていた秋篠宮ご夫妻に対して、『早く座れよ』などと野次を飛ばした」と書き込み、中井氏を批判。ほかにも、複数の議員が中井氏による「早く座れ」発言を聞いていた。
この日、報道陣に取り囲まれた中井氏は、「『早く座れよ』と言ったのか」と問われると、「そんなこと申し上げません。『ヤジを言った』と言われたり、書かれたりする覚えは全然ない」と全面否定。さらに詰め寄られると、「(発言を報道した)新聞に聞いたら」と開き直った。
ただ、前夜には「周囲の議員に『何でお座りにならないんだ』と話しかけたが、ヤジってはいない」と話しており、秋篠宮ご夫妻が座らなかったことを“指摘”していたことは事実。なおも質問を続ける報道陣には、「秋篠宮さまがお入りになってから遅刻したやつが十数人いたぞ。いくらでもあるぜ」と他の議員にも問題があったと言わんばかりに居直った。
自民党は衆院議員運営委員会の理事会で「秋篠宮ご夫妻に極めて失礼で、衆参両院の権威を著しく汚す」と批判。みんなの党の渡辺喜美代表(58)も「土下座しておわびをすべきだ」と述べ、たちあがれ日本を加えた3党で、中井氏に対する懲罰動議を衆院に提出した。
これに対し、民主党も式典の最中に携帯電話が鳴った逢沢氏について「本会議場の秩序を乱し、国会の品位を傷つけた」と指摘した。同理事会で、自民党の菅義偉筆頭理事(61)は「自民党は11月30日の議運理事会ですぐにおわびした」と反論したが、民主党は逢沢氏の懲罰動議を衆院に提出。与野党の幹部が懲罰動議を出される泥仕合が繰り広げられた。
URL:http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20101202-OHT1T00038.htm

民主党の岡田克也幹事長は2日午後の記者会見で、党内に内閣改造を求める声があることについて「菅直人首相が決めることだ」としながらも、「(国会の混乱は)与野党の『ねじれ』の構造の中で起きている。人事をいじれば済むということではない」と述べ、否定的な見解を示した。
柳田稔前法相更迭に伴い仙谷由人官房長官が兼ねている法相人事に関しては「兼務がいつまでも続くことは望ましくない。タイミングや内容は首相が決めることだ」と述べた。
また、臨時国会での法案審議の停滞については「責任は与党にはない」と述べ、仙谷長官らの問責決議可決を理由に審議を拒んだ野党側に責任があると指摘。党首討論の見送りについても「基本的にやるつもりだった。断ったのは野党だ」と述べた。 (2010/12/02-17:55)
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010120200758
この記事へのコメント
日比野
>突っ込み甲斐がない政権与党に更新のモチベーションが下がっていませんか?
鋭い突っ込みありがとうございます。
仰るとおりです。無力感に苛まれることもありますが、更新しないともっとモチベーションが下がりそうな気がして、気合でやってます。(^^;)
白なまず
ひふみ神示 第29巻 秋の巻 第七帖
公のことに働くことが己のため働くこと。大の動きなすために小の動きを為し、小の動きなすために個の動きなすのであるぞ。・に・あり、又・あると申してあるぞ。
クマのプータロー
almanos
地方議会にあるようなリコールを国会に対しても行えるようにすべきでしょう。国会議員のリコールと国会と内閣のリコールを憲法改正で加えるべきでしょうね。で、名指しで議員リコールされた場合と、リコール選挙で落選した議員は次の選挙で立候補できない様にするとか。参院に対しても行えるようにすべきでしょう。後、日銀の人事にもできればいいのですが。どうせ首はとばせないという驕りが国政の停滞を招いているように思えますからね。
ちび・むぎ・みみ・はな
自民党時代ならこのような批判が相応しいのだろうが,
今回は, マスコミの寵児が実は盗賊どもだったという話.
孔子に申し訳ない気がする.
しかし, 省庁はサボタージュもせずに動いている.
売国官僚と売国政党は馬が合うのかも.
民主党政権が終った後には検察庁, 法務省, 財務省, 防衛省,
etc の重要省庁の局長以上は総入れ換えしなければならないだろう.
腐ったリンゴではないが, 民主党職員がもぐり込んだ
ところは危険だ.